2001年・英
監督/ケネス・ホープ
出演/シエナ・ギロリー

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ベビーシッターのジュリーは、不可解な火災が起こり、
赤ん坊を焼死させた疑いで逮捕されてしまう。
世間はこの事件を現代の魔女裁判と呼び・・・
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実際に起こった事件をもとに映画化されたらしい。

ジュリーは故郷を離れ、一人異国の地イタリアで
ベビーシッターをして暮している。

ベビーシッター宅の夫アレッサンドロからセクハラを受け
その妻は嫉妬でねちねちジュリーに辛くあたる。
ストレスいっぱいのイギリス人ジュリー。

赤ん坊が死亡した火災は不可解な点が多く、
ジュリーの弁護士は事件は念力発火能力・パイロキネシスが
ストレスを抱えた彼女が無意識で行なったものであると考える。

これは超能力がテーマの作品か?
いや、そうでもないらしい。

裁判劇か?
それにしては、裁判シーンがショボイ。

96分の作品で、感じたことと言えば、
イタリア人男は女が大好きで、
ジュリー役の女優がカワイイということだけ。

箸にも棒にもかからないとは、
まさにこの作品のようなことを言うのだろう。
2001年・ハンガリー
監督/カタリン・ペテーニ
出演/ジョーコ・ロジック

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ロサンゼルスに住む少年ボビーは友人のマーティンと
ヨーロッパで暮す祖父の城・黒バラ城に遊びにきた。
祖父は人が幸せに寿命を延ばす研究をしていたが、
悪者がその研究を狙っていた・・・。
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なんじゃぁぁぁっ!
こりゃぁぁっ!
最初の5分で失敗したと思った・・・。

おとぎチックに見せるためにCGを使うのはいいよ、
でもこの作品、やりすぎなんだよね・・・。
不思議な白く輝くフクロウ・リリスは加工(アニメか?)しすぎで
なにがなんだがよく分からない。
しかし分からないながらもこのリリスは
メンフクロウではないかと推測できる程度の加工。
あ、言ってることが矛盾してる(笑)
つまりメンフクロウであることを必死に隠して
神秘性をだそうとしたのだが
メンフクロウであることもバレバレだし、神秘性もでていない。
白くモヤモヤしたメンフクロウがバサバサ飛んでいるだけ。

城を守る不思議な光の騎士もこりゃまたヒドイ。
白馬に乗った鎧をつけた騎士が、
アニメのような七色の光をまとってでてくる。
2001年製作の作品で、「七色の光をつけて不思議な光の騎士で〜す」って
あんまりじゃないか?
で、この作品の最大の「あんまりな点」は、
ストーリーが途中で終わっていること!(笑)
ていうか、何も展開しない!
悪者の手先が気球に乗って城の忍び込もうとするが、
光の騎士がぼわっと風をだし、
リリスが気球のバーナーをふかして阻止する。
城の中でボビー達は、
あれぇ?アヤシイ男が光の騎士にやっつけられてるみたいぃ
なんだかよく分かんないけどヤレヤレだね〜で終わり。
ボビー達の知らないところで、城に侵入しようとした悪者を
光の騎士がやっつけちゃって、結局ボビー達は悪者の目的を気づかぬまま
光の騎士さん、ありがとうで終わってしまうのだ。

そしてなんとこの作品には「第2章 ロード・レノックスと光の騎士」というのがあって、
そこで、今回の話が終結するらしいのだ。
えええ〜っ!ジャケットには2部作なんてどこにも書いてないよぉ!
そしてこの第2章とやらはいつリリースされるんだ?!
ええ〜っ来年なの〜?!ホントにリリースされるのか?(笑)

本作品はパッケージの書体からして『ハリポタ』に
あやかったものであろう。
ヒット作にあやかった「なんちゃってモノ」が
割りと好きな蛍風だが、このあやかり方はあんまりだ。
ニューセレクトは今までアクションをメインにリリースしていたが、
これからはファンタジー路線に変更するらしい。
それでこの作品をこのカタチでリリースとは・・・。
よほどファンタジー作品、買いつけできなかったのか?

『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』のプロモと呼ばれる
『バック・・2』ですらストーリー展開があった。
本作品は第2章とやらの顔見せであろう。
ユーザーに分かりやすく「ロードレノックスシリーズ」とか
「前編」とかジャケットに大きく表記すべきであろう。

もしも・・万が一(笑)本作品をレンタルするならば
第2章がリリースされてからの方が良いと思う。
なんで2本組みにしてリリースしないんだろ。
かなり不満が残るやり方&作品。
2002年・米
監督/サム・ライミ
出演/トビー・マグワイア
   キルスティン・ダンスト

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平凡な高校生ピーター。
彼は好きな女の子にも告白できない程内気。
しかし遺伝子操作されたスーパースパイダーに
噛まれたことから特別な力を持つようになる。
彼は愛する人のため、愛する町のために立ちあがる・・・
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わはは〜!
この作品はホント漫画ですな。
サム・ライミのこだわりというかオタク心がギュッと詰まった作品。

