2007年・米
監督/ティム・ストーリー
出演/ヨアン・グリフィズ
   ジェシカ・アルバ

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銀色に輝く謎の生命体が地球に飛来。
そして各地では異常気象が起こる。
謎の生命体はシルバーサーファーと名づけられ、
彼が現われた惑星は必ず8日後に滅んでいることが分かり・・・
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う〜ん、何度もここに書いているけどアメコミの実写版は
あんまり好きじゃないんだよなぁ・・・。苦手なんだよなぁ。

CGは確かにスゴイ。
逃げるシルバーサーファーをジョニーが追いかけるシーンが面白いね。

でもこんなにスゴイCGを観ていると
エンドロールが長そうだな・・・という想いが頭をよぎる(笑)

悪者かと思ったシルバーサーファーが実はそうでもなかった点は
わりと好感が持てる。
もともとがアメコミだけに、シンプルで分かりやすいストーリーは
余計なことを考えず気楽に観られる。

空をビューンって飛んだり
ボォーーーッと燃えたり
ぐにょぐにょビロ〜ンって伸びたり


家族で観るにはこのくらいのライトテイストが丁度良いのかな?

地球の危機と内輪の問題が同じレベルで語られるのには
ちょっと苦笑した。
地球の危機にそういうヒーローでいいのかなって(笑)

気楽に観れたけど、その分あまり印象に残ることが少なかった作品。
アメコミが好きな人が観れば、もっと違った印象を持っただろうケド。
2006年・蘭/独/英/ベルギー
監督/ポール・バーホベン
出演/カリス・ファン・ハウンテン
   セバスチャン・コッホ

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1944年ナチス占領下のオランダ。
家族を失ったユダヤ人のラヘルは、レジスタンスに参加し
スパイとしてドイツ人将校ムンツェに近づくが
彼の優しさにいつしか惹かれ・・・
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「ナチス」モノで敵将校との愛、そしてバーホベン
そんなワケで二の足を踏んでいた作品。

結論から言うと、なかなか面白かったし
バーホーベンも我慢してマトモに仕上げたなぁ〜というのが感想(笑)
彼なら、どっかヘンなことやらかしてくれるかな?と
ちょっと期待してたケド。

敵であるナチス将校との愛は、わりと淡白。
このテの話しなら『鉄十字の愛人(サロン・キティ)』とか
『愛の嵐』のほうが好みだ。
セバスチャン・コッホも頑張ってはいるけれど
ヘルムート・バーガー様やダーク・ボガードに比べると・・・ね。
これは好みだから仕方がない。

コッホ演じる独将校ムンツェは、誠実でイイ人なんだよね〜。
その一方で民衆の味方であるレジスタンスには裏切り者がいて・・・。
よくある作品のようにナチス=悪という単純な図式でないところが面白い。

加えて「愛」ばかりを描いていない点にも好感。
ムンツェとの愛は、あくまでもきっかけ・動機程度で
レジスタンス活動と裏切り者は誰か?を描くハラハラドキドキの展開。

髪をブロンドに染め(シモの毛まで!)、
エリス・デ・フリースと名を偽り
スパイとなったラヘル・シュタイン。
そこで出会い、まさに命を賭けた愛の相手ムンツェ。
しかし、穏やかな戦後の日々では、それは過ぎ去ったこと。
エリスとしての出来事はなかったかのようなラヘルの生活。

エリスとラヘルは別人なのだ。
エリスの深い悲しみと絶望は、ラヘルの心の奥底で静かに封印される。
それが戦争の傷かもしれない
それが戦争から立ち直ることかもしれない
それが現実かもしれない


ラストは1956年10月のイスラエルにラヘルが暮らす様子が描かれている。
う〜ん、これは意味深だな。
1956年のイスラエルで静かに暮らすラヘルは、この後どうするのだろう?

ラヘルの同僚が夫が信仰に目覚めて、聖地めぐりに来たと語る点。
そして家族とともに静かに歩くラヘル。

1956年10月のイスラエルをあえて詳しく触れずに、
字幕のみで語らせたヴァーホーヴェン。
これから起こることを予感させる深く重苦しい終わり方だなぁ・・・。

これがアメリカ資本で撮らなかった理由なのか?
それとも単にアメリカで仕事がなくなったアンチアメリカのアピールなのか?(笑)

戦争は時と場所を変え、存在し続ける。
争いに終わりはないのだろうか・・・?

期待していなかったが、深い意図があるようでなかなか面白かった作品。
2005年・米
監督/ジョン・フォーセット
出演/マリア・ベロ
   ショーン・ビーン

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アデルは娘サラをつれて、
元夫ジェームスの住むウェールズに行く。
そこは何かいわくありげの土地だった。
そして翌日サラが海で溺れ行方不明に。
かわりに別の少女が現れ・・・
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製作年が2004年だったり2005年だったり。
製作国もアメリカだったり英・独合作だったり。
いったいどれが本当なんだろ・・・?

