2003年・米
監督/ブライアン・ヘルゲランド
出演/ヒース・レジャー

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カトリック教会の若き司祭アレックスは
恩師の死の謎を探るためにローマへと向かう。
そこでアレックスが会ったのは
「罪喰い」と呼ばれる異端の存在だった・・・
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教会から破門された者や悪人は、
最後の祈りが与えられず天国に行くことはできない。
しかし、「罪喰い」と呼ばれる者が
代わりにその罪を食らうことで、魂が解放され、天国にいけるという。

「罪喰い」は、その罪を自らの体に取りこむことで
不老不死の体となるのだった・・・。

初めは男くさいヒース・レジャーがホラー、しかも司祭役?!
なんだかピンとこないなぁと思っていたのだが、
司祭ではなく、恩師の死の真相を解き明かし
たった1人で「罪喰い」と対峙する様は
まさに男らしい設定である。

キリスト教にあまり馴染みのない蛍風には
バチカンが本作品を激怒したとかしないとか良く分からないが
ホラーというよりオカルトといった作品である。

悪魔がでてきてギャーッ、
死霊がでてきでゾワーッ、なんて作品ではなく
まぁ、恩師の死の真相をたった1人で探る男が
運命の輪に取りこまれたってドラマかな?
それがたまたま司祭だったって感じ。

ホラー、オカルトという枠を取り払って観れば
そんなに悪い出来ではない人間ドラマ。
そう考えればラストの安易さもまた、これで良しなのかもしれない。
2003年・米
監督/ロブ・ミンコフ
出演/エディ・マーフィ

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ジム・エヴァースは妻のサラと不動産屋を営む。
しかし家庭よりも仕事優先のジムに
家族は不満が募る。
そんな家族のご機嫌ととるために
週末に家族旅行に向かうジム達だが
途中で豪邸を売りたいという物件をみることに・・・
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ディズニーでアトラクションの映画化ということで
お子ちゃま向けの作品でしょ、とタカをくくっていたのだが
これがなかなかどうして、楽しめた作品だった。

まずエディ・マーフィ。
マシンガン・トークで慣らした彼も
もうオヤジ役かと、一抹の淋しさを感じるが
子供のひき立て役ではなく、しっかりと活躍しているのが嬉しい。

執事ラムズリー役のテレンス・スタンプは、
その独特の存在感で作品に雰囲気を与えている。
しかし、テレンスがこの作品に出演しているのは意外だ。
アトラクションのファンだったのだろうか?

しかしこの作品の評価すべき点は、
アトラクションの雰囲気そのままを再現できたことであろう。
小説やアニメの映画化で、作品の世界を損なってしまう映画が多い中
本作品は、不気味だけどちょっと幻想的なアトラクションの世界が
画面いっぱいに広がる。
ゾンビメイクをリック・ベイカーが手がけているのをはじめ
衣装、特殊効果など、スタッフの力量の賜物であろう。

人ごみが苦手の蛍風、最後にディズニーランドに行ったのは
かれこれ10年近く前になる。
あ〜、こんなキャラ(ゴースト)いたなぁ〜と
なんだか懐かしくなり、また行きたいなぁと思ったりもした。

ファミリー向けということで、
ホラーを題材にしてるわりには「怖い」ものではない。
ま、恐怖だらけの作品だったら、
家族でアトラクションに行かなくなるだろう(笑)
だからと言って、決して子供だましの作品でもない。
大人だって楽しめる。画面から伝わる幻想的な雰囲気。
アトラクションの世界が、そこにあるのだ。

余談だが、主人公ジムはエディ・マーフィも悪くはないが
ジム・キャリーなんかでも面白かったのでは?

ストーリー展開がどうのという類のものではなく、
アトラクションの雰囲気を味わい、思い出し、
久しぶりにディズニーランドに行こうかしら、と思わせる作品。

2003年・米
監督/ジョン・ホフマン
出演/リーアム・エイケン

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引越しばかりで友達のいないオーウェン。
アルバイトを続けたら犬を飼ってもいい約束で
近所の犬の散歩をさせるアルバイトをしている。
とうとう両親の許可を得て犬を飼うことになったオーウェン。
保護センターで出会った犬は、
なんだかちょっと変わってた・・・
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原題は「Good Boy!」
それを『惑星「犬」。』と名付けた邦題。

う〜ん・・・。
確かにこの邦題が気になって選んだのだが、
内容的には原題がシックリくる。

犬を飼っている人ならば「Good Boy」「Good Job」は
褒めるときに使う馴染みの言葉。
良い子ちゃんね〜とかムツゴロウ的に「よぉ〜し、よぉ〜し」と
使う人もいるが。

