2000年・米
監督/ジェイ・ローチ
出演/ロバート・デ・ニーロ
   ベン・スティラー

==========================================
看護士のグレッグは恋人のパムと結婚しようと
思っている。
しかし彼女の父親というハードルをクリアすべく
奮闘するが、それが裏目となって
何もかもが大失敗・・・
==========================================

ロバート・デ・ニーロが彼女・パムの父親役。
ただでさえ緊張する彼女の父親がデ・ニーロとは・・・
そうとうお気の毒ですね(笑)

デ・ニーロが溺愛する猫がこの作品のキーワードになっている。
最近犬系のものばかり観ていたから新鮮だった。
猫が大嫌いというグレッグに
「犬と違って猫は自分を安売りしない」の台詞は
彼氏と父親の力関係を見事に揶揄しているようでおかしい。

しかしそんなこと言いつつ、猫に芸を仕込むのは矛盾?
それとも「安売りしない猫」を支配下に治めたという自信の象徴?

この作品は既婚男性にはバカウケ。
相手の父親に会う時の緊張感を思い出すらしい。
結婚にこぎつけるまで緊張の嵐、苦労の連続だったのね・・・
ご苦労様でした(笑)
2000年・英
監督/マーク・ハーマン
出演/クレス・ベアッティ
   グレッグ・マクレーン

========================================
地元サッカーチームの大ファンのジュリー。
夢はスタジアムで試合の応援をすること!
夢を叶えるべく親友のスーエルと
あらゆる方法でチケット代を貯めるが・・・
=======================================

来年のシーズンチケットを手に入れるために
タバコもドラックもやめてコツコツ小銭を貯める2人。
シーズンチケットを手に入れるためなら
盗みだって何だってやってしまう。

1年も前から1試合の為にコツコツお金を貯める生活。
世界中のサッカーファンには、こういう人が沢山いるのかもしれない。
ま、ジュリーとスーエルのお金を手に入れる方法は
間違っているけどね。

ラストシーンが救われる感じ。
当初とは違ったカタチでの観戦になったが、
それがかえって清々しい思いになれる。

ワールドカップはいよいよ今年なんだなぁ〜・・・。
1999年・米
監督/リチャード・マーティニー
出演/ケヴィン・セガース

===========================================
死んだ父親のことが忘れられないジョッシュは
母親が次々とデートするのがなんとなく面白くない。
そんな時ひょんなことからアメフトをすることになり、
なんとバディはアメフトもできることが分かって・・・
===========================================
前作が面白かったので続編を観ることに。

そ、育ってましたジョッシュ。
少年時代の2年の大きさを感じてしまいました〜。
前作では子供子供してたのに
本作ではたくましくなって、
ほんの少しの男の気配が感じられるまでに成長!(笑)
ひょろり〜んとした友達も肉がついて育ってました!

「続編はハズレ多し」というセオリー通り
残念ながらイマイチの出来。

母親の恋人に対して素直になれない心の葛藤、
バディが行方不明になり大事な決勝戦を
バディ抜きで戦う決意等々、ジョッシュの
心の成長のストーリ。

ジョッシュ達が大きくなったのに対し、
作品のテイストはドタバタ色が強くなっている。
ちょっとアンバランスな感じ。

アンバランスといえばバディのアメフト姿。
水泳帽みたいなピロ〜ンとしたヘルメット!
肩に付ける厳つい防具みたいなもの!
だら〜んとのびたユニホームの襟ぐりからはみ出る
フワフワの巻き毛!
・・・アンバランスだ(笑)

何故続編を作ったのだろうか・・・?
バディがアメフトの芸をできるようになったからか?(笑)
チンパンジーや馬など動物がたくさんでてくるのも気になった。
チャイルド層を意識していろいろな動物出したのか?
動物だしゃいいってもんじゃないと思うぞ・・・。

少年の成長ぶりやバディの頑張りぶりは楽しめるものの
ターゲット層がはっきりしない あいまいな作品。
1997年・米
監督/チャールズ・M・スミス
出演/マイケル・ジーター

==========================================
ジョッシュは転校してきたばかりで
友達もできず、バスケチームにも入れない毎日。
そんな時迷子の犬と出会い、心を通わせる。
その犬バディはバスケの天才で
TVを見た意地悪な元飼い主が現れ・・・
==========================================

チャイルドムービーと侮っていました・・・。
ジョッシュとバディの心の繋がりに思わず涙がこぼれてしまった。
(年末年始仕事ばかりで疲れていたのかしら・・・?)

