1989年・米
監督/デビッド・オデル
出演/ランディ・クエイド
   マーガレット・コリン

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ある日突然、10億人の火星人が地球におしかけてきた、
火星人はテレパシーとテレポートを駆使して
地球人をパニックに陥れる・・・
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久々にしょ〜もない作品を観たという思いが強い。

神出鬼没の火星人は人の秘密をベラベラと話して
地球人を困らせる。
一応火星人はみんなコメディアンという設定らしいが、
笑えないのである・・・。

こいういB級作品は、たいていつっこみをいれて楽しむのだが、
この作品に関しては、つっこみもいれらない・・・。

なんか学生の映研が作ったみたいなノリで、
「映画つくろうぜ〜」という若き情熱が感じられる反面、
「とりあえず何か作って間に合わせようぜ〜」という
ユルさも感じられる。

大作でもない、傑作でもない、
ツッコミをいれて楽しむ愛すべき作品でもない。
こういうのは、観ていてかなりツライ。
時間を無駄にしてしまったようで
茫然自失、何にもしたくない・・・。

ま、何にも観るものがなければどうぞ、
お勧めはしませんが・・・。
1998年・英
監督/ブライアン・ギブソン
出演/スティーブン・レイ
   ビリー・コノリー

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70年代初めに一世を風靡した
ロックバンドのストレンジ・フルーツ。
77年の野外コンサートを最後に解散し、
今はメンバーそれぞれ別の仕事をしているが、
金に困る生活は皆同じ。
金と名声よ、もう1度!と再結成するのだが・・・
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うひゃ〜、面白すぎる!

かつては金も名声も女にも困らないウハウハ生活の彼らだが、
20年後の現在は屋根職人やコンドームのセールスなどで
ほそぼそと生計をたてている。
かつての栄光を取り戻そうと再結成するのだが、
20年のブランクは勘もテクも肉体も衰えて、
もはやただのオヤジになってしまった彼ら。
そのくせかつての栄光や因縁を忘れられないのだから
しょーもない。

ボーカルのレイ役のビル・ナイがすっごくおかしい!
人気ロッカーだった頃が忘れられず、
誰も彼のことなんか見ていないのに
今でも人前ではサングラスをかける毎日。

ピザの配達のお兄ちゃんが受け取りにサインをくれというと
「サイン」という言葉に反応して
「宛名は誰にする?」と気取ってサインしたり(笑)

「あなたは大きなステージが似合う」と励まされると
ど派手な衣装でフルボリュームで歌ってしまう。
小さな会場なのに・・・(笑)

ブライアン役のブルース・ロビンソンも良かった。
栄光と絶望に疲れて、やつれた姿は
男の色気を感じる。
いや〜、蛍風ちょっとドキドキしちゃったよ(笑)

笑っちゃうけど、そこに秘められた中年の苦悩が伝わり
頑張れ!と応援せずにはいられない。

若さの象徴、不老のはずのロッカーが
中年という目の前の現実にもがきながらも
必死でかつての栄光を取り戻そうとする姿はいとおしい。

10/21 に観た「バンドワゴン」と同じく
車で各地をツアーするバンドの話だが、
バンドワゴンは「これから」を目指す青春モノに対し、
こちらは「かつて」を取り戻す作品。
人生経験が長い分だけ深みのある作品に仕上がっている。
比べて観るのも面白いかも。

ちなみに劇中の曲はクラッシュのミック・ジョーンズらが作曲。
聴きやすい良い曲ばかりだった。
2000年・仏
監督/マチュー・カソヴィッツ
出演/ジャン・レノ

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アルプス山脈の山中で死体が発見された。
胎児の形に縛られ、眼球と両手が切断された死体だ。
そして同時期に別の村で昔事故で死んだ
少女の墓が荒らされる事件が発生していた・・・
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金かけてまっせ〜って感じの作品。