我が家では蛍風は「ぐぅぅ〜っ!」
相方は「よちよちぃ〜」を使う。
ウチのワンコはこの2つの言葉は
自分だけにかけられる言葉だと思っている。
他のものにこの言葉を使われるのをひどく嫌がる。

例えば蛍風が相方に「それ、いいね。ぐぅぅ〜っ!」
あるいは相方が蛍風に「よちよちぃ〜」と言えば
「ナニヨ、アタチイガイニ ナニ ホメテルノ!!」と
リビングからすっとんでくる(笑)

嫉妬の対象は生き物にとどまらず、
クッションやドアに「よちよちぃ〜」と言っても怒る(笑)

相方は嫉妬深いメス犬め〜とからかうが
蛍風に言わせれば甘えん坊さんのカワイ子ちゃんだ(笑)

で、本作品は正直いって
犬がでてくる「たわいもないファミリー作品」だが
まぁ、のほほ〜んと気楽に観れる。

実は犬は大犬座の近くから数千年前に
人間を支配するためにやってきたエイリアンだったという設定。
オーウェンが飼うことになったハブルと名付けられた犬は
地球の犬たちがちゃんと人間を支配しているか
採点するためにやってきた犬だったのだ。

人間が頭をなでると
「俺の頭で汚い手を拭くんじゃねぇ」とか
まあ、クスクスと笑わせてくれる。

犬たちの声をマシュー・ブロデリックや
バネッサ・レッドグレープがアテている。

ワンワン、ギャンギャンと賑やかで
子供と犬好きが楽しめるファンタジー作品。
正直いってそれ以外の人間が満足できるかどうかは疑問だが。

ちなみにウチのワンコは、自分の縄張り(リビング)で
他のワンコの声が聞こえてくるのが
たまらなくイヤだったみたい・・・(笑)
2003年・仏/スペイン
監督/セドリック・クラピッシュ
出演/ロマン・デュリス

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就職に有利になるため恋人をパリに残して
バルセロナに留学したグザヴィエ。
そこでヨーロッパ各国からやってきた留学生と
1つのアパートで部屋をシェアして暮し始める・・・
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「スパニッシュ・アパートメント」は
仏語のスラングでごった煮という意味らしい。


EC統合でこれからはスペイン経済に強いことが
就職に有利とアドバイスされたグザヴィエは
交換留学制度エラスムスでスペインの大学へと留学する。

スペインの住宅事情は学生のグザヴィエにもキツく
国籍の違う学生が共同生活をするアパートメントで暮すことになる。

こうして国籍の違う男女7人の共同生活始まる・・・。

ただでさえ若者の共同生活とは、ワイワイガヤガヤと楽しそうだが、
国籍の違う7人となれば、よりお国柄が強調されて
まさに「ごった煮」状態(笑)

整理整頓のできないイタリア人。
厳格なイギリス人。
几帳面なドイツ人などなど。

グザヴィエは大学でスペイン経済を学ぶが
その合間(?)にレズビアンのベルギー人・イザベルに
女の扱い方の講習を受け、
人妻アンヌ・ソフィと情事をもったり
街のバーに通い、大学では教えない「生のスペイン」を学ぶ。

特にイザベルに「講習」を受けるシーンが笑える。
講師のイザベルの尻を掴まれ抱えられドギマギするグザヴィエ(笑)

講習の成果を嬉々として報告し、調子にのったグザヴィエは
「今度は髪を掴んで俺のをしゃぶれって言おうかな」
「それだけはヤメな」とイザベル。
んもぅ〜、男ってどこの国でもバカなんだから(笑)

口うるさくアパートで浮いた存在のウェンディを助けるために
みんなが走って集結するシーンは、友情の素晴らしさを感じた。
その後のウェンディの弟の顛末は、かなり笑える。

就職に有利なために
スペイン経済を学びに留学したグザヴィエだが
彼が本当に学び、見つけたものは人生と友情だった


若さっていいな〜友情っていいな〜もう一度青春したいな〜と、
ちょっぴり嫉妬も感じた(笑)

『セント・エルモス・ファイアー』を観て、
男女の友情に憧れたことを思い出させながら
「おフランス」らしい笑いがこめられた青春ストーリー。
2003年・伊
監督/ガブリエーレ・サルヴァトーレス
出演/ジュゼッペ・クリスティアーノ

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イタリアの小さな小さな村に住むミケーレ。
ある日村はずれの廃屋の庭先の穴で
鎖につながれた少年を発見する・・・
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青くどこまでも広がる空
黄金に輝く麦畑
小さな村は誰もが顔見知り

そんなのどかな村に住むミケーレが穴で発見したのは
財宝でもなければ古代の遺跡でもない。

薄汚れた毛布にくるまった少年だった・・・。

何故こんなところに子供が?
あれは生きているの?
本当に人間なの?

