2003年・米
監督/ジョナサン・リン
出演/キューバ・グッディングJr.

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NYの広告代理店に勤めるダリンは
借金を抱えているというのに
会社をクビになってしまった。
そんな時、叔母の遺産が条件付で相続できることに。
その条件とは教会の聖歌隊を指揮し
ゴスペル大会で優勝することだった・・・
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ジョージア州の小さな町。
厳格な教会の掟により
ダリンの母はバーで誘惑的な歌を歌っているということで
教会から追放されてしまう。

大人になりNYで口八丁で世渡りするダリンのもとに
故郷の叔母が死亡し、遺産が相続できる話が舞い込む。

条件は聖歌隊の指揮をとリ、ゴスペル大会で優勝すること!

しかし肝心の聖歌隊はロクに歌えないメンバーばかりか
母を追放したポーリーナが、なにかと横槍をいれる始末。

優勝できなければ遺産が相続できない、
相続できなければ借金が返済できない。

困ったダリンは酒場の歌手リリーや
歌の上手い囚人達も聖歌隊に加えることに・・・

ダリン役がキューバ・グッディングJr.
歌姫リリー役がビヨンセ

ビヨンセはまた一段とキレイになったなぁ〜・・・

ボロボロだった聖歌隊に教会とは無縁な
一風代わったメンバー達が加わり
次第に聖歌隊としてレベルアップしていく。
そして日曜に教会に礼拝にくる信者が増えてくる。

個性豊かな面々が優勝を目指し一致団結
聖歌隊のレベルが上がる中
ダリンも人間として成長するのだった。

パワフルで爽やかな作品。
迫力あるゴスペル、ラップなど音楽がGOOD!
どっぷりと音楽に浸かりたくなった作品。
1998年・米
監督/J・トッド・アンダーソン
出演/マイケル・ラバポート

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いじめられっこのエドワードは
強くなるためにレスリングを習い始めた。
成長した彼は昼はインターンの整体師、
夜はプロレスラー・ホネツギマンとして資金を貯め
父の経営する薬局の前に、カイロプラティックを開業することに。
しかし、何者かが父の薬局を襲撃し・・・
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イーサン・コーエンが脚本を手がけた作品。

いや〜・・・
やっぱり変ですわ・・・(笑)

どこがって、
そりゃ何もかもがクセモノ、変ですわ(笑)

薬こそが万能だと思う父に対して
健康な体は完璧な背骨からと考えるエドワード。
父の反対を押し切って整体師となる。

自分の医院を開業するのが夢のエドワードは
昼はインターンとして安月給で働き、
夜はホネツギマンとしてプロレスのリングに立つのだった。

薬剤師の父と整体師の息子の
それぞれの仕事に関する口論は笑える。

それにしても整体師のプロレスラーって一体・・・(笑)
よくぞ、こんなアイデアを思いついたものだ!

父の薬局を襲う悪役スティックス&ドライバーのキャラも
ものすごくヘン

身障者のボスとプレスリーもどきの手下。

整体師のプロレスラーの本領発揮で
身障者スティックスはエドワードと闘って
背骨がまっすぐになり、歩けるようになってしまうのだ(笑)

それにしてもハンディキャップを持った人を
笑いのネタにしてしまうことに
大丈夫かしらん?と心配してしまうのだが、
作品全体を通して、ミョーなブラックな笑いが
ギュギュッと詰まっている。

なんかヘン」なことを
突き詰めたその度胸とアイデアはご立派。

爆笑、また爆笑という笑いではなく、
ドキッとするようなブラックな笑い。

好き嫌いがはっきり分かれそうな作品。
ま、こういう類の作品が嫌いな人は
初めからレンタルなんかしないだろうケド(笑)
2004年・米
監督/チャールズ・ストーン三世
出演/バーニー・マック

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スタンは3000本安打を達成し、
あとは殿堂入りを待つだけだったが、
性格の悪さが災いして、9年経っても殿堂入りできずにいた。
今年こそ殿堂入り出来そうな気配だったが
記録ミスでスタンの安打は2997本だったと判明し・・・
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わがままでジコチューなスタン。
3000本安打という見事な記録を残したものの
性格の悪さが災いして、なかなか殿堂入りできずにいた。

引退してから9年間。
彼は「ミスター3000」の名をかかげ、
手広く店を経営していた。

3000種類の髪型が可能な美容院
3000種類の動物を売るペットショップ等々・・・

性格が災いして記者のウケが悪いが、
3000本安打という見事な記録は否定できない。
今年こそ殿堂入りかと思われたが
なんと記録ミスでスタンは2997本安打だった。