死体は本物の人間かと思いきや、
なんとすべてシリコン製の作り物と知って愕然!
青い血管の浮き出方とか肌の質感、傷の湿り気などが
とても作り物とは思えないほどスゴイ!!
B級スプラッタの
「血のり どば〜ん ただそれだけよ」なモノ(笑)を
見なれていただけに衝撃をうけた。

単に役者にメイクして終わらせずに
わざわざシリコンで死体を作るところに
監督のこだわりと豊富な資金の存在を
うかがうことができる。

ジャン・ピエール・カッセルの死体を見つめる
ヴァンサン・カッセルのシーンは少し笑えた。
だってヴァンサンの顔ってば、お父さんとそっくりなんだもん(笑)

ロケーションも孤立した印象をうける山里で、
いかにもヒッソリとなにやらやっていそうでGOOD!

建築様式やインテリアなど、ストーリー展開のヒントが
散りばめられている。

作品全体として従来のフランス映画っぽくない。
一番分かりやすいのが音楽だが、
フランス映画というよりハリウッド的な作品。
お金もそーとーかけてるしね(笑)

「ザ・ウォッチャー」と同じ時期にレンタル開始した作品だが、
こちらは「ザ・ウォッチャー」ほど注目されなかった。
しかし、とても面白く、なんといっても死体は一見の価値アリ。
レンタル開始時期をずらした方が、
もっと話題になった作品かもしれない。

「ザ・ウォッチャー」見るなら、
こちらのほうを、ぜひお薦めしたい。
1969年・イタリア/西ドイツ
監督/ダリオ・アルジェント
出演/トニー・ムサンテ
   スージー・ケンドール

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画廊で男女がもみあいの末、女性が刺されてしまうのを
目撃した米国人サム。
そのことがきっかけで、女性連続殺人事件に巻き込まれていく・・・
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作品を観終わってまず
真面目に作ってるなぁ〜と思った。
監督デビュー作とはいえ、ダリオ・アルジェントだから
変な作品かと思っていたが、ちゃんとした作品だった。

しかしながらツッコミをいれたくなる部分も
しっかりある。良かった(笑)

事件を目撃したサム、警察に連続女性殺人事件の犯人と疑われる。
いくら証拠が少ない事件だからといって、
目撃者=犯人と結び付ける警察もなんだけど、
このサムも
「何か気になる事を見たんだ。でも忘れてしまった」という始末。
そんなことをいうから警察も疑うんじゃないかい?
意外にもあっさり容疑が晴れて、
アメリカにすぐに帰ればいいものを
犯人を突きとめてやる〜と探偵ごっこをはじめるサム。
少しずつ犯人に近づいてくサムに警察は
「手助けが必要な時は遠慮無く言ってくれ」
おいおい〜、犯人を捕まえるのは警察の仕事でしょ〜(笑)

1枚の絵が事件の手がかりになるんだけど、
これってアルジェント監督の他の作品に
似たような話があったような・・・。

恐るべしダリオ・アルジェント!
2000年・米
監督/ジョー・シャルバニック
出演/キアヌ・リーブス
   ジェームズ・スペイダー

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シカゴで孤独な女性ばかり狙う連続殺人が発生。
犯人はFBI捜査官ジョエルに、これから狙う女性の写真を
送りつけてきた。
その犯人こそジョエルがロスにいたとき
あと1歩のところで逃してしまった犯人だった・・・
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監督:今度映画撮るから、出てくんねぇかなぁ〜
キアヌ:おうっ いいぜ!