あまりの恐怖に他の人間には言えなかったミケーレ。

しかし、次第に「彼」のことが気になり
せっせと食べ物を運ぶようになる。

そしてミケーレと「彼」の間には友情が芽生えていくのだった。

しかしそのことを知った大人達は、
ミケーレが「彼」のもとにいくことを許さなかった・・・。

穴に監禁された少年、
村の大人達は「彼」のことを秘密にしたがる

てっきり小さな村の中で「忌み嫌われた」存在で
村八分にされているのかと思ってた。
しかし、実際は・・・。

「彼」が監禁されていた理由が、
想像もしていなかったものだっただけに衝撃を受けた。

一見美しくのどかな村なのに・・・

貧困とマフィア、犯罪の中で必死に生きる者たち。

穴を覗いたミケーレは、
同時に自分の知らなかった大人の世界を覗いたのだ。
そして穴で見つけた「彼」との友情は
財宝なんかより素晴らしい本物の宝ものだったのだ。

おもちゃが欲しいがために友人に秘密をもらす
車を運転がしたいために、その秘密をもらす
のどかな村での、そんな子供らしい行動が
大人の世界で悲劇のきっかけとなる。

いろいろ考えさせられた作品。
2002年・米
監督/ジェイク・カスダン
出演/コリン・ハンクス

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カルフォルニアのオレンジカウンティに住む
高校生のショーン。
ある日、砂浜で一冊の小説を見つけ、
その作品に感銘を受けた彼は、作者スキナーのいる
スタンフォード大学へ進学することを決意するのだが・・
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成績優秀でスタンフォード大学に楽々合格するはずだったショーン。
しかし、とんでもない事務ミスで不合格になってしまう。

絶対にスキナーのいるスタンフォードに行きたいショーンは
ガールフレンドやヤク中の兄とともに
あの手この手で奮闘するが・・・

ショーン役はトム・ハンクスの息子コリン・ハンクス
ヤク中のイカレ兄貴がジャック・ブラック。

悩める良い子ちゃんの青春物語に
ジャック・ブラックがドタバタと笑いを添える形
になっている。

ん〜、しかし本作品のジャック・ブラックはちょいと控えめかな?

コリン・ハンクスは
『ロズウェル』『バンド・オブ・ブラザース』でしか観たことないが、
う〜んどれも結局はイイ子ちゃん、
憎めないイイ人なのよね・・・。
本作品でも、優等生イイ子ちゃんお坊ちゃんだし・・・。
親父さんのトム・ハンクスのように、
ハジケた部分も期待したいところ。

ショーンが憧れるスキナー役にケビン・クライン。
それはもう見事に気品と格を備えた教授スキナーを演じている。
ケビン・クラインも出世したな〜、
昔はバカチンっぽいことしてくれてたのに(笑)

蛍風は気づかなかったが、
相方がベン・スティラーがいたと言っている。
ん〜、どこに出てたのかしらん?

「育ちの良いお坊ちゃん良い子ちゃん」のコリン・ハンクスが
ボクがんばりました〜、そんな作品。

2002年・米
監督/チャールズ・ストーン三世
出演/ニック・キャノン

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天才的なドラムの才能をかわれて
アトランタのA&T大学のマーチングバンド部に
奨学金を受けて通うことになったデヴォン。
しかし自信過剰な性格から
ドラムラインのリーダー・ショーンと対立し・・・
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マーチングバンド、ドラム・・・
てっきり音楽モノかと思っていたのだが

これはスポコン!
これはバンカラ!
これは花の応援団だ!


