2000年・仏
監督/ドミニク・モル
出演/ローラン・リュカ
   セルジ・ロペス

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ミシェルは高速道路のサービスエリアのトイレで
同級生だったというハリーと出会う。
ミシェルはハリーの事を全く覚えていないのに対し、
ハリーはミシェルの高校時代に書いた詩を覚えているほどだった・・・
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エアコンなしのオンボロ車のミシェルとは違い、
高級車を乗りまわし、恋人と自由気ままな旅を楽しむハリー。
同じ高校に通っていても、月日がたち
対照的な生活を送る2人。

ハリーはミシェルが高校時代に書いた詩や小説を
完璧に覚えていて、家族の前でミシェルを褒め称えたり、
車をプレゼントしたりとかなり親切。
しかしその親切に恐怖と疑惑を感じ始める。

「ミザリー」や「ザ・ファン」みたいなテイストの作品。

ハリーが夜な夜な生卵を飲むシーン。
ハリー曰くこれを飲むと感覚が鋭くなり持久力もアップして
彼女は大満足さ。

外国では生卵を食べる習慣がないから奇異に描かれているけど、
日本じゃ生卵は当たり前。
卵かけご飯はお金がないときのご馳走ですってば。
しかし、生卵にそういう効能があるとは聞いたことがないぞ。
みのもんたでも聞いたことがないだろう。
だいいちそんな効能があるのなら
日本人男性は絶倫ウハウハじゃないのか?(笑)

ハリーはミシェルのために金を使い、
邪魔ものを消してさんざんつくした挙句に
ミシェルにある意味捨てられる。
ミシェルはハリーに出会って、彼のことは思い出せないけど
車はゲットするは
邪魔ものはいなくなるは、才能も取り戻して
家族円満にくらしましたとさ〜というおハナシ。
・・・ミシェルってば薄情者?
それとも使える奴は誰でも使えという教えか?

好き嫌いがはっきり分かれる作品。
1999年・米
監督/デビッド・クローネンバーグ
出演/ジェニファー・ジェイソン・リー
   ジュード・ロウ

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体に穴をあけ、脊髄にケーブルをつないでプレイする
ゲームが主流となった未来。
その新作ゲーム「イグジステンズ」の発表会で
ゲーム製作者のゲラーは命を狙われる・・・
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クローネンバーグは好きな監督の1人。

この作品でもあの粘膜質の「ねちょねちょ」とした物体が
お約束通り登場している(笑)
あぁ〜、クローネンバーグらしいわ・・・。
現実と仮想(妄想)を区別する感覚がマヒするような
ところもまさにクローネンバーグ。

作品の出来はというと、大好きな「裸のランチ」には
残念ながら及ばない。
せっかくのジュード・ロウ様のお美しい姿も
「ねちょねちょ」に気をとられて堪能する暇がない(笑)

夢でしたとか、な〜んちゃってとかいうラストは
それまでのストーリーを無駄にする扱いなので
蛍風的にはNG。
この作品もラスト直前まではグイグイひきこまれて観ていたけど
あのラストは禁じ手ですわ〜。
せっかく蛍風お気に入りのクローネンバーグ&ジュードだったのに
あのラストで「なんじゃ〜、うりゃ〜っ」と叫びたくなった・・・。

ジュード・ロウが好きでも
ぬら〜っとした粘膜モノがダメな方は
やめておいたほうが無難な作品。
2001年・英
監督/シャロン・マグワイア
出演/レニー・ゼルウィガー
   ヒュー・グラント

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32歳、独身、太めの体型がきになるブリジット。
このままでは一生同じ生活かもと思った彼女は
体重を減らして、素敵な男をゲットしようと・・・
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手を叩きながら、「そうそうその通りなのよ!」と
ブリジットに共感してしまった蛍風。

学歴・容貌・社会的地位が揃っていても、
この歳になると服装センスがイマイチなだけでもNG。
「いいんだけどなぁ〜、惜しいなぁ〜」と思いながら切り捨ててしまう。

きついガードルでスタイル良く見せないと
勝負に持ちこめない。
しかし、いざ勝負となった時にこのガードルではマズイ!
ど〜しよ〜っ!
悩むブリジット。

女は日々こんなジレンマを抱えて生きているのですよ(笑)

若かければさ、その行動力と情熱で簡単にクリアできちゃうものが
この歳頃だと、まず頭で考えて、リスクがないか検討してしまう。
好条件でも、1つ気になる点があれば、
今まで待ったんだから、ここで妥協しちゃいけない!
なんて意地はっちゃうもんですよ・・・。

年をとると知恵はつくけど可愛さを失ったように見えてしまうのは
こういうことからでしょうか・・・?