この作品を選んだ理由はショーン・ビーンが出てるから(笑)

ウェールズの美しいけれどどこか淋しげな風景の中で
まぶしそうな微笑みをたたえるショーン・ビーン
これだけでもグッとくるのに吹き替えがてらそままさき氏!
これよ、これっ!これが観たかったのよ〜(笑)

う〜ん、でもね・・・

いなくなった娘を助け出しに行く母
そこは別の世界
父親はストーリーのかやの外
そして父親役がショーン・ビーン


これって『サイレント・ヒル』と同じじゃないの〜?
おまけに自分では気づかなかったけど、実は死んじゃってたってラストまで一緒。

違いは『サイレント〜』はクリーチャーデザインが秀逸だったこと
本作品は自然の風景の美しさと、ショーン・ビーンがいっぱい映ってたってこと(笑)
この2作はのリメイク関係なんですかね?偶然ですかね?

ショーン・ビーンを堪能したいなら本作品を。
そうでないなら、別にどっちを観ても変わらない作品(笑)
2006年・米
監督/マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演/シャロン・ストーン
   デヴィッド・モリッシー

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小説家キャサリンが乗った車が事故を起こし
同乗していた男が死亡。事故か殺人か?
精神科医のマイケルがキャサリンの精神鑑定をするが・・・
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ラジー賞作品賞・女優賞・脚本賞・続編賞の計4部門受賞

そんなワケで、たいした期待もせずに選んだ作品。

前作『氷の微笑』が公開されたときはスゴかった記憶が・・・。
脚のくみかえシーンをはじめ、妖艶で危険な魅力たっぷりのシャロン・ストーン。
対するは、女性に振り回されて泥沼にハマる役が多かったマイケル・ダグラス。
マイケル・ダグラスはお気に入りの役者だったので観たら
逆にシャロンの迫力に圧倒されたんだっけ・・・。
あれから何年経ったんだっけ?
続編の噂がず〜っとあったけど、あれから13、4年?
今の中学生が生まれた頃・・・!

はぁ〜歳月ってのは恐ろしいのぉ・・・(笑)

本作品の第一印象はまさに歳月だった。

もっと早く続編を作ってあげたかった!
シャロン姐さんはの艶と迫力は健在だが、背中の肉が・・・
高慢のエッセンスである「若さ」が不足・・・。

シャロン姐さんは、一体何歳か分からないが50近いのかな?
それを考えると、一般の同年代より数百倍キレイだし若い。
だからこそ余計にもっと若いうちにキャサリン・トラメルをやらせてあげたかった!

ストーリー展開?作品の出来?
そんなものはどうでもいい。

これは
シャロン姐さんが艶と頭脳と迫力で男を手玉にとるのを観るためのものなんだから(笑)
シャロン姐さんの迫力に、圧倒されて画面に釘付け。
ヘビににらまれたカエル状態(笑)

誰の言ってることが真実か分からない精神科医マイケル・グラス(この役名にちょっと笑った)
すべてが終わってキャサリンに手玉に取られたと改めて思い知らされる。
「フッ・・やられちまったな。俺の負けだ」
いやあるいは
「見抜いていたか、さすがだな」さて、どちらでしょう?


観てるこっちもマイケルと同じ。
シャロン姐さんに圧倒され翻弄され、すべてが終わって
「フッ・・姐さん、さすがだね。私の負けです」と
何の勝負か分からないが負けを認めてしまう迫力(笑)

なぜシャーロット・ランプリングが出演したんだろうという疑問は残るが
シャロン姐さんの迫力は健在で、それなりに見入ってしまった作品。

ところで前作ではゲイかバイセクシャルの人達の抗議があったよね?
今回はなかったのかな?それとも時代が変わったのかな?
2006年・英/米
監督/アルフォンソ・キュアロン
出演/クライヴ・オーウェン

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2027年。人類は子供ができなくなり、
最年少の少年の死亡がニュースで流れた。
そんな時、セオは何者かに拉致される。
その組織FISHのリーダーはセオの元妻ジュリアンで
セオに検問所の通行証を手に入れるよう迫る・・・
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アメリカとの合作とはいえ、イギリスのSFってことでちょっと心配な蛍風。
今回も苦手な感じかしらん・・・。

冒頭の爆破シーンは迫力満点!
人類に子供ができなくなるというモチーフ、
昔ならいざ知らず、現代の少子化の波にはキャッチーな話題かと興味がそそられる。

そして人類最年少の少年の死の報道。

あ、最高齢の方がニュースになるが、子供が生まれなくなったら
「最年少」のほうがニュースになるんだ!
この発想は素晴らしい。

あ〜・・・でもね〜・・・

2027年という微妙な近未来が設定のせいかもしれないけど
近未来SFのわりには、街並みがただのロンドンの貧民街みたいで
SF観てるぞ〜という気がしない。
崩れかかったブルーグレイの街並みと、ジャスパーが隠れる国立公園内みたいな森は
別に近未来SFにしなくてもいいんじゃないか?と思ってしまう。

そしてジャスパー役のマイケル・ケイン
クライヴ・オーウェン扮するセオを心身ともに助けるのだが、
マイケル・ケインに
ヒッピーくずれを演じさせるのは如何なものか?


マイケル・ケインといったら、
忠実な執事とか、洒落たプレイボーイ、品格にあふれたお貴族様が似合う。
それなのに、それなのに・・ああ、よりによってヒッピーくずれとは・・!

冒頭の爆破シーンや、ラスト近くの銃撃戦などあるが、
ノー天気な娯楽アクションではない。
現代の問題と、それにより引き起こされるであろう結果を警鐘した
メッセージ性の強い作品。
今、問題を直視しなければ、未来は悲惨だ。
でも希望もあるぞ・・・。ってところでしょうか?

