2003年・日

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自衛隊の協力のもと、海上自衛隊の装備・訓練を紹介する・・・
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シリーズものなので航空自衛隊も観ることに。

しかし本作品はシリーズの3巻目にあたるのだが
陸・海に比べてシリーズの中では1番の回転率。
ん〜、シリーズだからといってすべてを順番に観るのではなく
飛行機ファンが多いってことかしらん?

戦闘機だけでなく地対空ミサイルなども紹介。
ペトリオットミサイル、日本にも配備されているらしいが
国内に練習場がなく、わざわざアメリカまで行って演習。
・・・そんなんで、いざって時に大丈夫なのかしらん?

パイロット達の地上でのイメージトレーニングも紹介。
夕方、裏庭みたいなところで、
操縦席の窓枠みたいなのを持って、列をなしてイメージトレーニング。
こういうシーンは初めて観た。

パイロット達は毎日訓練飛行して技術を磨く。
毎日飛行しなければ、上達しないとか。
それなのに、どこかの国では燃料不足でエリートパイロットといえど
めったに飛行訓練できないってのは
攻められて来た時に、別の意味で危険なような・・・。


ブルーインパルスは、ショーのための専属の独立した隊らしい。
てっきり、各隊のすご腕パイロットをショーのたびに
集めていたと思ってた・・・。
ものすごいスピードで美しく列をなして飛ぶのは
やはり常に訓練しないとダメなんだろうな・・・。

戦闘機の飛ぶ姿、コックピット内の映像を見ると
アニメの『エリア88』みたいだ。
まぁ、確か『エリア・・』も自衛隊が協力してたようだから
当然といえば当然なのだが。

シリーズ3作を観終わると、同じ日本の自衛隊なのに
作品としては、随分違う印象を受ける。

陸上自衛隊は、なんていうか地味。
入隊動機も、衣食住生活が保障されているからと答えているし・・・。
気軽に皆さんも入隊してネ、訴えているようだ。
考えてみれば敵が攻めて来たとき、
1番最後に出て行くのが歩兵だよね。
あたま数って感じがする・・・。
それにしても、作品を観る限り、
陸上自衛隊にもうちょっと予算つぎこんでやれよと同情したくなる。

海上自衛隊は、集団競技、チームワークの印象。
陸を離れれば、頼れるのは仲間だもんね。
船内の限られた空間の中で、
いかに己を捨て集団のために働けるかということだろう。

それと対称的なのが航空自衛隊。
己の腕一つでアクシデントに対処できる冷静さ。
戦闘機乗りはエリートって感じがする。
しかも陸・海・空の隊員の装備紹介で
航空自衛隊のモデルが1番カッコイイ。
航空自衛隊にカッコイイ人が多いのか、
航空自衛隊が気合いをいれて、
ルックスの良い人間をモデルにしたのか、
真相は分からないケド。

個人的には海上自衛隊が1番面白かったかな。
カレーもおいしそうだったし・・・(笑)
2003年・日

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自衛隊の協力のもと、海上自衛隊の装備・訓練を紹介する・・・
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陸上自衛隊はピンとこなかったけど
シリーズものなので、とりあえず海上自衛隊も観ることに・・・。

いや、これが陸上自衛隊と同じシリーズかと驚くほど
本作品は面白い。

護衛艦や潜水艦を紹介。
以前何かの本で読んだが、
輸送艦や護衛艦はそれぞれ決まったテーマで名付けられるとか。
○○艦は波の名前、××艦は山の名前など。
だから、ちょっと聞いただけでは似たような名前ばかり。
逆にいえば、名前を聞いただけで何艦か分かるのだろうケド。

陸を離れれば隊員は運命共同体なのか、
1人1人が自分の仕事をし、
それが艦全体の統制のとれた働きとなる。
自立心、自制心、そんな言葉を思い浮かべる。

潜水艦の全貌、最新艇の詳しいことは紹介されていない。
ちょっと残念だが、軍事機密なら仕方ない。

海軍当時からの伝統で毎週あるカレーの日。
このカレーが大盛りでやたらと美味しそうに見える。

なんかムショーにカレーが食べたくなっちゃった・・・。
2003年・日

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自衛隊の協力のもと、陸上自衛隊の武器、装備、訓練を紹介。
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気軽に観るものはないかなぁ〜と探していて
収録時間50分ということで選んだ作品。

いや〜・・・
でも〜・・・
50分がとてつもなく長く感じてしまった。

陸上自衛隊は内閣総理大臣を頭に防衛庁長官、
その下になんたらかんたらの組織に分かれ〜・・・
北海道に北部方面隊があり〜・・・

そんな説明が地味に続く・・・。

第なんとか師団は北から1,2、ではなく
「ここには第7師団と11師団が〜」と順番通りではない。
ハテ?どうしてそうなったのかしらん・・・?