蛍風好きなシーンの1つは、ピーターがスーパースパイダーに
「カプッ」て噛まれるシーン。
ホントにカプッって音がしそうなシーン。
研究の集大成であるスーパースパイダーが1匹いなくなったことに
気づかない研究員達。
フツー大騒ぎすると思うんだけど・・・(笑)

敵キャラ・ゴブリンとの初対決シーンも笑える。
ありゃデパートの怪獣ショーみたいだよ。
蛍風、笑い転げてしまった。

ラストシーンもププッと笑える。
もてねーオタク男が、ヒーロー気取りで
1度は言ってみたそうな台詞なんだもん。

気になったのがキルスティン。
この作品の彼女はルックス的にイマイチ・・・。
金髪じゃなかったせいかしらん。
それともちょっと太ったのかしらん。
『チアーズ』では可愛かったのに・・・。

CGが素晴らしい。
しかしそれだけが「ウリ」じゃなく、ライミの遊び心が感じられる作品。
121分楽しめました。
2001年・米
監督/イアン・ソフトリー
出演/ケビン・スペイシー

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自分はK-PAX星人と主張する男・プロートが
精神病院に送られてきた。
彼を担当する医師マーク・パウエルは
診察を続けるうちに、彼の言っていることは
本当ではと思えてきて・・・
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あの芸達者なケビン・スペイシーが宇宙人と主張して
精神病院に送られるおハナシとあって、
かなり期待していた蛍風。
一流の俳優使って、極上のバカチン映画かと思いきや
全然フツーの作品でしたわ・・・。ちぇっ。

精神病院の患者達は、世間の人々とは違い
すぐに素直にプロートが宇宙人だと納得する。
プロートは星に帰る時に、1人だけ連れて行くと話す。
・・・ってなんだか『コクーン』みたいな話だなぁ。

パウエル博士の妻役、どこかで見た顔と思ったら
10/30『ハイヒール・エンジェル』のフランシス役
メアリー・マコーマックじゃないの!
子供のいる妻という設定のせいか、『ハイヒール・・』の方が
キュートだったなぁ・・・。

ジェフ・ブリッジスをはじめ、キャスト達はなかなかの演技。
これだけの演技者達を集めたのだから、
プロートをもっとハチャメチャ電波系に描いても
良かったと思う。いや、それを期待してたんだけどね(笑)
スペイシーなら、ハチャメチャな中にも
抑制の効いた芝居してくれただろうに・・・。
もっと贅沢にスペイシーを使おうよ!(笑)

蛍風が期待していた作風ではなかったのが残念。
ストーリーもどこかありきたり。
その中でもジェフ・ブリッジスの演技が光る作品。
でも、蛍風はやっぱりガッカリした作品。
1998年・米
監督/ドン・マクブリティ
出演/ケイト・マルグロー
   コービン・バーンセン

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足が不自由な少年エライアスの住む町では、
数年前から毒草が生え、それを食べた家畜が
次々と死んでいく謎の現象に見舞われていた。
ある夜エライアスはノンストップで
坂を車椅子で登りきった時、不思議な幻覚を見る。
そして・・・
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貧困であえぐ町を舞台に、インディアンの神話とSF、
そこに信じる力、男の友情をからめた作品。

・・・なのだが、どれも中途半端にしか描かれていないような。

エライアスが「安全な」作物が生え家畜が食べても
無害という幻覚をみて、種を蒔く。
幻覚通りに作物が育つと、町の人間が妬む。
理解を示し強力てくれるのは、父のように慕うジョージだけ。
このジョージとエライアスの母は、若い頃恋人同士で、
予想通り、焼けぼっくいになんとやらでムフフな雰囲気になる。
で、ラストはこれまた予想通りにすべて丸く納まるというお話。

様々な要素を含みながらも、あまりにもあまりにも
お決まりのストーリー。
すべてが中途半端で消化不良。

時間を無駄にしてしまったような気分になった作品。
2002年・米
監督/ジョン・マクティアナン
出演/クリス・クライン

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時は近未来。
ジョナサンはローラーボールのスター選手。
ある日の試合で、チームメイトが試合中に事故にあう。
しかしそれは単なる事故ではなく、陰謀だった・・・
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ん〜?
なんで今頃、しかも「ローラー・ボール」のリメイク作ったんだ?

設定は近未来ということだが、冒頭のサンフランシスコは
今と全然変わりなし。
・・・近未来って2、3年先ってことか?(笑)

舞台となるのは中央アジア。
夕焼けが真っ赤になるほどの粉塵公害で、
労働者は貧しく、楽しみはローラーボールの賭けだけ。
・・・そりゃ中国が本格的に経済発展すれば、
公害問題起きるかもしれないけどさ。
サンフランシスコに比べてこのアジアの描き方は
あんまりじゃない?

