『月のひつじ』・・のどかな町のプロジェクトX
2003年7月17日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2000年・豪
監督/ロブ・シッチ
出演/サム・ニール
============================================
1969年7月。
アポロ11号の月面着陸シーンを世界に中継することになったのは
オーストリアの片田舎パークスのアンテナだった。
世紀の大事業に町を上げて大喜びだが、
思わぬアクシデントがおこり・・・
============================================
実話をもとに作られた作品。
主役のクリフ・バクストン所長役にサム・ニール。
彼がなかなかの好演。
世紀の大イベントを、基地の職員3人と、
NASAから派遣されたアルの4人で挑むことになる。
NASAを代表して来ているアルには、
職員の緊張感に欠ける仕事ぶりに苛立つ。
職員達もアルの厳しい態度に反感を持つ。
そこを所長のクリフが、うまくまとめていく。
いや〜、気苦労が多かったのね。
突然ふってわいたこの大イベントに、町は大喜び。
特にアンテナ建設当時、羊しかいない所に
こんなもの作ってただの売名行為だと揶揄されたパークス市長は大喜び。
市長や市民、いや全世界中を期待を背負っての大事業だが、
突然のアクシデントが基地を襲う・・・。
つまらないミスからアポロ11号をロストしてしまい、
バレなうちになんとかしちゃおうとNASAに秘密にするおおらかさ(笑)
これ以上はアンテナの強度がもたないというのに
やっちゃえ、やっちゃえという大胆さ(笑)
いかにもオーストラリアらしい。
大事業を成し遂げるわりには、地位だ名誉だ、好きだ嫌いだと
どこか「ちんまい」お話。
それが作品を観終わって、のどかな印象を受けた一因かもしれない。
「壮大なスケールの偉業を成し遂げた小粒なプロジェクトX」
これがこの作品の感想。
NHKに作らせたら、もっとトラブルが大トラブルに描かれ、
緊迫緊張の連続の「大感動物語」になっていたかもしれない(笑)
とはいえ、この作品を流れるオーストラリアののどかな雰囲気と
町の人々の素朴な魅力が描かれた本作品は、
「おらが町の自慢」的雰囲気もあり
かなりの好印象を受けた作品。
地味で小粒ではあるが、良質な佳作といったところ。
監督/ロブ・シッチ
出演/サム・ニール
============================================
1969年7月。
アポロ11号の月面着陸シーンを世界に中継することになったのは
オーストリアの片田舎パークスのアンテナだった。
世紀の大事業に町を上げて大喜びだが、
思わぬアクシデントがおこり・・・
============================================
実話をもとに作られた作品。
主役のクリフ・バクストン所長役にサム・ニール。
彼がなかなかの好演。
世紀の大イベントを、基地の職員3人と、
NASAから派遣されたアルの4人で挑むことになる。
NASAを代表して来ているアルには、
職員の緊張感に欠ける仕事ぶりに苛立つ。
職員達もアルの厳しい態度に反感を持つ。
そこを所長のクリフが、うまくまとめていく。
いや〜、気苦労が多かったのね。
突然ふってわいたこの大イベントに、町は大喜び。
特にアンテナ建設当時、羊しかいない所に
こんなもの作ってただの売名行為だと揶揄されたパークス市長は大喜び。
市長や市民、いや全世界中を期待を背負っての大事業だが、
突然のアクシデントが基地を襲う・・・。
つまらないミスからアポロ11号をロストしてしまい、
バレなうちになんとかしちゃおうとNASAに秘密にするおおらかさ(笑)
これ以上はアンテナの強度がもたないというのに
やっちゃえ、やっちゃえという大胆さ(笑)
いかにもオーストラリアらしい。
大事業を成し遂げるわりには、地位だ名誉だ、好きだ嫌いだと
どこか「ちんまい」お話。
それが作品を観終わって、のどかな印象を受けた一因かもしれない。
「壮大なスケールの偉業を成し遂げた小粒なプロジェクトX」
これがこの作品の感想。
NHKに作らせたら、もっとトラブルが大トラブルに描かれ、
緊迫緊張の連続の「大感動物語」になっていたかもしれない(笑)
とはいえ、この作品を流れるオーストラリアののどかな雰囲気と
町の人々の素朴な魅力が描かれた本作品は、
「おらが町の自慢」的雰囲気もあり
かなりの好印象を受けた作品。
地味で小粒ではあるが、良質な佳作といったところ。
『ナショナル7』・・人権と性欲、そして先入観
2003年6月24日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2000年・仏
監督/ジャン・ピエール・シナピ
出演/ナディア・カッチ
============================================
糖尿病と筋ジストロフィーで体の自由がきかないルネ。
入所している身体障害者施設で、
悪態をついては、いつも単独行動をしている。
誰にも心を開かないルネだったが、
新しい看護人ジュリには心を開いた。
そしてルネがジュリに頼んだ。
「娼婦のところへ連れていって欲しい」と・・・。
============================================
実話をもとに作られた作品。
タイトルは、国道7号線の近くに、その施設があることからつけられた。
車椅子生活のルネは、すべてにおいて悪態をつく問題児。
誰にも心を開かないルネ。
それは新しい看護人ジュリに対してもそうだった。
しかし、買い物に外出した際、血糖値が下がってもうろうとするルネを
必死で助けようとしたジュリに心を開くようになる。
そして彼はジュリだけに告白した。
「健常者とセックスがしたい。娼婦の所へ連れていってくれ」
ルネを娼婦のところへ連れていけば、
売春ほう助罪に問われる可能性があることから、尻ごみするスタッフ。
そんな中でジュリだけは、ルネの希望を叶えるべく
車椅子でも入れる娼婦を探す。
心がチクチク痛む作品。
体の自由がきかない苛立ちを、周囲にぶつけるルネ。
そんなルネに、怒りを感じ態度で現す看護スタッフ。
人は障害者あるいは看護を必要とする人間に、
優しく手を差し伸べるのは当たり前。
そして感謝されるのも当たり前だと奢る気持ちが
どこかにあるのではないだろうか?
