『マンデラの名もなき看守 』・・名誉白人
2009年6月1日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2007年・仏/独/ベルギー/伊/南アフリカ
監督/ビレ・アウグスト
出演/ジョセフ・ファインズ
デニス・ヘイスバート
======================
1968年アパルトヘイト政策真っ只中の南アフリカ。
コーサ語が話せるジェームズ・グレゴリーは
反政府運動の首謀者ネルソン・マンデラの看守に命じられる。
多くの白人同様に、黒人を見下していたグレゴリーだが、
マンデラに接するうちに「白人の常識」に疑問を持つようになる・・・
=================================
マンデラさんを描いた作品って初めてのような気が・・・。
ああ、もう「歴史」なのね。デクラークさんも。
アパルトヘイト、人種隔離政策。
当時、遠くの南アフリカのことはよく分からないし
経済力のある日本人は「名誉白人」とされ、差別されていなかったので
まあ、よその国のことだから・・ぐらいにしか思っていなかった。
「名誉白人」
今改めて考えるとなんと上から目線の称号だろう・・。
白人至上主義ぷんぷんの称号。
でも、子供だったからそのまま素直に
差別されなくて良かったとしか思っていなかった。
アパルトヘイトの名の下にどのような事が行われ、
マンデラさんたちがどのようなことを訴えていたのかも知らずに・・・。
ジョセフ・ファインズ演じるグレゴリーも
政府の言うがままにマンデラ達を社会を脅かす危険な共産主義者と考えていた
グレゴリーの妻グロリアにいたっては黒人はテロリストと断言する。
刑務所に入っている白人は囚人で、黒人はテロリストって・・・。
白人のものを奪う凶悪なテロリストが黒人
ぎょっとしたけど、政府を疑わず、素直に信じていたなら
そういう考えに疑問を持つ白人などほとんどいなかったであろう。
第一、自分たちが上だという意識があるのだから。
ダイアン・クルーガー演じるグレゴリーの妻グロリア
彼女の言動は白人社会で暮らす人々が当然信じて疑わないものであったのだろう。
時が流れ国際批判が高まるにつれマンデラの処遇も変化する。
初めは暗い独房だったのが、仲間との相部屋になり
最後は家具付の部屋で囚人というより軟禁状態にまでグレードアップ。
マンデラさんを演じるのは『24-TWENTY FOUR-』シリーズの
デニス・ヘイスバートさん。
マンデラさんに似てる・・かな?
似てるのかもね・・。
しかし、「実在の人物」モノのお約束どおり、
「似てるけど本人よりも二枚目」の伝統は健在。
最近では「誠実な黒人」というとヘイスバートさんに役が回ってくるのかな?
一昔前だったらデンゼル・ワシントンなんかがキャスティングされてたかも。
マンデラさんの投獄生活の内情を今まで知らなかった
アパルトヘイト政策で何が行われ、何が隠されていたのか知らなかった
当時の白人がどのように黒人を思っていたのか知らなかった
そういう意味では興味深く、
グレゴリーの心の変化に同調しながら観るヒューマンドラマとしても、
胸に深いものが満ちてきた作品。
面白かったデス。
監督/ビレ・アウグスト
出演/ジョセフ・ファインズ
デニス・ヘイスバート
======================
1968年アパルトヘイト政策真っ只中の南アフリカ。
コーサ語が話せるジェームズ・グレゴリーは
反政府運動の首謀者ネルソン・マンデラの看守に命じられる。
多くの白人同様に、黒人を見下していたグレゴリーだが、
マンデラに接するうちに「白人の常識」に疑問を持つようになる・・・
=================================
マンデラさんを描いた作品って初めてのような気が・・・。
ああ、もう「歴史」なのね。デクラークさんも。
アパルトヘイト、人種隔離政策。
当時、遠くの南アフリカのことはよく分からないし
経済力のある日本人は「名誉白人」とされ、差別されていなかったので
まあ、よその国のことだから・・ぐらいにしか思っていなかった。
「名誉白人」
今改めて考えるとなんと上から目線の称号だろう・・。
白人至上主義ぷんぷんの称号。
でも、子供だったからそのまま素直に
差別されなくて良かったとしか思っていなかった。
アパルトヘイトの名の下にどのような事が行われ、
マンデラさんたちがどのようなことを訴えていたのかも知らずに・・・。
ジョセフ・ファインズ演じるグレゴリーも
政府の言うがままにマンデラ達を社会を脅かす危険な共産主義者と考えていた
グレゴリーの妻グロリアにいたっては黒人はテロリストと断言する。
刑務所に入っている白人は囚人で、黒人はテロリストって・・・。
白人のものを奪う凶悪なテロリストが黒人
ぎょっとしたけど、政府を疑わず、素直に信じていたなら
そういう考えに疑問を持つ白人などほとんどいなかったであろう。
第一、自分たちが上だという意識があるのだから。
ダイアン・クルーガー演じるグレゴリーの妻グロリア
彼女の言動は白人社会で暮らす人々が当然信じて疑わないものであったのだろう。
時が流れ国際批判が高まるにつれマンデラの処遇も変化する。
初めは暗い独房だったのが、仲間との相部屋になり
最後は家具付の部屋で囚人というより軟禁状態にまでグレードアップ。
マンデラさんを演じるのは『24-TWENTY FOUR-』シリーズの
デニス・ヘイスバートさん。
マンデラさんに似てる・・かな?
似てるのかもね・・。
しかし、「実在の人物」モノのお約束どおり、
「似てるけど本人よりも二枚目」の伝統は健在。
最近では「誠実な黒人」というとヘイスバートさんに役が回ってくるのかな?
一昔前だったらデンゼル・ワシントンなんかがキャスティングされてたかも。
マンデラさんの投獄生活の内情を今まで知らなかった
アパルトヘイト政策で何が行われ、何が隠されていたのか知らなかった
当時の白人がどのように黒人を思っていたのか知らなかった
そういう意味では興味深く、
グレゴリーの心の変化に同調しながら観るヒューマンドラマとしても、
胸に深いものが満ちてきた作品。
面白かったデス。
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2007年・独
監督/ダニー・レヴィ
出演/ウルリッヒ・ミューエ
====================
1944年12月25日、劣勢にたたされたナチスを奮起させるべく
ゲッペルスは、きたる1月1日ベルリンで
総統の大演説会を撮影し、国威高揚を計ろうとするが
肝心のヒトラーは心神喪失でスピーチどころではない。
そこでユダヤ人俳優グリュンバウムがスピーチ指導を命じられる・・・
=============================
たっぷりの皮肉をあふれんばかりのユーモアで描いた作品
どんなに忙しくても、決め事を守らねばならぬナチス。
緊急事態なのに挨拶(敬礼?)は欠かさない(笑)
命令を下すにも手続きが必要。
いろんな部署へ書類が回り、沢山の確認印が押されていく(笑)
真面目というか几帳面というか融通がきかないというか・・・。
滑稽に描かれているけど
あ~、日本と同盟国だったのが分かるような気がするなぁ。
アメリカだとトップダウンだし、フランス人もこういうのが嫌いそうだしなぁ(笑)
ささやかな抵抗なのかいたずら心なのか、
型破りなアプローチでヒトラーに指導するグリュンバウム。
流れとはいえ、ヒトラーを殴ってしまったり、犬のまねをさせたり・・・。
隣室で密かに監視している将校たちはハラハラドキドキ。
こんなに巧みなユーモアのある作品をドイツも作るようになったんだ。
しかしラストカットはシニカルでグロな雰囲気にも思えるドイツらしい作品。
面白かったデス。
監督/ダニー・レヴィ
出演/ウルリッヒ・ミューエ
====================
1944年12月25日、劣勢にたたされたナチスを奮起させるべく
ゲッペルスは、きたる1月1日ベルリンで
総統の大演説会を撮影し、国威高揚を計ろうとするが
肝心のヒトラーは心神喪失でスピーチどころではない。
そこでユダヤ人俳優グリュンバウムがスピーチ指導を命じられる・・・
=============================
たっぷりの皮肉をあふれんばかりのユーモアで描いた作品
どんなに忙しくても、決め事を守らねばならぬナチス。
緊急事態なのに挨拶(敬礼?)は欠かさない(笑)
命令を下すにも手続きが必要。
いろんな部署へ書類が回り、沢山の確認印が押されていく(笑)
真面目というか几帳面というか融通がきかないというか・・・。
滑稽に描かれているけど
あ~、日本と同盟国だったのが分かるような気がするなぁ。
アメリカだとトップダウンだし、フランス人もこういうのが嫌いそうだしなぁ(笑)
ささやかな抵抗なのかいたずら心なのか、
型破りなアプローチでヒトラーに指導するグリュンバウム。
流れとはいえ、ヒトラーを殴ってしまったり、犬のまねをさせたり・・・。
隣室で密かに監視している将校たちはハラハラドキドキ。
こんなに巧みなユーモアのある作品をドイツも作るようになったんだ。
しかしラストカットはシニカルでグロな雰囲気にも思えるドイツらしい作品。
面白かったデス。
『モテる男のコロし方』・・利害の一致が友情に
2008年1月20日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2006年・米
監督/ベティ・トーマス
出演/ブリタニー・スノウ
ジェシー・メトカーフ
======================
母親の失恋のせいで転校ばかりのケイト。
しかしごくごく平凡でとりえもない彼女は
透明人間のような存在。
親しい友達もできず、転校していっても気づいてもらえない。
そんな彼女だが今度の転校先では、
三つまたをかけた男にリベンジする計画に参加することに・・・
=================================
バスケ部のスターで学校一モテる男ジョン・タッカー。
彼は違うタイプの女の子3人と同時に付き合っていた。
それを知った彼女達は、ジョンに復讐するために協力し
転校生ケイトを彼好みに仕立て上げるのだった・・・。
モテモテ君のジョン・タッカー役がジェシー・メトカーフ
『デスパレード〜』の彼ね。
個人的にはジョンの弟スコット役のペン・バッジェリー君のほうが
かわいい〜と思うケド(笑)
ジョンは三つまたがバレないように、グループの違う女の子たちと付き合う。
放送部で知的なキャリー。演じるのはアリエル・ケベル
チアリーダーのヘザー。演じるのはアシャンティ
菜食主義で動物愛護家のベス。演じるのはソフィア・ブッシュ
ブリタニー・スノウ演じる地味な転校生ケイトが
3人の作戦のおかげで、どんどんキレイになり学校の人気者となる。
当然ジョンもケイトに猛アタック!