自衛隊の装備を、ジープみたいな車から戦車まで紹介。

戦車の紹介で「74式戦車」とあってビックリ。
1974年型の戦車ってことでしょ?
ベトナム戦争頃の戦車を配備してるんだ・・・。
もちろんすべて74式戦車なわけではなく
新しい型の戦車も紹介されている。

戦車のボディはゆるやかな局面をしているそうな。
それは敵の弾をはじくためだとか・・・。ナルホド。

そんな感じで装備を説明してくれるのだが、
「コンバットタイヤ」とか「榴弾砲」とか
聞いたことのない言葉が多く、なんのことやらチンプンカンプン。
そういうことは知ってて当たり前のような作り。

シンプルで地味な作り。
ミリタリー関係に興味のある人がみれば
また違った感想になるであろうが・・・。
2002年・米
監督/マーク・ローレンス
出演/サンドラ・ブロック
   ヒュー・グラント

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ルーシーは古い建物を保存する運動に
奔走する女弁護士。
地元の公民館が土地開発のために
取り壊される計画を知り、
ジョージ・ウェイドに直談判に。
するとジョージは法律顧問になってくれたら
公民館は残すと持ちかけてきた・・・
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リッチでハンサムで女たらしで
自己中心的で優柔不断なジョージ。

正義と信念に燃え
頑固すぎるほどまじめなルーシー。

この正反対の2人が繰り広げるラブコメ。

この作品の特徴はベタベタメロメロなところがなく
スカッと爽やなこと。
「男と女」というより「人間」同士が結び付く、
そんな印象を受ける。

初めはただの女たらしのダメダメ御曹司のジョージが
ストーリーが進むにつれ、心の優しさが表現されていく。

2人の関係は単なる仕事の関係から
母と息子、それから友情、そして愛へと発展していく。
金持ちボンボンと頭の良い女弁護士という憧れ的キャラ設定だが、
2人の恋の過程は、突飛なものではなく
自分にも起こりそうな地に足のついた展開に好感が持てる。

ジョージ役のヒュー・グラント、
ルーシー役のサンドラ・ブロック。
どちらかが突出することなく、互いの魅力を引き出し合っている。
相乗効果ってやつだろうか?
この2人だからこそ、成立した作品ともいえる。

欲をいえば、ジョージがルーシーへの思いに気づく過程が
もっと綿密に描かれていれば良かった・・・。

胸がキュ〜ンと切なくなるワケではないが、
さらっとスカッと爽やかで好感の持てる作品。
2002年・米
監督/ロバート・ハーモン
出演/ローラ・レーガン

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ジュリアのもとに突然おさな馴染みの
ビリーから呼び出される。
怯えた様子の彼は「暗闇に気をつけろ」と言い残し
目の前で拳銃自殺をしてしまう・・・
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子供の頃、暗闇を恐れていたジュリア。

暗闇が怖いというのは『ゴーシト・フロム・ダークネス』と
似ているなぁ・・・。
もっともホラーと暗闇は、昔から密接な関係。
ホラー&暗闇というのは、ある意味原点なのかもしれない。

しかしながら本作品は、あら〜っという間にさら〜っと終わる。

それでも闇の魔物を正面きって見せることなく
雰囲気で恐怖感をあおる演出には好感がもてる。

続編を作れそうな終わり方に、
10代が好みそうなB級シリーズものの可能性を感じる。

特別悪いワケではないが、決め手に欠ける作品。
1998年・米
監督/ジョン・アーヴィン
出演/ロン・エルダード

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1944年、ドイツとベルギーの国境ヒュルトゲンの森。
米軍の被害は大きく、中隊は兵力の70%を失い
指揮官も不足していた。
古参兵のマニングは経験をかわれて軍曹に昇格。
そしてマニングは新兵達とともに
敵の高射砲を攻撃すべく進軍する・・・
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激戦ヒュルトゲン攻防戦を描いた作品。

米軍の被害は甚大で、指揮官不足からマニングは
一等兵から軍曹、軍曹から中尉へと昇格していく。
しかもたった3日の間に。
『バンド・オブ・ブラザース』の時も思ったが
軍隊というものは、戦争をすればするほど
昇格していくものなんだなぁ・・・。