で、肝心のストーリーは15分見れば
ラストがどうなるのか簡単に予想がつく程度。
いや、店頭でパッケージの裏のあらすじを読むだけで分かるかも(笑)

この作品はとにかくスピードを追求したもの。
リュージュにバイクにスケート、
どれも迫力がある。すごいスタントだと唸ってしまう。
なるほどスピードを大切にした作品だから
ストーリーは単純にしたのかもしれない。
複雑なストーリーで、スピードを殺したくなかったのかも。

残念な点が2つ。
1つは以前にも書いているが、ハリウッドのジャン・レノ。
どうしてハリウッド作品では、
ジャンはただの無骨な男になってしまうのだろうか?
ハリウッドはジャンの使い方を知らないのでは?
仏作品のジャンはとても深みがある役者なのに・・・。

もう1つはヘルメット(笑)
ヘルメットは選手の個性を表現して、様々なものがある。
かっちょいい〜ものから道化のものまで。
その中には仮面ライダーの敵キャラが被っているようなものまである。
ちなみにオーロラのヘルメットはガッチャマンを連想させる(笑)
変なデザイン満載なのに本編ではチラッとしか映らない。
監督がバートンなら、この辺をクローズアップして
オタク映画として成立したかもしれない(笑)

平日の夜、何も考えずにボ〜ッと観るのに丁度良い作品。
2002年・米
監督/デビッド・フィンチャー
出演/ジョディ・フォスター

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離婚したばかりのメグは、元夫のあてつけのため
緊急非難室・パニックルームがある
4階建ての豪華な一軒家に引っ越す。
しかし引越し初日、何者かが家に侵入して・・・
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夫の浮気で離婚したジョディ扮するメグ。
娘と2人で暮す新居は、夫のあてつけに4階建ての豪華の一軒家。
前の住人は体が不自由な老人で看護人やら使用人と暮していた。

・・・しかしさ、2人で住むには広過ぎるとは思わないのか?!
ま、自分を捨てて他の女のもとに行った夫に対して、
はん、あんたなんかいなくたって私達は2人で楽しくやっていけるわって
虚勢をはるのは分かるような気がするけど。
それにしたって、いくつもある部屋にバスルーム、
掃除が大変じゃないか〜?!
冷静に考えれば、この物件は自分達には
維持・管理が難しいと分かるのにさ。
蛍風のちっちゃな部屋だって、
仕事から帰宅してからの炊事・洗濯は大変なんだから!(笑)

で、不幸なことに引越し初日の夜に、泥棒さんに侵入されるメグ親子。
とっさにパニックルームに逃げ込むが・・というお話。

夜中の泥棒さんとの攻防ということで、画面はずっと暗い。
暗くてフォレスト・ウィテカーの演技がよく見えなかったのが残念。
ジョディは凛とした冷静さを保つ美しさが魅力なのに
今回はパニックになりながらも子供を守ろうとする母親役。
メグ役は当初はニコール・キッドマンの予定だったそうだが、
言われて見れば、ニコールに似合いそうな役だ。
彼女なら暗い画面の中で、恐怖におののく表情から
ほのかな色気が感じられたであろう。

フィンチャーということで、ラストのどんでん返しを覚悟していたが、
素直なサスペンスに仕上がっている。
全編を通しての緊張の連続はさすがと思う。
見事なサスペンス作品だと思う。
・・・思うが、仕事から帰ってクタクタの体には、
この112分連続緊張はかなりツライ。
何気なく観る作品ではない。
気合充分・やる気マンマンの状態で臨まないと
作品の持つ気迫に負けてしまいそうになる。そんな作品。
2001年・米/伊
監督/アル・パッセリ
出演/アダム・オニール

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エジプトファラオの墓が発掘された。
族長はミイラにチップをとりつけて
アミューズメントパークにしようと計画するが・・・
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ハハハッ!
ハムナプトラとジュラシックパークをくっつけたような作品。
いかにもアルバトロスだ〜(笑)

何もかもがチープ!そしてバカ!
うひゃひゃ、こういうのって好きだ〜(笑)

地震がおきて地割れが発生。
その割れ目からファラオの墓が発生されるのだが、
その地割れから逃げまどうシーンがスゴイ。
建物が崩壊する場面を映し出したスクリーンの前で
人がワーワー逃げまどう!(笑)

パークへの出入りは列車だけなのだが
それはあきらかに模型!