ジュリアン・ムーアとマイケル・ケインは早々に退場してしまうが
クライヴ・オーウェンが1人頑張る作品。

う〜ん、蛍風にはやっぱり苦手の作品だったなぁ・・・。
2006年・米
監督/カート・ウィマー
出演/ミラ・ジョヴォヴィッチ

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21世紀末、新種のウィルスに感染した者はファージと呼ばれ
政府は彼らを抹殺しようとする。
それを可能ちする最終兵器が開発され
ヴァイオレットは盗み出すことに成功。
しかしその兵器とは9歳の少年だった・・・
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世の男性の中には「戦う女ヒロイン」が好きな御仁もいる。
ウチの相方もそうじゃないかと常々密かに思っている(笑)

アメコミが元ネタらしく、いかにもマンガチックな映像。
わりとシンプルなストーリー展開。
ブルースクリーンの前で演技してるんだろうなとバレバレの違和感ある場面もあり。

しかし「戦う女ヒロイン」モノは、そんなことはどうでもいいらしい。

美しくナイスバディなおねえちゃんが
非現実的なコスチュームだったり、イカした服で
敵をバッタバッタと倒していく姿がポイントらしい(笑)


美しくなければいけないらしい
ただの筋肉ムキムキではいけないらしい
手足の長いナイスバディでなければならない
小娘ではいけないらしい
熟女でもいけないらしい


・・・なんだそれ(笑)

ミラ・ジョヴォヴィッチ嬢は、モデル出身だけあってルックスが素晴らしく、
それなのに「不思議(おバカ系)」な作品にでているので
相方の中では好感度が高いらしい。

そんなミラちゃんでも、今回のヘソだしコスチュームは
腹回りの肉が気になっていただけないらしい。
そんなこと言うなんて贅沢だよ(笑)

蛍風的には
ミラちゃんは黒髪は似合わない。
アクションシーンがスゴイ、かっこいい!
近未来の建物のデザインが素敵。
でも物語のキーとなっている「母性」がイマイチ薄いような気がする。

CGとアクションとミラちゃん観てたら終わってたって感じの作品(笑)
2006年・米
監督/ジョン・ムーア
出演/リーヴ・シュレイバー

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6月6日午前6時。外交官ロバートの子供は死産だった。
病院の神父は、同じ時刻に生まれた子供を
息子として育てるよう進言する。
しかしその子供は悪魔の子だった・・・
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オリジナルの『オーメン』に比べると時代設定が現代になっていて、
EUの統合とか現代の事柄が引用されている。
それ以外はカメラアングルなんかも含めて、オリジナルを再現したような作品。

ダミアンの養母が事故にあうシーンは、
ダミアンは三輪車をキコキコ乗りまわしていたような記憶があるが、
今回はキックボード。

おぼつかない動きで三輪車キコキコのほうが良かったのになぁ・・・。

オリジナルを再現したような作品だが、
オリジナルの持つ「深み」が感じられなかったのは何故かしらん?


リーヴ・シュレイバージュリア・スタイルズの外交官夫妻が
オリジナルに比べると「上流」な感じがしない。
ただの若夫婦ぐらいにしか見えない。

ダミアン役のシーマス・デイヴィー=フィッツパトリックもね、
目の下にクマのメイクで、直球的な不気味さを狙ったんだろうけど
違うと思うんだけどな・・・。
オリジナルのポチャポチャとしたきゃわいいダミアンだからこそ
恐怖を感じるんだけどな・・・。

音楽もオリジナルのほうが良かったような気がする。
しかし大昔のことなので、どんな音楽だったか覚えていないが(笑)

CG技術が進歩したとはいえ、
こういったクラシカルな題材の作品の出来不出来は
CG進歩とはあまり関係がないように思えた。

それだけオリジナルが優れていたということかもしれない。
圧倒的な力を持つ名作は、時を経て技術が進歩しても名作であり続けるのだ。


オリジナルの『オーメン』はすごかったなぁ〜と再認識させられただけの作品
2006年・米
監督/ブライアン・シンガー
出演/ブランドン・ラウス
   ケヴィン・スペイシー

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クリプトン星を探す旅から5年ぶりに
地球に戻ってきたスーパーマン。
しかし5年という歳月は人にとっては長く
心を寄せていたロイスには婚約者と幼い息子がいて・・・
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スーパーマン役のブランドン・ラウス
メガネをかけたクラーク姿はクリストファー・リーヴに似ている!
青いタイツをはいたスーパーマン姿は1割減(笑)という感じだが、
それでもリーヴを彷彿とさせる雰囲気・ルックスで違和感がない。

やっぱり、似たような役者を持ってくるんだなぁ〜・・・。
よくぞ探してきたな〜・・・。

初めのほうの飛行機のシーンは迫力がありGOOD!
それ以降は『マトリックス』や『スパイダーマン』を
思い起こさせるような映像表現でちょっと残念な部分もある。

宿敵レックス・ルーサー役がケヴィン・スペイシー
かつてジーン・ハックマンが演じたこの役を現在演じるとすれば、
やはりスペイシーさんなんだろうな、と期待。

スペイシーさんは悪くないけど、
物語がスーパーマンとロイスの、元サヤに収まるのかどうかの方がメインで
期待していたスーパーマンVSレックスの対決が
「こってり」してなくて残念。

スーパーマンは永遠のヒーロー、永遠の恋人ってことなのかな?