ジョンを懲らしめるためにTバックはかせて恥をかかせても
女性ホルモン剤飲ませて、女々しくさせて恥をかかせても
結局ジョンの人気は高まるばかり・・・。
それが納得できるのはネトカーフ君の魅力によるところが大きいだろう。
男を懲らしめるコメディかと思いきや、
女の子の友情を描いた楽しい青春ガールズものって感じ。
この年頃の女の子って楽しいね
女の子の友情っていいね
楽しい気分になったガールズ・ムービー。
監督/ベティ・トーマス
出演/ブリタニー・スノウ
ジェシー・メトカーフ
======================
母親の失恋のせいで転校ばかりのケイト。
しかしごくごく平凡でとりえもない彼女は
透明人間のような存在。
親しい友達もできず、転校していっても気づいてもらえない。
そんな彼女だが今度の転校先では、
三つまたをかけた男にリベンジする計画に参加することに・・・
=================================
バスケ部のスターで学校一モテる男ジョン・タッカー。
彼は違うタイプの女の子3人と同時に付き合っていた。
それを知った彼女達は、ジョンに復讐するために協力し
転校生ケイトを彼好みに仕立て上げるのだった・・・。
モテモテ君のジョン・タッカー役がジェシー・メトカーフ
『デスパレード〜』の彼ね。
個人的にはジョンの弟スコット役のペン・バッジェリー君のほうが
かわいい〜と思うケド(笑)
ジョンは三つまたがバレないように、グループの違う女の子たちと付き合う。
放送部で知的なキャリー。演じるのはアリエル・ケベル
チアリーダーのヘザー。演じるのはアシャンティ
菜食主義で動物愛護家のベス。演じるのはソフィア・ブッシュ
ブリタニー・スノウ演じる地味な転校生ケイトが
3人の作戦のおかげで、どんどんキレイになり学校の人気者となる。
当然ジョンもケイトに猛アタック!
ジョンを懲らしめるためにTバックはかせて恥をかかせても
女性ホルモン剤飲ませて、女々しくさせて恥をかかせても
結局ジョンの人気は高まるばかり・・・。
それが納得できるのはネトカーフ君の魅力によるところが大きいだろう。
男を懲らしめるコメディかと思いきや、
女の子の友情を描いた楽しい青春ガールズものって感じ。
この年頃の女の子って楽しいね
女の子の友情っていいね
楽しい気分になったガールズ・ムービー。
『ジェイムズ聖地へ行く』・・道徳と拝金主義と
2007年12月17日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2003年・イスラエル
監督/ラアナン・アレクサンドロヴィッチ
出演/シアボンガ・シブ
======================
アフリカの小さな村に住むジェイムズは
村を代表して聖地エルサレムに巡礼の旅にやってくるが
不法労働目的と誤解され留置所に。
釈放してくれたのは労働者を斡旋する男シミだった・・・。
=================================
純粋で敬虔なクリスチャンのジェイムズ。
村を代表して聖地エルサレムへの巡礼するためイスラエルに入国するが
不法労働目的と勘違いされ留置所に。
聖地エルサレムを訪れるために着た正装が逆にあやしい格好と思われたのだ。
いや、それ以前にアフリカからの入国者は不法労働目的という先入観があったようだ。
ワケも分からず拘留され、誰もジェイムズの話に耳を傾けるものはいない。
留置所から釈放してくれたのは、外国人労働者を斡旋するシミだった。
シミが払ってくれた身に覚えのない保釈金の借金のため
ジェイムズは彼のもとで仕事をすることになる。
これも神の試練の一つだと・・・。
誠実で思いやりにあふれた青年ジェイムズが
カネがすべての世界に放り込まれる。
フライヤ・・他人に利用され吸い取られる存在
「フライヤになるな」とシミの父親から助言されたジェイムズは
金儲けの仕組みを理解し、次第に拝金主義へと染まっていく・・・。
正直で純粋なジェイムズが、次第に拝金主義へとまみれていく。
嘘をつき、人を出し抜き、当初の目的地エルサレムのことも
「エルサレムは逃げないさ」と、金儲けにいそしむようになる。
道徳と金儲け
ジェイムズが間違いに気づいた時、
思いがけないかたちでエルサレムの地の立つことになる。
これは神の試練だったのか?導きだったのか?
イスラエル映画って珍しい気がする。
地味だけど、道徳に訴える良質な作品。
監督/ラアナン・アレクサンドロヴィッチ
出演/シアボンガ・シブ
======================
アフリカの小さな村に住むジェイムズは
村を代表して聖地エルサレムに巡礼の旅にやってくるが
不法労働目的と誤解され留置所に。
釈放してくれたのは労働者を斡旋する男シミだった・・・。
=================================
純粋で敬虔なクリスチャンのジェイムズ。
村を代表して聖地エルサレムへの巡礼するためイスラエルに入国するが
不法労働目的と勘違いされ留置所に。
聖地エルサレムを訪れるために着た正装が逆にあやしい格好と思われたのだ。
いや、それ以前にアフリカからの入国者は不法労働目的という先入観があったようだ。
ワケも分からず拘留され、誰もジェイムズの話に耳を傾けるものはいない。
留置所から釈放してくれたのは、外国人労働者を斡旋するシミだった。
シミが払ってくれた身に覚えのない保釈金の借金のため
ジェイムズは彼のもとで仕事をすることになる。
これも神の試練の一つだと・・・。
誠実で思いやりにあふれた青年ジェイムズが
カネがすべての世界に放り込まれる。
フライヤ・・他人に利用され吸い取られる存在
「フライヤになるな」とシミの父親から助言されたジェイムズは
金儲けの仕組みを理解し、次第に拝金主義へと染まっていく・・・。
正直で純粋なジェイムズが、次第に拝金主義へとまみれていく。
嘘をつき、人を出し抜き、当初の目的地エルサレムのことも
「エルサレムは逃げないさ」と、金儲けにいそしむようになる。
道徳と金儲け
ジェイムズが間違いに気づいた時、
思いがけないかたちでエルサレムの地の立つことになる。
これは神の試練だったのか?導きだったのか?
イスラエル映画って珍しい気がする。
地味だけど、道徳に訴える良質な作品。
2006年・米
監督/シルベスター・スタローン
出演/シルベスター・スタローン
バート・ヤング
======================
妻エイドリアンに先立たれ、今は経営するレストランで
お客に試合の昔話をするロッキー。
再びボクシングへの情熱がわきあがった彼は
プロライセンスを取得するが、
思いがけず現世界王者と対決することに・・・
================================
前作でロッキーの息子を演じたシルベの実子セージ君に代わり
今回ジュニアを演じるのはマイロ・ヴィンティミリア
あ〜・・セージ君が濃ゆく成長したらこんな顔だろうな(笑)
すっかり油が抜けて穏やかな生活を送るロッキー。
最愛のエイドリアンに先立たれ、息子も寄り付かない。
心にぽっかり出来た空白を埋めるのはボクシングへの情熱。
しかしそれは若いころのガツガツした想いではなく
ボクシングを楽しみたいという純粋な想い。
地元の小さな試合で楽しみたいだけだった・・・。
しかしひょんなことから現役チャンプとのエキシビジョン・マッチに!
伝説の老いたロッキーVS現役バリバリ若きチャンプ・ディクソン。
多くの者は酔狂で復活したロッキーより若きディクソンが
圧倒的有利だと思っていた・・・。
昔の栄光を懐かしみながらも穏やかな生活を送るロッキーが
熱き想いよ、再び!とばかりに戦う姿は
無名だったスタローンが一躍スターとなった1作目と同様に
彼自身と重なるものがある。
今度こそシリーズ最終章ということで
過去の作品のエイドリアンとの思い出のシーンが挿入される。
エイドリアンは死んだけど、ロッキーの心の中では生き続けている。
それはロッキー・シリーズも同じ。
再びリングに立ち、
熱き想いを次の世代ディクソンに拳で教え伝える!
激しい戦いは穏やかな満足感と熱い感動に包み込まれる。
これぞロッキー!
これだよロッキー!
まさに最終章にふさわしい!
ロッキーは永遠に心の中で生き続ける!
頼むからもう余計なもの作らず、
これで本当に終わりにして欲しいな(笑)
監督/シルベスター・スタローン
出演/シルベスター・スタローン
バート・ヤング
======================
妻エイドリアンに先立たれ、今は経営するレストランで
お客に試合の昔話をするロッキー。
再びボクシングへの情熱がわきあがった彼は
プロライセンスを取得するが、
思いがけず現世界王者と対決することに・・・
================================
前作でロッキーの息子を演じたシルベの実子セージ君に代わり
今回ジュニアを演じるのはマイロ・ヴィンティミリア
あ〜・・セージ君が濃ゆく成長したらこんな顔だろうな(笑)
すっかり油が抜けて穏やかな生活を送るロッキー。
最愛のエイドリアンに先立たれ、息子も寄り付かない。
心にぽっかり出来た空白を埋めるのはボクシングへの情熱。
しかしそれは若いころのガツガツした想いではなく
ボクシングを楽しみたいという純粋な想い。
地元の小さな試合で楽しみたいだけだった・・・。
しかしひょんなことから現役チャンプとのエキシビジョン・マッチに!
伝説の老いたロッキーVS現役バリバリ若きチャンプ・ディクソン。
多くの者は酔狂で復活したロッキーより若きディクソンが
圧倒的有利だと思っていた・・・。
昔の栄光を懐かしみながらも穏やかな生活を送るロッキーが
熱き想いよ、再び!とばかりに戦う姿は
無名だったスタローンが一躍スターとなった1作目と同様に
彼自身と重なるものがある。
今度こそシリーズ最終章ということで
過去の作品のエイドリアンとの思い出のシーンが挿入される。
エイドリアンは死んだけど、ロッキーの心の中では生き続けている。
それはロッキー・シリーズも同じ。
再びリングに立ち、
熱き想いを次の世代ディクソンに拳で教え伝える!