しかしこの作品のレニー扮するブリジットは
斜にかまえたところがなく、なんともプリティ。
前向きで健気で好感度大。
やっぱ女は(この歳頃になっても)
ピュアでなくっちゃいけませんことよね。
2001年・米
監督/ブレッド・ラトナー
出演/ジャッキー・チェン

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カーターはバカンスで香港に。
しかし、アメリカ大使館で爆破テロが起こり、
リーと一緒に黒幕を追うはめに・・・
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続編はハズレのジンクスがあるが、
この作品に関しては当てはまらない感じ。

動きで笑いをとるジャッキーと
しゃべくりで笑いをとるクリスのコンビはサイコー!
そこにチャン・ツィイーのかわいいけどスゴイアクションが加わって
エンターテイメントあふれる作品になっている。

チャン・ツィイー、かわいいんだけどさ、
どうしてハリウッドモノだと
アジア女性はああいうケバイメイクになるのかしらん・・・。
あれがアメリカ人ウケする東洋女性なのかな。

それからもう1つ気になる点といえば、
ジャッキーが敵を追いかけて登った竹の足場。
工事のため建物の外壁に廻らした足場なんだけど
このご時世、しかも香港という都市で
鉄筋ではなく竹の足場を本当に使ってるだろうか?

3作目にもチャン・ツィイーに出てもらいたいが、
それじゃ「リーサル・ウェポン」になっちゃうか(笑)
それにあのストーリー展開で、ツィイー嬢が出演するには
かなり無理な展開だな・・・。残念。

敵キャラのジョン・ローンにはびっくりした。
久しぶりに観たよ、ジョン・ローン。
まさかジョン・ローンが出ているとは思わなかったので
ジョン・ローンのソックリさんかと思った(笑)
ジョンは少し年をとって、悪党が似合う顔になった。
しみじみ歳月を感じるよ・・・。

アクションはもちろんのこと、お約束の笑いあり、
楽しめる作品。
蛍風世代にはジョン・ローンが懐かしくて
胸がいっぱいになるかもしれない(笑)
2001年・日
監督/佐藤 信介
出演/釈 由美子
   伊藤 英明

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暗殺集団・健御雷(たけみかづち)家の雪は
二十歳の誕生日を迎える直前に、
亡き母の側近だった男から、
母は仲間の裏切りによって殺されたと告げられる。
真相を知った雪は健御雷から逃亡しようとするが・・・
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内覧用サンプルビデオで観た。
レンタル開始は6/21から。

あのドニー・イェンがアクション指導をしているらしい。
そのせいか、アクションシーンは見ごたえあり!
日本刀を使ったアクションなのに
ちょっと香港チックなのはご愛敬として、
とにかく、カッコイイアクション!ダイナミックなカメラワーク!

ところが肝心のストーリーといえば・・・
正直もっとどうにかならないのか・・という印象。
佐野史郎、嶋田久作がいかされていない。
伊藤&佐野、釈ちゃん&嶋田の人物関係があっさりとしか
表現されていないので、
なんでそうなっちゃうのさ〜という感じである。
もっとストーリーを絞り込んだほうが良かったんじゃないかな・・・。

アクションが素晴らしい、しかし内容が希薄。
釈ちゃんのサービスシーンはなかった・・・。
彼女の麗しいプロポーションでも拝見できれば
もっと楽しめたのにさ(笑)
しかし、釈ちゃんだから最後までなんとか観れたというのも事実。

面白いんだか、面白くないんだか
よく分からない作品。
1999年・米
監督/ヒュー・ウィルソン
出演/ブレンダン・フレイザー

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ダドリー・ドゥーライトはカナディアン・ロッキーの
小さな町の騎馬警官。
大悪党のスナイドリーとは幼い頃からの宿敵。
スナイドリーは町を自分のものにして、
ニセのゴールドラッシュをでっちあげ、
ぼろもうけをしていた。
スナイドリーの企みを知ったダドリーは・・・
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ベタなギャグが満載で大笑い!