深い霧が立ちこめ、気づけば敵とわずか数メートルの緊迫感。
敵の砲撃から逃げ惑う兵士。
その足元には地雷が。
負傷し、逃げる術もなくなった者は砲撃の音に
怯え、泣き、祈る。

そこには政治や会議なんて関係ない。
一つの命が、孤独で過酷な状況に投げ出されているのだ。

手足が吹き飛ばされたり、地雷で吹っ飛ぶ場面など
凄惨なシーンが多く、迫力がある。
ストーリーも演出も素晴らしいのに、なぜか劇場未公開作。

原題は「WHEN TRUMPETS FADE」
それを『プライベート・ソルジャー』とした
おセンスのかけらもない邦題だが、
中身は迫力あり、兵士の過酷で哀しい姿を描いた良く出来た作品。
2003年・日
監督/OZAWA
出演/塩谷 智司

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冥府魔道で耳なし芳一が闇武者となり
魔物を倒し成仏させる・・・
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この作品は画像がないのね・・・。ちょっと残念。

監督はOZAWAこと俳優の小沢仁志。

ストーリーは闇武者となった耳なし芳一が
冥府魔道でさまよえる魔物を戦い倒して成仏させるというもの。

芳一が戦う相手は、
宮本武蔵、佐々木小次郎、弁慶、牛若丸、
沖田総司、ビリー・ザ・キッド、
子連れ狼の拝一刀、子供の大五郎ならぬ小五郎(笑)

この時点でなんだかもぅ・・である(笑)

思いを成就できず他界した者たちが
冥府魔道の世界でも、その思いを遂げようとさまよっている。

武蔵に破れた小次郎は数百年たっても巌流島で待機し、
沖田総司は、冥府魔道の世界で
「夜明け」をもたらそうとしている。
それを芳一が剣で倒していくんですね・・・。

大五郎いや小五郎は、奇怪な金太郎のようである。
そしてお馴染みの木製の乳母車にのって登場。
この乳母車には機関銃が仕込んであり、バリバリと発砲。

ビリー・ザ・キッドは、まんま日光ウェスタン村のウェスタンショー。
しかも、あの舞台(広場?)での撮影。
高い搭から人が撃ち落されるところまでソックリだ。
江戸村でロケしたら、まんま忍者ショーだったんじゃないか?(笑)

監督はOZAWAだが、麿赤兒が出演しているせいか
麿赤兒色が強い。
白塗りに、赤のアクセント・・・。
大駱駝艦の舞台を観ているようだ。

魔物のほとんどが、誰が誰やら素顔が分からぬ特殊メイク。

アクションの連続で、
のびのびと自由気ままにやりたいことをやった、
そんな印象をうけた作品。
2003年・米
監督/クラーク・ジョンソン
出演/コリン・ファレル

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ロス市警特殊部隊S.W.A.T.隊員のストリートは
相棒ギャンブルの無謀な行動で倉庫係に降格となった。
ギャンブルはそのまま市警をやめたがストリートは
復帰のチャンスを待つため倉庫係に異動した。
半年後ストリートはS.W.A.T.に復帰する。
任務は麻薬王アレックスの護送だ・・・
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往年のTVドラマの映画化。
う〜ん、オリジナルのドラマは記憶がないなぁ。

S.W.A.T.の新鋭が倉庫係に転落。
復帰して新メンバーとともに過酷な訓練。
そして「俺を逃がしたヤツに1億ドル払う!」と宣言した
麻薬王アレックスの護送。
そしてドンパチ。

ギュギュ〜とてんこ盛りな内容。

しかしながら、てんこ盛りなことがかえって
それぞれのエピソードをさらっと流すこととなっており
それが少々残念。

もっとS.W.A.Tの訓練風景が観たかったなぁ・・・。

サミュエル・L・ジャクソンがスキンヘッドで出演。
『アンブレイカブル』でのミョーなヘアースタイルといい
この人はコスプレマニアかしらん?(笑)

L・ジャクソンは確かに上手いとは思うが
本作品に至っては、別に彼でなくても良かったと思ってしまう。
まぁL・ジャクソンが脇を固めているから
レンタルされる要因の一つとなっているのだが。