激しい戦いは穏やかな満足感と熱い感動に包み込まれる。
これぞロッキー!
これだよロッキー!
まさに最終章にふさわしい!
ロッキーは永遠に心の中で生き続ける!
頼むからもう余計なもの作らず、
これで本当に終わりにして欲しいな(笑)
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『ロッキー5』・・つい最近日本でも同じようなことが(笑)
2007年12月6日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
1990年・米
監督/ジョン・G・アビルドセン
出演/シルベスター・スタローン
======================
ドラゴとの壮絶な試合に勝利したロッキーだが
脳に大きなダメージを抱えていることが判明し引退することに。
トレーナーに転身したロッキーは有望な新人トミーを育てるが・・・
=================================
『ロッキー・ザ・ファイナル』を観ようかと思ったのだが
相方が5作目を観ていないというので・・・。
公開当時に観たきりなので、ストーリーはまったく覚えていない。
覚えていることは、
ロッキーの息子役でシルベの実の息子が出演したこと、
そして面白くなかったということぐらいだ(笑)
始まりは前作『ロッキー4』のドラゴとの戦いから始まる。
おおお・・ドラゴ役のドルフ・ラングレン若いーーっ
そうだ、あの当時ソ連の冷血マシーン(サイボーグだったかな?)ドラゴは
ホントにソ連人じゃないかと思うほどハマリ役に見えたんだっけ。
蛍風の場合、いまだにドルフ・ラングレンといえば
真っ先にこのドラゴ役を思い浮かべてしまう。
で、前作のこの戦い、
ロッキー、ドラゴを腰から投げてます
えっ、それってつい最近日本でも・・・(笑)
それでもロッキーはアメリカの英雄扱い。
ゴングが鳴った後に投げたからいいのか?
当時の米ソ冷戦状態が垣間見られるなぁ〜・・・。
悪い会計士に財産持ち逃げされ、
豪邸から始まりの場所へと越してきたロッキー。
トレーナーとなり育てあげたトミー・ガンは、ロッキーと決別し
派手なパフォーマンスを得意とする悪徳プロモーターと手を組む。
うむむ・・これって・・・(笑)
最後は師弟対決。
とはいえロッキーは引退した身なので、戦いはストリート・ファイト。
はぁ?
ロッキーはリングで戦ってなんぼのもんじゃないのか?!
シルベの息子セージ・スタローンはあまり似ていない。
奥さん、スゴイ美人だったのかしらん?
ウィル・スミス親子ほどじゃなくても、少しは面影があれば・・ね。
当時これがシリーズ最終章として作られたため
1作目の思い出の品とか出てくるが、シリーズ最後を飾るにしては
納得のいかない出来。
リングで戦わないロッキーはロッキーじゃない!
そんなことを感じた作品。
監督/ジョン・G・アビルドセン
出演/シルベスター・スタローン
======================
ドラゴとの壮絶な試合に勝利したロッキーだが
脳に大きなダメージを抱えていることが判明し引退することに。
トレーナーに転身したロッキーは有望な新人トミーを育てるが・・・
=================================
『ロッキー・ザ・ファイナル』を観ようかと思ったのだが
相方が5作目を観ていないというので・・・。
公開当時に観たきりなので、ストーリーはまったく覚えていない。
覚えていることは、
ロッキーの息子役でシルベの実の息子が出演したこと、
そして面白くなかったということぐらいだ(笑)
始まりは前作『ロッキー4』のドラゴとの戦いから始まる。
おおお・・ドラゴ役のドルフ・ラングレン若いーーっ
そうだ、あの当時ソ連の冷血マシーン(サイボーグだったかな?)ドラゴは
ホントにソ連人じゃないかと思うほどハマリ役に見えたんだっけ。
蛍風の場合、いまだにドルフ・ラングレンといえば
真っ先にこのドラゴ役を思い浮かべてしまう。
で、前作のこの戦い、
ロッキー、ドラゴを腰から投げてます
えっ、それってつい最近日本でも・・・(笑)
それでもロッキーはアメリカの英雄扱い。
ゴングが鳴った後に投げたからいいのか?
当時の米ソ冷戦状態が垣間見られるなぁ〜・・・。
悪い会計士に財産持ち逃げされ、
豪邸から始まりの場所へと越してきたロッキー。
トレーナーとなり育てあげたトミー・ガンは、ロッキーと決別し
派手なパフォーマンスを得意とする悪徳プロモーターと手を組む。
うむむ・・これって・・・(笑)
最後は師弟対決。
とはいえロッキーは引退した身なので、戦いはストリート・ファイト。
はぁ?
ロッキーはリングで戦ってなんぼのもんじゃないのか?!
シルベの息子セージ・スタローンはあまり似ていない。
奥さん、スゴイ美人だったのかしらん?
ウィル・スミス親子ほどじゃなくても、少しは面影があれば・・ね。
当時これがシリーズ最終章として作られたため
1作目の思い出の品とか出てくるが、シリーズ最後を飾るにしては
納得のいかない出来。
リングで戦わないロッキーはロッキーじゃない!
そんなことを感じた作品。
『幸せのちから』・・アンタの子に間違いなし!(笑)
2007年10月7日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2006年・米
監督/ガブリエル・ムッチーノ
出演/ウィル・スミス
======================
クリスは骨密度を測る医療機器のセールスマン。
しかし思うように機械は売れず、
妻が工場で働く稼ぎでなんとか乗り切る生活。
そんな暮らしに耐え切れず、妻は家を出て、
家主からも立ち退きを命じられる。
ホームレスとなり、所持金たった21ドル33セントのクリスは
息子のためにも必死で働くのだった・・・。
=================================
実話を元に作られたお話。
クリス役のウィル・スミスはこの演技で
アカデミー賞主演男優賞のノミネート
ラッパーだったウィル・スミスも
アカデミー賞にノミネートされるようになったんだなぁ〜と
出世ぶりに感慨もひとしお(笑)
舞台は1980年代。レーガンの経済政策で双子の赤字が出た頃ね。
「失業者が1000万人超えた」とニュースで見て、
アメリカは大変だな〜と思ってた頃。
昔、日本では、今ほど失業者は少なかったんですよ。
欧米と比べて終身雇用制度が確立してるからだ、と当時は言ってたケド。
日本がバブルで一億総お嬢様、平成貴族とうかれている時に
クリスは額に汗して大粒の涙で必死に駆けずり回っていたんだね・・・。
全財産21ドル33セントのクリスは、
息子クリストファーのために、必死に頑張る。
公衆トイレで夜を明かし、
不安で心がちぎれそうな時も息子には明るく振舞う。
古今東西、親は子供のためなら強くなれるのね。
親ってスゴイなって思う・・・。
ホームレスから億万長者になった実話。
もっとベタな演出でもいいかと思うが、
実話だけに、シンプルなほうが重みがでると思ったのかもしれないね。
個人的には、すっごいベタなものを期待していたケド、
これはこれでいいかな・・・。
この作品の良いところは息子クリストファー役を
ウィル・スミスの実の息子が演じている点だろう。
あの目、あの耳、あの表情、あんたの子に間違いなし!で
観ていて説得力があるもの(笑)
単なる「七光り」ムービーが多い中、
実の親子共演が、より真実味を与えた見事なキャスティング。
シンプルだけど誠実さが感じられた作品。
監督/ガブリエル・ムッチーノ
出演/ウィル・スミス
======================
クリスは骨密度を測る医療機器のセールスマン。
しかし思うように機械は売れず、
妻が工場で働く稼ぎでなんとか乗り切る生活。
そんな暮らしに耐え切れず、妻は家を出て、
家主からも立ち退きを命じられる。
ホームレスとなり、所持金たった21ドル33セントのクリスは
息子のためにも必死で働くのだった・・・。
=================================
実話を元に作られたお話。
クリス役のウィル・スミスはこの演技で
アカデミー賞主演男優賞のノミネート
ラッパーだったウィル・スミスも
アカデミー賞にノミネートされるようになったんだなぁ〜と
出世ぶりに感慨もひとしお(笑)
舞台は1980年代。レーガンの経済政策で双子の赤字が出た頃ね。
「失業者が1000万人超えた」とニュースで見て、
アメリカは大変だな〜と思ってた頃。
昔、日本では、今ほど失業者は少なかったんですよ。
欧米と比べて終身雇用制度が確立してるからだ、と当時は言ってたケド。
日本がバブルで一億総お嬢様、平成貴族とうかれている時に
クリスは額に汗して大粒の涙で必死に駆けずり回っていたんだね・・・。
全財産21ドル33セントのクリスは、
息子クリストファーのために、必死に頑張る。
公衆トイレで夜を明かし、
不安で心がちぎれそうな時も息子には明るく振舞う。
古今東西、親は子供のためなら強くなれるのね。
親ってスゴイなって思う・・・。
ホームレスから億万長者になった実話。
もっとベタな演出でもいいかと思うが、
実話だけに、シンプルなほうが重みがでると思ったのかもしれないね。
個人的には、すっごいベタなものを期待していたケド、
これはこれでいいかな・・・。
この作品の良いところは息子クリストファー役を
ウィル・スミスの実の息子が演じている点だろう。
あの目、あの耳、あの表情、あんたの子に間違いなし!で
観ていて説得力があるもの(笑)
単なる「七光り」ムービーが多い中、
実の親子共演が、より真実味を与えた見事なキャスティング。
シンプルだけど誠実さが感じられた作品。
『トゥルーへの手紙』・・自然への讃歌と生きる喜び
2007年7月10日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2004年・米
監督/ブルース・ウェバー
======================
写真家ブルース・ウェバーが9.11をきっかけに、
愛犬トゥルーに様々な思いを手紙に書く・・・
=================================
子供の頃、肖像画を描いてもらうならルノワール!って思ってた。
ルノワールはもちろんのこと、肖像画を描いてもらう機会は未だ無い。
多分これからも・・・(笑)
ウチのワンコを映像に撮ってもらうなら絶対ブルース・ウェバーがいい!!!
そういう機会もないだろうが・・・(笑)
オレンジと薄青の空の下に広がる海、波、そしてワンコたち!
きらきらと水しぶきをあげ、輝く瞳と笑顔!
自然ってなんて素晴らしいの!なんて美しいの!と見とれるばかり。
ワンコ目当てで選んだ作品だけど、中身は自然への讃歌と反戦かな?