デヴォン達新入生は、特訓のような厳しい入部テストを受ける。
ランニングだの、腕立て伏せだの。
自分のテクニックに自信をもっているデヴォンは
見事チームの花形ドラムラインの一員に選ばれる。

しかし自信過剰のデヴォンは、なにかと生意気な態度をとり
ラインのリーダー、ショーンと対立することになる・・・
そこでリーダーとしてガツンとした態度をとるショーン。

いいぞ、威勢ばかりよくて、世間をナメている若造には
早い時期でガツンと分からせるのが、後々のためだわ〜(笑)

ロマンスあり、しごきあり、嫉妬、挫折、友情、
頑固な鬼コーチあり、栄光あり。


ん〜、まさにスポコンの王道ですな。
ちなみにコーチ(監督)役がオーランド・ジョーンズ!
『ダブル・テイク』や『悪いことしまショ!』の彼。
このヒトはコメディー系のヒトなのか、
シリアス系のヒトなのかいまだに分類できないが、
考えてみれば、彼の出演作はわりと好みのものが多い。
そんなワケで、蛍風の中では好感度の高い役者である。

ドゥルルルルゥとドラムのリズムに乗せて描かれた
スポコンの王道をいった作品

喜びマーク作品です。

余談だが、劇中アースウィンド&ファイアーが「古い」と言われてた。
え〜っ!もう古いって言われるのか・・
年を感じてしまったよ(笑)
2004年・日
監督/崔 洋一
出演/小林 薫

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お腹に鳥が飛んでいるような
ブチ模様があることから
クイールと名付けられたレトリーバーの仔犬。
おっとりとした性格のこのクイールが
盲導犬となるのだった・・・
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クイールの生涯を通して盲導犬を説明した作品、かな?

パピーウォーカー役の香川照之
訓練士役の椎名桔平
盲人・渡辺役の小林薫

とにかく芸達者ぞろいのキャスト

クイールの生涯を通じて、
彼(クイール)に関わった人々を描いているが
脚本のせいか、上手過ぎる役者達のせいか
え?もう次の展開に進むの?と物足りなさを感じてしまう。

なんだかすべてが淡々としていて
どこかダイジェスト的感覚。

クイールがメインならば、
もっと盲導犬としての訓練や辛さ・嬉しさを深く描いて欲しかったし
渡辺の生活と心の変化を描くのであれば、
クイールの仔犬時代は不用であっただろう。

結論。
ドラマというより、盲導犬の役割を紹介した作品


気になった点が1つ。
せっかく盲導犬の作品なのだから、
盲導犬が「仕事中」は話しかけたり、触ったりして
気を散らしてはいけないということを
広く一般に認知してもらうよう盛りこんで欲しかったな。
予想通り、今月は我が家でもオリンピックばかりで
なかなかビデオを観ることが出来なかった。
店内も例年の夏休みに比べたら、ヒマな方だったし・・・。

心配していた「難解なマニア」の質問もなく(笑)、
まあまあ、ゆったりできた方かな?

いや・・そうでもないか・・・。

毎年のことだが、ホラーコーナーの陳列の乱れがひどい。
夏休みの時期、子供達が団体で来店して
どれにしようかワイワイキャッキャッと長時間悩んだ(遊んだ)挙句、
適当なところに商品を戻してしまうので、
かなりメンテナンスが大変だ。
面倒で「後で直そう」と思っているうちに
乱れがどんどんヒドクなり・・・。
乱れのワリには、売上げに繋がってもおらず、ため息の日々である。

まあ、それもこれも新学期が始まってしまえば
店内も落ちつくだろうけどネ。

今月私が観た作品は、本数が少ないせいか、
「これだ!」と思う作品が思い浮かばない。
強いて言えば、『ガン・ホー』かしらん・・・。

さて来月などんな作品に出会えるのだろう・・・?
2002年・韓
監督/キム・ヒョンソク
出演/ソン・ガンホ

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韓国初の野球チームYMCAは
韓国初にして最強のチーム!
連戦連勝の彼等の前に、日本軍が現われ・・・
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↑なんでピンボケの写真なんだろ?(笑)

1900年初頭の韓国が舞台。

連戦連勝を重ねているYMCA野球団の練習場が
突然日本軍に摂取されてしまった。
そこで日本軍と野球で戦うことになるのだが
韓国よりも長い歴史を持つ日本野球にボロ負けし・・・

ホチャン役のソン・ガンホが上手い!!!
このヒトはこういうちょっととぼけた役も上手いんだなぁ〜・・・。

ひと頃の悪役日本とは違い、
日本の中にもイイヤツいるんだぜと描かれている。
ちらっとだが朝鮮王朝(?)の話題もあり、
なんだか珍しい感じがする。

政治と歴史が嫌味なくエッセンス程度に描かれ
本来のスポコン・笑い・友情を前面にだした爽やかで痛快な作品。
それにしてもソン・ガンホは上手い役者だなぁ・・・
2003年・日
監督/佐々部 清
出演/寺尾 聰