スナイドリーが手下に「D.D」と描かれた銃弾根を見せて、
これは誰の仕業だと思う?の問いに
ドリス・デイとかダニエル・デイ・ルイスとか
とにかくベタなボケの手下達。

主役のブレ扮するダドリーも、
馬に逆に乗ったり、剥製をかぶったりとベタ三昧(笑)

やっぱりこういう純朴なボケキャラはブレはと〜っても似合う!
真面目で純朴でそれでいて不潔感のないボケキャラはブレが1番だわ。
真面目さが空回りすることによって生じる笑いがブレには似合う。
野心とか意地悪とか汚いものはそこにない。
お下劣な笑いを得意とする役者もいるけど、
ブレはその端整な美しさからくる清潔感あふれる笑い。

この作品ではビリー・アイドルがブレと共演していて、
ベタな笑いの中に深みのある笑い(笑)を作っている。
ブレ&ビリーのコンビ・・サイコーだよ!

収録時間が80分ちょっとと、短い作品だが、
ベタな笑いにはこの位の時間が丁度良い。
バイクシーンもなかなか迫力があって良し。
仕事で疲れた頭にはこういう作品が気軽に見れて
蛍風は好きだ。
平日の夜に向く作品。
ま、TV放送でタダで観るのが1番似合いそうだが・・・(笑)
2001年・米
監督/ゲイリー・トゥルースデイル
   カーク・ワイズ
声優/木村 佳乃

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マイロは亡き祖父の意志を継ぎ、
アトランティス発見を目指していたが、
研究室とは名ばかりで、ボイラー室で1人雑用の合間に
研究する毎日。
そんな時、大富豪のウィットモア卿から
資金と人材を提供してもらい、
アトランティス発見の冒険に旅立つのだが・・・
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内覧用サンプルビデオで観た。
レンタル開始は6/28から。

ディズニーらしい作品。
キャラもストーリー展開も特に目新しい感はない。
CGを使っているものの、どこか懐かしいテイストで
いかにも昔からの「ディズニーらしい」作品。

リトル・マーメードとかラピュタとかもののけ姫とか
とにかくいろんな要素が盛り込まれている。
・・・というか、斬新というより、何か別の作品を思い浮かべてしまう。
それでいて最後には「あぁ、ディズニーらしいなぁ」と思わせるのは
やはりさすがディズニーの底力といったところか・・・?

目新しさはないものの、
ディズニーファンには安心して観られる作品。
2001年・仏
監督/アリエル・ゼトゥン
出演/Yamakasi
   マエル・カモウン

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高層ビルに無断で登るなどして
警察に目をつけられているグループ、ヤマカシ。
ある日、彼らに憧れている子供達がヤマカシごっこをして
心臓の悪い少年が木から落ちて重体に。
責任を感じた彼らは、手術費を工面するために・・・
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単純明快なストーリー。
彼等の肉体・動きには複雑なストーリーは不用である。

体に強力バネが内蔵されてるんじゃないかと
思う程の軽い身のこなし。
人間とは思えない・・・。ね、猫か・・・?!(笑)

ただ、もっと彼等のアクション(?)シーンが観たかった。
物足りないなぁ〜・・・。

おフランスのしゃれたユーモアと
ヤマカシの華麗な身のこなし。
うっしゃ〜っ、体鍛えるぞ〜という気持ちになる作品。
2000年・米
監督/エイミー・ヘッカリング
出演/ジェイソン・ビッグス
   ミーナ・スヴァーリ

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ポールは田舎を離れて、
奨学金でNYの大学に通うことになった。
真面目で素朴な彼は、馴染もうと努力すればするほど
周囲から浮きまっくてしまう。
ある時、ドーラに出会い彼女を好きになるが、
ドーラは教授と付き合っていて・・・
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いつものハチャメチャ青春ムービーかと思いきや、
フツーの青春恋愛モノ。
おバカなシーンなし、無理やりなお色気シーンもなし(笑)
純朴なポールの真面目な青春恋愛模様。

ストーリー的には目新しさナシ、先がよめる展開。

しかし、オルコット教授役のグレッグ・キニアが良し。
この人の「口先だけ、ジコチューな男」の役は
いつもながら上手い。
もう顔が、口だけ男だよ〜んとオーラを発しているみたいだ(笑)
安定した脇役で蛍風の好きな役者の1人である。