なんとしても殿堂入りを目指すスタンは
引退してから9年経つにも関わらず現役復帰を果たすのだった・・・

たった3本の安打なんて簡単さ、と思っていたスタンだが、
9年のブランクと肉体の衰えは彼の想像をはるかに超えていた。

現役の選手と同じメニューをこなせず
女性と一緒にバイクをこぐスタン(笑)

そして引退前には気づかなかった
チームの和の大切さを知るのだった。

日本人投手フクダに「汚い言葉」を教えるシーンが
なかなか笑える。

老人とバカにされながらも
殿堂入りのためプライドをかなぐり捨てて
ボックスにたつスタン。

40歳過ぎて現役復帰をしたスタンは
初めて人間として選手として成長するのだった


ブエナビスタらしく多少説教くさいところはあるものの
なかなか面白い。

スタン役のバーニー・マックが
ただの嫌味な人間ではなく
どこか憎めない愛すべき人間として演じているのが
この作品の1番のポイントだろう。

それにしてもさすがアメリカ。
野球モノ作らせたらやっぱり上手いなぁ〜・・・
1995年・英
監督/クリストファー・マンガー
出演/ヒュー・グラント

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1917年のある日、ウェールズの小さな村に
地図を作成するため2人のイングランド人が
山を測量にやってきた。
村の誇りである山・フェノン・ガルウの
測量結果にワクワクする村人だが、
なんとフェノン・ガルウは山の規定305メートルに
及ばないことを告げられ・・・
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実話をもとに作られた作品。

村人の誇りフェノン・ガルウ。
しかし測量の結果、標高が299メートルで丘だったことが判明。
村の誇りをかけ、山の規定までの6メートルまで
高くすることを決意するのだった。

丘を山にするという大胆な作戦が
のどかな小さな村で繰り広げられる。

村人達はみな顔見知り。
そんな中でも牧師と酒場兼宿屋のモーガンは対立。
しかし、フェノン・ガルウを山にするため
一致団結し、二人の中も修復するのだった。

とてもとても清々しい作品。
ちっちゃないざこざはあるものの、一致団結する村人達。

ヒュー・グラントは測量にやってきたイングランド人役。
なんだかとてもかわいらしいヒュー・グラントだった(笑)

今でもこの地に誇りを持って語り継がれる努力と奇跡のお話。
清々しくほのぼのと心温まる作品。
好感が持てました。
1974年・英
監督/ケン・ラッセル
出演/ロバート・パウエル

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マーラーはユダヤ人であるがため
将来に確信が持てないでいた。
そこでワグナーの死後、音楽界を仕切っていた
ワグナーの妻コジマに近づき、改宗するのだった・・・
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ケン・ラッセルの世界爆発〜!な作品(笑)

マーラーの父は「将来の投資」の考えで
苦しい家計の中からマーラーに音楽のレッスンを受けさせる。
息子が有名になれば、モトがとれると考えたのだ。

しかしマーラーは教室ではなく、
自然の中で音楽に目覚めることとなる。

ユダヤ人は金に汚いと非難されながらも
お金のことしか考えない父や親戚。

ユダヤ人であるがゆえに将来に希望を見出せないマーラー。

そこでワグナーの妻コジマに認めてもらうため改宗する。
本作品を観る限り、マーラー自身は宗教にそれほどこだわっておらず
「成功」のために改宗したような感じ。
実際のところはどうなんでしょう?
この通りなのか?それともキリスト教に希望を見出したのか?

ワグナーはヒットラーお気に入りの音楽家。
『リストマニア』でもワグナーに
ヒットラーを連想させる手法をとったラッセル監督。
今回もワグナーの妻コジマにナチスの格好をさせ
SMの女王みたいに振舞わせている(笑)

ケン・ラッセルの作品って、心情をも映像で表現するから
舞台のようであり、1つ間違えばヘンテコな印象を与える場合がある。
そこが好き嫌いの分かれ目になるのだが。

蛍風が初めてケン・ラッセルの作品を観たのは
ヒュー・グラントが出演した『白蛇伝説』だった。
この作品の不思議な雰囲気がとても気に入った。

本作品も不思議で、『リストマニア』同様に
奇想天外な感をうける作品で
いかにもケン・ラッセルらしいなと思った。

しかし、ケン・ラッセルの世界が好きならばいいが、
単純にマーラーの生涯を描いた
真面目な伝記映画と思ってレンタルしたら
大変なことになりそうな作品(笑)
3月・・・。
TV番組もいろいろと変わる時期。
アニメも終了を迎えるものが多い時期。

「遥かなる時空の中で〜八葉集」
「ジパング」
「岩窟王」
「tactics」
毎週楽しみにしていた番組が終わってしまう。

録画してまだ最終回を観ていないのだが
「遥か〜」 え〜っ終わっちゃうの?もっと八葉の活躍が見たいのに!