もっと超人的パワー炸裂で人々を救うシーンを
いろいろと観たかったんだけどな・・・。

それにしても、あのポメラニアンは2匹とも可愛かったなぁ〜。
美しい毛並みがフサフサのモコモコで抱き心地良さそう〜♪
でもあのポメちゃん、ちょっと大きいような・・・。
毛ばきが良いせいかな?
可愛かった、可愛かったケド、
ウチのワンコの方が2割増カワイイと思った親バカな蛍風でした(笑)
2006年・カナダ/仏
監督/クリストフ・ガンズ
出演/ラダ・ミッチェル
   ショーン・ビーン

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ローズの養女シャロンは、夢遊病。
この夜もまた、夢遊病の症状で家をぬけだしたシャロンは
「サイレントヒル」とうわごとを言った。
サイレントヒルは、大火災がおきて今はゴーストタウンだった・・・
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ゲームの映画化らしい。
このゲームは一度もやったことがないので、
ゲームと比べてとか、世界観云々は語れない。

まず、クリーチャーデザインが秀逸!
内股でよろよろと歩く、手のないトルソーのようなクリーチャーは
今まで観たことがなく斬新だ。
たいていの場合、不気味に迫る手がポイントなだけに
この思い切ったデザインで、かつ不気味さを感じさせるデザインはスゴイ。

それ以外のクリーチャーも、全身タイツのようだったり
大駱駝艦を思わせる動きで神経逆撫での不気味さ。

灰に覆われたサイレントヒルの描写も、不思議な感覚を覚える
白い雪ではない、くすんだ色の灰・・・。

机があれば、かかさず引き出しをチェック
アイテムを一個一個ゲットし、物語の核心へと近づく
ゲームをしているかのような感じ(笑)

加えて画面の構図も、なんだかゲームっぽいと感じた蛍風。

お目当てのショーン・ビーンは、今回も「ちょっと」だけ。
うむむ〜、これはまたしても残念である。

物語の終わり方としては、これはどうなんでしょうね?
観終わって「バッドエンディング・・・?」と思ってしまった。
あそこで、違う選択をしていれば、違う結末になった・・?と
してもいないのにゲームをプレイした気持ちに・・・(笑)

ゲームの映画化はいろいろあるが、
映画をみて、ゲームをやってみたいなと思わせる作り。
初めからそう意図した作品作りだとすれば、これはもうスゴイことですな。

そういう意味でも、なかなか好感を持った作品。
2006年・米
監督/リチャード・ロンクレイン
出演/ハリソン・フォード
   ポール・ベタニー

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家族が何者かに拉致された。犯人の要求は、
ジャックが開発した銀行のセキュリティーシステムを破り、
大金を盗ませることだった・・・
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家族を人質にとられ、自分が確立したセキュリティーシステムを
破らなければならなくなったジャック。

ジャック役がハリソン・フォード
犯人のリーダーがポール・ベタニー

ポール・ベタニーはGOOD!
紳士的にも欲深な悪党にも変身する。
底の見えない闇を感じさせるこういう役はとても良いね。

これに立ち向かうハリソンさん。
誠実で家族のために体を張って立ち向かうキャラは似合う。
・・・似合うが、コンピューターのスペシャリストには見えないんだよね。
それがどうにも気になって集中できなかった蛍風(笑)

肝心のセキュリティーシステムを突破する部分はあまりにもあっさり。
システムがどうこうというより、
ハリソンさんの体に鞭打つような骨太のアクションに重きが置かれている感じ。
その点は正解だと思う。

・・・思うケド、「自らのセキュリティーシステムを突破する」という
面白い題材なだけに、もうちょっとなんとかしても良かったのではと残念に思う。

ポール・ベタニーが良かった
昔ながらのアクションが似合うハリソンさん
やっぱりワンコは重要だ(笑)


そんなことを思った作品。
1967年・仏/伊/米
監督/ロジェ・バディム
出演/ジェーン・フォンダ

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デュラン・デュランを追ってとある惑星にたどり着いた
宇宙飛行士バーバレラだが・・・
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むか〜し、子供の頃観た時は、さっぱり意味が分からなかった(笑)

で、今回改めて観たワケだが・・・これはズバリ
ジェーン・フォンダのエロい姿を観るためだけの作品ですな(笑)

お堅いイメージの彼女がバディム監督のもと、
完璧なボディラインをあらわにしたコスチュームで
美しいお顔を赤らめさせながら、恍惚と悶える!

鳥につつかれ、穴だらけのタイツからのぞく、美しい肌!

セックスマシーンで拷問されるも、
逆に壊してしまう底なしの欲望(笑)


60年代のキッチュな雰囲気に、気品と愛らしさを兼ね備えたジェーン・フォンダ故に
アートなのかしらん?と錯覚してしまいそうだが、
どうでもいいような単純なストーリからして
やはりジェーン・フォンダのあ〜んな表情や、こ〜んな表情を観て
あとでコッソリ自分だけのジェーン・フォンダを想像する
・・そんな殿方の夢をサポートしたような作品ですかね(笑)

それにしてもジェーン・フォンダは今みても、カワイイ!キレイ!
しぐさも美しい!
特に指先の動きなんてさ、さすがですな!!