なんて言ったかどうか知らないけど、友人のシャルバニックの話に
気軽にOKしたキアヌ。
カメオ出演くらいに思って快諾したのが、
主要な役になって激怒したとか・・・。

特に新鮮味のないストーリー。

最近には珍しいあっさりとしたラストは
「キアヌだから」何かやってくれそうという期待を
見事に裏切る。
キアヌのそっくりさんだと思えば、
この「あっさりラスト」もOKなんだけど(笑)

予算がないのか、時間が無かったのか
あまりにも上っ面だけなぞったような作品。
犯人役をキアヌにしなければ、見えない犯人に翻弄される
ジェームズ・スペイダーの苦悩がもっと描けたかもしれない。
ヘタにキアヌというスターを持って来たが為に
ストーリー性よりも話題性を重視してしまった作品。
キアヌが相手じゃなかったら、
もっとスペイダーの場面が多かったかもしれない。

それにしてもジェームズ・スペイダーを見るたびに
「安い」と感じてしまう。
すごいハンサムでもなければ、ブ男でもない彼。
なかなかの演技をしても、なぜか「安い」印象を受ける。
名前を呟いてみる。
ジェームズ・スペイダー
ジェームズ・スペイダー
ジェームズ・スペイダー・・・
着色料が入った駄菓子とか
高速のサービス・エリアの具なしヤキソバを連想する。
自分でもなぜだか分からないが、彼を見るたびにそんな
チープな思いでいっぱいになるのだ。
なぜなんだろう・・・?

キアヌの殺人犯ということで興行的にはヒットした作品だが
内容的には凡庸。
作品の質云々よりも興行成績を優先した結果か?
「成功」は何を指すのだろうか?
賞をとるような作品か?
それともお金を稼ぎ出す作品か?
もし監督が後者の考えであれば、
初監督作にして成功を収めたことになるのだろう。
かなり野心的な監督である。
何年かは「ヒット作 ザ・ウォッチャーの監督」で
食べていけるだろう。
1999年・日本
監督/幾原邦彦
声優/川上とも子
   子安武人

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鳳学園に転校してきた天上ウテナは
昔の恋人・桐生冬芽と再会。
彼の指にはめられていた物と同じ
薔薇の刻印の指輪を手に入れたことから、
「薔薇の花嫁」をめぐる決闘のデュエリストになる・・・
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残念、ガックシ・・・
TV版が面白かったのでこの劇場版を観たのだが、
期待ハズレ。

TV版の何が面白かったかというと、
大袈裟な演出や宝塚的雰囲気が良かったのに、
劇場版では その面白さがすべて排除されている。
ヅカチックなところが男女問わずハマった要因なのに、
劇場版はただのアニメになっていた。

対象を少女マンガファンではなく、
男性アニメファンに設定したのか、
梅宮アンシーの顔がアニメ顔、
キャラもふつーのアニメキャラになっているし、
ラストはメカまででてくる・・・。
あたしゃ、少革でメカを見たいと思ったことは一度もないぞ!

王子様の声をミッチー王子がしていたのは面白かったけど、
やはりTV版通り、ディランいや小杉さんにやってもらいたかった。
小杉さんのあのクールで一筋縄ではいかないような
あの声が聞きたかった。

新しいファン=男性アニメファンを取り込むには
TV版の続編では内容がわからず無理、
かといってTV版と同じ話では従来のファンを
大量に劇場に呼びこむのは無理と考えた末の
ストーリー展開なのだろうが、
この劇場版をみて、一体何人の新しいファンを
獲得できたのであろうか?

従業員価格で安くレンタルしたけど、
普通の値段でレンタルしていたら激怒していたかも。
1983年・英
監督/トニー・スコット
出演/カトリーヌ・ドヌーブ
   デビッド・ボウイ

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ニューヨークのとあるディスコに現れたカップルの正体は
吸血鬼とその愛人でやはり吸血鬼だった。
愛人の吸血鬼は最近眠れなくなり
永遠の命であるはずが次第に老いていく・・・
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カトリーヌ・ドヌーブが吸血鬼で
その老いて行く愛人吸血鬼をデビット・ボウイが演じている。

この2人のオーラときたらすごい。
「わたくしがドヌーブよ」
「俺がボウイ様だぜっ」って感じで圧倒される。
芸達者なスーザン・サランドンも彼らの前では
さすがに地味〜な存在にしかうつらない。
演技以前に彼らの持つ強力な存在感、
これがスターというものだろうか?