「ジパング」に関していえば、
え・・・それで終わり?まだ何もしてないじゃないのさ・・・。
途中までコミックスで読んでいただけに
これで終わりにするなんて、あんまりなような気が・・・
またコミックスを読むしかないかな・・・。

「岩窟王」は毎週楽しみにしていました。
デュマの名作にアレンジを加え、
凝った服の模様にはじめはチカチカしたものの
アニメというより名画のような独特の雰囲気に酔いしれました。

「tactics」は完結のカタチをとっていながら
次のシーズンを予想させる良い終わり方。

そうそう「ケロロ軍曹」は時間が変更になるんですね。
土曜の朝、ボ〜ッと観るのが好きだっただけに複雑です(笑)

今月私が観た作品の中で、1番印象に残ったのは
やはり『十二国記』。
続きも動きのあるアニメで観たい。
NHKさん、製作してくれないかなぁ・・・。

『コラテラル』もイマドキ珍しい、
懐かしい感じのする男の世界で、堪能しました。
70〜80年代を思い出してしまいました。

3月4月は新しいお客様が増える時期。
スタッフも新しいメンバーが増えに増える時期。
何かと忙しいですな・・・はぁ〜・・・。

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秋林瑞佳サマ
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ウォッ・・・
ライリー・スミスは『24 シーズン?』に出演していましたか!
ん〜、何の役だろう・・・
初めの方に出てくるヤクの運び人とかその友達近辺かしらん?
ん〜、思い出せない!
思い出せないついでにライリー・スミスの顔、
イマイチはっきりと思い浮かべることが出来ない!
なんとなく、こんな感じ・・としか(笑)
2004年・米
監督/ギャヴィン・オコナー
出演/カート・ラッセル

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1980年、ハーブ・ブルックスは
ホッケーのアメリカ代表チームの監督に就任する。
有力な選手はプロになり、寄せ集めの学生チームを率いて
世界最強のソビエトチームに挑むのだった・・・
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実話をもとに作られた作品。

あ〜そういえば、当時最強と言われていたソ連を
アメリカが破ったってニュース、あったなぁ・・・。
冷戦時代、なにかと張り合っていたアメリカとソ連。
誰もがソ連の優勝を確信していたホッケーで
アメリカがソ連を破った、ソ連の連続金メダルを阻止した、って
ニュースになってたよなぁ・・・。
アメリカ大使館占拠事件、あったなぁ・・・。

あれからもう20年ですかい・・・。

スポーツと政治は関係ない、と言っても
アメリカVSソ連というのは、単純なものではなくて、
どうしても政治と絡めて報道される傾向がありました。

ところがね、本作品で
監督のハーブは、資本主義や共産主義なんて関係ない、
ただのホッケーの試合だ、と述べていた。

うん、確かに当事者にはそうなんだろう。
政治なんて関係なく、ただただ世界最強のホッケーチームに挑む
それだけなんだろう。
それを周囲が勝手に政治と結びつけて考えてしまうのだ。

誰にも期待されないチームが、
猛特訓に耐えに耐え、勝利の喜びを勝ち取る!


最近ヘトヘトの疲れ気味でヘコんでいただけに
こういうスポコンを観ると元気になれる

やっぱ疲れたときはスポコンだ(笑)
2003年・米
監督/マイク・トーリン
出演/キューバ・グッディングjr.
   エド・ハリス

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アメフトの名門校のコーチをするハロルド・ジョーンズ。
ある日、練習をじっと見つめる男に気づく。
彼は知的障害の黒人青年で、ラジオがとても好きだった・・・
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実話をもとに作られた作品。

ハンディキャップをもった青年は、声をかけても
ろくに会話ができない。
ラジオがとても好きなことから、ラジオをいうニックネームがつく。

心優しいラジオは、周囲をも優しい気持ちにさせる。
しかし、地区優勝を狙うアメフト部には
ラジオを快く思わないものもいた。
それは学校の理事たちも、保護者たちにもいた。

教師でもあるジョーンズコーチは、
ラジオを偏見と差別から守り、
ラジオ自身に夢と希望と明るさをもたらすのだった。
そしてジョーンズ自身も、1番大切なものは何かを知るのだった。

うひゃ〜
キューバ・グッディングJr.上手い!