同じ女として、スタイルや顔はどうにもならないけど
せめて仕草ぐらいは見習わないといけないな、と感じた作品(笑)
2005年・米
監督/スコット・デリクソン
出演/ローラ・リニー
   トム・ウィルキンソン

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19歳の普通の女子大生エミリー・ローズは、
ある日を境に
激しい痙攣と幻覚に襲われる。
医学では直らない彼女を、ムーア神父は悪魔祓いで救おうとするが・・・
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実話をもとに作られた作品

大学の寮で暮らすエミリーは、
ある晩、何かととり憑かれたと確信する。

初めは医学的治療を受けていたものの、まったく症状が改善されず、
彼女とその家族は最後の望みをかけてムーア神父に悪魔祓いの儀式を依頼する。

しかし、神父の努力もむなしく、
エミリーは儀式が完全に終了する前に死んでしまう。

そして神父は過失致死罪で起訴されるが・・・

悪魔祓いを扱っているが、
よくあるドロドロ〜でも音でギクッと脅かす類のものではない。
ましてや血しぶきブォーッやグッチョングッチョンの血糊でもない。

これはホラーというより法廷劇に近いだろう。

なかなか真相を話さないムーア神父と、彼を弁護することになった女弁護士。
エミリーの件に関わった者達が不可解な現象・不幸に見舞われるなか
神父がエミリーの真実を語る・・・。

ホラーの形をとりながらも、芯にあるのは信仰とアイデンティティーのヒューマニズム
弁護士たちの緊張感あふれるやりとり
有罪・無罪で片付けられない本質

CGではなく舞台出身のエミリー役ジェニファー・カーペンター
身体能力がまさに真実の怖さ


なかなか見ごたえのあった作品。気に入りました
2003年・米
監督/アン・リー
出演/エリック・バナ

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ブルースは実験中に大量のガンマ線を浴びるが
奇跡的にも無事だった。
そして彼の前に死んだと思われていた実の父が現れ
衝撃の事実を告げるのだった・・・
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何度かここに書いているが、蛍風あまりアメコミの実写版は好きではない。
アメコミに限らず、漫画・アニメの実写版はあまり好きじゃないんだよね・・・。

本作品『ハルク』は、アメコミの実写化。
しかもTV版は子供の頃よく観ていたので、
ストーリーは知っているし今更・・と、今まで避けてきた作品。

無性に何かをぐちゃぐちゃ壊すシーンが見たくて今回選んだ作品。
・・・ストレスたまっているのかな?(笑)

しかし、なかなかハルクに変身しない!
ハルクが初めてな人にも分かるように生い立ちと変身の謎をゆっくり説明。
違う!私が観たいのは大暴れするシーンなんだよ〜!
シリーズ化を意識したストーリー展開だったのですかね?

変身したハルクの顔がちゃんとエリック・バナの面影があるのは評価できるが
それ以外はどうなのかなぁ・・・。

CGがすごいのだろうが、3年も前の作品になると
最新の作品と比べて、どこかぎこちなさを感じる。
う〜むCGの進化はすごいな〜。

138分もあったのだから、
もっとハルク大暴れ〜♪なシーンがあれば良かったのに。
そんなことを思った作品。
2005年・米
監督/ピーター・ハイアムズ
出演/エドワード・バーンズ

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2055年。タイムトラベルが可能となり
タイム・サファリ社は高額な恐竜ハンティングツアーを
売り物にしていた。
安全を約束されたスリリングなツアーは好評を博すが、
たった一度のミスが人類の存亡の危機に・・・
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劇場公開からかなり早いリリース。
面白そうな設定なのに、もしや・・と不安がよぎる(笑)

タイムトラベルの原則は
過去の物を持ち帰らない
過去に物を持ち込まない
そして過去を変えてはいけない


原則を守り、絶対に安全だと思われていたタイムトラベルだったが、
ある日、銃の故障でツアーの段取りが狂ってしまう。
しかし、隊員たちの機敏な対処により、無事にトラベルを終えたかと思ったが・・・

人類の夢を叶えるタイムマシン
直立不動の体制で周りが光でビビビ〜ッってなる。
・・・なんかテーマパークのアトラクションで次に儲けを狙ってそうなカンジ(笑)

完璧にシュミレートされたツアーで、銃の故障
事前にチェックせんかい!!(笑)

過去から「何か」を持ち帰ったため、急激に変わる世界。
過去を正常に戻すために「何か」を探す。

でも人類存亡の危機のわりには
企業の不祥事隠しのようで、ワリとちんまい感じ(笑)


エドワード・バーンズ演じる優秀で有名な科学者トラヴィスが
どうしても科学者には見えず、フットボールのスター選手ぐらいにしか見えない・・・。

巨大になった生物
凶暴になった樹木
過去を変えたために狂った生物の進化。

人間がどんなふうに変わるかまで見たかった気もする。

ビッグネームのキャスト
有名な原作
劇場公開時の派手な宣伝

そのわりには劇場未公開のB級っぽい仕上がり。
いや、ただのB級ではなくて、お金をかけたB級っぽい作品だね(笑)

ただB級ならばもっとツッコミをいれて楽しめるのだが、
ツッコミをいれるのをちょっとためらわせてしまう雰囲気。
かといって、真面目にも観れない(笑)