ドヌーブのファッションが素敵!
流行とは無縁の「永遠なる上品」な着こなし。
上手く表現できないが、「本物の大人の女」とは
こういう人をいうのかもしれない。

ドヌーブ様は大女優である。
けっして肌を露出することはない。
必要と思われるシーンにおいても然り。
代わりにサランドンやボウイ様が頑張って脱いでいる。
ボウイ様の場合、肌を見せることが好きなだけかもしれないが(笑)

デビッド・ボウイは「地球に落ちて来た男」での
宇宙人役が忘れられない。
特殊メイクをしていないのに、彼は人間には見えないのだ(笑)
彼の持つ独特の雰囲気が人間ばなれしてるのである。
人間というよりもデパートに並んでいるマネキンのようだ。

「地球に・・・」から比べると年齢的に衰えが見え始めているが、
それでも充分にマネキンのような美しさのボウイ。
いや、衰えが見えはじめているからこそ
「永遠の命」「永遠の若さ」に固執する哀れさが伝わる。

愛人・ボウイ吸血鬼とは違い、本当に年を取らないドヌーブ吸血鬼は
ボウイが役目をおえると、また有り余る時間の退屈しのぎに
新しい子を愛人にして吸血鬼にするのである。
永遠の命を持つドヌーブには虚しさが漂う。

いわゆる「モンスター・吸血鬼」モノとは趣が異なり、
老いの悲しさ、永遠の虚しさを考えさせられる作品。
2000年・英
監督/ジョエル・ハーシュマン
出演/クライヴ・オーエン
   デビット・ケリー

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人生をあきらめた男コリンはエッジフィールド刑務所の囚人。
ある日署長から庭造りを言い渡されるが、
彼も仲間もそんなガラじゃないし、経験もない。
しかし独学で限られた予算と粗末な道具で始めるうちに
命を育てる喜びを知る。
そしてついに女王も鑑賞する伝統ある
フラワーショーに出場が決まった。

実話をもとに作られた作品。
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仏頂面の野郎どもが渋々と始めながらも
次第にパンジーだ、チューリップだと庭作りにハマっていく様は
ほのぼのとしながらも命を育てる素晴らしさが伝わってくる。

「ウェイクアップ・ネッド!」で飄々とした演技をみせた
デビット・ケリーが、ここでは末期癌の囚人役ででている。
消えゆく自分の命と向かい合いながらも、
育ちゆく植物をいつくしむ一点も曇りのない表情は
胸がしめつけられる。

世間は頑張る現在の彼らではなく、過去に犯した罪で彼らの
人となりを判断する。
憤りを感じながらも、庭師としての生きがいを感じ始めた彼ら。

人は植物を育て、植物は人を育てる。
私も何か育ててみようかな・・・?
2001年・米
監督/アンジェイ・バートコウィアク
出演/スティーブン・セガール

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ハミダシ刑事のボイド。
数々の問題を起こし、ついに15分署に飛ばされる。
しかしそこでもスタンドプレーの末、
囮捜査中の仲間の邪魔をしてしまい・・・
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内覧用サンプルビデオで観た。
レンタル開始は11/23から

いつもとは違う感じの役どころのセガールさん。
今回はハミダシ刑事で署内の鼻ツマミもんって感じ。
今までのセガールさんは、一匹狼だけど「品行方正・真面目」なのに、
この作品では どちらかというとメル・ギブソンや
イーストウッドがやるみたいな役。

いつも思うけど、セガールさんのアクションはとてもキレイだ。
流れるようで、気品すら感じる。

ストーリーはいたってシンプル。

乱闘!ボコボコッ
拳銃!バンバンッ
カーチェイス!キキーッ
爆発!ボバボンッ!