しかし介護は肉体面においても精神面においても
キレイごとだけではすまない部分が現実にはある。
はじめは本当に手助けをしたいと思って始めたことも
辛らつな態度を返されれば
「なによ、あんたのために『やってあげてる』のに」と
思ってしまう。
介護する側もされる側も余裕や遠慮がなくなってくる。
介護を必要とする者だって、生きている人間だ。
性欲があるのは当然だ。
しかし、それはどこかでタブーとされてはいないだろうか?
本作品は障害者の介護だが、老人介護経験のある蛍風は
とても身につまされた。
蛍風にとって、介護は終わった問題ではない。
これから先も出てくるであろう問題だ。
考えていると胸がチクチクする。
最後まで、心に余裕を持って介護することができるだろうか?ふぅ・・・。
世間ではタブーとされているこの問題を
本作品は、笑いと涙を交えて展開していく。
ラストもなかなか凝っていて「おっしゃれー」である。
世間一般が抱く障害者への先入観をチクリと風刺。
なかなかに考えさせられた作品。
監督/ジャン・ピエール・シナピ
出演/ナディア・カッチ
============================================
糖尿病と筋ジストロフィーで体の自由がきかないルネ。
入所している身体障害者施設で、
悪態をついては、いつも単独行動をしている。
誰にも心を開かないルネだったが、
新しい看護人ジュリには心を開いた。
そしてルネがジュリに頼んだ。
「娼婦のところへ連れていって欲しい」と・・・。
============================================
実話をもとに作られた作品。
タイトルは、国道7号線の近くに、その施設があることからつけられた。
車椅子生活のルネは、すべてにおいて悪態をつく問題児。
誰にも心を開かないルネ。
それは新しい看護人ジュリに対してもそうだった。
しかし、買い物に外出した際、血糖値が下がってもうろうとするルネを
必死で助けようとしたジュリに心を開くようになる。
そして彼はジュリだけに告白した。
「健常者とセックスがしたい。娼婦の所へ連れていってくれ」
ルネを娼婦のところへ連れていけば、
売春ほう助罪に問われる可能性があることから、尻ごみするスタッフ。
そんな中でジュリだけは、ルネの希望を叶えるべく
車椅子でも入れる娼婦を探す。
心がチクチク痛む作品。
体の自由がきかない苛立ちを、周囲にぶつけるルネ。
そんなルネに、怒りを感じ態度で現す看護スタッフ。
人は障害者あるいは看護を必要とする人間に、
優しく手を差し伸べるのは当たり前。
そして感謝されるのも当たり前だと奢る気持ちが
どこかにあるのではないだろうか?
しかし介護は肉体面においても精神面においても
キレイごとだけではすまない部分が現実にはある。
はじめは本当に手助けをしたいと思って始めたことも
辛らつな態度を返されれば
「なによ、あんたのために『やってあげてる』のに」と
思ってしまう。
介護する側もされる側も余裕や遠慮がなくなってくる。
介護を必要とする者だって、生きている人間だ。
性欲があるのは当然だ。
しかし、それはどこかでタブーとされてはいないだろうか?
本作品は障害者の介護だが、老人介護経験のある蛍風は
とても身につまされた。
蛍風にとって、介護は終わった問題ではない。
これから先も出てくるであろう問題だ。
考えていると胸がチクチクする。
最後まで、心に余裕を持って介護することができるだろうか?ふぅ・・・。
世間ではタブーとされているこの問題を
本作品は、笑いと涙を交えて展開していく。
ラストもなかなか凝っていて「おっしゃれー」である。
世間一般が抱く障害者への先入観をチクリと風刺。
なかなかに考えさせられた作品。
2002年・米
監督/ウォリー・ウォロダースキー
出演/バリー・ワトソン
============================================
由緒あるクラブK・O・Kに所属するデイヴ達。
いつものようにカワイ子チャンを集めたパーティーで
ドンチャン騒ぎ。
ところが翌朝目覚めた彼に、クラブの資金を盗んだ疑いが!
クラブを追い出された彼らは、おカタイ女子クラブD・O・Gで
女装をして暮すことに・・・
============================================
カワイ子ちゃん達を集めてパーティー。
「そうでない子」が混じっていると、めっぽうヒドイ扱いをする彼等。
そんなデイヴ、ドゥーファー、アダムの3人に、
クラブの資金を盗んだ疑いがかかり、寮を追い出される。
真犯人が盗んだ瞬間を映したビデオテープが無実の証拠となるのだが、
そのビデオはなんと寮の中。
怪しまれず寮に侵入するために、彼等は女装するのだが、
ルックス重視のK・O・Kからひどい扱いを受ける・・・。
「女子寮潜入」と、青春爆発系のタイトルだが、そこはディズニー系。
ムンムン・ムラムラ度はほとんどナシ。
バカにしていた地味でお堅い女の子達に混じって生活するうちに、
彼女達の悩み、自分達の愚かさに気づくというおハナシ。
デイヴ役のバリー・ワトソンは、なかなかのルックスなのだが、
女装するとそうでもない(笑)
美男は女装しても美しくなるわけではないのね・・。
その女装したあまり美しくない3人の平凡なジャケットのため、
店頭ではアピール不足の作品。
作品としては、女装したことにより、今までバカにしていた
地味でお堅い女の子達の気持ちが分かるようになり、
彼女達に勇気を与えるいかにもディズニー的なおハナシ。
ルックス抜群のカワイ子ちゃん達が、
女の前では意地悪に描かれているのも、なんか典型的というか・・・。
そこにちょっと下ネタがまじるものの、爆発的なムンムンではない。
寮生活を扱っていながらも、優等生的な作り。
「ちょっぴりエッチで、笑える大学生活」
中高生向けの作品といったところ。
監督/ウォリー・ウォロダースキー
出演/バリー・ワトソン
============================================
由緒あるクラブK・O・Kに所属するデイヴ達。
いつものようにカワイ子チャンを集めたパーティーで
ドンチャン騒ぎ。
ところが翌朝目覚めた彼に、クラブの資金を盗んだ疑いが!