それでいて人がミイラに襲われるシーンは
体がまっぷたつに割れたり、目玉が飛び出したりと
意味ないところで張りきっている(笑)

そして金髪女性の無理やりな入浴シーンもあって、
まさにエロ・グロ・バカの3拍子揃った作品。

派手な族長の衣装
50年前の作品に出てくるようなラボの施設
こういうのは真面目に観ちゃイカン。
ツッコミをいれて笑うべし。
バカバカしい気分を味わいたいなら吹き替えがお薦め。
オリジナルでは台詞がないところでも
おバカな台詞で笑わせてくれる。

しかしながら、お金を払ってレンタルさせるには
ちょっと後ろめたい気持ちが・・・。
テレ東の深夜枠が似合う作品。
1999年・米
監督/ハンプトン・ファンチャー
出演/オーウェン・ウィルソン

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ヴァン・シガードは旅をしながら、殺人を次々と犯していた。
しかし、人当たりが良く真面目な彼を疑う人は誰もいなかった・・・
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9/23に観た『エネミー・ライン』のオーウェンが良かったので
この作品を観ることに。

ワォ!ワォッ!
この作品のオーウェンはカワイイ〜。
誰からも好かれる好青年の役にピッタリなのねん。
『エネミー・・・』に比べると、顔に甘さが残るが
まぶしそうな笑顔がたまらなく良いのだ〜。

オーウェンの清潔感のあるルックスに
これまた透明感のある音楽。
それなのにシリアルキラーの話なのだから不思議な作品だ。

「どうして人を殺すのかって?殺人が僕を選ぶからさ」
オーウェン扮するヴァンは、憎しみや怒りで人を殺すわけではない。
ただなんとなく有害そうな人物を殺す。
そして殴り殺したり、切り刻んだりしない。
細心の注意をはらい、優しく毒殺するのだ。

なんとも不思議な透明感のある作品。
ジャケットは、オーウェンの顔にあたかも血を連想させるかのような
赤が描かれているが、実際にはこの作品には血はでてこない。

「殺人が僕を選ぶから・・」に表現されるように
激情にかられるわけでもなく、興奮するわけでもないヴァン。
普段は人当たりの良い優等生的存在のヴァンが淡々と犯行を重ねていく。
ヴァンの心の空虚を象徴するかのような静かなストーリー展開。
ヴァンとは対称的にシェリル・クロウ、マーセデス・ルールら女優陣は
影のある存在。この対比が面白い。

ジャケットと邦題は違うほうが良かったんじゃないかな?
もっとメロウな感じのジャケットと邦題のほうが
この作品には合うと思う。

オーウェンのルックスのせいかもしれないが
不思議な透明感のある作品。
2001年・米
監督/J.S.カーダン
出演/カー・スミス
   ブレンダン・フェア

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姉の結婚式に出席するためにフロリダに向かうショーン。
お金がない彼は、ベンツをフロリダまで
無傷で届ける仕事を引き受けて慎重に運転中。
途中、ガソリン代を持つことを条件に
ヒッチハイカーを乗せるが・・・
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あ〜・・・
海外TVドラマ「ロズウェル」の
ブレンダン・フェアが目当てで観たんだけどね。

9/1の『リトル・ヴァンパイア』に裏切られたから
今度こそセクシーなヴァンパイアを期待したんだけどね・・・。

この作品のヴァンパイアは、セクシーとか気品とか無縁の
チンピラみたいな役。
別にヴァンパイアモノにしなくたって良かったんじゃないの?

ティーンにウケるのは車にカワイコちゃんにバイオレンス、
そ〜だ、ホラーもウケるからヴァンパイアもだしちゃえ!
そんで最後は男の友情だよな〜と、短絡的に作ったような作品。

同じ「ロズウェル」のマックスは『シッピング・ニュース』に出てたんだから
ブレンダン・フェアもさ、もうちょっと作品選んだほうが良かったんじゃない?

ブレンダン・フェアの逞しく太い二の腕は賞賛に値するが、
「ロズウェル」関連作としてファンがおさえておけば良い程度の作品。
2001年・米
監督/チェン・カイコー
出演/ヘザー・グラハム
   ジョセフ・ファインズ

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アリスは出勤途中の交差点で偶然視線を交わしたアダムに惹かれる。
穏やかな恋人との暮しを捨て、アダムとの生活を始める。
そんなアリスのもとに1通の差出人不明の手紙が届く・・・
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初めはSEXに溺れたバカカップルの話だと思った。
話が中盤にかかる頃には、「あぁ、イカレた男の話なのか」と思った。
ラストでは愚かな女の話だと思った。

しかし、しかし、観終わってしばらくたった今の感想は
心にど〜んと重いものがのしかかる感じ。
水面に重い石を投げられ波紋が広がる感じだ。
こういう愛もありなんだなって・・・。

自分の好きな人が、自分を好きになってくれて、
そして結ばれ、幸せになるのはすごい奇跡なんだ。
大勢の人間の中からたった1人を選び、選ばれ結ばれる、
人口からしてすごい確率ではないか?
その上幸せに末永く添い遂げることの難しさ。

人の心はモロイ。
一旦疑惑と恐怖を感じてしまうと、夢中で愛を傾けていた相手ですら
距離をおいてしまう。心のすれ違いを感じてしまう。
トコトン一生添い遂げるのは、難しいことではないのかと思ってしまう。
しかし、人間だけでなく動物だってその難しいことを
やってのけているのだから、
命あるものはとても強いものだと思わずにはいられない。