とても分かりやすい作品。
やっぱアクションものは、分かりやすいのが一番だ。
今月はハンニバルがレンタル開始初日から人気だった。
たくさん本数があるにもかかわらず、
すべてレンタル中の状態がしょっちゅう。
カウンターで「ハンニバル帰ってきてませんか?」
と聞かれるたびに
「カンニバル」や「カンニバル!ザ ミュージカル」なら
あるんだけどなぁ〜と何度思ったことか!(笑)

今月私が観た作品の中では、
「ロッキー・ホラー・ショー」と「少女革命ウテナ」が面白かった。
両作品とも少しクセがあり、
かならずしも万人にウケルとはいえないが、
私には血がたぎるほど夢中になれた作品。
どちらかを選ぶとすれば、う〜ん難しいけど「ロッキー・・・」かな。
ティム・カリーの妖しい魅力は何度見てもいい。

相変わらずラブストーリーとSFの本数が少なかった。
あ、SFは1本も観てないかも。
SFは嫌いじゃない。観たいと思っている作品も何本もある。
しかし、いざレンタルする際に違うものを選んじゃうんだよな〜。
なぜだろう・・・???

来月こそはSF観るぞ〜!
2000年・米
監督/フィリップ・スピンク
出演/ジェームズ・ドーハン

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公爵が急死し、遺産を相続できると思っていた甥夫婦。
ところが遺言状には犬のヒューバートが相続と書いてあり・・・
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イヌイナルイサンという邦題は
「大いなる遺産」のひっかけか?
内容がチャイルドムービーであるがゆえ、
大人も取りこもうとしてつけた邦題であろう(笑)

作品は犬が変に人の言葉を喋らないのが好感がもてる。
この犬、いやお犬さまのヒューバートは
甘えたり、すねたり、恋をしたり、マナーレッスンを受けたりと
忙しくも充実した生活。

甥夫婦以外は みな素朴な心優しい人ばかり。
悪役の甥夫婦も邪悪な感じはなく、ほのぼのとした作品。
おとぎ話みたいで、子供に見せたいと思う作品。
2000年・中国
監督/アン・リー
出演/チョウ・ユンファ
   ミッシェル・ヨー

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名剣の使い手リー・ムー・バイは
長い間師匠の仇を追っていた。
しかし、それをあきらめ武道の道から引退しようと
名剣をユーに渡す。
自由に憧れるイェンはその名剣を盗み出し・・・
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ブルース・リーからジャッキー・チェンへと時代が移る間に
沢山のワイヤー・アクション映画が作られていて、
なぜ今更?という感がして なかなか観る気になれなかった。

結論からいうと、観て良かった。面白かった。
従来のアクションだけの作品と違い、ドラマ性も濃く面白かった。
ミッシェル・ヨーは、しっとりとした
大人の女の色気を漂わせながらも
アクションシーンの見事さ!
目玉のワイヤーアクションも舞踊みたいに綺麗。

しかし、一番の面白い点はDVDの特典として収録されている
監督と製作者の解説。いや解説というよりもツッコミ。
おいおい、自分の作品にツッコミいれてどうすんだよ〜(笑)
でも監督はじめスタッフがこの作品を
いかに愛してしるのかが、ひしひしと伝わった。

1時間59分楽しめました。
1998年・米
監督/ノーラ・エフロン
出演/メグ・ライアン
   トム・ハンクス

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街で母の代から小さな絵本店を経営するキャスリーンだが、
近くに大型書店がオープンしてまう。
その大型書店のオーナーはなんとメール友だった。
お互い相手の素性を知らないままに
メールでのやりとりが続くが・・・
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今月まだラブストーリーを観ていなかったので、
あわてて観た。

ラブコメといえばほとんどの人が
メグ&トムを連想すると思うが、
2人の演技は期待通りのもの。
表情が本当にカワイイ!(2人とも)
メグの大きな襟の白シャツは
清潔で誠実な感じがでていて良かった。

実際のところメールでの恋愛はどんなもんだろう?
表情・声の抑揚がわからず、字面だけでは
自分の良いように解釈してしまわないのだろうか?
劇中メグが言ってたように
「素性がわからないから、いつでもやめられるわ」と
自分に弁解してのめり込んだりしないのだろうか?