そんなに悪くはないが、かといって強い印象もうけない作品。
2002年・米
監督/ピート・ジョーンズ
出演/アイダン・クイン

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アイルランド系カトリックの家に生まれた
8歳のピートは、いつもシスターに
「地獄行きですよ」と怒られてばかり。
どうすれば天国に行けるかと兄に質問したところ
異教徒を改宗させて聖人になった話を聞かされる。
ピートはユダヤ教徒を改宗させれば
天国行き確実と考え・・・
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ユダヤ教徒を改宗させるため、
ユダヤ教のラビを訪ねたピート。
ラビ・ジェイコブセンの7歳の息子ダニーは
白血病に冒されていた。
ユダヤ教は天国とは行くものではなく待つものだと知ったピート。
ダニーが天国に行けるように「テスト」をすることに・・・。

難病モノ、おこちゃまモノ
こりゃ、よくある「お涙頂だい」作品かと思いきや・・・。

無垢で純真な子供の心は柔軟である。
父親がラビにも関わらず天国行きを願い、
ピートの課題をクリアするダニー。

ピートが考えた天国に行くためのテスト・課題だが
オリンピック10種競技のように、石を投げたりかけっこしたりと
子供らしい、たわいのないものなのだが
クリアすれば天国に行けると信じる2人の姿は
ほのぼのと、そして清々しい。
大人が論じる宗教ではない、おおらかなものがそこにはある。

2人の友情は宗教の違い、家庭環境の違いを超えて結ばれる。
いや、もともとこの2人には「違い」なんて関係ないことなのだ。

2人の「行動」は家族を戸惑わせるが
そんな2人から大人達は学ぶこととなる。

さほど期待していなかっただけに、
本作品の脚本の良さ、キャストの演技に感動。
ピート役アディ・スタイン、ダニー役マイク・ワインバーグが
嫌味のない素直な演技で、子供が持つ美しさがにじみ出る。
それに2人の肌って、ちゅるんとしてて柔らかそうだ。
ああっ こんなこと考えるなんて自分がオバサンだってことだ・・・

子供達をしっかりと支える大人達の演技もGOOD。
文句ナシの「喜びマーク」作品。
1995年・米
監督/タムラ・デービス
出演/アダム・サンドラー

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27歳のビリー。
「将来はホテル王の父親の跡を継ぐもんね」と
今日もノーテンキなお気楽生活。
そんなビリーに愛想をつかした父親から
跡は継がせん!と言われたから、さあ大変!
「小学校から勉強やり直すから考え直して〜」・・・
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蛍風好き好き〜♪のアダム・サンドラー。

27歳になってもグータラ、ノーテンキ、バカチン生活を送る
アダム扮するビリー。

ああ〜・・・
デカい図体でいたずらっこな(笑)おこちゃま。
アダムいつものキャラ

本作品は万人にウケるデキとは言えないが
「あらあらアダム、頑張ってるわね〜」と
広い心(笑)で観ていた蛍風。

アダムファン以外でみどころといえば
殺したいリストを作っているスティーブ・ブシェミ。
ははは、イッちゃってる役だけど
最後はかっこよく(?)キメてくれます(笑)

「アダム・サンドラー」ものらしい作品。

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秋林瑞佳サマ
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いや〜、秋林サマの日記は
いつも蛍風のツボをつきますわ〜。

キアヌが『ハート・ブルー』でのキアヌ。
私もキアヌが捜査官?間違いでは?と思ったもんです。
たしかクズイさんトコの作品で
ジャパンマネーでとりあえず若手のハリウッドスターを
出演させただけかしら?と思ったのでしたが、
作品を観た後は硬派なキアヌもイケる!と思ったもんです。
この作品以降キアヌはバカチンからの転換となったのでは?
キアヌの例もあることだし、ショーン・W・スコットも
秋林サマ同様に母のような暖かい目で
見守っていきたいと思います(笑)
ま、できればずっとバカチンでいて欲しい彼なのですが・・・(笑)
2002年・米
監督/トッド・ヘインズ
出演/ジュリアン・ムーア

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1950年年代のアメリカ。
何不自由ない暮しで「理想の妻」と評判のキャシー。
しかし夫フランクの秘密を知り、
悩む彼女は黒人の庭師レイモンドと親しくなる・・・
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「理想の妻」と誉れ高きキャシー。
しかし夫の秘密を目撃してしまったことから
彼女の生活は一変する。

夫フランクはゲイだったのだ・・・。

悩むキャシーだが、問題は自分の事ではなく夫のことなので
親しい友人にさえ、悩みを打ち明けられない。

この点からもキャシーは賢明で素晴らしい女性だと分かる。
いや〜、フツーなら言っちゃうかもしれないよ。
「あのね、誰にも言わないでね。私の夫は・・」って。

夫フランクの問題は夫婦の問題。
それを誰にも相談できずに悩むキャシー。

ふさぐ彼女を察した庭師レイモンド。
2人は人種を超え、心を通わせるようになる。

当時の社会では、黒人と白人が親しくするのはご法度。
しかも「理想の妻」キャシーだから
2人の関係はたちまち町のスキャンダルとなる。

ん〜、メロドラマらしいのだが、
キャシーとレイモンドの関係は、
最近の作品からすれば、恋愛というより
人種を超えた「人間」同士の結び付きの印象をうける。
描写がマイルドなせいかしらん?