生まれ育った環境の違いが、愛し合う二人の関係に
影を落とすこともある。、
登山家のアダムには、ロープは大事な命を守るものでもある。
しかし普通のOLアリスには、人を縛り上げる道具でしかない。
登山家のアダムには、過去の女性は一緒に登山し、
命綱を共有した仲間であるが、
アリスには、邪魔になった過去の存在としか思えない。

観終わって時間が経つにつれ、いろいろなことを考えてしまう。

この作品の目玉として宣伝しているSMプレイだが、
カイコーらしく耽美で美しい。
・・・美しいんだけど、延々と続くセックスシーンを見ていると
マヌケに見えてきて笑ってしまう。
美男美女でもセックスする時は、潰れたヒキガエルみたいなんだもん(笑)
そういえば『ドグマ』で人がセックスする時
変な顔になるのは神様のユーモアだって台詞があったっけ。
変な顔して潰れたヒキガエルみたいな格好・・・。
やっぱマヌケだよなぁ〜。

そんなマヌケな姿がいっぱい詰まったAVを
世の男性はせっせとレンタルしていくんだから、これまた変な感じだ。
笑いころげたりしないのだろうか?

本作品はエロティック・サスペンスとなっているが、
サスペンスとしては、素直で物足りない。
犯人が誰なのか注意深く観ていれば簡単に分かってしまう。
エロティックとしては、ムンムンした感じではなく
ゲージュツ的に耽美な映像。

普通にハッピーな時に観れば「な〜んだ」程度の感想。
人間関係、愛についてふと立ち止まった時に観れば
描かれている以上のことを考えさせれる作品。
2001年・米
監督/キャシー・レモンズ
出演/サミュエル・L・ジャクソン

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ロミュラスは天才と呼ばれたピアニストだったが、
今は公園の洞窟に住んでいた。
なぜなら彼には高層ビルから人類を監視する
「スタイベサント」のY光線が見えるのだった・・・
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ロミュラスは天才と呼び声の高いピアニストだったが、
「妄想」を見るようになり、名声を捨て、家族を捨て、世を捨て、
今は公園の洞窟に寝泊りし「ケイブマン」と呼ばれている。

ロミュラスが見る
「高層ビルからスタイベサントが人類を監視するY光線」
ロミュラスだけにしか見えないY光線。
変人と呼ばれながらもスタイベサントの存在を訴え続ける。

ほぉ〜、たった1人で巨大な悪と戦う特殊な能力を持つ
孤独な男のおハナシなのねと思いきや、
ただの頭のイカレちゃった電波系おやじのおハナシでした・・・。

見えるはずのないものが見えるロミュラス。
殺人を夢で見て、これは本物だと確信し1人で調べ始める。

確かに彼には特殊な能力があるようなのだが、
その点をしっかりと描いていないため、
モーソーにとりつかれたおやじが、犯人の思惑通りに
動いていくという展開の印象が強い。

なんでサミュエルはこんな作品に出演したんだろ・・・?
サミュエルはこの原作に惚れこんで
プロデュースまでやっているから驚きだ。

原作が余程すばらしいものなのだろうか?
だとすれば、本作品は原作の良さを描ききれなかったのかもしれない。
それとも、原作もこんな感じなのだろうか?
だとすればサミュエルは変なもの好きかも。
そういえば「アンブレイカブル」でも変な役やってたしなぁ〜・・・。

サスペンスというよりは妄想にとりつかれた電波系おやじが
犯人の思惑通りに行動し、
偶然にも事件を解決してしまうおハナシ(笑)
サミュエルは確かに上手い、上手いんだけど
なんじゃこりゃ???と呆れてしまう作品。
2000年・米
監督/ウリ・エデル
出演/ジョナサン・リプニッキ

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アメリカからスコットランドに引っ越してきたトミーは
毎晩のようにヴァンパイアの夢を見る。
ある夜、ヴァンパイアのルドルフと出会い親友になる。
トミーはルドルフのために
吸血鬼を人間に変える石を探すことに・・・
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少年とヴァンパイアの友情物語!
しかもヴァンパイアは人間になりたがっている!
うひゃ〜これは面白そうと思ったんだけどね・・・。

少年というにはまだまだおこちゃまなリプニッキ君扮するトミー。
当然そのお友達ルドルフもおこちゃまであった・・・。
ヴァンパイアといったら夜な夜な美女を求め歩く
セクシーな美男というイメージなのだが、
この作品にはおこちゃまとおじさんしか出てこない・・。
蛍風ガッカリ。
いくらチャイルドムービーとはいえ、一人か二人は
良い年頃の美男がでているかと思ったのにさ。
この作品は人間もヴァンパイアも
子供がおじさん、またはそれ以上(笑)

ストーリーも、笑えるシーンは用意されているものの
脱線するほどのお笑いではなく、
あくまでも真面目な良識あるお笑いといった程度。
どんでん返しもなく、素直なストーリー展開。
いかにも大人が子供に見せたいと思うような作品の仕上がり。