ジョーンズコーチに会うまで、
おどおどとしてドヨ〜ンとした目つきのラジオが
フットボールと出会い、人々の中で過ごすうちに
キラキラと輝いて、愛敬たっぷりの愛すべき人物に成長していく。

ジョーンズコーチ役にはエド・ハリス
やはりこの人も上手い!
堅実で誠実なコーチ役。
エド・ハリスが画面にうつるだけで
作品に安心感、安定感がみなぎる。

そんなジョーンズコーチの妻リンダ役はデブラ・ウィンガー
これまた良き妻、良き母ぶりを演じていてる。

派手な演出や荒唐無稽な脚色はなく
誠実にそして暖かみあふれる作品


最後にモデルとなったラジオとジョーンズコーチが映る。
殺伐とした世の中、ラジオを見守る高校や地元に人々のように
ほんのちょっぴり他人に理解を示せたら、
世界はもっと素晴らしいものになるのだろうに・・・。

ところでアメフト部のイジメっ子ジョニー・クレイ役
ライリー・スミスだが、どっかで見た顔なんだけど思い出せない。
それとも高校の人気者アメフト花形選手の
典型的なルックスなんだろうか?
あ〜思い出せない・・・。
2002年・日
監督/小林 常夫
声優/久川 綾
   子安 武人

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高校生・中嶋陽子の前に不思議な男が現われ、
命が惜しくば、一緒に来るようにと言われ
異世界へと連れて行かれた。
陽子はその世界の慶国の王だと言われる・・・
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原作はまだ終わっていないようだが、
一応アニメ製作は45話で終わっているようだ・・・。

誰にとっても「良い子ちゃん」であろうとする
優等生・中嶋陽子の前に突然現われた謎の男。

「あなたを探していた」と告げられ、
陽子は異世界へと連れて行かれるのだった・・・。

「月の影 影の海」編では
良い子ちゃんであろうとする自分に嫌気がさしていた陽子が
見知らぬ世界で裏切りや迫害を受けながら
自分の運命を受け入れ、成長していく過程が描かれている

「風の海 迷宮の岸」編は戴国の麒麟・泰麒のお話

「風の万里 黎明の空」編は、王となるも
国のことを知らないために、決断できず苦しむ陽子
その頃芳国の公主を追われた祥瓊は、
同じ年頃で王になった陽子を妬み
日本から流され、奴隷のような暮らしの中
陽子に憧れる鈴
この3人の和州の反乱での出会いが描かれる

「東の海神 西の滄海」編は雁国の王・尚隆のお話。

個人的には「月の影 影の海」編で成長物語より
「風の万里 黎明の空」編の政治的なかけひきや
水戸黄門的ストーリーが1番面白かった。

それぞれの編ごとに完結のカタチをとっているので、
この続きはどうなるのかしらん〜〜という
モヤモヤした感じはないものの
やはり、続きが気になる!!!

泰麒はどうしたの?
陽子と楽俊はどうなるの?

景麒や尚隆もいいが、
楽俊が1番お気に入りになってしまった蛍風。

陽子と楽俊の間に通うものは単なる友情なの?
それとも愛なの?
あああ〜ん気になりますわ!!!

NHKさん、続きを製作してくださいな〜
原作(ちょっと ブ厚い)を読むしかないのかな・・・。

単なるファンタジーやヒロインアニメではない
1人1人のキャラクターが深みがあり魅力的
そして壮大なストーリー


ハマりました!!!
2003年・仏
監督/サミュエル・ベンシェトリ
出演/マリー・トランティニャン

======================
保険会社に勤めるパブロは、
顧客に保険をかけたように見せかけて、
実はその金を横領していた。
ところが、その顧客が事故を起こし、
保険金を払わなければならなくなり
つい最近遺産を相続したイトコを思い出す・・・
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ふと魔が差して保険金詐欺を働いたパブロ。
乗りもしない高級車に掛ける保険だから
絶対に事故を起こして保険金請求がこないと思ったからだ。
保険を掛けたと偽り、金をくすねていたパブロに
その客から事故を起こしたと報告が!

そんな時、遺産を相続したイトコのレオンの事を思い出した。
レオンは30年前からヤク中で、ジャニス・ジョプリンと
ジョン・レノンがいつか自分に会いにくると信じていたのだ。

そこで妻のブリジットと売れない俳優ワルテルに
ジャニスとジョンのふりをさせ、
レオンから金を巻き上げることを思いつく。

ブリジット役のマリーとワルテル役のフランソワ・クリュゼの
それぞれのジャニス&ジョンぶりに爆笑!
ヤク中でイッちゃってるレオン役の
クリストファー・ランバートもかなりのもの(笑)
ランバートってこういう役のやるんだ〜!