それからポールのルームメイトとその悪友の
クリス役とノア役は、すっごいカッコ良くて可愛くてたまらん!
クリスチャン・スレーターとつんくを
足して2で割ったようなルックスなのだが、
とにかく美しいわ〜、カッコ良いわ〜、
意地悪したいわ、されたいわ〜って感じ(笑)

映画ネタで2,3笑えるシーンがあるものの、
ありきたりな内容。
グレッグ・キニアの演技にうなずき、
クリス役とノア役に年甲斐も無く
心をときめかせただけの作品。
ま、正当派青春恋愛作品といったところでしょうか・・・。
2001年・日
監督/出崎 統
声優/間宮 くるみ
   池澤 春菜

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ロコちゃんの誕生日を2人で楽しく過ごそうと思っていたハム太郎。
しかし、ロコちゃんはお友達とバースデイパーティーをして
ハム太郎をかまってくれない。
ハム太郎は自分の気持ちをロコちゃんに伝えたいと思い、
食べると人間とお話ができるという
不思議なヒマワリの種を探すが・・・
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おや?TV版のハム太郎とはちょっと違う・・・。
TV版のハム太郎は、明るくて前向きで素直な良い子ちゃんなのに
この作品では、すねる、いじける、現実逃避するハム太郎なのである(笑)

いつもの良い子ちゃんのハム太郎が観たかったのになぁ〜と思ったら
監督はなんと出崎 統!
あぁ、それでこういうハム太郎なのねと納得。
出崎モノならスローモーションと劇画チックな斜線。
スローモーションはともかく、
ハム太郎で劇画チックなシーンは無いだろうと思ったら、
やっぱりあった・・・(笑)

「ハム太郎モノ」としては暗く、「出崎モノ」としては可愛過ぎる作品。
蛍風個人的には、TV版ハム太郎の横に陳列するよりも
「明日のジョー」の隣に展開したくなる作品(笑)
2000年・日
監督/本広 克行
出演/金城 武

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閉店間際のコスモ銀行に強盗に入った3人組みだが、
素人ゆえ、行動が裏目にでて警察に包囲されてしまう。
ピンチに陥った彼らは、人質を犯人に見せかけ
捜査をかく乱しようとする・・・
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テレビの2時間スペシャルような作品。
登場人物それぞれの設定が分かりやすく表現されている。
しかしそのことによって、
3人の人物背景が希薄になってしまったのは残念。

渡辺 謙が良い味をだしているのだが、
出番が少なくて残念。
もっともっと謙さんを見たかった蛍風。
謙さんカッコイイなぁ〜・・・。

本筋とは関係無いところの細かなエピソードが面白い。
ロックグループの解散記者会見とか。
なくても構わないシーンなのだが、蛍風的には大笑い。

DVDの特典に収録されているマッスル・ピザのCMも好きだなぁ
あんなCMだったら、インパクトはあるけど注文はしないなぁ。(笑)

DVDの特典といえば、約60分も収録されている。
「特典」といいながら予告編しかないものに比べればまだましだが、
60分は多すぎる。あるフィルムや素材を全部収録しただけの感じ。
こんなものまで収録しなくても・・と思うものまである。
盛り沢山の特典が、かえって有難味が薄れている。
メイキングも1つの作品としてキチンと編集してくれればいいのに。

大笑いあり、微妙な笑いあり、緩急のある作品。
1998年・米
監督/マリオ・ヴァン・ピーブルズ
出演/マリオ・ヴァン・ピーブルズ
   ダニエル・ボールドウィン
   ルーシー・リュー

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ポーはマッサージ師として資産家の未亡人エヴリンに
接近することに成功。
目的は彼女の夫が遺した宝石を盗むことだった。
しかし、肝心の宝石が強盗団に盗まれ、
そこから事態は泥沼に・・・
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登場人物全員が悪党なブラック作品。
宝石に群がる欲の塊の人々。
事態がどんどん泥沼化して、人がどんどんあっさりと死んでいく。
それでもめげない欲の塊の人々。

マリオはいい体してる。
マッサージ師とはいえ、
あ〜んなことや、こ〜んなことまでしてくれそうな雰囲気を出している。
違う意味でのマッサージをしてくれるんだろうなぁ〜と
想像させてくれるフェロモンを発散(笑)。
いい体してるけど、ちょっと蛍風好みのルックスじゃないのが残念。