その後キャシーとレイモンドがどうなったのか?
それは観客の想像にゆだねられる。
こういう余韻のある作品は、最近では少ない。

キャシーの衣装が素敵。
フランク役デニス・クエイドをはじめ
キャストが堅実な演技。
地味だが素直な作品。

ところでレイモンド役のデニス・ヘイスバート。
『24-TWENTY FOUR-』で大統領候補役を演じた人だが、
デンゼル・ワシントンにちょっと似ている。
デンゼル系のルックスで真面目な役を演じると
デンゼルとかぶってしまって損をしているような・・・。
1973年・仏
監督/ジョゼ・ジョバンニ
出演/アラン・ドロン
   ジャン・ギャバン

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銀行強盗の罪で服役していたジーノ。
あと2年の刑期を残しながらも保護司ジェルマンの
口添えで仮釈放される。
ジーノは真面目に暮そうとするのだが、
彼を逮捕したゴワトロ警部の執拗な監視に・・・
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シブイ。
アラン・ドロンとジャン・ギャバンの組み合わせがシブイ。
ストーリーもシブイ。

今度こそ真面目に生きようとするアラン・ドロン扮するジーノ。
彼を理解し、見守る老保護司ジェルマンにジャン・ギャバン。

10年ぶりの外の世界で真面目に生きると誓ったジーノは
昔の泥棒仲間に誘われてもキッパリと断る。
しかし、仁義を重んずる彼は仲間の罪を
警察に通報することはない。
そのことで彼は苦しい立場に置かれることとなる。

真面目に生きようとするジーノ。
彼の更正を心から信じるジェルマン。
悪党は悪党のままだと信じるゴワトロ。

過度な演出はなく、地味な作品ではあるが、
そのことがかえって、演技合戦の様相を呈している。

ゴワトロ警部の執拗な嫌がらせともいえる監視に
次第に追い詰められていくジーノ。
眉間にシワをよせて苦悩するアラン・ドロンは
カッチョイィィ〜

そうそう確認できなかったが、
泥棒仲間の新人役にジェラール・ドパルデューらしき人物が。
イカツイ顔に大きなお鼻。
ジェラールだと思うんだけどな・・・。

史劇ではない作品でギロチンが出てきたので
ちょっとビックリ。
フランスでは20年ほど前までギロチンを使っていたらしい。
初めて知りました・・・。

眉間にシワをよせて追い詰められていくドロン。
そんな彼をやっぱり眉間にシワをよせて見守るギャバン。
そしてそんな作品を、気づいたら眉間にシワをよせて
観ていた自分(笑)

シブイ!の一言に尽きる作品。
2002年・中国
監督/チャン・イーモウ
出演/ジェット・リー

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秦王は刺客から身を守るため
百歩以内には人を近づけなかった。
そこへ無名という男が、秦王の命を狙う
最強の刺客3人を倒した手柄で
10歩まで近づいて謁見を許される・・・
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秦王を狙う刺客・残剣(ツァンジェン)
飛雪(フェイシェ)長空(チャンコン)を
倒した褒美に、秦王に10歩まで近づいて
謁見を許された無名(ウーミン)。

秦王が無名に、いかにして3人を倒したと問う。
そして無名は静かに語り始めるのだった・・・。

二転三転とするストーリー。
すご腕の刺客を倒したというジェット・リー演じる
無名のアクション。
ワダ エミの風になびく衣装。
イーモウならではの美しい映像。

映画というより本を読んでいるような感覚になる。
それも金で飾られたビロードの表紙の豪華な絵本

私はシルクの天蓋付きのベッドに横たわりながら
優雅に物語を聞いている。
語り部は、できれば子安武人が良い。

そんな優雅な気分にさせられる作品である(笑)

映像美あふれる作品なのだが、
『火山高』の時にも感じたように
CGとワイヤーの使い過ぎがかえって興ざめ。
最近の映画は、
ど〜してもクルクルまわらなければ
気が済まないのだろうか?(笑)