自分の計画とまったく違う展開にとまどうパブロ。
地味でつまらない人生だと思っていたのが
ジャニスになりきることで、人生の素晴らしさを見出す妻ブリジット。

いかにもフランスらしい洒落たエッセンス。
ユーモアとペーソスが程よい作品。
楽しめました。
2004年・米
監督/マイケル・マン
出演/トム・クルーズ
   ジェイミー・フォックス

======================
理想通りの完璧なリムジンサービスの
会社を設立する夢を持ちながら
つなぎの仕事としてタクシー運転手をするマックス。
ある晩ヴィンセントと名乗る男を乗せた。
ヴィンセントは高額のチップを条件に
一晩貸し切りにしてくれと申し出る・・・
=================================

タクシー運転手マックスがある晩乗せた客ヴィンセントは
凄腕の殺し屋だった。

マックスの計画は、友人に会うと偽って
マックスにタクシーを運転させ、一晩で5人殺すこと。

しかし、一人目の殺人で、マックスに正体がバレてしまう。

ヴィンセントの巻き添え(コラテラル)となったマックスは
殺しに行くと分かっていながらタクシーを運転しなければならない・・・。

トムトムが初の悪役!
それがウリになっている作品だが、
これはマックス役のジェイミー・フォックスの印象が強烈な作品。

能書きの多い殺し屋に気に入られちゃった不幸なタクシー運転手。
正体がバレた時点で、マックスも殺せばいいと思うのだが
その後も運転を続けさせるヴィンセント。

余程マックスのことを気にいっちゃったんだろう(笑)

マックスのピンチも救ったりもする。
しかしそれはマックスの財布を盗んだゴロツキを射殺するという
マックスが望みもしない方法だったが・・・。

夜の道路が美しい。
そして音楽が素晴らしい。

最近の映画に多い年中、指を下に向けて歌ってるラップじゃなくて
夜の静けさとムードを醸し出す音楽。
いいね〜、サントラ欲しくなっちゃいそうだ。

色恋などなく、男同士の奇妙な縁
まったく違う境遇、状況下におかれた2人
その心の奥底に見え隠れする友情ともシンパシーともいえる感情

舞台がLAだと忘れてしまうほどの
30年くらい前に流行ったニューヨーク派の
アメリカンニューシネマのような作品。
いや〜、こういう作品久しぶりに観たよ・・・。

さすが監督マイケル・マン!
マイケル・マンらしい骨太で重厚な男同士の作品

満足しました。
2004年・米
監督/ジョセフ・カーン
出演/マーティン・ヘンダーソン

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ドラッグの密売の濡れ衣をきせられ、
タイに逃亡していたフォードが故郷に戻ってきた。
しかし、そんな彼を待ちうけていたのは
殺人の濡れ衣だった・・・
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バイク版『ワイルド・スピード』とか『トリプルX』とか
呼ばれる作品。

ということで、凝ったストーリーなんぞありません。
ひたすらバイクで走る!走る!走る!

カーブ続きの山道、列車の上だろうと中だろうと
ひたすらバイクで走ります。

青少年をターゲットとしているのか
彼等がカッコイイ〜と思うことのオンパレード。

無実の罪に問われ海外で逃亡
危険を承知で帰ってきた理由は「愛する女」
見事なバイクの走りっぷり
信頼できる仲間
敵対するグループのリーダーとの和解
ナイスバディな女の子たち
警察とのカーチェイス


そうそう女の子達の闘いも含まれてましたな。
バイクに乗ったまま闘うのだが、
前輪を持ち上げて相手にアタックする姿は
カンガルーのボクシングみたいなんだけど・・
これってカッコイイのかしらん?(笑)

個人的にはラストのCGを多用したY2Kのバイクシーンよりも
仲間たちと峠を走るシーンのほうがシンプルで好み。

バイクのスピード同様にあれよという間に進むストーリーらしきもの。
シンプルなストーリーがそのスピードを可能なものにしている。
バイク少年の夢や希望が詰まったスピード感あふれる作品、
っていうところかな・・・・?
2004年・米
監督/ロバート・ハーマン
出演/トム・セレック

======================
連合国最高司令官アイゼンハワーは
ノルマンディー上陸作戦を決行するかどうか
悩んでいた。
天候の悪化を考慮すると、空挺師団の7割が犠牲になる。
「殺戮」とも呼べるこの犠牲を払ってまで
決行するべきかどうか悩むアイゼンハワーだった・・・
=================================

史上最大の作戦とも呼ばれるノルマンディー上陸作戦。
連合国とて一枚岩ではなく、
戦後を睨んで各国の思惑が交錯していた。

「1つの作戦につき、司令官は1人」と進言するアイゼンハワー。

すべての指令権を掌握できなければ、
この大きな作戦は成功できない。

すべての指令権を掌握すること、
これは作戦のすべての責任を負うことでもある


悪天候が予想される中、作戦を実行すれば
囮の空挺師団の7割が犠牲になる計算。

しかし、作戦の時期を逸すれば
将来、もっと甚大な犠牲を払うことになる。

最高司令官であるアイゼンハワーは
苦渋の決断を迫られるのだった。

権力を持つことは決断すること、責任を負うこと、
そしてそれは孤独である。

戦争モノだが戦闘シーンはない。
史上最大の作戦を前にしたアイゼンハワーの苦悩を描いた作品。
アイゼンハワー役がトム・セレック。
初めは『ミスター・ベースボール』のトム・セレックが??と
半信半疑だったが、
強い信念の人・アイゼンハワーを重厚に演じているのにビックリした。