クラブを追い出された彼らは、おカタイ女子クラブD・O・Gで
女装をして暮すことに・・・
============================================
カワイ子ちゃん達を集めてパーティー。
「そうでない子」が混じっていると、めっぽうヒドイ扱いをする彼等。
そんなデイヴ、ドゥーファー、アダムの3人に、
クラブの資金を盗んだ疑いがかかり、寮を追い出される。
真犯人が盗んだ瞬間を映したビデオテープが無実の証拠となるのだが、
そのビデオはなんと寮の中。
怪しまれず寮に侵入するために、彼等は女装するのだが、
ルックス重視のK・O・Kからひどい扱いを受ける・・・。
「女子寮潜入」と、青春爆発系のタイトルだが、そこはディズニー系。
ムンムン・ムラムラ度はほとんどナシ。
バカにしていた地味でお堅い女の子達に混じって生活するうちに、
彼女達の悩み、自分達の愚かさに気づくというおハナシ。
デイヴ役のバリー・ワトソンは、なかなかのルックスなのだが、
女装するとそうでもない(笑)
美男は女装しても美しくなるわけではないのね・・。
その女装したあまり美しくない3人の平凡なジャケットのため、
店頭ではアピール不足の作品。
作品としては、女装したことにより、今までバカにしていた
地味でお堅い女の子達の気持ちが分かるようになり、
彼女達に勇気を与えるいかにもディズニー的なおハナシ。
ルックス抜群のカワイ子ちゃん達が、
女の前では意地悪に描かれているのも、なんか典型的というか・・・。
そこにちょっと下ネタがまじるものの、爆発的なムンムンではない。
寮生活を扱っていながらも、優等生的な作り。
「ちょっぴりエッチで、笑える大学生活」
中高生向けの作品といったところ。
『モリー先生との火曜日』・・私はエスパー?(笑)
2003年4月18日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2000年・米
監督/ミッチ・アルボム
出演/ジャック・レモン
============================================
ミッチは人気スポーツライターとして
常に時間に追われる生活をしていた。
ある日偶然につけたTVに、大学時代の恩師モリー先生が。
モリーは難病のASLに侵されて、余命いくばくもないというのだ・・・
============================================
そういえば最近ヒューマンドラマ観てないな、ということで。
あら・・・?
あらあら・・・?
なんだか観たことある場面だわ。
この作品は今月リリースされたばかりのものなのに・・・。
勘違いかしらん?予知能力?私はエスパー?(笑)
観終わって、はっきりと分かりました。
蛍風は、この作品をNHKで以前観たことがありました。
ストーリーは、
常に時間に追われる生活をしているスポーツライターのミッチ。
愛する彼女にすら「〆切まであと3分。3分待ってくれ」と言う始末。
ある日、偶然TVで大学時代の恩師モリーのインタビューを目にする。
モリーは難病ASLに侵され、余命幾ばくもない。
卒業式でまた会いに来ますと約束してから16年。
1度も恩師を訪ねることのなかったミッチは
意を決して、モリーに会いに行く。
そして16年という歳月を感じさせないまま、
モリーの最後の授業が始まる。
死に向かうモリーの授業は「いかに生きるか」。
とても良いお話なんだけど、
「なんでこのシーン観たことあるんだろ?」と気になって
前半は集中できなかった。
しかし見た記憶があるにもかかわらず、
モリーとミッチの生き様にグイグイ引き込まれていったのは
この作品の持つ力であろう。
人は「時間がない」と理由をつけて
問題から逃げてしまってはいないだろうか?
忙しさの中で、本当に大切なものを見失っていることに
気づきもしない日々ではないだろうか?
メーカーによるとこの作品のウリは
「ジャック・レモンの遺作」という事らしいが、
「NHKで放送して大反響」ということを
ユーザーに告知しても良かったのでは?
いや・・ビデオ店としては、あまりそれをおおっぴらにすると
レンタルしてもらえないから困るんだけどね(笑)
蛍風、1ユーザーとしては、TVで観た作品をレンタルしてしまったのは
ちょっとショックだった。
分かっててレンタルするのと、そうじゃないのとでは
気持ちの問題がね・・・。
とはいえ、この作品、原作がベストセラーということで
ストーリーは感動的である。
そこに「死をむかえるモリー」と「ジャック・レモンの遺作」が重なって
より一層、奥深い作品となっている。
忙しい毎日を送っている時こそ、ふと立ち止まって
考えたい作品。
きっと心になにか響くものがあるはず・・・。
監督/ミッチ・アルボム
出演/ジャック・レモン
============================================
ミッチは人気スポーツライターとして
常に時間に追われる生活をしていた。
ある日偶然につけたTVに、大学時代の恩師モリー先生が。
モリーは難病のASLに侵されて、余命いくばくもないというのだ・・・
============================================
そういえば最近ヒューマンドラマ観てないな、ということで。
あら・・・?
あらあら・・・?
なんだか観たことある場面だわ。
この作品は今月リリースされたばかりのものなのに・・・。
勘違いかしらん?予知能力?私はエスパー?(笑)
観終わって、はっきりと分かりました。
蛍風は、この作品をNHKで以前観たことがありました。
ストーリーは、
常に時間に追われる生活をしているスポーツライターのミッチ。
愛する彼女にすら「〆切まであと3分。3分待ってくれ」と言う始末。
ある日、偶然TVで大学時代の恩師モリーのインタビューを目にする。
モリーは難病ASLに侵され、余命幾ばくもない。
卒業式でまた会いに来ますと約束してから16年。
1度も恩師を訪ねることのなかったミッチは
意を決して、モリーに会いに行く。
そして16年という歳月を感じさせないまま、
モリーの最後の授業が始まる。
死に向かうモリーの授業は「いかに生きるか」。
とても良いお話なんだけど、
「なんでこのシーン観たことあるんだろ?」と気になって
前半は集中できなかった。
しかし見た記憶があるにもかかわらず、
モリーとミッチの生き様にグイグイ引き込まれていったのは
この作品の持つ力であろう。
人は「時間がない」と理由をつけて
問題から逃げてしまってはいないだろうか?
忙しさの中で、本当に大切なものを見失っていることに
気づきもしない日々ではないだろうか?
メーカーによるとこの作品のウリは
「ジャック・レモンの遺作」という事らしいが、
「NHKで放送して大反響」ということを
ユーザーに告知しても良かったのでは?