メールのやりとりも出会いのきっかけと思えばいいのかな・・・。

どんな出会い方にせよ、五感+第六感で判断することが大切だと思う。
おばさんくさい意見だけどね(笑)
2000年・米/オランダ
監督/ディック・マース
出演/フランチェスカ・ブラウン
   ウィリアム・ハート

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口がきけないメリッサは10歳。
父親の仕事の出張をかねて、家族3人でアムステルダムに行く。
滞在先のホテルには人気ロックスターも滞在していて、
厳重な警備だった。
偶然ホテルで殺人現場を目撃してしまったメリッサに
犯人の魔の手が・・・
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舞台はアムステルダムのホテル・ヨーロッパ。
おぉ!思い出のホテル・ヨーロッパだわ!!
劇中にもでてくるが、ここの食事は本当に美味しかった。
夕食は美味しいけど、朝食はイマイチってところが多い中、
ここは朝食も美味しかった。ほんとマジで。
何を食べたのか覚えていないけど、
美味しかったということは覚えている(笑)

さて、この作品はというと、
普段から両親の気を引こうと、
大袈裟な作り話をしていたメリッサの言葉に
父親は殺人を目撃した話も嘘だろうと思う。
ここで救いなのが、母親は信じてくれたということ。

パッケージには「小さなダイハード」と書いてあるが、
ダイハードというよりは、ドジな殺し屋はホームアローンのテイスト。
「ハラハラ・ドキドキ」感よりは、
殺し屋のドジぶりに笑う感じ。
人気ロックスターも笑えます。

ストーリー的には先が読めてしまう程度だが、
緊張と笑いのバランスがとれた作品。
1984年・伊
監督/ダリオ・アルジェント
出演/ジェニファー・コネリー

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スイスの寄宿舎に転校してきた少女は虫と話す
不思議な力の持ち主。
この街は同じ年頃の少女ばかりを狙った
連続殺人事件が発生していた。
少女は虫の力を借り、犯人を突き止めようとするが・・・
=========================================

ジェニファー・コネリー扮する少女は、夢遊病。
そのうえ、虫と交信できたり、
父親が世界的な俳優のため、
寄宿舎の他の子たちから妬まれてイジメにあう。
それだけ普通とは違う境遇なら周りからウクのは当然だと思うのだが・・・

ジェニファーちゃんは「虫が好きなの〜」と言って
蜂やら蝿やらウジなんか手にのせるけど、
本当に好きそうには見えない(笑)
目が笑ってない、顔がこわばってる。

で、ジェニファーちゃんは夢遊病状態の時、
殺人犯を目撃したかもしれないということで、命を狙われる。
父親にもう帰国したいをと訴えようとするが、
多忙の父はなかなかつかまらない。
使えない親父である。

ある夜、ジェニファーちゃんの同室の子が
彼女の服を着て逢い引きに行った帰り、間違われて殺される。

あぁ〜私のせいだわ〜と思ったジェニファーちゃんは
昆虫学者に相談すると、死体が好きな虫の後を追えば、
犯人に行き当たるとアドバイスを受ける。

この昆虫学者は下半身が不自由で、
身の回りの世話をチンパンジーにやってもらってる。
犯人は少女しか襲わないというポリシーをまげて、昆虫学者を殺害。
目の前で主人を殺されたチンパンジーは復讐すべく後を追いかける。
空腹になり、ゴミ箱のジュースの空パックの飲み残しで
喉を潤していると、ゴミ箱の中にカミソリを発見。
(当時はゴミの分別がなかったのであろう)
おぉ、これは使えるとばかりにカミソリを手にまた犯人を追いかける。

一方ジェニファーちゃんは虫のお陰で犯人を突き止めるも、
逆に捕まってしまい、
やっと助けにきた父親も目の前で殺されてしまう。
それもベロベロの柔らかそうな金属板で首を切断。
(あの板じゃ、絶対切れないぞ・・・)
世界的俳優という設定のわりに、あんまりな処遇である。