家族揃って楽しめる作品ではない。
楽しめるのは子供だけ。
大人がこれで楽しむのはかなりキツイ作品。
1974年・伊
監督/ジョージ・グロウ
出演/ルシア・ボーズ
   エスパルタコ・サントーニ

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名門の家に生まれたエリザベート・バトリーは
肉体の衰えを感じはじめていた。
自分の祖先に、処女の生き血を浴びて
美しさを保った者がいたと知り・・・
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その昔ハンガリーで実際にあった話だとか。

バトリー夫人は自分が年老いていくのを嫌い、
その頃、領内で吸血鬼騒ぎがあったことをヒントに
夫に薬を飲ませ吸血鬼にしたて、次々と処女を殺させては
その鮮血を全身に浴びて若さを保とうとした。

・・・うーん、いつも思うのだが何故「処女」だけが
神聖なもの、不思議な力があると思われるのだろうか?
吸血鬼も処女の生き血を好むというし・・・。
なぜ?なぜ?童貞の血じゃだめなの?
手つかずという点では、処女も童貞も同じだと思うんだけど。

この『悪魔の入浴・死霊の行水』という邦題は
ハッキリいってハッタリですな。
というか、80年代リリースされたビデオには
結構無理やりな邦題が多い。
当時はこういうネーミングが流行っていたのかしらん。
『悪魔の入浴』はまぁいいとして、『死霊の行水』ってなんだ?!(笑)

こういう邦題だとすっげぇスプラッタかなと思わせるのだが
実際は美と若さに執着する哀れな女の話である。
処女の頚動脈から流れ出る鮮血は、いかにも血のりといったもの。
オーソドックスな見せ方。

しかし、ぎょっとするシーンがあった。
最近の映画では考えられない残酷シーン。
それは羽を傷つけて飛べなくした鳩を
鷹に襲わせるシーン。
鷹につつかれて、もがき息絶えていく鳩を
カメラは冷酷にも淡々ととらえていく。

うがぁ〜、生き物地球紀行や
知られざる世界(ちょっと古い?)じゃあるまいし
映画でこんなシーン見せられるとは思わなかったよ。
当時はこういうことは規制が緩やかだったのだろうか。
かなりゲンナリした・・・。

若さと美に執着するバトリー夫人は狂気というよりも
憐れみを感じる。
しかしそれ以上に鳩のシーンが衝撃的で
後味の悪さが残る作品。
2001年・仏
監督/ピトフ
出演/ジェラール・ドパルデュー

============================================
名探偵ヴィドックが鏡の顔を持つ連続殺人犯に殺された。
ヴィドックの伝記を書こうとしていた作家エチエンヌは
犯人を捕まえ、それを伝記の最後に付け加えようと
調査をはじめるが・・・
============================================

ヴィドックさんは、実在の人物で
フランスでは知らない人はいないほど有名なんだとか。
そのせいか、ヴィドックのことはあまり詳しく描いていない。
ヴィドックが分かっていることが前提らしい。

しかしこのストーリー、よくある展開で先が読めてしまう。
ヴィドックがどうなったのか、真犯人はだれなのか
まったく予想をうらぎらない素直な展開。

その分映像はとても美しい。
映像をみせるために、わざとストーリーを単純にしたのか?!

この鏡男事件より、ヴィドックが探偵になるまでの人生を
描いたほうが見ごたえがあったのでは?
それからシリーズ化してもよかったような・・・。

少しダークな美しい映像、
小遣い稼ぎのようなドパルデューの出演時間
「すげぇ映像だろ〜ドパルデューも出てんだぜ〜」と
ハッタリをかまされた気分になる作品。
2001年・米
監督/ビクター・サルヴァ
出演/ジーナ・フィリップス

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春休みに姉のトリッシュと弟のダリーは車で帰省しようとしていた。
道中、謎のトラックに煽られ恐怖を感じる。
しばらく行くと、そのトラックが古い教会の排水溝に
血のついたシーツに包まれた何かを投げ捨てていた・・・
============================================

コッポラが運営するアメリカン・ゾエトロープの作品。
この会社は結構面白いものを作っていて期待してたんだけど・・・。

作品的には、都市伝説モノ、学園ホラー、モンスターパニックを
合わせたような、よくある作品。

ダニーとトリッシュの危機を予知した超能力者が出てくるんだけど、
出てきただけ。何の役にもたっていない。
これは、ある意味すごい設定だと思う(笑)

猫好きなおばさんキャット・レディも登場するが、
はっきりって、必要性を感じない。
むしろこのシーンを削除して、
「怪物」とその恐怖を描いた方が良かったのでは?

コッポラ製作ということで、
役者集めには不自由しなかったとか。
そのせいか、弟ダリー役のジャスティン・ロングは上手い!
恐怖からくる放心状態、恐怖にゆがむ顔、
ほんっと上手いよ、ジャスティン!