いや・・ビデオ店としては、あまりそれをおおっぴらにすると
レンタルしてもらえないから困るんだけどね(笑)
蛍風、1ユーザーとしては、TVで観た作品をレンタルしてしまったのは
ちょっとショックだった。
分かっててレンタルするのと、そうじゃないのとでは
気持ちの問題がね・・・。
とはいえ、この作品、原作がベストセラーということで
ストーリーは感動的である。
そこに「死をむかえるモリー」と「ジャック・レモンの遺作」が重なって
より一層、奥深い作品となっている。
忙しい毎日を送っている時こそ、ふと立ち止まって
考えたい作品。
きっと心になにか響くものがあるはず・・・。
『スティックメン』・・珍しいなぁ
2003年4月13日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2000年・ニュージーランド
監督/ハーミッシュ・ロスウェル
出演/ロビー・マガシヴァ
============================================
ジャック、ウェイン、トーマスの3人は
地元マフィアのボス・ダディ主催のビリヤード大会に出場する。
チーム名は「スティックメン」。
大金が動くこの大会で優勝を狙う彼等の前に
強敵が次々と立ちはだかる・・・
============================================
ニュージーランドの作品、題材がビリヤード。
どちらもあまりお目にかかることがない。
ビリヤードが題材の作品といえば『ハスラー』しか思いうかばないなぁ。
『ハスラー』は男くさい作品だったが、
本作品はそれよりもっとライトな青春モノといった感じである。
マフィアのボス・ダディ主催の大会ということで、
賞金も高額だし、その試合に賭けるお金の動きも大きい。
この作品で印象的なのは、「スティックメン」は名誉や賞金のためではなく
どちらかというと、ビリヤードが楽しく、自分の腕を試したい
そんな純粋さと、流れに身をまかせた感じ。
もちろん青春モノですから、そこに「女」も加わるけどね(笑)
裏社会の賭博ビリヤードが題材のわりには
おどろおどろしさがなく、どこかほのぼの。
「スティックメン」の3人はもちろんのこと
登場人物が個性的で憎めない。
派手さはないものの、のどかな雰囲気すら漂う青春モノ。
好印象。
監督/ハーミッシュ・ロスウェル
出演/ロビー・マガシヴァ
============================================
ジャック、ウェイン、トーマスの3人は
地元マフィアのボス・ダディ主催のビリヤード大会に出場する。
チーム名は「スティックメン」。
大金が動くこの大会で優勝を狙う彼等の前に
強敵が次々と立ちはだかる・・・
============================================
ニュージーランドの作品、題材がビリヤード。
どちらもあまりお目にかかることがない。
ビリヤードが題材の作品といえば『ハスラー』しか思いうかばないなぁ。
『ハスラー』は男くさい作品だったが、
本作品はそれよりもっとライトな青春モノといった感じである。
マフィアのボス・ダディ主催の大会ということで、
賞金も高額だし、その試合に賭けるお金の動きも大きい。
この作品で印象的なのは、「スティックメン」は名誉や賞金のためではなく
どちらかというと、ビリヤードが楽しく、自分の腕を試したい
そんな純粋さと、流れに身をまかせた感じ。
もちろん青春モノですから、そこに「女」も加わるけどね(笑)
裏社会の賭博ビリヤードが題材のわりには
おどろおどろしさがなく、どこかほのぼの。
「スティックメン」の3人はもちろんのこと
登場人物が個性的で憎めない。
派手さはないものの、のどかな雰囲気すら漂う青春モノ。
好印象。
『フィラデルフィア』・・10年の月日
2003年3月22日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ1993年・米
監督/ジョナサン・デミ
出演/トム・ハンクス
デンゼル・ワシントン
============================================
ベケットは一流の法律事務所に勤める実力のある弁護士。
将来を期待されていたが、突然解雇された。
その理由は自分がエイズであることだと思ったかれは
不当解雇だと訴えるが・・・
============================================
製作は1993年。
えっ・・・もう10年たったのか!
つい最近の映画のような気がしてたのに・・・。
たしかに今観ると、トム・ハンクスもデンゼル・ワシントンも若い!
そしてアントニオ・バンデラスもやっぱ若い!
ハンクスはたしか役作りのために減量した記憶があるが、
『キャスト・アウェイ』の減量した姿より、
やはり若くて肉体的にも精神的にも「折れちゃいそう」な
もろさが表現されている。
しかし目の力だけは、信念を持った強いものを感じる。
さすがにアカデミー主演男優賞受賞の演技。
10年前は、つい最近のような気がするが、
この作品でエイズに対する人々の困惑する姿が
それ以上昔の事に思える。
当時、エイズは同性愛者の病気だと思われていた、
馴染みのないこの病気に、人々は理解よりも恐怖が先にたっていた。
握手しただけで感染するのでは?
同じつり革を持っただけで感染するのでは?
洋式便座に座って感染するのでは?
今では「そんなことないだろ〜」と理解できるのだが、
その当時はただただパニックだった。
10年という月日は、つい最近のようでもあるが、
確実に時は過ぎている。
この作品に出演しているエイズ患者の中にはもう亡くなった方もいる。
その一方で人々のこの病気に対する
理解と知識も前進している。
病魔におかされながらも、差別と偏見と戦う主人公。
家族と友人の暖かい愛に包まれながら、
社会と戦い、自己の尊厳を守るハンクスの演技が素晴らしい作品。
監督/ジョナサン・デミ
出演/トム・ハンクス
デンゼル・ワシントン
============================================
ベケットは一流の法律事務所に勤める実力のある弁護士。
将来を期待されていたが、突然解雇された。
その理由は自分がエイズであることだと思ったかれは
不当解雇だと訴えるが・・・
============================================
製作は1993年。
えっ・・・もう10年たったのか!
つい最近の映画のような気がしてたのに・・・。
たしかに今観ると、トム・ハンクスもデンゼル・ワシントンも若い!
そしてアントニオ・バンデラスもやっぱ若い!
ハンクスはたしか役作りのために減量した記憶があるが、
『キャスト・アウェイ』の減量した姿より、
やはり若くて肉体的にも精神的にも「折れちゃいそう」な
もろさが表現されている。
しかし目の力だけは、信念を持った強いものを感じる。
さすがにアカデミー主演男優賞受賞の演技。
10年前は、つい最近のような気がするが、
この作品でエイズに対する人々の困惑する姿が
それ以上昔の事に思える。
当時、エイズは同性愛者の病気だと思われていた、
馴染みのないこの病気に、人々は理解よりも恐怖が先にたっていた。
握手しただけで感染するのでは?