絶対絶命のジェニファーちゃんだが、
カミソリを持ったチンパン君が犯人の喉もとを切って終了。
っていうか、寝そべった犯人の喉もとに
カミソリをぺちぺちと当ててるだけなんだけどね。
(あれじゃ殺す以前に、絶対切れないぞ・・・)

ストーリーはあるんだかないんだか分からない感じだが、
これが完全版らしい。
ストーリーよりどれだけショッキングなシーンを
見せるかに心血注いでいる感じ。
これって、なんか設定とか、
同じダリオ・アルジェントの「サスペリア」に似ている。
これがダリオ・アルジェントの作風なのか、
それとも単にジェニファーをいたぶりたいだけで
作った作品なのか。

緩慢とした進行ながらもツッコミをいれて楽しめる作品。
1972年・英
監督/ジミー・サングスター
出演/ジュディー・ギースン
   ラルフ・ベイツ
   ピーター・カッシング

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出会いから4ヵ月でスピード結婚したペギーは
夫の赴任先の学園にやってくる。
新居は学園の敷地内にあるからだ。
夫の留守中、左手に義手をはめた謎の男に襲われ・・・
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またもや無茶苦茶な邦題である。
ペギーは若妻である。
恐怖におののくのも確かである。
しかし体験学習ってのは何だい?
学園が舞台だから?・・・かなり無理目の邦題である(笑)

ペギー役のジュディー・ギースンはなかなかの演技。
この種の作品ではキャーキャー騒ぐだけの女優が多い中、
彼女の演技は心の奥底の恐怖を見事に表現している。
初めは決して美人とはいえないヒロインに同調できないが、
話が進むにつれ、若妻の初々しい可愛さを感じ、応援したくなる。

ジュディーもいいが、やはりハマープロといえば
ピーター・カッシング!
この作品では校長役を演じているが、
カッシングが画面に映るだけで(たとえ隅のほうにちょこっとでも)
緊張感がただよってくる。
この人の存在感、というか存在そのものがスゴイと思う。

さて肝心のストーリーだが、体験学習もなにも正直言って
「???」なのである。
若妻と校長との間に、あの夜一体なにがあったのかちっとも分からない。
今後、カッシング校長がどうなるのかも予測できない。
狐につままれたような後味の悪さ。

ピーター・カッシングが観れただけで、
良しとするべきなんだろうか・・・。
1953年・米
監督/ヴィンセント・ミネリ
出演/フレッド・アステア
   シド・チャリシー

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今は落ち目の元人気ダンサーが
友人の脚本家夫婦のシナリオで
再び舞台に立つ決心をするが・・・
==============================

フレッド・アステアのダンスは上品だな〜。
微妙な手の動きとか、ホント上品としか言いようがない!
無駄のないスリムな体から伸びる長い手足。
当時の女優陣が彼と踊りたがったというのがよく分かる。

ストーリーは当時のハリウッドらしく、
夢あり、笑いあり、涙ありのてんこもり状態。
・・・とはいえ劇中劇は 意味分かんなかったぞ。
1997年・日
声優/川上とも子
   渕崎ゆり子

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天上ウテナは幼い頃に会った王子様と出会い、
「気高さを忘れずにいれば 
この指輪が僕のもとへ導くだろう」と
薔薇の刻印の指輪を貰う。
鳳学園の中等部に通い始めるウテナの前に
同じ指輪を持った生徒会メンバーが次々と決闘を申し込む。
その指輪は「世界を革命する力」をもつ者を決める
決闘者(デュエリスト)の証だという・・・
===========================================

いや〜、ビックリしました。

主な登場人物のシーンでは、
画面の四隅に薔薇がクルクルと回る!
こんなアイキャッチは初めてだ・・・。

ストーリーとはあまり関係ない影絵が
幕間劇みたいに挿入。

ウテナが決闘広場へ赴く際、ものすごい曲が流れる。
ハードロックと宗教歌と合唱曲を足したみたいなやつ。
しかも詩が
 出生登録 洗礼名簿 死亡登録・・とか
 絶対 運命 黙示録、もくし しくも ・・・
なんかすごい荘厳な曲調のわりに語路合せのような詩。