反戦というメッセージを含んだ作品は、
ともすれば攻撃的でおしつけがましくなったする場合があるが
すんなりと嫌味なく伝わってくる。静かだけど力強い想い。
写真家ブルース・ウェバーが描くと「反戦」も、
こんなにこじゃれたものになるんだなぁ。
そしてワンコたちの遊ぶ姿の可愛らしさ!
生きることの楽しさ、嬉しさが全身から伝わってくる!
ワンコ三昧という作品ではないが、
映像の素晴らしさで物足りなさを感じることはない。
だからワンコ好きじゃなくても、受け入れてもらえる作品だろう。
想像していたのとは違ったが、
これほど美しく力強く平和と生きることの素晴らしさを描いた作品は
そう滅多にない。
アートだけど素直で美しく心に響いた作品。
「喜び」マークですな。
監督/ブルース・ウェバー
======================
写真家ブルース・ウェバーが9.11をきっかけに、
愛犬トゥルーに様々な思いを手紙に書く・・・
=================================
子供の頃、肖像画を描いてもらうならルノワール!って思ってた。
ルノワールはもちろんのこと、肖像画を描いてもらう機会は未だ無い。
多分これからも・・・(笑)
ウチのワンコを映像に撮ってもらうなら絶対ブルース・ウェバーがいい!!!
そういう機会もないだろうが・・・(笑)
オレンジと薄青の空の下に広がる海、波、そしてワンコたち!
きらきらと水しぶきをあげ、輝く瞳と笑顔!
自然ってなんて素晴らしいの!なんて美しいの!と見とれるばかり。
ワンコ目当てで選んだ作品だけど、中身は自然への讃歌と反戦かな?
反戦というメッセージを含んだ作品は、
ともすれば攻撃的でおしつけがましくなったする場合があるが
すんなりと嫌味なく伝わってくる。静かだけど力強い想い。
写真家ブルース・ウェバーが描くと「反戦」も、
こんなにこじゃれたものになるんだなぁ。
そしてワンコたちの遊ぶ姿の可愛らしさ!
生きることの楽しさ、嬉しさが全身から伝わってくる!
ワンコ三昧という作品ではないが、
映像の素晴らしさで物足りなさを感じることはない。
だからワンコ好きじゃなくても、受け入れてもらえる作品だろう。
想像していたのとは違ったが、
これほど美しく力強く平和と生きることの素晴らしさを描いた作品は
そう滅多にない。
アートだけど素直で美しく心に響いた作品。
「喜び」マークですな。
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『プラダを着た悪魔』・・ガンバル女の子のサクセスストーリー
2007年5月15日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2006年・米
監督/デイヴィッド・フランケル
出演/アン・ハサウェイ
メリル・ストリープ
======================
ジャーナリストをめざすアンディは
ファッション雑誌ランウェイの
編集長ミランダのアシスタントの職を得る。
ミランダのアシスタントは多くの女性が憧れるポストだが
その一方で、ミランダの命令に対処できず、
何人もクビになった厳しい仕事だった・・・
=================================
大物編集長ミランダの権力は絶大で、デザイナーにも影響力大。
しかしその命令は豪雨の中飛行機を飛ばせだの
発売前のパリーポッターの新作を手に入れろだの
本来の仕事とは関係ないプライベートなことまで!
ミランダの指令には、上手く対応できて当たり前。
彼女の一歩先を読んだ気配りができなければならない。
編集長のアシスタントというより、もはや執事のようなお仕事。
暴君ミランダに仕えるアンディ役がアン・ハサウェイ
『プリティ・プリンセス』シリーズの彼女ね。
ハサウェイ嬢は、シャネルだのなんだのと華麗なファッションを披露。
一流ブランドを身にまとい、トレンドを意識させる若々しいファッション。
個人的にはハサウェイ嬢は、
『プリティ〜』のようなコンサバなほうが似合うと思うケド。
大物編集長ミランダ役がメリル・ストリープ
プラチナブロンドっていうのかな?白いショートヘアに
知性と強さと気品があふれるファッション。
小娘とは違うデキる女のファッション。
これで無理難題な命令を出すんだから、
小心者の蛍風なら、その迫力に圧倒されて
「それってホントに無謀な命令?私には無理なだけじゃない?」
と錯覚してしまいそうだ(笑)
メリル・ストリープは昔はお嬢な役が多かったのに、貫禄だな〜。
確固たる意思と計算で冷徹でクールな編集長
子供を想い、仕事と家庭の両立に1人密かに悩む。
1人の人間の中で葛藤する二つの性質を
生き生きと魅力的に演じたメリル・ストリープはさすが。
アカデミー賞助演女優賞も納得。
メリル・ストリープがド〜ンとしてるから
アン・ハサウェイも活きてくる。
後味の良い「ガンバル女の子のサクセスストーリー」ものは
久しぶりに観たような気がする。
面白かったデス。満足しました。
でも暴君な編集長の下で働いて、
それがなんで次のキャリアアップになるんだろ?
アメリカでも忍耐を要求されてるのかな?
監督/デイヴィッド・フランケル
出演/アン・ハサウェイ
メリル・ストリープ
======================
ジャーナリストをめざすアンディは
ファッション雑誌ランウェイの
編集長ミランダのアシスタントの職を得る。
ミランダのアシスタントは多くの女性が憧れるポストだが
その一方で、ミランダの命令に対処できず、
何人もクビになった厳しい仕事だった・・・
=================================
大物編集長ミランダの権力は絶大で、デザイナーにも影響力大。
しかしその命令は豪雨の中飛行機を飛ばせだの
発売前のパリーポッターの新作を手に入れろだの
本来の仕事とは関係ないプライベートなことまで!
ミランダの指令には、上手く対応できて当たり前。
彼女の一歩先を読んだ気配りができなければならない。
編集長のアシスタントというより、もはや執事のようなお仕事。
暴君ミランダに仕えるアンディ役がアン・ハサウェイ
『プリティ・プリンセス』シリーズの彼女ね。
ハサウェイ嬢は、シャネルだのなんだのと華麗なファッションを披露。
一流ブランドを身にまとい、トレンドを意識させる若々しいファッション。
個人的にはハサウェイ嬢は、
『プリティ〜』のようなコンサバなほうが似合うと思うケド。
大物編集長ミランダ役がメリル・ストリープ
プラチナブロンドっていうのかな?白いショートヘアに
知性と強さと気品があふれるファッション。
小娘とは違うデキる女のファッション。
これで無理難題な命令を出すんだから、
小心者の蛍風なら、その迫力に圧倒されて
「それってホントに無謀な命令?私には無理なだけじゃない?」
と錯覚してしまいそうだ(笑)
メリル・ストリープは昔はお嬢な役が多かったのに、貫禄だな〜。
確固たる意思と計算で冷徹でクールな編集長
子供を想い、仕事と家庭の両立に1人密かに悩む。
1人の人間の中で葛藤する二つの性質を
生き生きと魅力的に演じたメリル・ストリープはさすが。
アカデミー賞助演女優賞も納得。
メリル・ストリープがド〜ンとしてるから
アン・ハサウェイも活きてくる。
後味の良い「ガンバル女の子のサクセスストーリー」ものは
久しぶりに観たような気がする。
面白かったデス。満足しました。
でも暴君な編集長の下で働いて、
それがなんで次のキャリアアップになるんだろ?
アメリカでも忍耐を要求されてるのかな?
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2006年・米
監督/ジョー・ヌスバウム
出演/ジョン・ホワイト
======================
高校生のエリックは
早く童貞とおさらばしたいと思っているが
恋人のトレイシーのガードは固い。
気の毒に思ったトレイシーは、
週末「羽伸ばし」をしていいと許す。
エリックは悪友ライアンとグースの3人で
大学のネイキッド・マイルに参加することに・・・
=================================
「アメパイ」シリーズの4作目。
今回はスティフラーのいとこ・エリックが主人公。
ユージン・レヴィと「スティフラー」の名前だけが
もはやシリーズの態をなす要素。
これまでシリーズを盛り上げてきたユージンだが
今回はホントにちょっとだけの出演。
そろそろシリーズ引退か?それとも打ち止めか?(笑)
ハチャメチャ・スティフラー一族の一員エリックだが
未だ童貞、それが悩みの種。
スティフラーの名前が重荷になっている。
早く童貞とおさらばしたい!と思いながらも
恋人のトレイシーは、なかなか許してくれない。
トレイシーの意思を尊重する、エリック君。
仮病を使って家族との外出をキャンセルし、
1人残った家で、拾ったエッチビデオで自家発電。
フィニッシュのその瞬間、突然家族が帰ってくるが、もはや止められず。
祖母に「かけて」しまい、祖母は倒れその日のうちに逝ってしまう。
家族に恥ずかし〜い現場を見られたうえに
祖母殺しという汚名まで背負ってしまったエリック君。
恋人のトレイシーはエリックに週末、羽を伸ばしてもいいと許可する。
その週末に起こったこと、したことは絶対に文句を言わないと
なんだか百戦錬磨の熟女みたいな物分りのいいことをいって
エリック君を喜ばせる。
そして悪友と3人でいとこのスティフラー(弟)が君臨する大学の
ネイキッド・マイル(全裸マラソン)に参加することに・・・。
エッチがしたくて悶々も〜んってところは1作目に通じるところがある。
それに全裸マラソンにからめるあたり、
シリーズを重ねていくうちに、
どんどん過激&ノーてんきが求められてきたということか?