収録時間102分という点もB級っぽい。
大作ならもっと長いだろう。
しかし、この作品、もっと時間を長くしても
どうでもいいお色気シーンとか、恐竜が延々と走る
そんなシーンぐらいしか追加しそうに思えない。
いや・・なんとなく・・・(笑)
2005年・米
監督/ピーター・ジャクソン
出演/ナオミ・ワッツ
   エイドリアン・ブロディ

======================
1930年代のNY。
野心的な映画監督カールは、
誰もみたことのない映画を撮ろうと
撮影打ち切りを決定した出資者たちから
機材やフィルムを盗み出し
伝説の島・髑髏島へと向かう・・・。
=================================

な、長い・・・!
このテの作品ならば90分くらいかと思っていたら
観ても観てもなかなか確信部分に到達しない。
結局186分、3時間もあったとは・・・!

さすが、ピーター・ジャクソン!
キングコングでこれだけの長さとは!

アカデミー受賞の威光は、
こういうところにも現われるもんなんだな〜(笑)

NYの舞台で売れない女優のアン。
衣装のサイズが合うというだけで、カールに騙されて
伝説の髑髏島へと向かう船に乗りこむ。

その髑髏島で、でっか〜いゴリちゃんキングコングの
生贄にされるアン!
しかし、持ち前の度胸と舞台で鍛え上げたタップダンスで
コングの心をわしづかみ!

さすがナオミ・ワッツ!
大作orメジャー作品といっても、
ビミョーにB級テイスト漂う「ステキ」な作品に
よく出演している蛍風チェック!の女優である(笑)

一体誰がキングコングの前で芸を披露するなんて
思いつくだろう?!
さすがジャクソン&ワッツである(笑)


髑髏島では恐竜がワンサカ登場。
あ〜、ジャクソンにとっては
キングコングも怪獣モノの括りなのねん。

「いろいろやってくれます、みせてくれます」の本作品だが、
最後の最後には、やはりオタク監督らしい心のヒダを演出。

凍った池の上をコングとアンが滑るシーンは、とても愛情深く、
監督のコングに対する熱い思いが伝わってくるようだ。

フェイ・レイがアンを演じた1933年のオリジナル版と比べ
前回のリメイク作ジェシカ・ラング版を観た時は
「なんで、あれがこうなっちゃうの〜」と思ったが
今回のワッツ版は、オリジナルへの愛情を感じさせながらも
現代風の超大作娯楽作品に仕上がったのではないだろうか?

加えてカール役のジャック・ブラック
胡散臭い映画監督役もGOOD!
コングのヒーローぶりもGOOD!
しかしながら、エイドリアン・ブロディ演じるジャックが
ほとんどカヤの外の扱いは、意外であった。

収録時間が3時間と長すぎるのが難点だが、
コングが大好きなジャクソン監督の
熱い思い入れと嫉妬が見え隠れする娯楽作品。

それにしてもコングの毛並みは素晴らしかった〜!ホレボレ!(笑)
2005年・米
監督/ロベルト・シュヴェンケ
出演/ジョディ・フォスター
   ピーター・サースガード

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夫を事故で亡くしたばかりのカイルは
6歳の娘ジュリアとともにアメリカに戻るため
飛行機に乗りこむ。
離陸後、仮眠から目覚めるとジュリアの姿が消えていた・・・
=================================

ジョディ・フォスター!
ショーン・ビーン!
旅客機内のいわば密室での失踪!


観たいなと思う反面、
劇場公開から間もないリリースで不安がいっぱいで、
観ようかどうしようかと迷った作品。

カイルは自分が設計に携わった新型旅客機E−474に
娘と2人で搭乗。
眠りこけたカイルが目覚めると、ジュリアの姿が消えていた。
乗客・乗務員の誰ひとり、ジュリアの姿を見たものはなく、
乗客名簿にも名前が載っていなかった。
その上、ジュリアはすでに夫と一緒に死んでいたと告げられ・・・。

う〜ん・・・
忽然と姿を消した娘を必死で探すカイル。
乗客全員、席に座らせ、あらゆる場所を探せと要求する。
その過程で、ジュリアの搭乗記録がないと知らされる。
それでも探しつづけるカイル。

う、う〜ん・・・。
ジョディ・フォスターは相変わらず上手い
上手いだけにヒステリックに要求するカイルが
「被害妄想型イカれ母ちゃん」に見えて、
乗客じゃないけど、ちょっとひいてしまう。

たまにいるんだよね、
真面目な顔して言ってることがオカシイ被害妄想型のヒト。
これはね、実にたまらんよ〜(笑)

一応規則だからと機内捜索を指示する機長。
機長役がショーン・ビーンね!

毎度のことながら、ショーン・ビーンのシーンは少なく感じる。
もっとショーン・ビーンのシーンを増やすべきだと思うぞ。

納得できなくても規則に基づき捜索を指示する機長。
もっと徹底的に探せというカイルに対して
他の乗客の安全と乗務員の仕事ぶりについて毅然と述べる機長。
それはそれは見事な対応!
あんたが機長なら安心だわさ、信頼できるわ!ショーン・ビーン!