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現職の警部・梶 総一郎がアルツハイマーの妻を
殺害したと自首してきた。
しかし、犯行から自首するまでの空白の2日間のことは
決して話そうとはしない「半落ち」の状態だった・・・
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ベストセラーの映画化。

謎の2日間、裁判シーンのジャケットということで
裁判の過程で次々と事実が明らかになる法廷劇かと思ったのだが、
ミステリーというよりヒューマンドラマといった印象。

はじめは、組織犯罪を描いているのかと思いきや
なんかそれはどうでもいいみたいで・・・。

手に汗を握る展開というわけでもなく
淡々と事実が明かされていく。

ん〜・・でも空白の2日間の出来事は
隠さなければならなかった事なのかしらん?

アルツハイマーに侵された妻が
自分を殺してと懇願するまでの
家族の壮絶な絆を描いてもよかったような・・・。

スピード感に欠けもっさりとした印象。
悪くはないが、個人的のはあまり好みではなかった作品。
2003年・米
監督/リチャード・ドナー
出演/ポール・ウォーカー

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フランスの修道院遺跡からなんと現代のメガネのレンズと
助けを求めるメモが発掘された。
しかもそのレンズとメモは発掘プロジェクトの責任者
ジョンストン教授のものと判明。
教授の息子クリス達はアメリカの企業ITCが発明した
タイムマシンで教授が14世紀に行ったことを知る・・・
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予想通り我が家ではオリンピックばかりで
なかなかビデオを観れない日々が続いている・・・う〜む。

『ジュラシック・パーク』のマイケル・クライトン原作の作品。
劇場公開時から面白そうだなぁ〜と期待していたのだが・・・。

14世紀にタイムトラベルをした教授が現地でピンチに襲われ、
現代の考古学に携わるチームが救出に行くって
おハナシなんだけどね。

なんか、想像していたのと違うなぁ・・・。

考古学の知識と現代の知恵をフル活用して
ピンチに立ち向かうおハナシかと思ったのだが、
恐竜が中世の兵士に代わっただけで
わーわー逃げまわっている
という印象の作品。

SFなんだろうけど、冒険活劇の趣が強い。

しかし「冒険活劇」なら、もっとロマンを取り入れ,
人物描写、背景を描くべきだし
SFならば、もっと歴史と現代の知識を活用して
ピンチを乗りきって欲しかった。

結局どちらも中途半端で、
現代人が過去に行ってワーワーやってるだけの印象。


現代人が過去に行くおハナシならいまだに続いている
「王家の紋章」のほうがずっと面白い。
ピンチになると都合良く現代に戻ってくるキャロル・・・。
蛍風が子供の頃から続いているマンガだけど
いつになったら終わるのかしらん?
ちゃんと終わるのかしらん?(笑)

本作品『タイムライン』、
終わってみればポール・ウォーカーよりも
ジェラルド・バトラーが美味しいトコを持っていった感じ。
そしてビリー・コノリーが相変わらず
楽しそうに演じているのが印象的
だっただけの作品(笑)。
2000年・米
監督/ガス・ヴァン・サント
出演/ロブ・ブラウン
   ショーン・コネリー

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バスケット選手を夢みるジャマールだが
彼には素晴らしい文才が眠っていた。
そのジャマールの文才を開花させたのが
処女作でピューリツァー賞を受賞し
それ以降まったく作品を発表しなかった伝説の小説家
ウィリアム・フォレスターだった・・・
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この作品、結構な回転率で気にはなっていたのだが
観るのをずっとためらっていた作品。

だってさ〜、

アクション作品ではないのに
ション・コネリーがで〜んと大写しなジャケット

そしてミョーな邦題


コネリーが小説家をみつけて追い詰めてやっつけるっておハナシなら
もっと早くみていたかもしれないが、
どうもヒューマンドラマっぽいので
コネリーのヒューマンドラマ・・う〜ん・・と
二の足を踏んでいた作品。

ところがどっこい、
これはなかなか優れた人間ドラマであり青春ドラマであった!