女の子たちがおっぱいブルンブルン、お尻をプリンプリンと揺らしながら走る。
これって夢のような素敵な出来事なんですかね?(笑)
明るくハジけた煩悩悶々アメリカンおバカ青春コメディー
それなりに面白かったケド、ユージンのおトボケが少ない分だけ
そろそろネタ切れか?と思った作品。
監督/ジョー・ヌスバウム
出演/ジョン・ホワイト
======================
高校生のエリックは
早く童貞とおさらばしたいと思っているが
恋人のトレイシーのガードは固い。
気の毒に思ったトレイシーは、
週末「羽伸ばし」をしていいと許す。
エリックは悪友ライアンとグースの3人で
大学のネイキッド・マイルに参加することに・・・
=================================
「アメパイ」シリーズの4作目。
今回はスティフラーのいとこ・エリックが主人公。
ユージン・レヴィと「スティフラー」の名前だけが
もはやシリーズの態をなす要素。
これまでシリーズを盛り上げてきたユージンだが
今回はホントにちょっとだけの出演。
そろそろシリーズ引退か?それとも打ち止めか?(笑)
ハチャメチャ・スティフラー一族の一員エリックだが
未だ童貞、それが悩みの種。
スティフラーの名前が重荷になっている。
早く童貞とおさらばしたい!と思いながらも
恋人のトレイシーは、なかなか許してくれない。
トレイシーの意思を尊重する、エリック君。
仮病を使って家族との外出をキャンセルし、
1人残った家で、拾ったエッチビデオで自家発電。
フィニッシュのその瞬間、突然家族が帰ってくるが、もはや止められず。
祖母に「かけて」しまい、祖母は倒れその日のうちに逝ってしまう。
家族に恥ずかし〜い現場を見られたうえに
祖母殺しという汚名まで背負ってしまったエリック君。
恋人のトレイシーはエリックに週末、羽を伸ばしてもいいと許可する。
その週末に起こったこと、したことは絶対に文句を言わないと
なんだか百戦錬磨の熟女みたいな物分りのいいことをいって
エリック君を喜ばせる。
そして悪友と3人でいとこのスティフラー(弟)が君臨する大学の
ネイキッド・マイル(全裸マラソン)に参加することに・・・。
エッチがしたくて悶々も〜んってところは1作目に通じるところがある。
それに全裸マラソンにからめるあたり、
シリーズを重ねていくうちに、
どんどん過激&ノーてんきが求められてきたということか?
女の子たちがおっぱいブルンブルン、お尻をプリンプリンと揺らしながら走る。
これって夢のような素敵な出来事なんですかね?(笑)
明るくハジけた煩悩悶々アメリカンおバカ青春コメディー
それなりに面白かったケド、ユージンのおトボケが少ない分だけ
そろそろネタ切れか?と思った作品。
『スティック・イット!』・・若さの特権、反逆精神
2007年4月7日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2006年・米
監督/ジェシカ・ベンディンガー
出演/ミッシー・バーグリム
======================
かつて体操会の期待の星だったヘイリーは、
悪友と建築中の屋敷に不法侵入し、損害を与えてしまう。
裁判所の判断で、しぶしぶヴィッカーマン体操アカデミーに
行くことになった彼女に周囲は冷たくあたるのだった・・・。
=================================
かつて世界選手権でヘイリーが最後の種目を棄権したために
金メダルを逃したアメリカ。
それ以来体操界はヘイリーに冷たく、ヘイリーもまた、一切体操をしなかった。
裁判所の命令で、伝説の鬼コーチ・ヴィッカーマンのもとに行った彼女だが
反抗心からまったくやる気なし。
しかし、ヘイリーの才能を信じたヴィッカーマンの画策で
再び大会に出場することに・・・
ヘイリー役のミッシー・バーグリム。
ヒラリー・スワンクばりのたくましくて凛々しいお顔立ちに
「この娘は、そうとうな手だれ・・」と、ガチンコアクションを期待してしまった(笑)
ヴィッカーマン役のジェフ・ブリッジス、歳とったなぁ〜。
若い頃から「これぞ」といった特徴のない顔だっただけに、
B級役者かしらんと思った(笑)
「とある事情」で競技を棄権し、
金メダルを逃した原因ヘイリーに体操界は冷たい。
また、優勝者の数よりもけが人の方が多い
ヴィッカーマンのコーチぶりを敵視する審判。
ヘイリー達は理不尽な減点に、とうとうブチ切れて
自分達(選手)たちで優勝者を決めようとする。
カラフルなレオタードやをはじめ、画面の魅せ方がなかなか面白い。
はじけるような若さと、可愛らしさが感じられる。
観る前はスポコンかと思ったが、そうではない。
大人や社会など既存のものに逆らう反逆児精神。
それがかっこいいのかもしれないが、どうも独善的な印象をうけてしまう。
「とある事情」が象徴するように、これは多感な年頃向けの作品。
蛍風ぐらいの年代からすれば、そんなことで棄権しちゃって
今までの努力や責任はどうすんのさ!と思うのだが(笑)
やり場のない怒り、悩み、情熱を、反逆精神で突き進み
ティーンにはスカッとするであろう作品。
元ティーンの蛍風には、もはやその気持ちは理解できないケド(笑)
監督/ジェシカ・ベンディンガー
出演/ミッシー・バーグリム
======================
かつて体操会の期待の星だったヘイリーは、
悪友と建築中の屋敷に不法侵入し、損害を与えてしまう。
裁判所の判断で、しぶしぶヴィッカーマン体操アカデミーに
行くことになった彼女に周囲は冷たくあたるのだった・・・。
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かつて世界選手権でヘイリーが最後の種目を棄権したために
金メダルを逃したアメリカ。
それ以来体操界はヘイリーに冷たく、ヘイリーもまた、一切体操をしなかった。
裁判所の命令で、伝説の鬼コーチ・ヴィッカーマンのもとに行った彼女だが
反抗心からまったくやる気なし。
しかし、ヘイリーの才能を信じたヴィッカーマンの画策で
再び大会に出場することに・・・
ヘイリー役のミッシー・バーグリム。
ヒラリー・スワンクばりのたくましくて凛々しいお顔立ちに
「この娘は、そうとうな手だれ・・」と、ガチンコアクションを期待してしまった(笑)
ヴィッカーマン役のジェフ・ブリッジス、歳とったなぁ〜。
若い頃から「これぞ」といった特徴のない顔だっただけに、
B級役者かしらんと思った(笑)
「とある事情」で競技を棄権し、
金メダルを逃した原因ヘイリーに体操界は冷たい。
また、優勝者の数よりもけが人の方が多い
ヴィッカーマンのコーチぶりを敵視する審判。
ヘイリー達は理不尽な減点に、とうとうブチ切れて
自分達(選手)たちで優勝者を決めようとする。
カラフルなレオタードやをはじめ、画面の魅せ方がなかなか面白い。
はじけるような若さと、可愛らしさが感じられる。
観る前はスポコンかと思ったが、そうではない。
大人や社会など既存のものに逆らう反逆児精神。
それがかっこいいのかもしれないが、どうも独善的な印象をうけてしまう。
「とある事情」が象徴するように、これは多感な年頃向けの作品。
蛍風ぐらいの年代からすれば、そんなことで棄権しちゃって
今までの努力や責任はどうすんのさ!と思うのだが(笑)
やり場のない怒り、悩み、情熱を、反逆精神で突き進み
ティーンにはスカッとするであろう作品。
元ティーンの蛍風には、もはやその気持ちは理解できないケド(笑)
『17歳のカルテ』・・ヒリヒリとした青春の葛藤
2007年2月21日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
1999年・米
監督/ジェームズ・マンゴールド
出演/ウィノナ・ライダー
======================
1967年。自殺未遂をおこしたスザンナは
精神病院に入院する。
そこには同じ年頃の少女たちがいて、
その中の1人、リサと親しくなるが・・・
=================================
リサ役の
アンジェリーナ・ジョリーがアカデミー助演女優賞を獲得した作品
境界性人格障害と診断されたスザンナ。
こういう名前の病気があるとは、初めて知った。
患者の少女たちが抱える悩み・症状は、
おそらくは思春期の少女たちが多く経験する悩みではないだろうか?
落ち着いているようだが、
いつも神経が高ぶっているようなまなざしのウィノナの演技はGOOD。
それ以上にワイルドでエキセントリックな
リサ役のアンジェリーナ・ジョリーに目が釘付け。
目立つ役柄だということを差し引いても、
やはりこの作品のアンジェリーナの演技は素晴らしいと思う。
アンジェリーナはこういった
ワイルドでタフな役を演じた時が光輝くと思うんだけどな。
このアンジェリーナの演技があるからこそ
その対極にあるような傍観者的ウィノナの演技が際立ってくる。
『カッコーの巣の上で』と同じく60年代の精神病院が舞台となっているが
『カッコー・・』に比べると、叙情的な感じ。
キリキリとした緊張感や人間の尊厳というテーマよりも
ヒリヒリと切ない思春期を卒業する女の子を描いた青春モノという印象を受けた作品。
監督/ジェームズ・マンゴールド
出演/ウィノナ・ライダー
======================
1967年。自殺未遂をおこしたスザンナは
精神病院に入院する。
そこには同じ年頃の少女たちがいて、
その中の1人、リサと親しくなるが・・・
=================================
リサ役の
アンジェリーナ・ジョリーがアカデミー助演女優賞を獲得した作品
境界性人格障害と診断されたスザンナ。
こういう名前の病気があるとは、初めて知った。
患者の少女たちが抱える悩み・症状は、
おそらくは思春期の少女たちが多く経験する悩みではないだろうか?
落ち着いているようだが、
いつも神経が高ぶっているようなまなざしのウィノナの演技はGOOD。
それ以上にワイルドでエキセントリックな
リサ役のアンジェリーナ・ジョリーに目が釘付け。
目立つ役柄だということを差し引いても、
やはりこの作品のアンジェリーナの演技は素晴らしいと思う。
アンジェリーナはこういった
ワイルドでタフな役を演じた時が光輝くと思うんだけどな。
このアンジェリーナの演技があるからこそ
その対極にあるような傍観者的ウィノナの演技が際立ってくる。
『カッコーの巣の上で』と同じく60年代の精神病院が舞台となっているが
『カッコー・・』に比べると、叙情的な感じ。
キリキリとした緊張感や人間の尊厳というテーマよりも
ヒリヒリと切ない思春期を卒業する女の子を描いた青春モノという印象を受けた作品。
『ゴスペル』・・ゴスペル界のスター達
2006年12月9日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2004年・米
監督/ロブ・ハーディ
出演/ボリス・コジョー
======================
デイヴィッドは、父と同じように
教会で働くことを目指していたが、
教会を優先し、母の死に際にも間に合わなかった父を嫌い
R&B歌手となった。
数年後デイヴィッドのもとに、父が倒れたとの連絡が・・・
=================================
もうすぐ神学校を卒業というところまできたデイヴィッド。
しかし、いつも教会の仕事を優先し、母の死に際にも間に合わなかった父に反発し
家をでてR&B歌手となる。
ヒット曲をだし、そこそこ有名人となったデイヴィッドのもとに
父が倒れたとの連絡が・・・。
父の後継者は、野心的で父が築いてきたものを否定するかのような行動に
デイヴィッドは、もう一度、
父のため、教会のため、みんなのために立ち上がるのだった・・・。
ゴスペル界のスター達が大勢出演しているらしい。
・・・って蛍風は、ゴスペルは聴かないし誰がスターだか分かんない(笑)
父の反発し、一度は教会から背を向けたデイヴィッドだが、
教会をたてなおすべく、立ち上がる。
パワフルなゴスペルの数々に圧倒される。
しかし、父と息子の葛藤、再生がテーマなので
物語自体は、わりと地味。
聖なる教会だから、静かな感動ってことなのかしらん?