1998年製作なのに、今頃リリースされるのは
ルーシー・リューがらみだろうな・・・。

DVDの特典として収録されている日米の予告編をみれば良く分かる。
アメリカの予告編ではルーシーはワンカットしかでていなくて
しかもクレジットなし。
それなのに日本版ではルーシーの出演場面が多数。
登場シーン全部収録したのではないかと思うほど(笑)。
当然クレジットも主役のマリオの次である。

実際はルーシーは脇役の脇役なので「ルーシー活躍」を期待して観たら
ガッカリすることでしょう。

ジャケット、邦題、ストーリー、テンポも良く、
緊張とシニカルな笑いの連続。よく出来た作品。
初めから「ルーシー活躍」を期待しないで観れば、納得のいく作品。
2001年・米
監督/パット・オコーナー
出演/キアヌ・リーブス
   シャーリーズ・セロン

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広告代理店のエリート社員のネルソン。
恋人からは不満を言われるが、そんなことはお構いなし。
ひょんなことから風変わりな女性サラと知り合い、
彼女はネルソンに私の「11月の恋人」ならないかと提案するが・・・
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内覧用サンプルビデオで観た。
レンタル開始は6/7から。

だぁぁぁぁ〜・・・。
んもうぅぅぅぅ〜・・・。

いつもなら男性ユーザーが好むアクションがメインでリリースされるが、
ワールドカップの関係で6月は
女性ユーザーをターゲットにした作品を中心にリリースされる。
それからおこちゃま向けや、ご老人向けのもね。
サッカーにあまり興味のないユーザーをターゲットにしたものを
中心にリリースされる。

ドル箱の男性ユーザーの利用があまり期待できないのは
ビデオ店にとっては、かなりツライ時期。

そんな目玉作品が少ないない時期に、
この『スウィート・ノベンバー』はキツすぎるよ!
ストーリーが全然良くない。観ていて腹立たしいの限り。
自分勝手な女に、これまたジコチューな男がふりまわされ、
「よくある展開」がきっかけで2人の関係が変化し、
ラストにいたってはじゃあ今までやってきたことは何だったんだ〜?
とあきれてしまうのである。

シャーリーズ・セロンはたしかにカワイイ。美人でもある。
しかしこのサラというキャラは蛍風としてはダメダメよ〜。
キアヌもラブストーリーということで上半身裸をいっぱい見せてくれるが、
背中の肉がたるんでいる・・・。
張りというか、ひきしまり感のない背中。
あの背中をなんとかしないと、マトリックスの続編はキツイぞ・・・。

「よくある展開」で女性ユーザーの気をひこうとするのは
女をナメてるのかと疑ってしまうほど。
通常の時期なら5本も在庫しておけば間に合う程度の作品。
蛍風個人的には人に薦めたくない作品。
1997年・米
監督/テール・ローゼンブルーム
出演/マイケル・モリアーティ
   スコット・ウィルソン

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マーティはシャイロ橋のたもとでビーグル犬に出会う。
シャイロと名付けられたその犬は
飼い主からしつけと称して虐待を受けていた。
マーティは飼い主にシャイロを譲って欲しいと頼むが・・・
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ビーグル犬シャイロはなかなかの器量良し。
走るたびに、お耳がバフンバフンして蛍風は大興奮(笑)
あのお耳、掴んでウニウニしたいよ〜。
柔らかくってビロードのような手触りなんだろうなぁ〜・・・。

ストーリーは意地悪な飼い主から逃げ出したシャイロが
おお、こいつなら仲良くやっていけそうだな〜と
勝手にマーティーの後をくっついてきて、
マーティーも親に内緒で勝手にシャイロを匿うが
飼い主にも親にもバレて、さぁ大変というモノ。

シャイロは虐待を受けている設定だが、
いかんせんチャイルド・ムービー、
そんなにすごい虐待シーンではない。
蹴り飛ばされてキャイ〜ンと泣く程度。

このテの作品としてはイマイチの内容。
マーティー少年のルックスもイマイチ。
ビーグル犬シャイロのかわいさで、なんとか成り立っている作品。
犬に興味のない人には、どうでもいい作品かもしれない。
1999年・米
監督/マイケル・パトリックジャン
出演/デニス・リチャーズ
   カースティ・アレイ
   キルステン・ダンスト
   松田 聖子

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美少女コンテストの地方予選に出場する少女達。
しかし出場者が次々と謎の事故に巻き込まれていく・・・
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美少女コンテストを舞台にしたブラック・コメディー。
笑いの質は『シリアル・ママ』に通じるものがある。