同じつり革を持っただけで感染するのでは?
洋式便座に座って感染するのでは?
今では「そんなことないだろ〜」と理解できるのだが、
その当時はただただパニックだった。
10年という月日は、つい最近のようでもあるが、
確実に時は過ぎている。
この作品に出演しているエイズ患者の中にはもう亡くなった方もいる。
その一方で人々のこの病気に対する
理解と知識も前進している。
病魔におかされながらも、差別と偏見と戦う主人公。
家族と友人の暖かい愛に包まれながら、
社会と戦い、自己の尊厳を守るハンクスの演技が素晴らしい作品。
『ニコルに夢中!』・・そんなに変わったの?
2003年3月7日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ1999年・米
監督/ジョン・シュルツ
出演/メリッサ・ジョアン・ハート
============================================
ニコルの通う学校ではもうすぐ学園祭。
しかも今年は百年祭!
しかしパートナー確実と思われていた人気者のブラッドは
他校の女の子と恋に落ちてしまう。
そこでニコルは隣に住むチェースに、
恋人のふりをするように提案し・・・
============================================
ニコル役は『サブリナ』のメリッサ・ジョアン・ハート。
はて・・・?
『サブリナ』って魔女のお話で、変な黒い猫が出てくるヤツか?
ストーリーは学園の人気者のサブリナが、
パートナー確実と思われていた、これまた人気者の男のフラレてしまい、
このままじゃマズイわ〜!っと隣人のオタク系嫌われ者のチュースに
恋人のふりをするように提案する。
学園祭の実行委員でもある優等生のサブリナは、
「一緒に歩くなら、そんなファッションじゃイヤよ」と
勝手なことを言って、チュースを自分好みに変身させる。
チュースはチュースで、フラレタ彼女を嫉妬させ、
彼女の心を取り戻そうということで、
利害の一致を見た二人なのであった。
劇中では、そのチュースの変身ぶりに周囲は驚くのだが、
どうも蛍風には、さっぱり変わっていないように見えてしまう。
ワカイ子のファッションは、どうもみな同じに見えてしまうわ(笑)
ニコルが可愛くて、テンポの良いストーリー展開。
何よりも日本の学園祭とは異なり、
パーティーのようなアメリカ学園祭は、ティーンの憧れであろう。
女子中高生向けの爽やかな作品。
監督/ジョン・シュルツ
出演/メリッサ・ジョアン・ハート
============================================
ニコルの通う学校ではもうすぐ学園祭。
しかも今年は百年祭!
しかしパートナー確実と思われていた人気者のブラッドは
他校の女の子と恋に落ちてしまう。
そこでニコルは隣に住むチェースに、
恋人のふりをするように提案し・・・
============================================
ニコル役は『サブリナ』のメリッサ・ジョアン・ハート。
はて・・・?
『サブリナ』って魔女のお話で、変な黒い猫が出てくるヤツか?
ストーリーは学園の人気者のサブリナが、
パートナー確実と思われていた、これまた人気者の男のフラレてしまい、
このままじゃマズイわ〜!っと隣人のオタク系嫌われ者のチュースに
恋人のふりをするように提案する。
学園祭の実行委員でもある優等生のサブリナは、
「一緒に歩くなら、そんなファッションじゃイヤよ」と
勝手なことを言って、チュースを自分好みに変身させる。
チュースはチュースで、フラレタ彼女を嫉妬させ、
彼女の心を取り戻そうということで、
利害の一致を見た二人なのであった。
劇中では、そのチュースの変身ぶりに周囲は驚くのだが、
どうも蛍風には、さっぱり変わっていないように見えてしまう。
ワカイ子のファッションは、どうもみな同じに見えてしまうわ(笑)
ニコルが可愛くて、テンポの良いストーリー展開。
何よりも日本の学園祭とは異なり、
パーティーのようなアメリカ学園祭は、ティーンの憧れであろう。
女子中高生向けの爽やかな作品。
『奇跡の歌』・・人間の声、それは素晴らしき楽器なり
2003年3月5日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ1998年・米
監督/マーティン・デビッドソン
出演/アーマンド・アサンテ
============================================
ヴィンスはかつて人気ドゥーワップグループのリードヴォーカルだった。
今はしがないバーテン。
彼の50歳の誕生日にかつての仲間たちが集まり、
周囲の人々の励ましで、次第に歌、人生への情熱を
取り戻していく・・・
============================================
ドゥーワップ・・・。
ミスタードーナツでかかってそうな曲ね。
この作品とにかく音楽が心地よい!
「声」とは素晴らしい楽器であると認識してしまう。
怒鳴るだけや叫ぶだけの音楽モドキではなく、
これぞ音楽!これぞ歌!って感じ。
かつての栄光を取り戻そうと奮闘するオヤジバンドを描いた
『スティル・クレイジー』があるが、
本作品は「栄光」よりも、周囲の人々の暖かさによって
「情熱」をとりもどしていく作品である。
それゆえドゥーワップという音楽がとても心地よくマッチする。
・・・とはいえ個人的には
『スティル・・・』のほうが作品的のは好きだけどね。
ビル・ナイのエキセントリックな演技はキョーレツで
蛍風の好みだったし(笑)
ドゥーワップの良さを発見。
本物の友情は素晴らしい。
父息子の関係も、分かりやすくジーンとできる。
ミスタードーナツを食べながら観たい作品(笑)
監督/マーティン・デビッドソン
出演/アーマンド・アサンテ
============================================
ヴィンスはかつて人気ドゥーワップグループのリードヴォーカルだった。
今はしがないバーテン。
彼の50歳の誕生日にかつての仲間たちが集まり、
周囲の人々の励ましで、次第に歌、人生への情熱を
取り戻していく・・・
============================================
ドゥーワップ・・・。
ミスタードーナツでかかってそうな曲ね。
この作品とにかく音楽が心地よい!