せっかくだからもっと曲がバンバン入っていれば良かったのに・・・。
そうすれば、もっと・・こう・・心が震えるほど感動できた・・かもしれない。
音楽はGOOD!
音楽ファンは楽しめる作品、なのかな?
監督/ロブ・ハーディ
出演/ボリス・コジョー
======================
デイヴィッドは、父と同じように
教会で働くことを目指していたが、
教会を優先し、母の死に際にも間に合わなかった父を嫌い
R&B歌手となった。
数年後デイヴィッドのもとに、父が倒れたとの連絡が・・・
=================================
もうすぐ神学校を卒業というところまできたデイヴィッド。
しかし、いつも教会の仕事を優先し、母の死に際にも間に合わなかった父に反発し
家をでてR&B歌手となる。
ヒット曲をだし、そこそこ有名人となったデイヴィッドのもとに
父が倒れたとの連絡が・・・。
父の後継者は、野心的で父が築いてきたものを否定するかのような行動に
デイヴィッドは、もう一度、
父のため、教会のため、みんなのために立ち上がるのだった・・・。
ゴスペル界のスター達が大勢出演しているらしい。
・・・って蛍風は、ゴスペルは聴かないし誰がスターだか分かんない(笑)
父の反発し、一度は教会から背を向けたデイヴィッドだが、
教会をたてなおすべく、立ち上がる。
パワフルなゴスペルの数々に圧倒される。
しかし、父と息子の葛藤、再生がテーマなので
物語自体は、わりと地味。
聖なる教会だから、静かな感動ってことなのかしらん?
せっかくだからもっと曲がバンバン入っていれば良かったのに・・・。
そうすれば、もっと・・こう・・心が震えるほど感動できた・・かもしれない。
音楽はGOOD!
音楽ファンは楽しめる作品、なのかな?
『ブロークンフラワーズ』・・残りの人生が見え始めたとき
2006年12月3日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2005年・米
監督/ジム・ジャームッシュ
出演/ビル・マーレイ
======================
仕事では成功し、金に不自由はしないものの、
中年となったいまでも、きままな独身人生を送るドン。
そんな彼のもとに、差出人不明のピンクの手紙が届いた。
「黙っていたけど、あなたの息子は19歳になります」
いたずらかと思ったドンだが、
かつての女性たちを訪ね歩くのだった・・・
=================================
中年のドン・ジョンストン。
マイアミ・バイスのドン・ジョンソンに名前が似ている。
演じるのはビル・マーレイ
彼のの元恋人達役に
シャロン・ストーン
ジュリー・デルピー
ジェシカ・ラングと、かつてビル・マーレイがイケイケだった頃に
活躍した我が青春の女優達!
加えて「マイアミ・バイス」ネタで懐かしさでいっぱいになった蛍風(笑)
画面にうつる風景は、なんだかうすら寒い。
晴れ晴れとした青空なんだろうけど、さみしげな色。
おしゃれなモデルハウスなんだろうけど、時に忘れられた地方のさびれた街のよう。
そう、これは色鮮やかな若き頃を過ぎ、
人生に不安と淋しさを感じる中年の風景なのだ。
その中で唯一色鮮やかに現れる謎を解く鍵となるピンク色。
自由きままに暮らしてきたものの、
気がつけば、自分はたった一人・・・。
それが、もしかしたら息子がいるかもしれない・・・。
昔の彼女達を訪ねる旅は、決して気のすすむものではなかった。
しかし、それでも途中で旅を止めなかったのは、
心のどこかで、自分の息子がいるのなら、会ってみたい
淋しい心のあらわれなのかもしれない。
旅を終え、地元にもどってきたドン。
19歳ぐらいの青年に出会う。
鞄には母親がつけたというピンクのリボンがついていた。
青年と話すドン。
その青年が自分の息子かもしれない
違うかもしれない
そもそも、息子がいるという話もデタラメかもしれない
19歳ぐらいの青年をみるたびに、もしや・・・と見入ってしまうドン。
この作品は、若い人にはピンとこないかもしれない。
若い頃は輝いていたものの、気がつけば人生半ば、残りの人生が見えてくる世代。
今が楽しければいいやと人生を謳歌していたつもりが、淋しさを覚える年頃。
目につく青年すべてが、もしや自分の息子ではと思ってしまう切なさ。
決して若くはない蛍風には、その淋しさ切なさが胸に響く・・・
今、この歳でこの作品に出会えて良かったと思う。
若い頃に見たら、しょぼくれ親父の単なる旅物語にしか思えなかっただろう(笑)
ラスト近くに、自動車に乗った青年がビル・マーレイの若い頃に似ていた。
ビルの実子がカメオ出演していたらしいが、彼のことだろうか?
監督/ジム・ジャームッシュ
出演/ビル・マーレイ
======================
仕事では成功し、金に不自由はしないものの、
中年となったいまでも、きままな独身人生を送るドン。
そんな彼のもとに、差出人不明のピンクの手紙が届いた。
「黙っていたけど、あなたの息子は19歳になります」
いたずらかと思ったドンだが、
かつての女性たちを訪ね歩くのだった・・・
=================================
中年のドン・ジョンストン。
マイアミ・バイスのドン・ジョンソンに名前が似ている。
演じるのはビル・マーレイ
彼のの元恋人達役に
シャロン・ストーン
ジュリー・デルピー
ジェシカ・ラングと、かつてビル・マーレイがイケイケだった頃に
活躍した我が青春の女優達!
加えて「マイアミ・バイス」ネタで懐かしさでいっぱいになった蛍風(笑)
画面にうつる風景は、なんだかうすら寒い。
晴れ晴れとした青空なんだろうけど、さみしげな色。
おしゃれなモデルハウスなんだろうけど、時に忘れられた地方のさびれた街のよう。
そう、これは色鮮やかな若き頃を過ぎ、
人生に不安と淋しさを感じる中年の風景なのだ。
その中で唯一色鮮やかに現れる謎を解く鍵となるピンク色。
自由きままに暮らしてきたものの、
気がつけば、自分はたった一人・・・。
それが、もしかしたら息子がいるかもしれない・・・。
昔の彼女達を訪ねる旅は、決して気のすすむものではなかった。
しかし、それでも途中で旅を止めなかったのは、
心のどこかで、自分の息子がいるのなら、会ってみたい
淋しい心のあらわれなのかもしれない。
旅を終え、地元にもどってきたドン。
19歳ぐらいの青年に出会う。
鞄には母親がつけたというピンクのリボンがついていた。
青年と話すドン。
その青年が自分の息子かもしれない
違うかもしれない
そもそも、息子がいるという話もデタラメかもしれない
19歳ぐらいの青年をみるたびに、もしや・・・と見入ってしまうドン。
この作品は、若い人にはピンとこないかもしれない。
若い頃は輝いていたものの、気がつけば人生半ば、残りの人生が見えてくる世代。
今が楽しければいいやと人生を謳歌していたつもりが、淋しさを覚える年頃。
目につく青年すべてが、もしや自分の息子ではと思ってしまう切なさ。
決して若くはない蛍風には、その淋しさ切なさが胸に響く・・・
今、この歳でこの作品に出会えて良かったと思う。
若い頃に見たら、しょぼくれ親父の単なる旅物語にしか思えなかっただろう(笑)
ラスト近くに、自動車に乗った青年がビル・マーレイの若い頃に似ていた。
ビルの実子がカメオ出演していたらしいが、彼のことだろうか?
2004年・米
監督/ジョーダン・ロバーツ
出演/ジョシュ・ルーカス
======================
ジェイソンは変わり者の祖父ヘンリーと息子のザックの
3人で暮らしていた。
しかし突然、長い間音信不通だった父ターナーが帰ってきた。
家族が揃ったのも束の間、ヘンリーが死んでしまい、
ジェイソン、ターナー、ザックはヘンリーが残した遺書を片手に
旅をすることになるのだった・・・
=================================
なんと言ってもキャストが良い!
ジェイソン役がジョシュ・ルーカス
変わり者の祖父ヘンリーがマイケル・ケイン
影のある父ターナーがクリストファー・ウォーケン
幼い息子ザックがジョナ・ボボ
子役のジョナ・ボボは、利発で可愛らしく子供らしい素直さが印象的。
ターナー役のクリストファー・ウォーケン様は、
ウォーケン様らしく、悲しみの影を持つどこか普通の人とは違う奇妙な存在感。
しかもダンスまで披露してくれる!
蛍風、大満足〜(笑)
しかしなんといっても本作品は、ヘンリー役のマイケル・ケインに尽きるだろう。
その飄々とした言動、そして初めの方にしか登場しないにも関わらず
物語を最後まで引っ張っていった存在感!
父ターナーと距離を置こうとするジェイソン
何かから逃げようとするターナー
もういちど家族を一つにしたいヘンリー
子供なのに、みんなの思いが一番分かるザック
ヘンリーの言うレストランこと方々のケンタッキー・フライド・チキン(笑)を
訪れながら旅は進み、
そしてターナーの隠された秘密が明らかとなっていく。
亡き祖父に導かれながら父と息子、孫のロードムービー。
微笑ましい笑いに包まれて進むその旅の果ては、
思いがけない暗く重い影だった。
父と息子の旅っていいな〜としみじみ思った。
KFCがものすご〜く食べたくなった(笑)
地味だけど、いや地味だからこそ伝わる家族の絆。
ウォーケン様目当てに選んだ作品だったが、
これほどしみじみと心に沁みる作品だったとは・・・。
反発することもあるけど、やはり家族は大切な拠りどころなんだな〜と
あらためて感じた作品。
監督/ジョーダン・ロバーツ
出演/ジョシュ・ルーカス
======================
ジェイソンは変わり者の祖父ヘンリーと息子のザックの
3人で暮らしていた。
しかし突然、長い間音信不通だった父ターナーが帰ってきた。
家族が揃ったのも束の間、ヘンリーが死んでしまい、
ジェイソン、ターナー、ザックはヘンリーが残した遺書を片手に
旅をすることになるのだった・・・
=================================
なんと言ってもキャストが良い!