バディ役のわんこちゃん(実際の名前もバディらしい)は
ほんと器量良しです。かわいい顔してる!
バスケと食べ物が大好きで、ジョッシュのアイスを
横取りして食べるシーンは某TV番組のスーパーアイドル犬まさお君を
思い出してしまった。
ゴールデンレトリバーはみんなこうなんだろうか・・・?(笑)

それにしてもアメリカは本当に
訴訟社会なんだなぁ〜と思った。
バディの養育権(?)を裁判で争っていた。
日本のチャイルドムービーには
まずない展開であろう。

脚本もしっかりとしていて、
いつか親子でもういちど観たいと思う作品。

チャイルドムービーをあなどるなかれ・・・。
今月の業務はっとってもきつかった〜!
「猿の惑星」「ハムナプトラ2」などのビックタイトルが
鬼のようにリリース!
納品作業だけでくたびれてしまいました・・・。
それに比べて来月のリリースの少ないこと!
メーカーさん、もうちょっと考えてくれないかなぁ〜・・・。

今月のレンタル動向は初めは「パール・ハーバー」が
ぶっちぎりだったものの、
今は「ハムナプトラ2」が大人気。
アニメは「クレヨンしんちゃん・・・」が独走態勢。
来月もこの勢いは続きそう・・・。

私が今月観た作品のなかでは
「スクリュード ドジドジ大作戦」が1番面白かった。
登場人物それぞれの設定がもうおかしくてたまらなかった。
そうそう「ダブル・テイク」も良かった。
ダブル・・・に出てくるわんこちゃんはものすごい器量良し!

年中無休のレンタルビデオ店。
とうぜん大晦日の今日も出勤でした。
明日の元旦も出勤です。
正月そうそう仕事なんて、ちょっとブルー。
ま、仕方がないか。

来年はどんな作品に出会えるかな?
面白い作品に沢山出会えるといいな!
2000年・タイ
監督/ヨンヨット・トンコントーン
出演/チャイチャーン・ニムプーンサワット

==========================================
ランバーン県の男子バレーの代表選手に選ばれた
オカマのジュンとモン。
メンバーが足りずにオカマやゲイの友達を集めて
国体へと出場する・・・
==========================================

これはなんと実話らしい。

普通とは違うために
いろいろと迫害をうけながらも頑張る彼女達(?)は
とってもキュート!

チーム唯一のストレート、チャイ役の俳優がかっこいい〜。
端整な甘いマスクに蛍風はちょっとクラクラ〜(笑)

監督役の女優さんは、芸能活動をやめていたのだが
本物の監督とそっくりなため、
女優業に復活して撮影に望んだらしい。
ホントそっくりなんだよ〜。

笑いながらもしんみりしたり、緩急のついた作品で
観終わった後はすがすがしい気分になれる作品。
2000年・米
監督/トッド・フィリップス
出演/ブレッキン・マイヤー

=======================================
NYの大学に通うジョッシュは遠距離恋愛中。
しかし浮気現場を撮影したビデオを
間違えて彼女に郵送してしまい・・・
=======================================

彼女へのビデオレターを、事もあろうか浮気を撮影したビデオと
間違えて郵送してしまったことから
ビデオを取り戻すために出発するロードムービー。

ネズミを口に入れたり、蛇に手を噛まれたり、
「無駄なヌードシーン」(笑)があったりと
かなり笑える。

馬鹿馬鹿しいシーンが盛り沢山で
ワイワイみんなで楽しめる作品。
こういうの好きです(笑)
2000年・米
監督/サム・ライミ
出演/ケイト・ブランシェット
   キアヌ・リーブス