「声」とは素晴らしい楽器であると認識してしまう。
怒鳴るだけや叫ぶだけの音楽モドキではなく、
これぞ音楽!これぞ歌!って感じ。
かつての栄光を取り戻そうと奮闘するオヤジバンドを描いた
『スティル・クレイジー』があるが、
本作品は「栄光」よりも、周囲の人々の暖かさによって
「情熱」をとりもどしていく作品である。
それゆえドゥーワップという音楽がとても心地よくマッチする。
・・・とはいえ個人的には
『スティル・・・』のほうが作品的のは好きだけどね。
ビル・ナイのエキセントリックな演技はキョーレツで
蛍風の好みだったし(笑)
ドゥーワップの良さを発見。
本物の友情は素晴らしい。
父息子の関係も、分かりやすくジーンとできる。
ミスタードーナツを食べながら観たい作品(笑)
『天使にさよなら』・・天使になるにも修行
2003年2月26日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・英
監督/ウダヤン・プラサット
出演/ショーン・ランドレス
ビリー・コノリー
============================================
少年ジミーは天使になりたかった。
そこで大天使ガブリエルにお願いして、天使見習いに。
そんなジミーの姿に病気の父は腹をたて・・・
============================================
ジミーは天使になりたかった。
そこに大天使ガブリエルがやってきて、天使見習いにするという。
うまくいけば、本物の天使になれるのだ。
男ならスポーツが喧嘩と考える父親にとって、
芸術を愛するジミーは「なよっちくって」イライラする。
しかしその父は不治の病におかわれていた・・・。
「病の親子」モノとしては、『海辺の家』よりしっくりくる。
『海辺・・』より息子が少年で、
「天使になりた〜い」と乙女チックな展開なので
作品に入りこみやすいせいだろう。
大天使ガブリエル役のビリー・コノリーが、いいね。
本物の天使なのか、ただの人の良いおっさんか分からない微妙な雰囲気。
意外なところで『ぼくの国、パパの国』で末っ子サジ役を演じた
ジョーダン・ルートリッジが出てた!
大きくなったなぁ・・・。
天使になろうと空を飛ぶ練習をしたり、
派手な人助けをしたがったり。
ユーモラスの中にも、親子愛がしっかりと描かれている。
少年が大人になる瞬間を、切なくも深い愛をまとって描いた作品。
監督/ウダヤン・プラサット
出演/ショーン・ランドレス
ビリー・コノリー
============================================
少年ジミーは天使になりたかった。
そこで大天使ガブリエルにお願いして、天使見習いに。
そんなジミーの姿に病気の父は腹をたて・・・
============================================
ジミーは天使になりたかった。
そこに大天使ガブリエルがやってきて、天使見習いにするという。
うまくいけば、本物の天使になれるのだ。
男ならスポーツが喧嘩と考える父親にとって、
芸術を愛するジミーは「なよっちくって」イライラする。
しかしその父は不治の病におかわれていた・・・。
「病の親子」モノとしては、『海辺の家』よりしっくりくる。
『海辺・・』より息子が少年で、
「天使になりた〜い」と乙女チックな展開なので
作品に入りこみやすいせいだろう。
大天使ガブリエル役のビリー・コノリーが、いいね。
本物の天使なのか、ただの人の良いおっさんか分からない微妙な雰囲気。
意外なところで『ぼくの国、パパの国』で末っ子サジ役を演じた
ジョーダン・ルートリッジが出てた!
大きくなったなぁ・・・。
天使になろうと空を飛ぶ練習をしたり、
派手な人助けをしたがったり。
ユーモラスの中にも、親子愛がしっかりと描かれている。
少年が大人になる瞬間を、切なくも深い愛をまとって描いた作品。
2001年・米
監督/グレゴリー・ポワリエ
出演/ジェリー・オコンネル
シャノン・エリザベル
============================================
友人の結婚式に列席したマイケル達は
一生独身と貫くと宣言する。
毎月積みたてをして、最後まで独身だった者が
賞金を独占するという賭けをする。
次々と脱落者がでて、残るはマイケルとカイルだけ。
ところがマイケルはカジノでボロ負けをし・・・
============================================
子供の頃、外人さんはテレビや映画の中でしか見たことが無かった。
画面に映る外人さんは、皆スタイルが良く、キレイだった。
そんなわけで、外人さんはみんな美人だと思っていた。
そして成長し、外人さんにも美人だけじゃなく
フツーの人もそれなりの人もいることを知った。
・・・で、この作品。
主要なキャストはもちろんのこと、
画面にチラッと映るエキストラまでがスタイルが良くて美人!
この女優達のグレードの高さは、驚きもの!
なんでも女優選びは、インターネットオーディションをして
ネットユーザーの投票で決まったとか。
とにかく美人の彼女達が、セクシーな魅力をふりまいている。
主演のジェリー・オコンネル。
『スタンド・バイ・ミー』から比べると
カッコ良く成長したな〜とこれまた驚き。
高校生や大学生が設定のお色気青春モノはよくあるが、
本作品はそれよりは、年齢設定が高め。
結婚適齢期のお色気青春モノは少ない。
そういう意味でも印象深い。
なにより結婚をからめてるので、女性ユーザーにもアピールできる。
蛍風好きなシーンはカジノと、「くるみ」。
「くるみ」は男性には「痛い・・」と思うらしいが
蛍風は大爆笑。
必死でカイルを陥れようとするマイケルはキュート(笑)
女優達もゴージャス。
お色気ありお笑いありの楽しめる作品。
こういうの大好き(笑)!
監督/グレゴリー・ポワリエ
出演/ジェリー・オコンネル
シャノン・エリザベル
============================================
友人の結婚式に列席したマイケル達は
一生独身と貫くと宣言する。
毎月積みたてをして、最後まで独身だった者が
賞金を独占するという賭けをする。
次々と脱落者がでて、残るはマイケルとカイルだけ。
ところがマイケルはカジノでボロ負けをし・・・
============================================
子供の頃、外人さんはテレビや映画の中でしか見たことが無かった。
画面に映る外人さんは、皆スタイルが良く、キレイだった。
そんなわけで、外人さんはみんな美人だと思っていた。
そして成長し、外人さんにも美人だけじゃなく
フツーの人もそれなりの人もいることを知った。
・・・で、この作品。
主要なキャストはもちろんのこと、
画面にチラッと映るエキストラまでがスタイルが良くて美人!
この女優達のグレードの高さは、驚きもの!