戦争モノは年配の方に人気のジャンル。
日本語吹き替え版があればもっと良かったのだが・・・
2004年・米
監督/ザック・スナイダー
出演/サラ・ポーリー

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それは突然起こった。
死んだ人間が蘇り、生きた人間を襲う。
襲われた人間は死に、そして蘇り新たな人間を襲う。
看護士のアナは必死で逃げ、
生き残った人々とショッピングモールにたてこもるのだが・・・
=================================

ロメロの『ゾンビ』を現代風にリメイクした作品。
なんで今頃ゾンビなのかしらん、と初めは興味なかったのだが・・・

ヒャ〜〜ッ
今度の、いや現代のゾンビは全力疾走で追いかけてくる!


ゾンビといえば、ノロノロと歩くイメージを一新した
本作品はスゴイ決断だったと思う。

エメゴジことハリウッド版『GODZILLA』も従来のイメージを転換し、
ファンから非難されたが
本作品のイメージの転換は賞賛できるのでは?

確かにオリジナルの持つ
ゆるゆるとした「なんじゃこりゃ的愛すべきバカチン」さは
大金をかけているだけあって、薄れているのが残念ではあるが、
オリジナルの精神を踏襲しつつも
新たな世界感を作り上げていることに驚き。

いや〜、ゾンビが全力疾走で追いかけてきたら
やっぱ処置なしでしょう・・・
NG出したらエキストラのゾンビは大変だったでしょうな(笑)

エンドクレジットに挿入される形式の
後日談がまたGOOD!
この監督、素晴らしい感性を持った人だと思う。

「遊び」を極力控え、スピードと緊張感で
ゾンビ同様に疾走を続ける展開。
オリジナルとはまた別に、
これはこれで面白いと思った作品。

ちょっとオマケで「喜び」マークつけましょう!
1998年・米
監督/ニール・アブラムソン
出演/ジェリー・スプリンガー

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視聴者がトンデモ体験を語る
「ジェリー・スプリンガーショー」。
出演者がヒートアップし、過激なことで大人気のトークショー。
夫が娘とセックスしていると確信したコニーは
あてつけに娘エンジェルの婚約者と関係を持つ。
そしてスプリンガーショーに出演することに・・・
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全米で大人気の過激なトークショー
赤裸々な暴露話と怒りのあまり乱闘になるのが人気の秘密。

ん〜・・・
蛍風はこのトークショーのことは知らない
日本でも深夜に放送していたらしいケド・・・。

本作品はその番組をネタにした作品。
1度のそのトークショーを観たことのない蛍風には
いまいちピンとこないが、
観たことのある人はどう感じるのだろう?
番組のノリと同じなのだろうか?

ジェリー・スプリンガーについて知っていることといえば、
何かの映画で出演者の1人、確かダメダメ系のコが
「これからジェリー・スプリンガーショー観ようと思ったのにぃ!」

というセリフがあったことぐらい。
店頭で本作品のタイトルは知っていただけなので
「お笑い系の番組かしらん?」程度の認識しかなかった。

ベースになっているスプリンガー・ショーのことは
分からない蛍風なので
この作品の持つブラックな笑いが
今1つ理解できていないのかもしれない。
スプリンガー・ショーという前提を抜きにして観た結果としては
「トンデモ人間達の、雨降って地固まる」ストーリー。

ショーを1度でも観たことがあれば、楽しめたのかもしれない作品。
2003年・香港/米
監督/ゴードン・チャン/サモ・ハン・キンポー
出演/ジャッキー・チェン

======================
手にしたものは超人的なパワーを
持つことができるという伝説のメダルを
犯罪組織のボス・スネークヘッドが手中に収めようと
メダルを司る少年・ジャイごと誘拐する
香港警察のエディはスネークヘッドを追い・・・
=================================

ジャッキー生誕50周年!
日本公開作50作目!
主演30作目!


いろいろな意味を含めたジャッキーメモリアル作!!!

なんだけどね・・・
ジャッキーは確かにスゴイ
50歳であれだけのアクションをこなすジャッキーは素晴らしい。
いつも思うのだが、もっと早く、20年くらい前に
アメリカはジャッキーを認めるべきだったと思う。

でも本作品は・・・
ジャッキーモノというより
ハリウッドの意向が作品に影響を与えているのかな?
はっきりいってジャッキーにはロマンスは必要ない!