ジェイソン役がジョシュ・ルーカス
変わり者の祖父ヘンリーがマイケル・ケイン
影のある父ターナーがクリストファー・ウォーケン
幼い息子ザックがジョナ・ボボ
子役のジョナ・ボボは、利発で可愛らしく子供らしい素直さが印象的。
ターナー役のクリストファー・ウォーケン様は、
ウォーケン様らしく、悲しみの影を持つどこか普通の人とは違う奇妙な存在感。
しかもダンスまで披露してくれる!
蛍風、大満足〜(笑)
しかしなんといっても本作品は、ヘンリー役のマイケル・ケインに尽きるだろう。
その飄々とした言動、そして初めの方にしか登場しないにも関わらず
物語を最後まで引っ張っていった存在感!
父ターナーと距離を置こうとするジェイソン
何かから逃げようとするターナー
もういちど家族を一つにしたいヘンリー
子供なのに、みんなの思いが一番分かるザック
ヘンリーの言うレストランこと方々のケンタッキー・フライド・チキン(笑)を
訪れながら旅は進み、
そしてターナーの隠された秘密が明らかとなっていく。
亡き祖父に導かれながら父と息子、孫のロードムービー。
微笑ましい笑いに包まれて進むその旅の果ては、
思いがけない暗く重い影だった。
父と息子の旅っていいな〜としみじみ思った。
KFCがものすご〜く食べたくなった(笑)
地味だけど、いや地味だからこそ伝わる家族の絆。
ウォーケン様目当てに選んだ作品だったが、
これほどしみじみと心に沁みる作品だったとは・・・。
反発することもあるけど、やはり家族は大切な拠りどころなんだな〜と
あらためて感じた作品。
『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』・・喪失からの再生
2006年10月4日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2005年・米
監督/ジョン・マッデン
出演/グウィネス・パルトロウ
=====================
天才数学者である父をたった1人で介護していたキャサリン。
その父が1週間前に亡くなり、気力を失っていた。
父の研究を調べにきていたハルは、
誰も解くことができずにいた証明が
記されていたノートを発見し・・・
=================================
数学の才能に恵まれたグィネス・パルトロウ演じるキャサリンは
天才数学者と称えられていた父ロバートを大学をやめ、たった一人で介護していた。
ロバートは精神的に問題があったのだ。
その父を1週間前に亡くし、姉が葬儀のためにやってきた。
葬儀には父が精神を病んでから、寄り付こうともしなかった人々が
マトモだった頃の父を称え、死を惜しんでいた。
それはキャサリンにとって、腹立たしくやりきれない思いだった。
ロバートの研究を調べていたハルは、机の引き出しから世紀の大発見をする。
それはいままで誰も証明することができなかった定理の証明が
記されていたのだった。
興奮するハルに、
それは父ではなく自分が書いたものだと告白するキャサリンだが
ハルには信じることができなかった・・・。
精神を病んだ天才数学者ローバト役がアンソニー・ホプキンス
ハル役がジェイク・ギレンホール
特にアンソニー・ホプキンスの演技がGOOD
天才ゆえ精神を病んだロバートを、単なるイッちゃったヒトではなく
父としての愛情、学問に対する飽くなき情熱を深く堅実に表現。
あんまりあっちこっちに移動しなくて、家の中で展開することが多い。
もともとは舞台劇らしく、それは作品を観ていても感じることができる。
ただ舞台ならば緊迫感や迫力があるだろうが
映画になってしまうと、残念ながらそれらが薄まってしまい
地味な印象だけが残った。
頭の良いヒトってのも大変なんだな〜と
漠然と感じた作品。
監督/ジョン・マッデン
出演/グウィネス・パルトロウ
=====================
天才数学者である父をたった1人で介護していたキャサリン。
その父が1週間前に亡くなり、気力を失っていた。
父の研究を調べにきていたハルは、
誰も解くことができずにいた証明が
記されていたノートを発見し・・・
=================================
数学の才能に恵まれたグィネス・パルトロウ演じるキャサリンは
天才数学者と称えられていた父ロバートを大学をやめ、たった一人で介護していた。
ロバートは精神的に問題があったのだ。
その父を1週間前に亡くし、姉が葬儀のためにやってきた。
葬儀には父が精神を病んでから、寄り付こうともしなかった人々が
マトモだった頃の父を称え、死を惜しんでいた。
それはキャサリンにとって、腹立たしくやりきれない思いだった。
ロバートの研究を調べていたハルは、机の引き出しから世紀の大発見をする。
それはいままで誰も証明することができなかった定理の証明が
記されていたのだった。
興奮するハルに、
それは父ではなく自分が書いたものだと告白するキャサリンだが
ハルには信じることができなかった・・・。
精神を病んだ天才数学者ローバト役がアンソニー・ホプキンス
ハル役がジェイク・ギレンホール
特にアンソニー・ホプキンスの演技がGOOD
天才ゆえ精神を病んだロバートを、単なるイッちゃったヒトではなく
父としての愛情、学問に対する飽くなき情熱を深く堅実に表現。
あんまりあっちこっちに移動しなくて、家の中で展開することが多い。
もともとは舞台劇らしく、それは作品を観ていても感じることができる。
ただ舞台ならば緊迫感や迫力があるだろうが
映画になってしまうと、残念ながらそれらが薄まってしまい
地味な印象だけが残った。
頭の良いヒトってのも大変なんだな〜と
漠然と感じた作品。
2006年・米
監督/フランク・マーシャル
出演/ポール・ウォーカー
======================
極寒の地・南極。
南極基地で働くジェリーは、突然の天候の悪化のため、
犬たちを残し、基地を後にしなければならなかった。
残された犬たちは・・・
=================================
悲壮感と感動に包まれた日本映画『南極物語』をディズニーがリメイク。
なにせディズニーですから、怖い事や危険な事など
子供がトラウマになるようなことはありません(笑)
オリジナルとは全く異なり、犬たちがメインだというので、
『子ぎつねヘレン』で肩透かしをくらった身としては、
よ〜し、思いっきり動物に浸るぞ〜と思って選んだのだケド・・・。
犬ゾリのわんこたちは、ふさふさの尻尾できゃわいぃ〜♪
まんまるくなって、雪に埋もれて眠る姿は雪だるまみたいでキュ〜ト♪
楽しそうに雪原を「はぁはぁ」いいながら走る!
・・・とはいえ、本作品も人間が邪魔なんだよね〜(笑)
人間に置き去りにされた犬たちを描くのなら、
ジェリーの色恋話や、基地に戻れずにヤケになる、そんな部分はいらない。
その分、南極という過酷な場所で、群れで助け合いながら生き延びる犬たちを
もっと描いても良かったのでは?
そうでないなら、オリジナルのように、
人間をメインとしたほうがよっぽど感動したような。
ディズニーは出来るだけ犬を死なない設定にしたらしいが、
生存不可能と思われていたのに2匹も生き残こり、
しかも人間を覚えていた、というのが感動のポイントなのに
死ぬのは2匹だけで、しかも過酷さが伝わってこない。
南極でも群れならなんとかなるのかな、と錯覚すらしてしまう。
思うにブルース・グリーンウッド演じるマクラーレン博士を、
隕石発見と功名心にはやる憎憎しいばかりの悪役にすれば
もっと違ったものになったかもしれない。
み〜んな良い人
み〜んな、なんとかなる
人間ドラマとしても、わんこ映画としても中途半端な印象を受けた作品。
『ワイルドスピード』ではヴィン・ディーゼルに
『タイムライン』ではジェラルド・バトラーに
おいしいところを全部持っていかれた
主演なのに微妙な位置のポール・ウォーカの存在とかぶる。
もしかしてこれは
「ポール・ウォーカー」モノという位置づけなのか?(笑)
演技するわんこたちに「たいしたもんだな〜」と
何もできないウチのわんことついつい見比べてしまった作品(笑)
監督/フランク・マーシャル
出演/ポール・ウォーカー
======================
極寒の地・南極。
南極基地で働くジェリーは、突然の天候の悪化のため、
犬たちを残し、基地を後にしなければならなかった。
残された犬たちは・・・
=================================
悲壮感と感動に包まれた日本映画『南極物語』をディズニーがリメイク。
なにせディズニーですから、怖い事や危険な事など
子供がトラウマになるようなことはありません(笑)
オリジナルとは全く異なり、犬たちがメインだというので、
『子ぎつねヘレン』で肩透かしをくらった身としては、
よ〜し、思いっきり動物に浸るぞ〜と思って選んだのだケド・・・。
犬ゾリのわんこたちは、ふさふさの尻尾できゃわいぃ〜♪
まんまるくなって、雪に埋もれて眠る姿は雪だるまみたいでキュ〜ト♪
楽しそうに雪原を「はぁはぁ」いいながら走る!
・・・とはいえ、本作品も人間が邪魔なんだよね〜(笑)
人間に置き去りにされた犬たちを描くのなら、
ジェリーの色恋話や、基地に戻れずにヤケになる、そんな部分はいらない。
その分、南極という過酷な場所で、群れで助け合いながら生き延びる犬たちを
もっと描いても良かったのでは?