ジェット・リーとドニーイェンのアクションに
イーモウの映像ならば、
そのままで充分だと思うのだが・・・。

やり過ぎの感もするCGとワイヤーだが
観終わった後には、刺客の話にも関わらず
華麗で優雅な印象を受けた作品。
ジェット&ドニーのアクションシーンが
もっとあれば良かったのだが・・・。
2002年・米
監督/ブラッド・シルバーリング
出演/ジェイク・ギレンホール
   ダスティ・ホフマン

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結婚式を間近に控え婚約者ダイアナを
殺されてしまったジョー。
娘を失った哀しみで仕事が手につかない母ジョージョー
前に進むことで哀しみを忘れようとする父ベン。
失ったものを埋めるかのように、
3人は一緒に暮らし始める・・・
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ダイアナの父ベン役にダスティ・ホフマン。
母ジョージョーにスーザン・サランドン。
加えて弁護士役にホリー・ハンター。

芸達者な3人が前面にしゃしゃりでてくることなく
静かに、そして堅実な演技で
ジョー役のジェイクを盛りたてている。

ジェイク・ギレンホール、
どっかで見たことあると思ったら『バブルボーイ』の純真な彼ね。
このヒトも上手い役者だな〜。

婚約者の葬儀で、なれない環境におかれたジョー。
とまどっている間に、流れに身をまかせるかのように
ダイアナの家で暮し、彼女の父の仕事を手伝うことになる。

嫁さんのいない婿養子状態(笑)。

こりゃ、いくら人がいいからって、居心地悪いだろうな〜と
思っていたら、
ジョーにはベンとジョージョーにはいえない秘密があった。
彼は償いの意味もあって、彼等と暮していたのだ・・・。

本作品は再生のドラマである。
愛する者を失った時、人はどう乗り越えていくのか。

他人の同情を拒否する。
新しいことに没頭しようとする。
周囲を気遣い、流れに身をまかせる。

登場人物達の行動は、観ていて切なくなる。

真実を、そして現実を受け入れた時、
人は初めて進むべき道が見えてくる。

本作品は監督の体験を元に作られた。
冒頭はややもたつき感があるものの、
重いテーマを扱っていながら、
観終わると心があったかくなる。

派手さはないものの、キャストの演技がひかる作品。
2002年・米
監督/ジョン・マスカー
   ロン・クレメンツ
声優/加藤晴彦

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幼い頃に父が家を出ていったことが、
心の傷となっている少年ジム。
そんな彼が、何者かに襲われて不時着した宇宙船から
助け出した男から伝説の星、トレジャー・プラネットの地図を
託された・・・
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「宝島」をディズニーがSFに脚色した作品。

「宝島」といえば、子供の頃アニメで観た時の印象が強烈だ。
歌も覚えている。

♪さ〜あ い〜こう、みんなまだ知らない〜

ジムは極太の毛糸のような髪で、
シルバー船長は太い眉とこれまた太いもみ上げで
むっちりした太ももをしていた。
子供心に、その男くさいシルバーの風貌に、
危険な魅力を感じたものだ(笑)

ところが本作品のシルバーは、
危険な魅力とは無縁のルックスでガッカリ。
おまけにサイボーグになっていて、手がナイフをはじめ、
様々なものに変化する。
おもちゃ箱のような手。マジックハンド(笑)
これが、おこちゃまにはたまらないのだろうなぁ〜。

蛍風にはガッカリなシルバーかと思いきや、
ストーリーが進むにつれ、「いとおしいオヤジ」に思えてくる。
若山弦蔵の声が素晴らしい。

原作を大胆にSFにアレンジしたことで、
「空飛ぶスケボー」やブラック・ホール等、
見せ場がふんだんに盛りこまれ、
原作を知っていても、
ビミョーに先がよめない展開に仕上がっている。

ディズニーお得意の歌と踊りがないものの、
子供を決して飽きさせない展開。
大人も子供も一緒に楽しめそうな作品。
あらまさんと同様に私のパソ部屋も暖房がありません。

はんてんを着こんで、ひざ掛けかけて、
毛糸のソックスにボアのスリッパで対応していますが
指先が冷たくてキーが打てないっ。

ワンコがいる部屋はエアコンに床暖房、そしてフカフカのベッドがあるのに
ワンコは私の部屋の入り口でじっと待っている・・・。

当然寒くなって、「自分の部屋」からクッションやら
ラグをひきずってきてその上で待ってる・・・。

待ちきれなくなると、おもちゃを1つ1つ持ってきて
入り口に並べ始める・・・。

ボール持ってきたよ、遊ばない?
ボールがダメならロープなら遊ぶ?
とっておきのぬいぐるなら遊んでくれるよね?