ぐうたら息子で、強い師匠と出会い特訓を受ければ良い。
途中で市場でコミカルな乱闘をすれば良い。
闘って闘って、「とおさぁぁ〜ん」と父親の仇を討てば良い。
最後は逆転で敵を打ち倒し、物語はいきなり終わる。
最後はNG集で締めくくる。

それが蛍風の考えるジャッキーモノである

だからジャッキーにラブシーンはいらない
ましてやあのラストはいかにもハリウッドが好みそうなもので
ジャッキーモノとしてはかけ離れたラストだ。
むしろ特典に収録されている別バージョンの方が
ジャッキーモノに近い。

ジャッキー・チェン主演作なのに
なんだかスッキリしなかった作品。
ストーリー的にエディ・マーフィーの
『ゴールデン・チャイルド』を思い出した作品。

============
秋林瑞佳サマ
============
やはりヒラリー・スワンクといったら『ベスト・キッド4』ですよね!
モーガン・フリーマンはホントいろいろな作品に出演しており
ほとんどが話題作で、それなりの名演技を披露しているので
フリーマンならこれだ!という作品が人によってマチマチですね。
正直なところフリーマンに関しては、今回の受賞は
え?初受賞?まだ獲っていなかったんだ・・と思っちゃいました。
もう3回くらい獲っててもおかしくない名優だと思うのですが。

『ロビン・フッド』のモーガンは覚えてないなぁ・・・
当時ファンだったクリスチャン・スレーターと
ケビン・コスナーのタイツしか覚えてないデス(笑)
2003年・米
監督/フィリップ・カウフマン
出演/アシュレー・ジャド
   サミュエル・L・ジャクソン

======================
ジェシカは念願叶い
サンフランシスコ市警殺人課捜査官に昇進する。
相棒のマイクとともに他殺体の
発見現場に向かったジェシカだが
被害者はジェシカと一夜を共にした行きずりの男だった。
そして第2の事件が起こり、
またしても被害者はジェシカと一夜の関係を持った男だった・・・
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母を殺した後、自殺した父親。
幼くして両親を亡くしたジェシカは父の相棒ミルズに育てられる。

優秀なジェシカは殺人課勤務となるが、
周囲からは本部長のミルズの贔屓だとしてやっかみをうける。

緊張とストレスで酒の量が増えるジェシカ。
飲んでいる途中で気を失うように眠り込む。
そして朝。
殺人事件が起こり、被害者はジェシカが一夜の関係を持った男。
犯人の手がかりがないまま、酒を飲み眠り込むジェシカ。
そして朝。
またしても殺人事件が起こり、
被害者はやはり彼女と県警を持った男だった・・。

ジェシカ役がアシュレー・ジャド。
もぅ、ラフな格好していても彼女は美しい。
悩める姿も酔って男を漁る姿も美しい。
アシュレー・ジャドに誘われたら、そりゃたまらん!でしょう(笑)

ジェシカを厳しくも優秀な捜査官な育て上げたミルズ役には
え〜るじゃぁぁくそぉ〜んことサミュエル・L・ジャクソン。
また小遣い稼ぎのちょい役かと思いきや、
アシュレーを支える強い良き理解者として、物語の中核を成している。

ジェシカの相棒マイク役がアンディ・ガルシア。
ガルシアはむか〜し、日本でものすごい人気がありましたな・・・。

『テイキング・ライブス』同様にドンデン返しがウリの作品だが、
本作のドンデン返しには蛍風ヤラれちゃいましたー!
ジェシカ同様、
あれ・・あれ?何か変・・ってあんた犯人なのーーー!?と、
初めは犯人が何を言っているのか状況が把握できなかった。

『テイキング・・』より、面白いし、
見事ドンデン返しにハマってしまったのは
キャストの演技とイメージのせいですな。

アシュレー・ジャドがセクシーで美しい
共演者の演技もGOOD
犯人の意外さに驚いた、でも納得。

なかなか面白かった作品。
『テイキング・・』より好きだな。
2004年・日
監督/羽住 英一郎
出演/伊藤 英明

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海上保安官の仙崎大輔は
潜水士の資格を取るために
潜水技術過程研修を受ける。
大輔は研修で教官から落ちこぼれの工藤と
コンビを組まされるのだった・・・
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原作のマンガが面白かった記憶があったし、
海上保安庁全面協力ということで
巡視船や高速艇がビシバシでてくるのかと思い
かなり期待したんだけど・・・。

う〜ん、これはマンガとは別モノだな・・・

本作品では伊藤英明扮する仙崎大輔が潜水士になりたい動機として
「船上はつまらなかったから」と言ってるが
原作では確か船内に取り残された少年を
自分で助け出すことが出来ず
ただ声をかけて励ますことしかできなかったもどかしさと悔しさが
潜水士になりたいと思うきっかけになったはずだったような・・・。

それに伊藤英明、悪くはないけど、
原作の仙崎とはルックスもイメージも違和感が。
原作はもっと少年っぽかったような・・・。

訓練の厳しさや努力を期待して観たのだが、
愛だの恋だの、甘っちょろい部分が多過ぎる。
訓練仲間が死亡する事故も、原作とは大きく違う。

それでもマンガより素晴らしい点もある。
それは海中シーンの素晴らしさ。
全員で海中を泳ぐシーンはとても美しく、感動すら覚える。

厳しい訓練
鬼教官
仲間の死
訓練地で知り合った女の子とのロマンス


どこか『愛と青春の旅立ち』を彷彿とさせる要素
・・ということは『愛と青春・・』はスタンダードだということか?