===========================================
神様から与えられた人の運命を見抜く力=ギフトを
持つアニーは、占いをしながら3人の息子と細々と暮らしていた。
ある日、町の有力者の娘が失踪し、
カードで手がかりを見るように言われたアニーは・・・
===========================================

誰が犯人なのか最後まで分からない。
それぞれが動機があるように思えて
ラストまで目が離せなかった。

超常現象シーンはさすがサム・ライミといった感じ。

しかしこの作品でとても印象深いのが
キアヌ・リーブスの演技。
「この人こんなに上手かったっけ?」と唸ってしまうほど
暴力亭主を見事に演じている。
上手く表現できないが「見事な脇役」である。
強烈でありながら、しかし主役をくってしまわない程度の
その微妙な存在感。

よくぞこれだけ芸達者が集まったものだと
感心してしまう作品。

面白かったです。
2000年・英
監督/ガイ・リッチー
出演/ブラッド・ピット
   デニス・ファリーナ

==========================================
アントワープで大きなダイヤを盗むことに
成功した強盗団。
仲間を裏切りダイヤを横取りしようと企み・・・
==========================================

斬新でありながらどこか70年代テイストが感じる
カメラワーク。
いろいろな人物の話しが絡み合いながら
最後にはちゃんとまとまっている。
評判どおりの面白い作品だった。

DVDの特典の未公開シーン。
本編を見終わってから、さぁ観ようと思ったら
なんと本編中にダイヤのマークが出ている時に
決定ボタンを押さないと見れないことが判明!
適当に当たりをつけて再生するもダイヤマークは現れず!
仕方なくもう1度初めから観直すことにした。
未公開シーンは何ヶ所かあり、
カットされただけあって無くても差し支えないが、
観ればよりストーリーが把握できるものだった。
それにもう1度初めから観直すことによって
「あぁ〜こういうことだったのか」と
話が分かったりした。

でもこういう特典の収録の仕方は初めて。
ダイヤはどこ〜っ?とゲーム感覚で観直した(笑)

登場人物が複雑に絡み合い分かりにくい部分はあるものの
ユーモアあり皮肉あり、面白い作品。
2000年・米
監督/キーナン・アイボリー・ウェイアンズ
出演/ジョン・エイブラハムズ
   カーメン・エレクトラ

===================================
ハロウィンの夜、殺人事件が起こる。
それを聞いたシンディは1年前の
ある出来事が原因ではないかと考え・・・
===================================

賛否が分かれる作品。
私は面白かった。
お色気・ホラー・パロディーと
ティーンに人気の要素が揃っている。

「スクリーム」と「ラストサマー」がベースになって
いろいろな作品のパロディがてんこもり状態。
スクリームとラストサマーのような
ティーン向けホラーのパロが多いように感じられた。

それにしてもこのスタッフはよほど「ラストサマー」が
気に入らなかったのだろうか?
ボロクソに言っている(笑)
たしかにあのシーンはそりゃないぜと思ったよな〜と
苦笑いしてしまった(笑)

お気楽に観ながらも
「これは何のパロか?」とちょこっと真剣に観てしまう作品(笑)
元ネタがわからなければ、あまり楽しめないかも。
2001年・米
監督/マイケル・ベイ
出演/ベン・アフレック
   ジョシュ・ハートネット

====================================
第2次世界大戦、真珠湾攻撃を舞台に
幼なじみのパイロット、レイフとダニー、
そして従軍看護婦のイブリンの
愛と友情を描く・・・
====================================

見ごたえありましたよ、奇襲シーン。
45分間の戦闘シーンだけど長さを感じさせない迫力!

戦艦の間を2機の日本機がすり抜けるシーンは
特撮かと思ったらなんと、実写だった!
船と2機に飛行機の距離はほとんどないのに
なんてすごい操縦テクニックなんでしょう!

この他にも、ものすごいスピードで
鉄塔をかすめて飛ぶシーンも実写。

飛行機乗りにとっては、この位普通なのかしら?