それでも無視していると、
目に涙を浮かべて鼻水たらして必死で待っている(笑)

甘えん坊なウチのワンコです。

今月私が観た作品は、地味目の作品が多いような・・・。

『24-TWENTY FOUR- 』は、一気に見ると、
途中ダラダラと感じる部分があり、
午後は午前と敵が違うだけで、やってることはくり返しじゃないか、
そう思う部分があった。
TVのように1週間に1話なら適度な緊張が持続したのかもしれない。
それでも久々にハマったと思える作品。
第2シーズンのリリースが楽しみだ。

さてさて、来月はどんな作品を観ようかしら・・・?
2003年・米
監督/ステファン・アヴァロス
出演/ステファン・ワステル

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レイチェルはモデルの仕事を辞め、ともに脚本家として成功を目指す
恋人のケビンとロスに引越してきた。
新居は業界人が集まるイーデンエールの丘。
引越し早々、業界人と知り合うが、
レイチェルは怪奇現象を目撃することに・・・
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ハリウッドで一旗あげようと越してきたレイチェルとケビン。
隣人は親切だが、どこか様子がおかしい。
引越し早々怪奇現象を目撃するレイチェルに対し、
ケビンは何かにとりつかれたように、脚本を書き上げていく。

新居のイーデンデールの丘は、かつて西部劇のスター
トム・ミックスが住んでいた場所で、
トムは撮影中に事故死していた。
そしてケビンが書いていた脚本は、そのトムの未完の脚本だった・・

家にまつわる因縁というより、
ハリウッドは単なる土地ではなく、
生きた魔物なんだぞ〜ということらしい。

これはテレフューチャーかな?
そう思えばイマイチ魅力に欠けるルックスの女優も
水着程度で終わるサービスシーン(笑)も納得できる。
ゴーストの描写もマイルドなのだが、
TV番組なら、まぁそこそこの出来の作品。
だからといってモーレツに面白いというワケではない。
ボーッと観るのに丁度良い程度だが・・・。
1980年・日
監督/舛田 利雄
出演/あおい 輝彦
   仲代 達矢

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近代化を目指す日本は、南下政策をとるロシアと対立することに。
そして二百三高地を巡る激しい攻防がきっておとされた・・・
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乃木希典に仲代達矢。
伊藤博文に森繁久弥。
明治天皇に三船敏郎。
児玉源太郎に丹波哲郎。
あおい輝彦は、トルストイを愛する青年将校小賀武志役。

その他オールスターってな感じで有名どころが多数出演。
・・・多数出演しているが、みなチラッとしか出番がないため、
登場人物の多さに頭がストーリーについていけない(笑)

本作品を観ても、物資の少ない日本が
世界最強といわれたロシア軍に勝てたのか分からない。
物資が不足し、銃弾がなくなった日本兵は石を投げて戦う!
銃相手に石だよ!

今だったらすぐに降伏して捕虜になるんじゃないか?

物資が乏しい分だけ、昔の日本人は精神力が強かったんだなぁ・・・。
武器ではなく、兵隊が、日本人が強かったんだ・・・。

激戦のシーンを描いてはいるが、肝心なところは
地図とナレーションで語られるため、
あっさりと過ぎてしまう感じがする。

膠着する戦局を打開するため、乃木をサポートする形で
途中から児玉源太郎が指揮をとる。
児玉という人は天才と言われた人物で、早過ぎる死に、
彼がもっと生きていたら
日本の歴史は違ったものになっていただろうと言われる人だが、
彼を演じているのが、丹波哲郎のせいか
横からしゃしゃりでてきたイメージが・・・(笑)

明治天皇演じるは世界のミフネ。
品があってGOODな演技。

第1部と第2部に分かれているような構成なのだが、
第1部の終わり、いきなり画面がさだまさしが歌う主題歌の
「防人の歌」の詩がずらずらと画面に。

休憩しろってことか?