なんでも女優選びは、インターネットオーディションをして
ネットユーザーの投票で決まったとか。
とにかく美人の彼女達が、セクシーな魅力をふりまいている。
主演のジェリー・オコンネル。
『スタンド・バイ・ミー』から比べると
カッコ良く成長したな〜とこれまた驚き。
高校生や大学生が設定のお色気青春モノはよくあるが、
本作品はそれよりは、年齢設定が高め。
結婚適齢期のお色気青春モノは少ない。
そういう意味でも印象深い。
なにより結婚をからめてるので、女性ユーザーにもアピールできる。
蛍風好きなシーンはカジノと、「くるみ」。
「くるみ」は男性には「痛い・・」と思うらしいが
蛍風は大爆笑。
必死でカイルを陥れようとするマイケルはキュート(笑)
女優達もゴージャス。
お色気ありお笑いありの楽しめる作品。
こういうの大好き(笑)!
コメントをみる |

『海辺の家』・・オヤジは大黒柱
2003年2月7日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・米
監督/アーウィン・ウィンクラー
出演/ケビン・クライン
ヘイデン・クリステンセン
===========================================
建築デザイナーのジョージは
自分がガンに侵され余命幾ばくも無いことを知る。
そこで昔から夢である自分の家を
離婚した妻に引き取られた息子サムと
一緒に建てようと決意する・・・
===========================================
ケビン・クラインはいいとして
癌モノで、しかも息子がSWのヘイデン・・・
むむむ〜・・・
しかし最近ヒューマン系を観てなかったからな〜ということで
選んだ作品。
この作品でのヘイデン君は化粧バリバリのツッパリ君。
化粧するツッパリ君っていつの話だ?(笑)
で、このヘイデン君扮する反抗的な16歳の少年サムは
週末だけ父ジョージの所で過ごす約束なのだが
「変人」さんの父と過ごすよりも、
悪友と女の子ひっかけて過ごしたいと思う。
うんうん、そういう年頃なんだよね。
しかしその心の底には、
どこか今の自分を嫌っている部分もある悩めるお年頃。
おろおろする母親を尻目に、反抗するサムだが
実の父ジョージがガツンと力づくで話を進める。
「この夏は俺と一緒に家を建てるんだ!」
ふてくされるサムだが、まだどこか純な部分が残っていて
しぶしぶサムのところに行く。
反抗的なサムに、残りの命をかけて自分の生き様を見せつけるように
家を建てるジョージ。
冷えたサムのまなざしがストーリーが進むにつれ
次第に生き生きと輝いてくる。
それとは対称的に次第に衰えていくジョージの身体。
建築がすすむにつれ、輝いてくる息子と衰えていく父。
父は命のすべてかけてを家=人生の輝きを息子につたえる。
ラストもあざとくなく、爽やかな気持ちにすらなる。
ケビン・クラインもヘイデン君も、とても良い。
この2人だけでなくキャストがとても良い。
素直に良い作品だと思う。
ヘイデン君が意外に良かった。
しかしながら、このテーマを扱った作品としては
女の蛍風には『マイ・ライフ』の方が好み。
思春期の息子と父の関係よりも、
夫と未だ見ぬ子供の方が感情移入しやすい。
逆に男性には、本作品のほうがしっくりくるのかもしれない。
監督/アーウィン・ウィンクラー
出演/ケビン・クライン
ヘイデン・クリステンセン
===========================================
建築デザイナーのジョージは
自分がガンに侵され余命幾ばくも無いことを知る。
そこで昔から夢である自分の家を
離婚した妻に引き取られた息子サムと
一緒に建てようと決意する・・・
===========================================
ケビン・クラインはいいとして
癌モノで、しかも息子がSWのヘイデン・・・
むむむ〜・・・
しかし最近ヒューマン系を観てなかったからな〜ということで
選んだ作品。
この作品でのヘイデン君は化粧バリバリのツッパリ君。
化粧するツッパリ君っていつの話だ?(笑)
で、このヘイデン君扮する反抗的な16歳の少年サムは
週末だけ父ジョージの所で過ごす約束なのだが
「変人」さんの父と過ごすよりも、
悪友と女の子ひっかけて過ごしたいと思う。
うんうん、そういう年頃なんだよね。
しかしその心の底には、
どこか今の自分を嫌っている部分もある悩めるお年頃。
おろおろする母親を尻目に、反抗するサムだが
実の父ジョージがガツンと力づくで話を進める。
「この夏は俺と一緒に家を建てるんだ!」
ふてくされるサムだが、まだどこか純な部分が残っていて
しぶしぶサムのところに行く。
反抗的なサムに、残りの命をかけて自分の生き様を見せつけるように
家を建てるジョージ。
冷えたサムのまなざしがストーリーが進むにつれ
次第に生き生きと輝いてくる。
それとは対称的に次第に衰えていくジョージの身体。
建築がすすむにつれ、輝いてくる息子と衰えていく父。
父は命のすべてかけてを家=人生の輝きを息子につたえる。
ラストもあざとくなく、爽やかな気持ちにすらなる。
ケビン・クラインもヘイデン君も、とても良い。
この2人だけでなくキャストがとても良い。
素直に良い作品だと思う。
ヘイデン君が意外に良かった。
しかしながら、このテーマを扱った作品としては
女の蛍風には『マイ・ライフ』の方が好み。
思春期の息子と父の関係よりも、
夫と未だ見ぬ子供の方が感情移入しやすい。
逆に男性には、本作品のほうがしっくりくるのかもしれない。
『アイ・アム・サム』・・愛こそすべて
2003年1月17日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・米
監督/ジェシー・ネルソン
出演/ショーン・ペン
============================================
知的障害のため7歳程度の知能しかないサム。
彼は男手1つで一人娘ルーシーを育てていた。
しかしルーシーが7歳になった時、
父を超えたくない思いから勉強しなくなったルーシーを
教師やソーシャルワーカーが心配し、
サムから養育権を奪おうと・・・
============================================
ショーン・ペンとルーシー役のダコタ・ファニングの演技が
評判の作品。
ショーンの演技は噂通り素晴らしいものだし、
ルーシー役も「こんな娘欲しい〜!」と思えるほどの
可愛らしさと聡明さ。
この2人には「愛こそすべて」と言うように
知能なんて関係ない。
深い愛情で結ばれた父と娘。
そこにビートルズのカヴァーが効果的に使われている。
なぜカヴァー曲を使用したのかいうと、
ビートルズ本人達の曲をそのまま使うと、
曲の使用料で制作費がふっとんでしまうからだそうだ(笑)
とはいえビートルズファンにはたまらない作品なんだそうだ。
なんだそうだ・・・って、蛍風はどちらかと言うと
ローリングストーンズ派の方なので(笑)
ショーンやダコタの演技も素晴らしいが
ミシェル・ファイファーの演技が印象的!