しかしね・・・
いかにキャストが良くても展開がいけませんがな・・・。
物足りないね・・・。

犯人が正体を現してから、あっさりと超音速でラストへと向かう。
自分が設計し、機内をしりつくしているという設定なら
もっといろんなところや、忍者屋敷みたいに普通の人が思いつかない
機内トリックアクションがあっても良かったんじゃない?(笑)

電気系統細工するにしても、
機内が大パニックになり人間のエゴ向きだしの展開でも
良いんじゃない?

犯人ね、
もっと腹黒く、往生際悪くても良かったんじゃない?
ド派手に機内暴れまわるとかさ・・・。
すぐに怪我してるんじゃ、しょうがないよ〜(笑)。

更にもっと言うならば・・・
なんですかい?あのジュリア。寝てるだけですかい?(笑)
悲鳴あげたり泣き叫んだりして、
もっと場を盛り上げて欲しかったですわ。

せっかくのキャストを使っているのだから
人間のエゴや欲望を剥き出しにする乗客たちを巻き込んで、
正義と義務と使命を果たす機長、
何がなんでも娘を必死で取り戻そうとする母
腹黒い冷血な犯人が
上空1万メートルの閉ざされた空間で三つ巴にスリリングな
厚みある展開を繰り広げてほしかったな・・・。

いやはや残念な仕上がりの作品。

ところでジョディが演じたカイル役は、
当初ショーン・ペンの予定だったそうな。
役名はそのままで、ジョディ用にママの設定になったとか。

ショーン・ペンでも観たかったなと思う一方で
彼だと犯人と対決するにあたりシーン的に弱そうだな・・、と。
それに『リッジモンド・ハイ』のショーンが
設計士ってのもビミョ〜な感じがするし・・・(笑)
2004年・仏/伊/スペイン/英
監督/ジャン・ポール・サロメ
出演/ロマン・デュリス

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両親とともに叔父である公爵の館に住んでいた
アルセーヌ・ルパン。
ある日、父の命令で公爵夫人の持つ
マリー・アントワネットの首飾りを盗み・・・
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ルパンといえば、『ルパン三世』の方が馴染み深い蛍風(笑)。
本家本元のモーリス・ルブランの原作ルパン・シリーズは、
多分読んだことがないと思う。
そのため原作と比べてどうこうってのは分からないが、
本作品は、素直に面白かったと思う。

大人になったアルセーヌ・ルパンが
パーティーやカジノで、貴婦人達の気をそらせながら
アクセサリーを手際鮮やかに盗む!
あれ?と思ったら、もう盗まれていて、
たまらず、巻き戻しして確認してしまったほどの
手品のような大胆で鮮やかなお手並み。

怪盗紳士といわれるように
同じ相手から2度は盗まないというポリシー。

ルパン役のロマン・デュリス
初めは、細長〜い不思議なバランスのルックスになんだか変だな〜
思ったが、物語が進むにつれ、
その細長さがなんともセクシー&エレガントで魅力的に
みえてくるから不思議だ


悪女ジョセフィーヌ・カリオストロ夫人の吹き替えを
『ルパン三世』の峰不二子ちゃんの増山江威子が
アテているのにニヤリとさせられた。
あ〜・・確かに愛と裏切りの悪女ってのは不二子ちゃんだよな〜(笑)

壮大な音楽、
見るからに高そうなカルティエ提供の豪華なジュエリー
歴史をからめた陰謀渦巻くストーリー
愛と裏切り、喜びと失望の人間模様
謎解きとお宝探し


テンポ良いストーリー展開と
センスの良い演出に酔いしれたが、
最後の息子の話は余計だったような・・・。
続編を意識したのだろうか?
かえって散漫な印象を残した結果になったように思われる。
それがなければ「喜び」マークだったのに・・・。
2005年・米
監督/ティム・ストーリー
出演/ヨアン・グリフィズ

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宇宙実験に旅立ったリード達は
突然の宇宙嵐に巻き込まれDNAが変化し
特殊能力を持つようになる。
その力を人々のために使おうと立ちあがる彼等の前に
邪悪な敵が立ちはだかる・・・
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アメコミの映画化。

アメコミに限らず、コミック、アニメの実写版は
あまり好きではない蛍風。
漫画のキャラ、世界観は実写にして欲しくないような気がして(笑)

DNAの変化により特殊能力を持ったリード達。
リードはゴム人間・・Mr.ファンタスティック
ジョニーは火の玉小僧・・ヒューマン・トーチ
スーは透明人間・・インビジブル・ウーマン
ベンは岩石男・・ザ・シング
4人そろってファンタスティック・フォー!

あ〜、4人そろってナントカ戦隊みたいなもんね・・・(笑)

ストーリーはいたってシンプル。
特殊能力を持った4人が、これまた特殊能力を持ったビクターを
各々の能力を使い、協力してやっつけるっておハナシ。

コミカルなシーンもあり、
「わはは〜、漫画みたいだな。いやいや漫画だった(笑)」なんて
かなりお気楽に楽しめた。

個人的にはダークなビクターの方のストーリーだったら
もっと面白かったと思うのだが。
それじゃ「ファンタスティック・フォー」にならないか!(笑)

シンプルで分かりやすいストーリー。
気軽に楽しめた作品。
2004年・米
監督/シェーン・カルース
出演/シェーン・カルース
   デヴィッド・サリバン

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エンジニアのアーロンとエイブは
ふとしたことからタイムマシンを発明する。
過去に戻り株で大金を稼ぐ彼等だが
次第に未来が歪みはじめ、事態は思わぬ方向へと進む・・・
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プライマーとは同じ分子が複製される時、
その基になる分子のことらしい