デニス・リチャーズは美しいです。
正当派美少女ですな。
その彼女がコンテストで優等生的な受け答えをし、
舞台の裏では高飛車なジコチュー娘を演じている。
これって女の側からみたら、いかにもありそうな話で
とにかく笑える。

母親役のカースティ・アレイも
表向きは誠実で良心的な実行委員長だけど
裏では自分の娘を優勝させるために
金にモノをいわせてやりたい放題(笑)

松田聖子がちょこっと出演。
日本人役ということで日本語のセリフ。
コンテストの出場者の義理の姉役ででているが、
聖子ちゃんはとっても若い!
実年齢では両親役のキャストとそんなに年は違わないと思うのだが
娘役でもちっとも違和感ナシ。

出演時間は数秒といったところなのだが、
クレジットに名前が大きくでてた!
・・・しかし「セイコ マツド」(笑)

誰も間違いに気づかなかったのか?!
日本のスーパーアイドル聖子ちゃんも
アメリカでは強く言えないのか?
日本だったら「私の名前が違うわよ!撮り直してよ」と
言うんだろうなぁ〜・・・。
エンドロールではちゃんと「セイコ マツダ」になってたから
「セイコ マツド」はやっぱり間違いなんだよな〜。
「マツド」は訂正するほどの大きな問題ではないのか?(笑)

『シリアル・ママ』が好きな人には楽しめる。
痛烈なブラックコメディー。
もしかして「マツド」もブラックユーモアのつもりだったのか?!(笑)
2001年・米
監督/ゴア・ヴァービンスキー
出演/ブラッド・ピット
   ジュリア・ロバーツ
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ひょんなことから組織の運び屋になったジェリーは
伝説の拳銃「メキシカン」を受け取るために
メキシコへ。
しかし、そのことから恋人サマンサとケンカ別れになり、
せっかく受け取った拳銃も何者かに奪われ・・・
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ブラッド・ピットが良い!
音楽が良い!
伝説の再現シーンが良い!

ドジで情けない男ジェリーをブラピは
キュートに演じているが、
でもこの役は別に高いギャラのブラピじゃなくても
良かったかも・・・。
ショーン・ペンとか、ビンセント・ギャロなんか
ジェリーのイメージにぴったりなんだけどな。

しかし製作会社からすれば
ブラピ&ジュリアほど魅力的な組み合わせはないだろう。
「ブラピとジュリアのラブストーリーでっせ〜
ヒットしまっせ〜」と
投資家を説得しやすいもんね。

宣伝文句とは裏腹に、たしかにジェリーとサマンサの
恋愛模様が描かれているが、
ラブストーリというよりは、ロードムービーの色が濃い。

ブラピ、ジュリアに加えてジーン・ハックマンも出演している。
なんて豪華なキャストなのかしらん。

ストーリーもGODD!
ブラピもGOOD!
ワクワクしながら、大笑いもできる作品。
1999年・スペイン
監督/ホセ・ルイス・クエルタ
出演/フェルナンド・フェルナン・ゴメス
   マヌエル・ロサノ
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喘息持ちの少年モンチョは学校が恐かった。
しかし、いざ行ってみると、グレゴリオ先生はとても優しく、
あまり外出したことのないモンチョに
自然の素晴らしさを教えてくれた。
先生と自然について学ぶ面白さをしったモンチョだが、
内戦がおこり・・・
===========================================

美しい美しい作品。

引っ込み思案のモンチョだが、グレゴリオ先生と出会い、
自然の不思議、素晴らしさを知るにつれて
次第にハツラツとした友達思いの少年へと成長する。

このモンチョ役のマヌエル君はとってもかわいい。
変な表現かもしれないが、「子供らしい表情」をする少年である。
ピュアでひきつけられる演技。
大人もこれ見よがしに「芸歴何年のベテランだ〜」とでしゃばることなく、
あくまでも子供達のひきたて役にまわっている。

鮮やかなグリーンの映像、
子供達の生き生きとした表情が
とても美しい。

ピュアな少年が大人の都合で「現実」を知り、
その「現実」で生きていくために自分の心を偽る。

スペインの内戦の事など良く知らない蛍風だが、
前半自然の美しさでのほほ〜んと見ていた分、
心がちぎれそうなラストには思わず涙が・・・。
感動しました・・・。
2001年・米
監督/フランク・オズ
出演/ロバート・デ・ニーロ
   マーロン・ブランド
   エドワード・ノートン