貧しさ故に自分の才能だけで
より良い学校に行くことになったジャマール。
そして貧しさゆでに、秘められた文才を否定されるジャマール。

彼を導き育てゆくのがコネリー扮する伝説の小説家フォレスター。

2人の関係は父と息子であり、師と弟子であり
そして人間同士の心の深い繋がりである。

フォレスターによって才能を開花させ、
人生の選択肢が増えたジャマール。
フォレスターもまた、ジャマールによって
一度は閉ざした人生を、再び前向きに捉えるようになる。

ジャマール少年の青春ストーリーであるととともに
世代を超えた男の友情をも描いている。

爽やかで時に考えさせられホロリとする良くできた作品

しかしこのストーリーで、
コネリーがど〜んのジャケットとおセンスのない邦題は、
やはり気になってしまうが・・・
2003年・米
監督/ロバート・ロドリゲス
出演/アントニオ・バンデラス

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伝説の殺し屋エル・マリアッチは妻子を失い
哀しみの中ひっそりと暮していた。
そんな彼の武勇伝を聞いたCIA捜査官サンズは
クーデターを企む将軍マルケスの暗殺を依頼するのだった・・・
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『エル・マリアッチ』を観た時かなりの衝撃を受けた。
派手なガンアクションと戦隊ヒーローのようなポーズ。
馬鹿馬鹿しさを感じながらも「かっこいぃぃ〜」と思った。
チープだけどゴージャスな感じ。
こういう映画もあるんだと心が震えるほど燃えた(笑)

『デスペラード』もまた、チープさは残しつつも
洗練され、レベルアップした印象を受けた。

そして本作品。
ジョニー・デップ、ウィリアム・デフォーという個性派俳優に
今じゃ立派にB級の香りがプンプンするミッキー・ロークが出演。

こりゃ楽しみじゃ〜と思ったのだが・・・。

う〜ん・・・確かに更に洗練された感じはするものの
ハリウッドに乗っ取られたって印象もする。

サルマ・ハエックも登場しているが
回想という形で現在に絡んでこない。これは残念。

バンデラス達の荒唐無稽なガンアクションもあるにはあるが、
前2作に比べると、ぐっと少ない印象。

悪役ウィリアム・デフォーも何かやらかしてくれそうな雰囲気だが
期待していたような見せ場はない。

サンピンな役のミッキー・ロークに至っては
犬を抱えてるだけだし・・・(笑)

じゃあ、一体誰の作品かといえば、
本作品はジョニー・デップの作品になってしまっている。

別にデップが悪いワケじゃないけど、
『デスペラード』はバンデラス達3人のマリアッチが
これでもかというほど暴れまくってくれなくちゃ・・・。

砂埃舞うチープさが魅力の『デスペラード』が
洗練されて有名キャストが出演した結果
作品の持つ魅力が失われてしまった印象を受けた。

むむ〜・・・残念だ・・・
1986年・米
監督/ロン・ハワード
出演/マイケル・キートン
   ゲディ・ワタナベ

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アメリカの不況にあえぐ小さな町。
唯一残った自動車工場も閉鎖され、
起死回生の策として
日本の自動車メーカー「アッサン自動車」を誘致することに。
しかし日本式のやりかたに労働者達は不満を感じ
調停役のハントの立場は苦しいものに・・・
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80年代半ば・・・
日米の貿易・経済摩擦が騒がれた頃かしらん・・・

不況による失業にあえぐアメリカの小さな町。
起死回生の策として、日本の自動車メーカーを誘致することに。

町の運命をかけてマイケル・キートン扮するハントが
日本に来てカプセルホテルに泊り、迷子になったりしながら
なんとか誘致に成功する。

カプセルホテルってところがミソですな(笑)
ええ、当時は残業が多くてカプセルホテルを利用する人が
蛍風のまわりにも多うござんした。

このカプセルホテルってのは外国人からみて
異様な感じらしいですね・・・(笑)

当時飛ぶ鳥落す勢いの日本経済(企業)を
外国人の目からみて描かれている作品。
道場での管理職講習(大声をあげる)や、就業前の体操、
「始末書」等・・・
日本人にはおなじみの事柄が外国人からみると
奇異にうつるようでして・・・
いや、日本人からみてもなんじゃこりゃって思う
慣習が実際多いよね(笑)

日本人が描かれている作品だが、
日本人役キャストの日本語がヘタ(笑)


工場責任者カズヒロが妻と日本語で口論するシーン

アナタ ヤテクダサイヨ
ナニ イテルンダ

英語字幕がついているが、日本語字幕もつけて欲しかった。
モロ外国人が喋る日本語で、まるでコントみたいだった(笑)

工場を誘致し、町のヒーローのハントだが
日本企業とアメリカ労働者の板ばさみに悩む。
一方の工場責任者カズヒロもまた、
会社の命令で追い詰められていることを知る。
2人の間には友情らしきものが芽生えるのだった。

個人よりも会社に尽くしチームワークを重んじる日本企業
残業も早出もいとわず100%を目指し
企業に貢献する日本体質を学ぼうということらしいが
結局最後はアメリカ万歳となっている。