CG全盛の今日、ものすごいシーンは作り物と思ってしまう
自分が恥かしくなった。

「プライーベート・ライアン」の戦闘シーンも衝撃的だったが、
「パール・・・」の戦闘シーンにまたもや度肝を抜かれたって感じ。
2作品の違いはプライーベート・・はシュールな感じだが、
本作品は、適当な表現ではないかもしれないが、
ショーアップされた「見せ方」が分かっている作品。

主人公3人の愛と友情うんぬんは、なくても全然差し支えない。
・・・っていうか、戦時下の三角関係は
初めから先がみえるおハナシ。
ラブシーンなんかより、男2人の子供時代のエピソードを
もっと描いたほうが、よっぽど良かったのでは?

この作品の見所はズバリ「45分の戦闘シーン」と
DVDの特典として収録されている「メイキング」。

このメイキングにはメモリアルパークとなっている
アラバマの空撮がある。
本当に浅いところにあるから空から見ると
ちゃんと船体が見えるのが衝撃的である。
もちろん海中の、コケだかうつぼだかがついて沈んでいる
船体の映像もある。

主人公の愛と友情なんかよりこのアラバマをみたほうが
戦争の悲惨さが実感できる。

本編よりメイキングのほうが面白い稀有な作品。
1975年・英
監督/ケン・ラッセル
出演/ロジャー・ダルトリー
   リンゴ・スター

==================================
楽聖と呼ばれるリストの生き様を
クラシックとロックを用いて表現。
==================================

ナンセンスというか、パロディーというか、コメディーと言うか・・・。
何と言うか、スゴイ作品だな。
いろんな意味で・・・。

楽聖フランツ・リストを演じるのは
ザ・フーのロジャー・ダルトリー。

クラシックとロックの融合、
古典と現代の融合、
良識とナンセンスの融合を意図しているかのような作品。
上品とは下品と揶揄しているのかもしれない。う〜ん・・・。

リンゴ・スターが法王役で出演。
この法王の登場の仕方がヘン(笑)
玉座に座ったままでガラガラと出てくる。
もちろん退場する時も同じ。
なんか鳩時計の鳩みたいだ(笑)

真面目という印象があったリストは
この作品ではスケベ野郎に描かれている。
牧師となったリストは法王の命で保身のために
悪魔崇拝のワグナーを倒しに行く。
ワグナーは人造人間の研究に夢中。
リストがピアノを弾くとピアノからミサイルが発射され、
ワグナーは昇天。
・・・と思いきやヒトラー風フランケンシュタインとなって復活し、
ギターだかベースだかを弾きながら町を破壊して歩く。
このワグナーのギター(ベースかもしれない)は
リストのピアノと同様に、音が出るたびミサイルが発射される。
リストも死んでしまうが、天国で歴代の彼女達と音楽を奏でているが、
「俺にはやることがある〜」とばかりに
彼女達とロケットに乗りこんで、
今度こそワグナーを退治するというおハナシ。

たしかヒトラーはワグナーの音楽が好きだったような。
だからこの作品のワグナーは人造人間を研究したり、
少年達を教育したり、ヒトラー風フランケンシュタインに
なったのか・・・。
そう考えるとリストがチャップリンのパロディーをやっているのも
意味があるんだよね・・・。

ショパンはジョルジュ・サンドに尻にひかれていたりなど
歴史と音楽史が分かればもっと理解できて楽しめた作品かもしれない。

お下劣・ナンセンスの連続で最初はツライが
観終わった後には、あぁ〜そういうことかと思う。
いや、何か意味があるように描いていて
実は意味なんて無いのかもしれない(笑)
1982年・米
監督/フランク・ヘネンロッター
出演/ケビン・ヴァン・ヘントリック

==========================================
シャム双生児のベリアルとドゥエイン。
自分達を無理やり切り離した医者達に復讐する為、
兄のベリアルをバスケットケースにいれ、
NYにやってきたドゥエインだが・・・
==========================================

なんじゃこりゃ〜とツッコミをいれて楽しめる作品。
弟ドゥエインが夜のNYを全裸で疾走する
サービスシーン(?)もある(笑)