そうでないなら、オリジナルのように、
人間をメインとしたほうがよっぽど感動したような。
ディズニーは出来るだけ犬を死なない設定にしたらしいが、
生存不可能と思われていたのに2匹も生き残こり、
しかも人間を覚えていた、というのが感動のポイントなのに
死ぬのは2匹だけで、しかも過酷さが伝わってこない。
南極でも群れならなんとかなるのかな、と錯覚すらしてしまう。
思うにブルース・グリーンウッド演じるマクラーレン博士を、
隕石発見と功名心にはやる憎憎しいばかりの悪役にすれば
もっと違ったものになったかもしれない。
み〜んな良い人
み〜んな、なんとかなる
人間ドラマとしても、わんこ映画としても中途半端な印象を受けた作品。
『ワイルドスピード』ではヴィン・ディーゼルに
『タイムライン』ではジェラルド・バトラーに
おいしいところを全部持っていかれた
主演なのに微妙な位置のポール・ウォーカの存在とかぶる。
もしかしてこれは
「ポール・ウォーカー」モノという位置づけなのか?(笑)
演技するわんこたちに「たいしたもんだな〜」と
何もできないウチのわんことついつい見比べてしまった作品(笑)
『NOLA~ニューヨークの歌声』・・若さという勢い
2006年8月28日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2003年・米
監督/アラン・フルスカ
出演/エミリー・ロッサム
====================
義父の暴力に耐えかねたノラは、
実の父親がいるNYへと家出する。
しかし、父の情報は少なく・・・
=================================
『オペラ座の怪人』のヒロイン務めたエミリー・ロッサム主演作。
副題に「ニューヨークの歌声」とあるが、
期待したほど歌っているワケではない。
それでもやっぱり彼女の声は、とてもキレイだね。
もっと歌声を聴かせて欲しかったナ。
ストーリーは、父を探すため単身NYにやってきたノラが
見事父親と出会うまでを描いた青春ストーリー。
父に関する情報は、「NY出身・ニックネームかもしれない名前」のみ。
これで家を飛び出してくるのだから、若さという勢いにスゴイものを感じる(笑)
NYの最初の晩、公園で寝たり、ビルの玄関に寝たりのノラ。
それはちょっと危険じゃないか〜と思うのだが、
主人公ノラに危険な目など遭うわけがない(笑)
街角で親切な人に教えてもらった情報でウェイトレスの職につく。
そこで法律を学ぶベンに出会う。
新聞の尋ね人欄に広告を出しても、いやらしい誘いの返事ばかりで
一向に父親の手がかりがつかめないノラ。
ノラを気に入ったオーナーは、オーナーに気に入られ
オーナーが経営するデートクラブの秘書に雇われ・・・
でも、いや〜ん、うっふ〜んなことはおこらない(笑)
父親の手がかりをつかめないうちに、事態はあれよあれよと進み・・・
それってちょっと甘すぎるんじゃない〜?とツッコミを入れたくもなるが、
若さと勢いを持った青春サクセスストーリーってことでいいんじゃないかな?
物騒な世の中、すぐに犯罪に巻き込まれる青春映画よりも
気楽に見られる作品もいいもんだ、そんなことを感じた作品。
監督/アラン・フルスカ
出演/エミリー・ロッサム
====================
義父の暴力に耐えかねたノラは、
実の父親がいるNYへと家出する。
しかし、父の情報は少なく・・・
=================================
『オペラ座の怪人』のヒロイン務めたエミリー・ロッサム主演作。
副題に「ニューヨークの歌声」とあるが、
期待したほど歌っているワケではない。
それでもやっぱり彼女の声は、とてもキレイだね。
もっと歌声を聴かせて欲しかったナ。
ストーリーは、父を探すため単身NYにやってきたノラが
見事父親と出会うまでを描いた青春ストーリー。
父に関する情報は、「NY出身・ニックネームかもしれない名前」のみ。
これで家を飛び出してくるのだから、若さという勢いにスゴイものを感じる(笑)
NYの最初の晩、公園で寝たり、ビルの玄関に寝たりのノラ。
それはちょっと危険じゃないか〜と思うのだが、
主人公ノラに危険な目など遭うわけがない(笑)
街角で親切な人に教えてもらった情報でウェイトレスの職につく。
そこで法律を学ぶベンに出会う。
新聞の尋ね人欄に広告を出しても、いやらしい誘いの返事ばかりで
一向に父親の手がかりがつかめないノラ。
ノラを気に入ったオーナーは、オーナーに気に入られ
オーナーが経営するデートクラブの秘書に雇われ・・・
でも、いや〜ん、うっふ〜んなことはおこらない(笑)
父親の手がかりをつかめないうちに、事態はあれよあれよと進み・・・
それってちょっと甘すぎるんじゃない〜?とツッコミを入れたくもなるが、
若さと勢いを持った青春サクセスストーリーってことでいいんじゃないかな?
物騒な世の中、すぐに犯罪に巻き込まれる青春映画よりも
気楽に見られる作品もいいもんだ、そんなことを感じた作品。
『クロッシング・ガード』・・喪失と復讐と罪悪と
2006年8月27日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
1995年・米
監督/ショーン・ペン
出演/ジャック・ニコルソン
=====================
交通事故で娘を亡くした父親フレディー。
その加害者ジョン。
6年間フレディーを殺すことだけを考えてきたフレディーと
同じく6年間罪悪感を感じ続けていたジョン。
そして2人が向き合う時・・・
=================================
6年前、娘のエミリーを交通事故で失ったフレディーは
事故の加害者ジョン・ブースが刑務所から出所してくる日を
指折り数えていた。
目的はただ一つ、ジョンを殺して復讐すること!
その日がとうとうやってきて、フレディーはジョンの家へと忍び込み
彼に銃を向けるが、弾が入っていなかった。
フレディーが殺しにやってくることをまるで知っていたかのように
冷静なジョンは、
「自分は逃げないから、本当に殺したいのかもう一度考えてくれ」と告げる。
3日の猶予を決めた二人は・・・
幼い娘エミリーを亡くしたフレディー役がジャック・ニコルソン
その事故の加害者ジョン・ブース役がデビッド・モース
フレディーは娘を失ってからというもの復讐することだけを考え
妻とも離婚し、殺伐とした生活を送っていた。
元妻のメアリーは、残された息子たちの父親であることもやめ
メアリーの墓を一度も訪れず、
ひたすら復讐のことだけを考えるフレディーを責めるのだった。
6年間、罪悪感いっぱいで、
どうすれば罪を償えるか考え続けていたジョンがとった行動は・・・
切ないほどの悲しみという名の狂気と再生の物語
幼い子供の父親役というにはちょっと年上のように思えるジャック・ニコルソン。
デビッド・モースと逆でもいいのかと思ったが、
復讐に燃える狂気の男はやはりジャックで、
罪悪感を持ち続ける男はデビッドがぴったりの風貌だろう。
それにしてもジャック・ニコルソンに恨まれたら、もう終わりって感じがするよね(笑)
どうやっても逃げられないと思ってしまいそうだ(笑)
タイトルのクロッシング・ガードは交通指導員とか交通誘導とかの意味らしい。
このタイトルが意味するところはラストに判明する。
フレディーとジョンの72時間。
家族を失った大きな悲しみと、最善の罪の償いの方法とは・・・
地味であまりの暗さにヘコみそうになるが、
それこそがフレディーとジョンの過ごした6年間の重さなのである。
そしてラストのジョンとった行動に、深い罪の意識と思いやりを感じることとなる。
ストリップ・バーにいつも日本人客がいるのに時代を感じる(笑)
石橋凌もチラッと出演。
喪失と復讐、罪悪と誠実
派手な見せ場はなく、例えるなら
華やかな街の薄暗い路地裏でひっそりとたたずむ寡黙な男
そんな印象を受けた(笑)
辛気臭い話と切り捨てずに、
最後まで観てほしいと思うなかなかの佳作。
監督/ショーン・ペン
出演/ジャック・ニコルソン
=====================
交通事故で娘を亡くした父親フレディー。
その加害者ジョン。
6年間フレディーを殺すことだけを考えてきたフレディーと
同じく6年間罪悪感を感じ続けていたジョン。
そして2人が向き合う時・・・
=================================
6年前、娘のエミリーを交通事故で失ったフレディーは
事故の加害者ジョン・ブースが刑務所から出所してくる日を
指折り数えていた。
目的はただ一つ、ジョンを殺して復讐すること!
その日がとうとうやってきて、フレディーはジョンの家へと忍び込み
彼に銃を向けるが、弾が入っていなかった。
フレディーが殺しにやってくることをまるで知っていたかのように
冷静なジョンは、
「自分は逃げないから、本当に殺したいのかもう一度考えてくれ」と告げる。
3日の猶予を決めた二人は・・・
幼い娘エミリーを亡くしたフレディー役がジャック・ニコルソン
その事故の加害者ジョン・ブース役がデビッド・モース
フレディーは娘を失ってからというもの復讐することだけを考え
妻とも離婚し、殺伐とした生活を送っていた。
元妻のメアリーは、残された息子たちの父親であることもやめ
メアリーの墓を一度も訪れず、
ひたすら復讐のことだけを考えるフレディーを責めるのだった。
6年間、罪悪感いっぱいで、
どうすれば罪を償えるか考え続けていたジョンがとった行動は・・・
切ないほどの悲しみという名の狂気と再生の物語
幼い子供の父親役というにはちょっと年上のように思えるジャック・ニコルソン。
デビッド・モースと逆でもいいのかと思ったが、
復讐に燃える狂気の男はやはりジャックで、
罪悪感を持ち続ける男はデビッドがぴったりの風貌だろう。
それにしてもジャック・ニコルソンに恨まれたら、もう終わりって感じがするよね(笑)
どうやっても逃げられないと思ってしまいそうだ(笑)
タイトルのクロッシング・ガードは交通指導員とか交通誘導とかの意味らしい。
このタイトルが意味するところはラストに判明する。
フレディーとジョンの72時間。
家族を失った大きな悲しみと、最善の罪の償いの方法とは・・・
地味であまりの暗さにヘコみそうになるが、
それこそがフレディーとジョンの過ごした6年間の重さなのである。
そしてラストのジョンとった行動に、深い罪の意識と思いやりを感じることとなる。
ストリップ・バーにいつも日本人客がいるのに時代を感じる(笑)
石橋凌もチラッと出演。
喪失と復讐、罪悪と誠実
派手な見せ場はなく、例えるなら
華やかな街の薄暗い路地裏でひっそりとたたずむ寡黙な男
そんな印象を受けた(笑)
辛気臭い話と切り捨てずに、
最後まで観てほしいと思うなかなかの佳作。