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モントリオールに住む凄腕の泥棒ニック。
引退してのんびり暮すために
彼のポリシー「盗みは合衆国でするもの、
自分の庭(カナダ)ではやらない」を曲げて
モントリオール税関に保管されている
フランス王家の杓を盗むことにするが・・・
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デ・ニーロ、ブランド、ノートンの3大俳優共演が売りだが、
デ・ニーロのための作品といった様相。
ノートンさんは、デ・ニーロのひき立て役に徹し、
ブランドは日銭稼ぎの感あり。
ブランドはあれでギャラいくら貰ったのかしらん。

ブランドの「余生を静かに暮したいだけだ、
それには金がいる」のセリフは
彼の本音かと思っちゃったよ(笑)
ブランドさんの人生、いろいろあったから
本当は静かに余生を送りたいんじゃないのかなぁ。
一時代を築いた大スターは
静かな余生を送るにも金が必要なのかもしれない。

ストーリーは緊張の連続。
ぐっとひき込まれるが、いかんせん緊張の連続ばかりでは
ちょっと疲れる。
ホッと和むシーンが欲しかった。

堅実でありながら、ラストはどんでん返し。
いや、予想通りのラストと思う人もいるかもしれない。
蛍風には「あっと驚くどんでん返し」だったけど・・・。

共演者、ストーリーをみるかぎり、
3大俳優共演というよりはデ・ニーロのための
デ・ニーロの作品。
面白かったけど、ちょっと疲れた。
2000年・米
監督/バリー・ソネンフェルド
出演/リチャード・ドレイファス
   バート・レイノルズ

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マイアミの老人用ビーチホテルでほそぼそと隠居生活を送る
4人の元ギャング。
家主が若者向けのアパートにするため、立ち退かなければ
家賃は今までの倍にすると言ってきた。
4人は盗んできた死体をホテルのロビーに置く作戦で
見事に家賃が半額に・・・。
ところがその死体は麻薬王の父親だったことから
次々とトラブルに巻き込まれ・・・
===========================================

かわいいおじいちゃん達のお話。

肩で風をきって闊歩していたのは遠い昔。
今は無料食事サービスを楽しみに細々と暮す4人。
家賃が倍になると知って、ホテルの不動産価値を下げるために
ロビーに死体を放置し、見事に作戦成功・・・までは良かったけど。

作戦がとてもスマート!
ちょっとズレているけどカッコイイおじいちゃま達。
「巻き込まれ型」のストーリーもテンポが良くてGOOD。
最近、金満中年役が多いバート・レイノルズが
久しぶりにヤンチャな役で嬉しい限り。

シーモア・カッセルが前立腺肥大のジゴロ役をやっているが、
おじさまフェロモンムンムンでかっこいい(笑)
やっぱり、白髪交じりでも髪があるかないかで、
かっこよさに大きな差がでるなぁ〜・・・。
禿げてたら、ただのエロオヤジに見えちゃうだろうな。
髪って不思議だわ〜・・・(笑)

テンポの良いストーリー展開、
おじいちゃん達の時に爆笑、時に涙の友情、そしてアクション(笑)。
元気になれる作品。
2000年・米
監督/ニール・ラビュート
出演/レニー・ゼルウィガー
   モーガン・フリーマン
   グレッグ・キニア

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ベティは昼メロ「愛のすべて」に夢中な平凡なウエイトレス。
彼女の誕生日の夜、夫が殺される現場を目撃し、
そのショックで、自分は昼メロの主人公の元婚約者と
思いこんでしまい・・・
===========================================

これは脚本も出演者もGOOD!

登場人物の1人と思いこみ、
昼メロの彼と再会すべく、車を走らせるベティ。
ともすればストーカー女の不気味な作品になるところを、
キュートにいじらしく描かれている。
これはもうレニー・ゼルウィガーの魅力のたまものですな。

レニーはジャケットの写真より、
本編のふわぁ〜っとした表情のほうが魅力的。
ジャケットはもっと違うもののほうが、
ぷら〜っとお店にきたお客様には訴求力があると思うのだが・・・。

モーガン・フリーマンも、少年のような表情で
めちゃくちゃカワイイ!
こんなにかわいいモーガン・フリーマンをみたのは初めて。

夫のデルを含めて、登場人物それぞれが愛すべき存在。
観終わった後、爽やかな気分になれる作品。

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