切り離された兄のベリアルの体は骨がない肉の塊という設定。
それなのにちゃんと歯がある、目がある、
おまけに超能力まである。
切り離されるシーンはまさに「カポッ」と分離される。
「カポッ」と切り離されたベリアルは空洞っぽいのだ(笑)

そのベリアルは術後ゴミ袋にいれて捨てられるのだが、
ゴミ袋がモゾモゾと動いて助けを求める。
フツー死んでいるんじゃない?(笑)

肉の塊のお兄ちゃんは普通の体の弟ドゥエインに
彼女ができると嫉妬して、超能力で弟を苦しめる。
嫉妬するだけじゃなく性欲もあるようで、
同じホテルのおばさんの部屋に忍び込み、
おばさんの真っ赤な下着を盗む。
手に取り恍惚とするベリアル(笑)
このベリアルの動きは「カクカクッ」としたコマ撮り(笑)
ミルミルの初期のCMを思い出してしまったよ。

肉の塊で性欲もあるお兄ちゃんはついに弟の彼女の部屋に侵入し
なんとレイプした挙句に殺してしまう。
・・・レイプって・・・ツイてたんだ・・・
「空洞でカポッ」の体のどこにツイてたんだ・・・?

恋人を殺された弟は失意のあまり兄を抱えて飛び降り自殺。
兄弟無理心中でこの作品はラストとなる。

普通の体の弟に羨望し嫉妬する兄、
兄を大切に思いながらも自分の人生を生きられない弟。
「カクカクッ」としたコマ撮りの画面の中にも
悲しげな思いが根底に流れる。
ツッコミをいれて笑うだけではなく、哀れさが漂う作品。

ちなみに続編では実は2人は一命をとりとめて
弟には新しい恋人ができ、兄も同じような肉の塊の彼女ができるらしい。
ところが弟の恋人は昔の自分と同じく
わき腹に肉の塊の姉妹がくっついていて
ショックをうけた弟は、昔のように兄ベリアルを自分の体に
くっつけるそうだ。
・・・それって話がもとに戻ったということ?
じゃ1作目は何だったの〜?(笑)
残念ながらウチの店にはこの続編が置いていない。
取り寄せることも出来なかった。
う〜っ続編も観たいよ〜!!!
1995年・中国/香港
監督/ウー・ティエンミン
出演/チョウ・シュイ

=========================================
920年代の中国。
変面王と呼ばれている年老いた大道芸人。
この「変面」と呼ばれる芸は
先祖代々息子に受け継がれてきたものだった。
身よりのない老人は 芸を受け継がせようと
男の子を買い取るが・・・
=========================================

主役の朱旭(チョウ・シュイ)は
「大地の子」で中国人養父を演じた人。
大地・・の陸役はウマイとしか言いようがない演技だった。

この作品でも素晴らしい演技。
先の見えるストーリー展開にもかかわらず、
思わず涙がこぼれてしまった。

朱旭は本当に上手い役者だ!

クーワーを演じていた子役も良かった。
ひたむきなまなざしが印象的。

誠実・忠孝・ひたむき、
そんな言葉が似合う作品。
2000年・米
監督/スコット・アレキサンダー
出演/ノーム・マクドナルド
   ダニー・デビート

==========================================
お金持お婆さんの執事兼お抱え運転手は
あまりの待遇の悪さに、主人の愛犬を誘拐し
身代金を要求しようとするが、
犬に逃げられたあげく、自分が誘拐されたことに
なってしまった・・・
==========================================

面白い!面白過ぎる〜!!!!!

父親の跡をついで執事兼お抱え運転手、つまりは雑用係の主人公。

誘拐時、犬に手を噛みつかれた主人公。
「メリーに首ったけ」でも犬を振り回すシーンがあったけど、
こちらはメリーをしのぐほどの振り回し方(笑)
しかも振り回すたびにB級スプラッターばりの
血のりがビュービューでる(笑)

ダニー・デビート扮する死体検死官もおかしい!
身元不明の死体を運び出そうとしているところを見つかると、
「いや〜、ウチで仕事の続きを・・・」なんて言い訳!
フツー、そんなことしないでしょ?!(笑)