訓練シーンに果敢に挑戦したキャスト達の努力は素晴らしい。
厳しい訓練の中で芽生える信頼と友情とそして愛。
いわゆる青春モノに仕上がっている作品。

ただ、物語の面白さという点からいうと
マンガのほうが断然面白いと思うのだが・・・。
今月は個人的に観たくて仕入れた『レモ 第一の挑戦』を
観る予定だったが、
なんと入荷するやいなや、お客様がレンタルしていって
未だに観られない・・・。
なかなか観られないことに残念に思う反面
自分の他にも、あの作品を観たいと思う人がいたことに
ちょっと嬉しく思ったりもした。

でもでも
私のレモ〜ッ!早く返してね〜〜っっ!(笑)

今月観た作品の『ウォーカー』だが、
車や輸送ヘリなど時代考証を無視した映像に
監督の遊び心かと思ったのだが、
ウチの相方に言わせると

「あれはだな〜、現代の物を画面に入れることで、
19世紀を描きつつも、現代へのアイロニーをだな〜・・・」


う〜ん、今も昔も変わらないって皮肉を込めたメッセージだったのか。

「でも監督がアレックス・コックスだよ・・」と言うと
「・・それなら単にノリで入れただけかも」

ま、実際のところ蛍風にゃ監督の真意は分からないですけどね(笑)

アカデミー賞が発表されましたね。
個人的に『ミリオンダラー・ベイビー』の方が
観たいと思っていたので楽しみです。

毎年お店ではアカデミー賞関連のコーナーを作成します。
受賞者の過去の出演作を展開するのですが、
私がウキウキとコーナーを作っていると、
「アカデミー賞なんだから、もっと格調高くいこうよ」と上司からチェックが。

イーストウッド関連作として『ベンチャーワゴン』
ヒラリー・スワンクには『ベスト・キッド4』

これじゃあダメなんですかぁ〜〜?

『許されざる者』『ダーティ・ハリー』『ボーイズ・ドント・クライ』
なんてありきたりで、メディアでもどこでもやってそうじゃない・・・

トンデモ西部劇ミュージカル『ベンチャーワゴン』や
『ベスト・キッド4』の方が、
こんなのにも出演してたのかと驚きがあって面白いかと・・・。

まあ、結局当たり触りのない出演作を展開しましたけどね。
モーガン・フリーマンだけは『セブン』を主張する上司に対し
「『セブン』なんて、ほっといても回るから、
ここは『ドライビング・ミス・デイジー』にしましょう!
最近レンタルされていないし!」とねばりました(笑)

だいたいアカデミー賞のコーナーって
過去の受賞作として毎年同じ作品ばかり並べて
コーナーを作っている本人としてはかなり飽きてきています。

いつか作品賞や女優賞などの主要部門じゃなく
撮影賞とか編集賞で展開してみたいです。
あはは、これじゃちっともお客様に親切じゃないね
トンデモレンタルビデオ店って言われちゃいそうだ(笑)
2004年・米
監督/D.J.カルーソー
出演/アンジェリーナ・ジョリー

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1983年、カナダ。
マーティン・アッシャーは家出をし
途中で知り合った男と車で旅を続けることに。
数日後、マーティンが車にはねられて死亡したと
母親のもとに連絡が・・・
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自分と背格好がよく似た男を殺し、
被害者になりすまして別の人生を生きる犯人。
誰かを殺してはその人間んも人生を乗っ取る(テイキング・ライブス)
その人生に飽きたら、また別の人間を殺して・・とくり返す犯人。

優秀なプロファイラーでFBI特別捜査官イリアナ・スコット役に
アンジェリーナ・ジョリー
その他、マーティンの母親役にジーナ・ローランズ
容疑者と思われる謎の男にキーファー・サザーランド

・・・なんだかみんなゴツイ(笑)

ゴツイ面々で繰り広げられる連続猟奇殺人を追う展開で
初めはなんだか面白くなりそうと思ったのだが、
終わってみれば、ただの執念ぶかい男と女のおハナシ

まあ、それが目をむき出して犯人に立ち向かうアンジョリさん
ということで別の意味で迫力があって恐ろしい(笑)

あれだけ期待させといて、結末はこれなの〜?と思うが
これは
『ガタカ』のイーサン・ホークが出演しているのがポイント
なのだろう。
そんな作品。

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