まあ、そうでなきゃ、アメリカではウケないだろうがね。

日本語がヘタな日本人を含めて
なかなか面白かった作品。
2002年・米
監督/クレア・ペプロー
出演/ミラ・ソルヴィーノ

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王女が森でみかけ一目ぼれした相手・アジスは
かつて父が追い落とした王の忘れ形見だった。
賢者エルモクラートのもとで
王女を憎みながら育ったアジスに
王女は男として彼に近づき・・・
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森で見かけた青年アジスに一目ぼれした王女様。
侍女とともに男装し、フォシオンと名乗り
賢者エルモクラートに教えを乞いに来たことにする。

庭師や召使いを買収し、屋敷に入りこみ
エルモクラートの妹レオンティーヌに言い寄り
屋敷に滞在できるよう口添えを頼む。
まんまと王女様の嘘にだまされ、
「フォシオン」に夢中になるレオンティーヌ。

しかしエルモクラートに女であることを見ぬかれると
森でエルモクラートに一目ぼれしたと嘘をつき
そして彼をも彼をとりこにする。

そしてお目当てのアジスの心も掴む王女様だったが・・・

王女様役にミラ・ソルヴィーノ。
男装し「フォシオン」の時の低い声と
王女様の時の女性らしい声に使い分けがGOOD。
特に男装した姿は、宝塚チックで素敵だ

王女様に振りまわされる賢者エルモクラート役に
ベン・キングスレー。
若い女の子に言い寄られ、
舞いあがるさまはとにかくカワイイ(笑)
黒いウェーブのカツラ姿も、またカワイイ(笑)

ベン・キングスレーをはじめ、オーバーアクション気味の演技、
滑稽だけど、なぜかしら?と思ったら、
これは舞台劇の映画化なんだそうな。

それで納得

いきなりな合唱でのラストも、
舞台劇なら・・と納得できる。

恋のために嘘に嘘を重ねる王女様の恋は実るのか?!

素敵なお庭と立派なお屋敷、そしてロマンティックなフリフリドレス。
加えてミラとキングスレーの演技もなかなかのもの。
ミラ・ソルヴィーノはこんなにキュートで演技が上手かったんだ・・・。

気軽に観れる恋のおとぎ話
2003年・米
監督/クリント・イーストウッド
出演/ショーン・ペン

======================
ジミー、ショーン、デイブの3人は
道路で遊んでいた時に偽警官にだまされ
車に乗ったデイブが4日間監禁され、レイプされた。
それから25年後、彼等は再び深く関わりあうことになる。
1人は娘を殺害された父親として、
1人はその殺人事件を捜査する刑事として
1人はその事件の容疑者として・・・
================================

クリント・イーストウッド監督作。
イーストウッドは出演作だけでなく
監督作品も、男性に根強い人気がある。
ジミー役のショーン・ペンとデイブ役のティム・ロビンスが
それぞれアカデミー賞主演&助演男優賞を受賞したことでも
業界としては、かなりウリやすい作品。

詳しい予備知識もなく観たので
イメージ的には容疑者役デイブはケビン・ベーコンかと思っていた。
いや、なんとなくアヤシイ感じかな、と(笑)

実際はケビン・ベーコンは刑事のショーン役。
被害者の父親ジミーにショーン・ペン
容疑者デイブがティム・ロビンス。

ついこの間まで『リッジモンド・ハイ』にでていたショーンが!
ノーコンルーキービッチャーをやっていたティムが!
マドンナだポリスだと踊っていたケビンが!
みんな親父役とは・・・!

ショーン・ペンもティム・ロビンスも
さすがにアカデミー賞受賞の素晴らしい演技。
作品自体もアカデミー好みの作品である。

シブ〜イ、男の作品である。
いかにもイーストウッドらしい作品である。
男性ファンにも好評だ。

ん〜しかしね・・・
確かにキャストの演技は素晴らしいし、
人の弱さ、愚かさ、無情感が漂う作品だと思うよ。
『灰の記憶』ほどではないが、救いのないストーリーで、
冷たい深い川底に沈められた感覚すら覚えるお話。

ん〜、でもね・・・
元来バカチン映画が好きな蛍風は
あまり好みではない作品・・・。
もっと気力があるときに観れば違ったのかもしれないが
作品の持つ重く暗い無情感に押しつぶされてしまった感じ。

正直いってこの作品で真っ先に感じたことは
「男の人生は妻の良し悪しで決まる」(笑)