ダニー・デビートの人物設定が笑える、
ストーリー展開も笑える、
場面場面に笑いの源がある。
そしてラストには心が温かくなる。

大爆笑ドタバタコメディーってこういうのを言うのかな。
純粋に大笑いできる作品。
2000年・米
監督/スティーブン・ブリル
出演/アダム・サンドラー
   ハーベイ・カイテル
   クエンティン・タランティーノ

=========================================
地獄を治める魔王一家の末っ子ニッキー。
父親が息子達に大魔王の座を譲らずに
あともう一万年おさめると言ったことから
2人の兄は地獄を飛び出して地上へ。
兄達が戻らないと、
父親の命が持たないと知ったニッキーは・・・
=========================================

豪華キャストによる家族でも楽しめる作品。

アダム・サンドラーはほんとおかしい!!!
他のキャストも豪華!
タランティーノでしょ、カイテルでしょ・・・
特にカイテルは最後の方は「口」だけ。
なんて贅沢な使い方なんでしょう!(笑)

その豪華キャスト陣のなかでも
ブルドックがしっかりと存在感をアピール(笑)
このブルドック、TwoDogsのCMにも出ている
スターわんこちゃんなんだとか。
さすがスター、良い毛並みをしています。

スカーフェイスのパロなどいろいろ笑えるシーンが満載。
ヘヴィメタファンならもっと楽しめるかも。
1993年・日本
監督/川尻 善昭
   今西 隆志
   高橋 良輔
声優/堀内 賢雄
   永井 一郎

===========================================
松本零士原作の戦場まんがシリーズ「ザ・コクピット」の
「成層圏気流」「音速雷撃隊」「鉄の竜騎兵」
の3作品が収録。
===========================================

当然のことながら、いつものおなじみのキャラは
誰もでてこない。
「松本零士モノ」と思って観ているから
いつメーテルやハーロックがでてくるのかしら?と
ちょっと期待してしまった(笑)

同じ戦争アニメの「紺碧の艦隊」よりも
センチメンタル色が強い作品。

ホッケウルフや桜花など
なじみの飛行機がでてくるのが嬉しい。

蛍風としては3話目の「鉄の竜騎兵」が1番良かった。
走れメロス風であり、
レーサー同士の魂の共振的部分があり
戦争を知らない世代には
1番分かりやすいテーマだったと思う。
1994年・米
監督/ゲーリー・ジョーンズ
出演/ガンナー・ハンセン

=========================================
アメリカの国立公園の沼に宇宙船が落下した。
沼に繁殖していたボウフラは宇宙人の血を吸って
巨大な蚊になった・・・
=========================================

やす〜い昆虫パニックモノだが、
ドロドロと気色悪さを売りにせず、
作っている本人達がその安さを分かった上で
笑わせようとしている作品。

国立公園に転職する彼女を送る途中の車中のカップル。
突然「何か」をひき殺してしまう。
あら何かしら〜?鳥かしら〜?大きな昆虫みたいね〜と
そのまま何事もなかったかのように走り去る。

な、な、なんだ〜!
動物ひき殺したら普通は動揺するんじゃない?
犬をひいて路肩でショックのあまり蹲っている人見たことあるよ。
アメリカでは大した問題じゃないのかな?

テントでエッチを済ませたばかりの男が外に出ている間に
「わざわざ」テントの入り口から入ってくる巨大蚊。
何も気づかない女が足を触られて
いや〜んウフフといってる間にプスッ。

巨大蚊が大群で向かってきているのに何も気づかないキャンプ客。
普通の蚊の音でも気になるのに巨大蚊の音に気づかないのか?!