しかし、今回のメッケモンは怪物役のジョナサン・ブレック!
DVDにメイキングが収録されていて、
ジョナサンの素顔が映ってるのだけど、
んもぅ、かっこいいの!ハンサムなの!素敵なの!
若い頃のジャン・クロード・ヴァンダム系の素敵な笑顔!

あのグロテスクなメイクの下は
輝くばかりの笑顔の持ち主なのよ!
なんて素敵なんでしょう!
素敵なメイクの下がグロな顔ってのとは違うのよ(笑)

言葉で表現できない怪物を、
視線、身のこなしで表現するジョナサン。
特殊メイクの下は、暑さで苦痛を堪えているのかもと思うと
蛍風ドキドキしてしまいますわ〜(笑)

作品全体として、進行にテンポの悪さを感じてしまう。
また肝心の教会の地下が暗すぎて、よく分からない。
ジャスティン・ロングの演技と
ジョナサン・ブレックの素顔が良い(笑)というだけの
よくある程度の作品。
2001年・米
監督/アイバン・ライトマン
出演/デイビッド・ドゥカブニー

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ある夜巨大隕石が落下。
地元大学の教授アイラとハリーは
隕石に付着していた液体を持ち帰った。
するとその液体はみるみる進化を初め・・・
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アイバン・ライトマン監督でオーランド・ジョーンズが出演となれば
期待で(決して大きくない)胸がふくらむ蛍風(笑)

この作品でもオーランドはちょい下ネタ笑い担当。
この「ちょい」ってところがミソですな。
あまりにもお下劣な下ネタだと
女性&ファミリーには敬遠されちゃうもんね。

作品全体は「ゴースト・バスターズ」を連想させる笑い。
そう思っているところにダン・エイクロイドが出てきて嬉しい限り。

2002.1.12の『未確認生命体 ザ・フロッグ』でも書いたが、
「どこから奴等が来て、何が目的かは関係ない」
「とにかく逃げて、とにかく立ち向かえ」
これがイキモノパニックの定石。
本作品もSFパニック・コメディということで
定石をしっかりとふまえており、リクツ抜きで楽しめる。

DVDには試写会であまりにも不評をかい
変更を余儀なくされたという別エンディングが収録されている。
オーランド扮するハリーがお尻にエイリアンの子供を宿すというモノ。
蛍風はこっちの方が好きだなぁ〜。
最後の闘いでオーランドが遭遇した事態が納得できるし、
続編を期待させる作りだし。
作品全体を覆うブラック・ユーモアに合う
エンディングだと思うのになぁ〜。

パニックモノに小賢しい理屈なんかいらない。
単純に気楽に楽しめる作品。
2000年・米
監督/パトリック・ルシエ
出演/クリストファー・プラマー

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ヴァン・ヘルシングはロンドンで
カーファックス博物館を甥のサイモンと運営している。
ある日、館員のソリーナの手引きで金庫から棺桶が盗み出される。
強盗達は金目のものが入っていると思ったのだ。
ヘルシングは警察に通報せず、
密かに棺桶の捜索を開始する・・・
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監督のルシエは長年ウェス・クレイブンと仕事をしてきた人だとか。
クレイブンが製作を指揮したこともあってか、
クレイブンの作品に似た感じに仕上がっている。

残忍なシーンやグロな死体を見せたりせずに
「あ、次に何かきそう・・・」と雰囲気で恐怖感を演出。

ドラキュリアやヘルシングの正体など、今までに無かった設定。
これには蛍風ヤラレタ〜って感じ。

ドラキュリア役のジェラード・バトラーがもぅカッコイイ!
ドラキュラといえば、闇にまぎれて処女の生き血を喰らうのだから
やっぱセクシーでかっこいい役者じゃないとね!
その点バトラーは合格点。
あのセクシーな身のこなし、何もかも見透かしたような視線。
ぐわ〜、術を使わなくてもドラキュラの言いなりになってしまいそうだ!
いや、逆に蛍風かぶりついてしまうかもしれない(笑)

ヘルシング役のクリストファー・ブラマーをはじめ、
出演者がどこかで見たことのある顔ぶればかり。
ダニー・マスターソンは『フェイス/オフ』でイカレた娘のBF役やってたし、
ショーン・パトリック・トーマスは
『セイブ・ザ・ラストダンス』に出ていたっけ・・・。
サイモン役のジョニー・リー・ミラーは007シリーズのM役のお孫さんだとか。
似てる・・・?似てない・・・?