特に後半だが、男達が胸をはだけて悩ましげにポーズを取ったり、
天蓋付きのピンクのベットの上で、ズボンのファスナーを
半分下げてポーズを取って話をしたりと、
ストーリーとは関係ないサービスシーン(笑)が多い。

こんな大胆な演出のアニメは初めてだ。

コミックスもこんな感じなのかと読んでみると、
こちらは ごくフツーの漫画だった。

・・・ということは、このアニメの監督、すごいかも。

コミックスとアニメはエピソードが微妙に異なり、
タイトルと登場人物が一緒なだけで、もはや違う作品とも言える。
しかしながら、コミックスを読んでアニメで説明しきれなかった部分を
補いながらみると、とても分かりやすい。

コミックスにはない生徒会長の妹・桐生七実のキャラが素晴らしい。
わがままでブラコンの彼女の
「梅宮アンシー、クローゼットで生タコ飼ってる変な子だわ作戦」は
素晴らし過ぎる(笑)
七実ちゃんの作戦だけでなく、この鳳学園には
暴れ馬や暴れ牛、暴れカンガルーまでが出現する。
すごい学園だ(笑)

このものすごいキャラの七実ちゃんも、
最後には一番マトモに見えてくる。

DVDには特典として「絶対運命黙示録」等の
挿入歌が収録されている。

こんなにハマったアニメは久しぶりだ!!!
1975年・英
監督/ジム・シャーマン
出演/ティム・カリー
   スーザン・サランドン

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友人の結婚式の後、その場の勢いで婚約した2人が
恩師へ報告しに行く途中雷雨にあい、道に迷う。
電話を借りようと入った屋敷では
Dr.フランクに作られた人造人間の
誕生を祝うパーティーがひらかれていて・・・
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10年ぶりに観た。

あの時も、これはすごい作品だと思ったけど、
今回観て こう思った。
いまだロッキー・ホラー・ショーを超える作品は
出ていないのではないかと!

何度観てもティム・カリーの妖しい魅力は衰えないし、
スーザン・サランドンのブリブリの演技に微笑んでしまう。
たまらなく好きな作品。

DVDで観たが、特典が充実していた。
特に、アメリカの観客は映画の進行に合わせて、
米をまいたり、新聞を広げたりしてこの作品を楽しむんだけど、
そのタイミングが字幕ででるのが嬉しかった。
お家でホラー・ショーが楽しめるなんて最高だ!

ビデオでも何度も楽しめたけど、
DVDなら1週間ずっと楽しめる作品。
2001年・米
監督/スティーブ・カー
出演/エディ・マーフィー

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動物の言葉がわかるドリトル先生。
森林伐採により森が破壊されていると
ビーバーから相談され、
解決策として森にただ1頭残るメスの熊と
サーカスで人に飼われているオス熊を
カップリングさせようとするが・・・
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内覧用サンプルビデオで観た。
レンタル開始は12/7から。

思春期の長女と距離を感じ始め、
とまどうドリトル父ちゃん。
エディ・マーフィーも「良識ある父親」を演じるようになったのね。

たいていの作品の場合、続編は出来が悪いものだが、
この作品はまあまあ。
ちょっぴりお下劣のお笑いも健在。

ただね、森を守るために、
解決策として勝手に熊のカップリングをぶち上げたり、
サーカスのオス熊を無理やり自然に帰す訓練をさせたりは
ちょっと押しつけがましい気がした。
良いことなのだが、でも「我こそは正義」みたいな
鼻につく感じがした。
それで見事2頭の熊が惹かれ合いカップリングに成功し
みんな丸く収まるってのは出来過ぎ。

スリルや激しい展開を期待せずに
家族で楽しむには充分な作品。

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