銃で撃ち殺し、弾が残り少なくなったところでやっと
火で追い払う主人公たち。

軍の仕事で隕石を探しに来ている博士。
巨大蚊が「隕石」と関係があると分かると
「隕石」調査もせずに巨大蚊もろとも隕石を爆破しようとする。
・・・おいおい それで仕事はいいのか〜?(笑)

いろいろとツッコミポイントがあるが一番の笑い所は
蚊に血を吸われまくっている被害者の顔が
みるみる萎びていき目玉が飛び出してくるところ。
なんとピンポン目玉がボロ〜ン!
いくら安くても1994年製作でピンポン目玉はないでしょう(笑)

昆虫パニックモノだが気色悪さは薄く、
笑えるツッコミポイントが結構ある。
ファミリー向けとは言えないが、
シャレのつもりでかる〜い感覚でどうぞ。
1999年・米
監督/アラン・パーカー
出演/ロバート・カーライル

==========================================
ニューヨークで暮らすアイルランド人の一家。
待望の末娘が誕生したがすぐに病死。
一家はアイルランドのリムリックに戻り生活するが、
ここでもやはり貧困の毎日だった・・・。
==========================================

はぁ〜・・・切ないです。
貧乏って辛いです・・・。

ロバート・カーライル演じる父親はプライドばかり高くて
ろくに仕事をしない。
たまにお給料がはいると、全部酒代に消えてしまう・・・。

そんな父親でも息子にとっては「父親」。

ロンドンに出稼ぎに行ったっきり音信不通になってしまった父親。
生きる為に母親のイトコの家に曲がりする家族。
母親は夜な夜なイトコと関係を持ちながら必死で生活。
フランクはいつかNYに行く為に仕事に明け暮れる毎日。

フランク・マコートの自伝を描いた作品。
悲惨な境遇でも希望を失わず、目標に向かう姿。
ぬるま湯生活の自分が恥かしくなった・・・。

線の細いカーライルがプライドだけの、しかし愛すべき父親を演じ、
アイルランドの薄暗いグレーがかった画面が
家族の貧困生活を見事に演出。
そして貧困のなかでも心が洗われるような
子供達のいきいきとした表情。
秀作です。
1998年・米
監督/ヴィンセント・ギャロ
出演/ヴィンセント・ギャロ
   クリスティーナ・リッチ

==========================================

刑務所から出所したばかりのビリー。
彼は両親に服役する前「結婚して政府の仕事で遠くに行く」と
嘘の説明していた。
なんとしても妻を連れて帰らなければならない彼は、
偶然出会ったレイラを誘拐し・・・
==========================================

面白かった!
こういう作品好きだ〜!

ギャロ扮するビリーは自分勝手な困ったちゃん。
偶然出会ったクリスティーナ扮するレイラに
「これから俺の妻のふりをしろ」
「言うこと聞かなかったら殺す、言う通りにしたら一番の親友になってやる」と
とんでもない脅迫をする(笑)
見ず知らずの男にいきなりこんなこと言われたらどっちもヤだよ〜。

しかしレイラはついていく。
そして彼の両親の前でビリーを褒めまくる。
普通は逃げ出したり、助けを求めたりするんじゃない?
ヘンな子だな〜。

いや、ヘンな子だからこそおとなしくついて行ったのか!(笑)

ビリーは困ったちゃんだが、次第にその困ったちゃんぶりが
いとおしく思えてくる。
母性本能が刺激されるってやつかな?
誰からも相手にされなかったビリーだが、
レイラだけが「あんたはハンサム。愛してる!」と言う。
なんかさ〜・・・
「俺のことを理解してくれる女が絶対にはずだ」って
自分の欠点を改めずにプライドだけどんどん高くなっていく
モテナイ君の映画みたいだ・・・。
世の中そう甘くはないと思うのだが・・・。

DVDの特典として日米の予告編と
ギャロのインタビューが収録されている。
ギャロ版予告編はスタイリッシュ&実験的なもの。
日本版の予告編はギャロ版とは違い
クリスティーナ・リッチを前面に押し出し、
恋愛部分を大きくとりあげている。
知名度のある女優の恋愛モノということで
集客しようとしたんだな〜。

ギャロのインタビューのなかで彼の子供時代が語られている。
劇中のビリーの両親は変な親と思ったが、
ギャロはもっと壮絶な環境で育った。
よくぞここまで成功したなと思う。

ボーリング場でいきなりタップダンスする
クリスティーナの踊りは笑える。
その他実験的な試みにあふれ、楽しめた。

< 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60