エンジニアのアーロン達は、仕事の合間を縫って
ガレージで自分達の研究を行なっていた。
しかし、その研究で作った製品は大量注文が望めないものばかりで
いつもお金のことを心配するのだった。

研究に必要な機材や材料を調達するお金がなく
自動車や冷蔵庫の部品で実験道具を作ろうとするシーンに
なにやらエンジニアの応用力と知識の深さに感動してしまう。

アーロンとエイブが「超伝導で重力を軽減させる」装置を作ろうとして
「時間の概念が変わるワームホール」を作り出してしまう。

貸し倉庫に大型の装置を設置し、2人は6時間前に移動し、
株で大金を稼ぐのだった。

タイムトラベルでは
自分のダブル(分身、過去の自分)に影響を与えないため
外界との接触を一切たち、ホテルにこもる
そして株を買う


そうして倉庫とホテルの行き来を繰り返すうちに
さまざまな予期せぬ出来事が2人に忍び寄るのだった・・・。

誰が矛盾を引き起こしたのか?
アーロンかエイブか?
それともダブル(分身)のほうか?

科学だか物理学だか分からないけど
馴染みのない難しい単語がいっぱい・・・。
吹き替えでもよく分からないし、
字幕でみてもチンプンカンプンな言葉のオンパレード。

だからこそなのかもしれないが、
とにかくひきつけられてしまう。

えっ?
何?
どういうこと?
何が起きてるの?
・・・?????

画面を追いながら頭の中はフル回転状態。

収録時間が77分。
これって丁度良い長さだ。
90分くらいあったら、脳みそパンクしちゃいそうですよ(笑)

こういった科学方面に疎い蛍風
アーロンとエイブがやってること、やろうとしていること、
あるいは言ってること、言わんとすることは
イマイチはっきりと理解できないが
頭の中が「???」で一杯になりながらも
作品にひきこまれていく。

1回観ただけではよく理解できず、
もう1回・・と観たくなる。

よく分からないケド、多分、面白いってことなのかもしれない。

科学に明るい方が観たら、どうなんでしょうね・・?

結論
よく分からないケド、面白いような気がする

そんな印象を受けた作品(笑)
2005年・米
監督/イアン・ソフトリー
出演/ケイト・ハドソン

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キャロラインはルイジアナの屋敷に住む
ベンを住みこみで看護することになった。
歴史を感じさせる大きな屋敷の屋根裏には
開かずの部屋があり、
好奇心に駆られたキャロラインが部屋の鍵をこじ開けると
そこは呪いの部屋だった・・・
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脳梗塞で喋ることも動くこともできないベンを
住みこみで看護することになったキャロライン。
ベンの妻バイオレットは、南部出身ではないキャロラインを
快く思っていないようだった。

ある日、屋根裏で開かずの扉を見つけたキャロラインは
好奇心に駆られて鍵をこじ開けてしまう。
その部屋は惨たらしく殺されたかつての使用人で
フードゥーの呪者セシールとジャスティファイの部屋だった・・・。

フードゥーというのは初めて知った。
ブードゥー教とは違うもので、
暮らしのちょっとした「おなじない」のようだ。

この屋敷はどこか変だと感じたキャロライン。
屋根裏の開かずの扉を見つけ、
よせばいいのに鍵をこじ開けてしまう。
その部屋は90年前に殺されたフードゥー教の
呪者の夫婦の部屋だった。

初めは、呪いを信じないキャロラインだったが
ベンに「ここから出してくれ」と助けを求められ
次第に呪いを感じるようになるのだった・・・。

キャロライン役がケイト・ハドソン
ベン役がジョン・ハート
ベンの妻バイオレット役がジーナ・ローランズ!!

喋ることも動くことも出来ないベン。
目とちょっとした顔の筋肉だけで必死に助けを求める
ジョン・ハートの演技は素晴らしい。

フードゥーは信じるものにしか効果のないおなじまい。

初めは全く信じないキャロラインを次第に追い詰ていく
バイオレット役のジーナ・ローランズの迫力ある演技はさすがである。

おまじないなんか信じないわよ〜と言っておきながら
戸口にレンガの粉をまいたり、
おまじない合戦を始めるケイト・ハドソン。

うりゃうりゃ〜とレンガの粉まき、シャカシャカと魔方陣書き、
必死の抵抗を見せるケイト・ハドソン!
うははは〜、ひっかかったわね〜と追い詰めるジーナ・ローランズ!

相手がジーナ・ローランズだから
なんだか異様な迫力がある

やってることは笑っちゃうんだケド(笑)

・・・だけど、思いがけないラストにビックリ!
えっ、そうきたか〜と感心してしまう。

名優ジーナ・ローランズとジョン・ハートに若手ケイト・ハドソンが
がっぷり四つに組んだ異様な迫力ある演技合戦。
鼻でふふんと笑いながらも、ラストのどんでん返しに驚く。

単なるバカチン映画とも言いきれず
かといって優れたホラーサスペンスとも言いきれない微妙なトコロ。

やってることはたわいないが、
女優達の迫力に圧倒された作品

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