ホラーとしては物足りない部分もあり、
ヘルシングとドラキュラの正体意外は目新しいものはないが、
雰囲気で恐怖感を煽る古典的な手法、
美意識を感じさせる赤の映像など好感が持てる。
なによりもバドラーの影のある冷酷でセクシーなドラキュラがGOOD。

ライトなホラー作品といったところか・・・?
2000年・米
監督/キャサリン・ビグロー
出演/ショーン・ペン

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写真家ジーンは、19世紀に起きた殺人事件を調査するために
現場となった島を、夫と義弟、その恋人の4人で訪れる。
なかばバカンス気分のジーンだったが・・・
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ショーン・ペンがホラーに出ているとは珍しいので観てみることに。
ところがどっこいホラーでもなんでもない作品。

お目当てのショーン・ペンは過去におエライ賞を受賞した
詩人の役なのだが似合わない。
彼はチンピラな役が1番輝くと思うのだが、詩人とはね・・・。

ストーリーは昔に起こった事件を取材するために
現場となった島を訪れる4人。
真犯人は他にいるのではと疑問を抱くジーン。
バカンス気分で島に来たものの、
夫は義弟の恋人となにやらアヤシイ雰囲気。
そこに過去の事件の映像がシンクロする、というおハナシ。

ハッキリ言って、ジーン達4人の現代のシーンは不要。
過去の事件の部分だけで作った方が、深い心理劇になったと思う。
きっと素晴らしい作品になったであろう。
中途半端に現代とシンクロさせるから、物足りなくなってしまう。

何故現代のシーンが必要なのか?
義弟の恋人役のエリザベス・ハーレー嬢の
ビキニを撮りたかったためか?(笑)
エリ嬢はね、ほんっと美しくて可愛くて綺麗ですわ〜。
大きすぎず丁度良い大きさの胸とお尻。くびれたウエスト。
美しいピンクの乳輪。
完璧なスタイルを一層きわだたせるセクシーな仕草!
女の蛍風でもエリ嬢っていいな〜と思うくらいだから
男性には、どうにかなっちゃいそうな存在なんでしょうな(笑)

実際に1873年ショールズ諸島でノルウェー移民の女性2人が
殺された事件がモチーフ。
現代と19世紀をシンクロさせた意図は
愛を失ったと気づいた女の孤独と狂気は
いつの時代も同じと言いたかったのか?
いや、やっぱりエリ嬢のビキニを撮りたかったためかもしれない(笑)

見所はサラ・ポーリーの演技とエリ嬢のなやましげな姿だけの作品。
2001年・米
監督/ウィリアム・ウェズリー
出演/ルー・ダイアモンド・フィリップス

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ジャックはマフィアの裁判で証言する男を
裁判所まで連行することになった。
しかし、マフィアの追手がせまり、
封鎖されていたルート666を通ることになり・・・
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わっはっは〜!こりゃまた予想通りの「安い」作品だ〜!(笑)
出演者が「やす〜い顔立ち」面々。
特に主演のルー・ダイヤモンド・フィリップスは、
クリスチャン・スレーターを壊したような顔。
舞台も荒涼とした場所で、国立公園かどっかでロケしましたって感じ。
おまけにさ・・・肝心のゾンビがもう古いメイク!
2001年製作だけど、1951年の間違いじゃないのかって程(笑)

いや〜こういう作品は心が踊るよ〜。

で、ストーリーの方も期待通り「安い」モノ。

裁判所まで近道しようぜ〜と、
封鎖されていた道路を連邦捜査官の特権で勝手に侵入。
警告しにきた地元警官に、
オレは連邦捜査官だぞ〜邪魔すると上司にチクルぞ〜と
尊大な態度で追い返し、
いざゾンビが出現すると、すぐに応援のヘリを要請してくれという始末。

このおエライ捜査官様たちは護送中だというのに
アツイといって酒を飲んだり、父親の墓を見に行ったり。
裁判まで時間がないから、近道をしたのにだよ。
おまけに車の中で乳繰り合ったりと、
無理やりなサービスシーンまである。
もう1度言うが、証人は何度もマフィアに狙われていて、
裁判まで時間がないという設定なんですよ・・・(笑)

ルー扮するジャックは、ネイビーシールズやCIAに在籍していた凄腕で、
このチームのリーダーとして派遣された設定だが、
こんなおハナシだと、凄腕というよりとばされたのでは?と思ってしまう(笑)

ゾンビの正体は、この道路工事をしていた凶悪犯の囚人。
道路工事していただけあって、武器はツルハシやら掘削機。
掘削ドリルで獲物をドリドリして血を食らう。
そのゾンビの中にジャックの父がいて、
皆と一緒にうぉ〜と人を襲っていたものの、
ありゃ〜こいつは息子だべさと気づき、
ジャックを助けるため仲間のゾンビに向かっていく。
しかし、逆にボコボコにされ地面に倒れたとき
ジャックは自分の手を切り、「とぉ〜さぁ〜ん」と血を差し出す。

そして、この作品はゾンビものから人情ものへと展開する!(笑)

ジャックの血でパワー復活した父はゾンビを倒し、自らも成仏。
そしてジャックたちは晴々と裁判所まで徒歩で向かう。

・・・あれ?車で飛ばせばなんとか間に合うと言ってたのに
徒歩で大丈夫なのか?
そんなに余裕かまして歩いてていいんかい?(笑)

何もかもが「安い」。
ツッコミをいれて大笑いする作品。

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