このことをウチの相方に話したら
ちが〜うっ!これはイーストウッドの世界を堪能してだな、
男にはやりたくなくてもやらねばならぬことがあるって
ハナシなんだ、と
力説されたんだケド・・・。
あ〜、そういう作品なのね(笑)

同じ作品を観ても、2人がみれば2つの世界観がある。
これっていつも思うけど、面白いな〜と思う。
1つの作品が100人みれば100の感想。
これが映画、文学、芸術の面白さだと思う。人間の魅力だと思う。

人の弱さ、愚かさを深く重いタッチで描き
やるせなさ、無情感漂う作品。

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秋林瑞佳サマ
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うひゃ〜、「ジャッキー・チェン」モノってホント難しいですわ〜
ジャッキーが大怪我・・って『プロジェクトA』かしらんって思ったもの。
初期の作品は特に、内容が似ているし
タイトルも『〜拳』や、ドラゴンなんとか、
A、Zとアルファベットがついてたり(笑)

お店によって違うと思いますが、
タイトルが完全でなくてもある程度検索できます。
お客様がお探しの作品を見つけられた時は
こちらもとても嬉しいものですから、
気軽にどんどん聞いていいと思いますよ!

ちなみに私今までに受けた「難解なマニアの質問」は

第1次世界大戦での話で
戦車がディーゼルエンジンで動いているもの

なんでもその当時の戦車はディーゼルエンジンを搭載していないのに
画面に映る戦車は黒い煙を出して走っているそうです。

レプリカや多機種の代用ではなく
実際に戦争で使われた飛行機あるいは戦車が動いている作品
なんて質問もありましたね・・・。

そんなの蛍風分かりません!(涙)
劇中、日の丸つけて、あれがゼロ戦だと言っていれば
そうなのか〜と深く考えたりしません・・・。

まさに人が作品に求めるものは千差万別ってことですね。
2003年・米
監督/デイモン・サントステファーノ
出演/アン・ジャッドソン=イェーガー

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新入生のホイッティアは、大学でもチアリーディングに
入部したいと思っていた。
見事入部オーディションに合格するが、
上昇志向と階級意識の強いチームに嫌気がさし
自分で新しいチームを作ることに・・・
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前作とはまったく関係がないのかな?
1作目を観ていなくてもまったく問題なし。
名前だけ借りてきたみたいな作品。

前作ではチアの大会がメインだったが
今回は、大会の出場権をめぐって
チアリーダーのスター、ティナ・ハマースミス率いるチームと
ホイッティア率いる素人寄せ集めチームが競うおハナシ。

それにしてもアメリカの大学生は、
あんなにクルクルとバク転やらなにやらできるんですかね・・・。
スゴイね・・・。

恋あり友情ありチャレンジ精神あり。
1作目の持つ躍動感は控えめになり内容も多少浅い感じで
全体としては「小振り」な感じは否めないものの
それとは別に前作とは関係ないストーリーが、かえって好感がもてる。
ホントの続きなら、あれこれ比較されてしまうだろう。

夢も友情も恋もあきらめない
道を切り開くガールズパワー爆発の爽やかな作品

この日記を書き始めたのが2001年の8月4日。

あらまぁ〜月日が経つのはホント早いのね・・・。
2003年・英/米
監督/マーク・ハーマン
出演/コリン・ファース

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イギリス人の肖像画家コリンは
突然婚約者が別の男と結婚することになり
傷心のあまりアメリカのホープという小さな町にやってくる。
その場所を選んだのは
単に「ホープ(希望)」という名前だったから。
そこで風変わりな女性マンディと恋におちるが
元婚約者のヴェラがやってきて・・・
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生真面目で堅物の英国人コリン役にコリン・ファース
風変わりだが癒し系のマンディにヘザー・グラハム
復縁を迫る元婚約者ヴェラにミニー・ドライバー

あまりにもピッタリなキャスティング!
そして素敵なストーリー!
特に小さな田舎町だからこその人情味あふれる住人達の
時にはおせっかいとも感じる心の繋がりを
ユーモアを交えて暖かく描いている。

主要3キャストはもちろんだが
町長のダグ役のオリバー・プラットがいい味をだしている。

文化もタイプも違う2人の女性の間で揺れ動くコリン。
「意外な展開」は無いが、それがかえって安心して観ていられる。
とびっきりキュートな大人のラブコメ。

期待していなかっただけに、思わぬ得をした気分になれた作品。
満足しました。喜びマークつけちゃおぅっと!

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