なんだかビックリしてしまった(笑)

『桃太郎 海の神兵』に比べると、おセンチな部分が目につく。
本作品は公開当時戦争を美化していると否定的な意見があったが、
『桃太郎・・』を観た後では、美化しているとは感じない。
まあ『桃太郎・・』が特殊な作品なのだが・・・。
1945年・日
監督/瀬星 光世

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司令官桃太郎は、南方の島「鬼が島」を落下傘部隊を率いて
見事に制圧する・・・
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戦争末期、陸軍省の依頼で作られたアニメーション。

のどかな田園風景の田舎に、猿、犬、雉達海軍兵が
里帰りするシーンから始まる。
サル太君とかワン吉君とか、かわいらしいお名前で、
子供達は日の丸の腹掛けをしている。
小川はさらさらと流れ、水車が回り、花が咲き乱れている風景。
それは見事に美しくのどかな風景である。

郷里に帰ってきた兵隊さん達は、子供達のヒーローだ。

子供の1人が海軍の帽子をこっそりかぶり、
小川に姿を映して得意顔。
すると突然、風が吹いて帽子が川に・・・。
帽子をひろわなくちゃ、と川に飛びこむも帽子共々流されてしまう。
それを知った兵隊さんたちは、日頃の訓練成果を見せるがごとく
勇敢に、そして機知で子供を助ける。

わぁ〜兵隊さんはカッコイイな〜

子供達は改めて憧れるのである。

そして舞台は南の島へ移る。

兵隊の兎や犬をはじめ、労働は楽しいな〜と歌い踊りながら
みんなで木を切り倒し基地を作っていく。

その後、現地の島民かと思われる象やワニなど
異国の動物に日本語を教えていく。
さすが当時作られたアニメ、公民化政策も描いている。
ちなみに歌で「あいうえお〜 かきくけこ〜」と教えるのだが、
作詞はサトウハチローらしい。

そしてここでやっと司令官桃太郎の登場である。
桃太郎司令官は、ちょんまげに陣羽織を着た
「そのまんま桃太郎」である。
特に軍隊らしい服装ではない。

そしていよいよ出撃。
落下傘部隊員は丁寧にパラシュートをたたみ、
お弁当は日の丸弁当!

あっという間に敵を倒した司令官桃太郎は
「降伏するのか?しないのか?」と詰め寄る。

これってマイク水野(笑)いや山下泰文の話じゃないか・・・

可愛らしい動物の兵隊さんだが、
戦闘機、船、兵器等がかなりリアルに描かれている。
大砲(?)を組みたてるシーンまできっちりとある。
それうさぎさんや、お猿さんがあやつるのだから・・・。
さすがお国の映画といったところか。

この作品、長いこと紛失されたと思われていた幻の作品。
確かにGHQに見つかったら焼却されそうな内容だ。
当時の国策映画なので、戦後生まれの蛍風は
これって・・やばいかも・・・と思ったりもするのだが、
当時はこれが当たり前であり、
子供にとって兵隊さんはヒーローだったのであろう。

この作品で驚いたのはストーリーやリアルな兵器描写だけではない。
歌と踊りが満載で流れるような滑らかな動きである。
モノクロで画質も音声も決して良好とはいえないが、
当時、物のない時代に、ディズニーに匹敵するほどの作品が
この日本で作られていたことに驚きを隠せない。

いろいろな事を考えさせられた作品。
2001年・米
監督/ピーター・ボグダノヴィッチ
出演/エドワード・ハーマン
   キルスティン・ダンスト

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1924年、新聞王ハースト主催の船上パーティーが行なわれた。
集まった人々はチャップリンをはじめハリウッドの大物達。
そして船内で一発の銃声が・・・
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ハリウッドで実際に起きた事件。
当時の関係者は沈黙を守り、真相は柩とともに葬られた。

事件の真相はこうだったのでは?というおハナシなのだが、
この事件自体を知らなかったのでピンとこない。

3億円事件とか、郷ひろみのモノマネをしていた人(名前忘れた・・)の
記憶喪失事件を題材にした方が、個人的には面白いのだが・・・(笑)

このハリウッドの有名な事件を知らない蛍風には、
事件の真相を探るミステリーというよりは
船上に集まった人々の愛憎劇がメインとなる。

新聞王ハーストとその愛人マリオン。
マリオンに言い寄るチャップリンに
ハーストから出資してもらいたい映画プロデューサー、
昇進を狙う新聞記者などなど・・・。

ファッションが素敵。
特にクラシカルなメイクと衣装のマリオン役キルスティンは
ホント当時の美人女優そのままだ。
このヒト、クラシカルなメイクが似合うのねん。

チャップリンの運転手が後にマネージャーとなる日本人を
チラッとではあるが、ちゃんと描かれていたのが嬉しい。

こんな事件があったのねん
真相はこんなふうだったのかもしれないのねん
そんな程度の感想。

あ・・・郷ひろみのモノマネの人「若人アキラ」だったかしら?(笑)

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