ウェイトレス役でビバヒルのクレアが出てたのも嬉しかった。
ドキュメンタリーを意識した手持ちカメラの映像。
親子の愛情に涙がホロリする場面多数。
蛍風の好みの作品ではないが、良い作品だとは思う。
監督/ジェシー・ネルソン
出演/ショーン・ペン
============================================
知的障害のため7歳程度の知能しかないサム。
彼は男手1つで一人娘ルーシーを育てていた。
しかしルーシーが7歳になった時、
父を超えたくない思いから勉強しなくなったルーシーを
教師やソーシャルワーカーが心配し、
サムから養育権を奪おうと・・・
============================================
ショーン・ペンとルーシー役のダコタ・ファニングの演技が
評判の作品。
ショーンの演技は噂通り素晴らしいものだし、
ルーシー役も「こんな娘欲しい〜!」と思えるほどの
可愛らしさと聡明さ。
この2人には「愛こそすべて」と言うように
知能なんて関係ない。
深い愛情で結ばれた父と娘。
そこにビートルズのカヴァーが効果的に使われている。
なぜカヴァー曲を使用したのかいうと、
ビートルズ本人達の曲をそのまま使うと、
曲の使用料で制作費がふっとんでしまうからだそうだ(笑)
とはいえビートルズファンにはたまらない作品なんだそうだ。
なんだそうだ・・・って、蛍風はどちらかと言うと
ローリングストーンズ派の方なので(笑)
ショーンやダコタの演技も素晴らしいが
ミシェル・ファイファーの演技が印象的!
ウェイトレス役でビバヒルのクレアが出てたのも嬉しかった。
ドキュメンタリーを意識した手持ちカメラの映像。
親子の愛情に涙がホロリする場面多数。
蛍風の好みの作品ではないが、良い作品だとは思う。
『しあわせ色のルビー』・・心のルビーが埋もれていないか?
2002年12月26日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ1998年・米
監督/ボアズ・イェーキン
出演/レニー・ゼルウィガー
============================================
信仰心の厚い夫とニューヨークのユダヤコミュニティーで
暮すソニア。
厳格で生真面目な夫の望むままに
「妻として、母として」ふるまっていたが、
義兄のすすめで宝石鑑定の仕事を始めたことから、
彼女の中で何かが変化していき・・・
============================================
しきたりや宗教が中心の閉鎖的な社会の中で
夫や周囲が望むままに、妻として母として生きるソニア。
宗教学者の夫と戒律にのっとった生活。
しかし義兄がソニアに宝石鑑定の仕事を依頼したことから
彼女の中で、女として、ひとりの人間としての思いが目覚めていく。
深緑を基調とした質素だが厳格な雰囲気の画面の中、
彼女の心の象徴であるルビーの赤が鮮やかに浮び上がる。
不倫や宝石の地下売買というドロドロしたものが
描かれいるにもかかわらず、どこか清潔感を感じるのは
レニーの個性であろうか?
「立派な学者と結婚するのが幸せ」という周囲のすすめ、
しかしそれはソニアの幸せではなかった。
何が幸せかは、人それぞれなのだ。
ひとりの人間として生きる喜びを見出した彼女に
周囲の目は冷たい。
その辛さがラストの爽やかさにつながってくる。
地味ではあるが、幸せとは何かを考えさせられる作品。
監督/ボアズ・イェーキン
出演/レニー・ゼルウィガー
============================================
信仰心の厚い夫とニューヨークのユダヤコミュニティーで
暮すソニア。
厳格で生真面目な夫の望むままに
「妻として、母として」ふるまっていたが、
義兄のすすめで宝石鑑定の仕事を始めたことから、
彼女の中で何かが変化していき・・・
============================================
しきたりや宗教が中心の閉鎖的な社会の中で
夫や周囲が望むままに、妻として母として生きるソニア。
宗教学者の夫と戒律にのっとった生活。
しかし義兄がソニアに宝石鑑定の仕事を依頼したことから
彼女の中で、女として、ひとりの人間としての思いが目覚めていく。
深緑を基調とした質素だが厳格な雰囲気の画面の中、
彼女の心の象徴であるルビーの赤が鮮やかに浮び上がる。
不倫や宝石の地下売買というドロドロしたものが
描かれいるにもかかわらず、どこか清潔感を感じるのは
レニーの個性であろうか?
「立派な学者と結婚するのが幸せ」という周囲のすすめ、
しかしそれはソニアの幸せではなかった。
何が幸せかは、人それぞれなのだ。
ひとりの人間として生きる喜びを見出した彼女に
周囲の目は冷たい。
その辛さがラストの爽やかさにつながってくる。
地味ではあるが、幸せとは何かを考えさせられる作品。
『マジェスティック』・・ぼんぼんダラボン ダラボンボ〜ン♪
2002年12月2日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・米
監督/フランク・ダラボン
出演/ジム・キャリー
============================================
1951年、ハリウッドでは赤狩りが行なわれていた。
脚本家ピーターは突然その標的にされてしまう。
仕事もクビになり自暴自棄になった彼は事故を起こして
車ごと川に転落し、小さな町ローソンに流れ着く。
事故のショックで記憶喪失となった彼に、
町の人間はルークが帰ってきたと喜び・・・
============================================
ほぉ、これは赤狩り時代の話だったのね・・・。
このテーマを扱っている作品は珍しいような・・・。
ローソンの人々は調和されて描かれており、
ジム・キャリーもキャラが突出することなく、
場に沿う演技を見せている。
ジム・キャリーの抑えた演技も良いが
なんといってもルークの父役マーティン・ランドーだろう。
彼の演技はローソンの人々の代弁者である。
作品全体の調和がとれているのは
監督フランク・ダラボンの力量であろう。
しかしながら、
ショーシャンク、グリーンマイルに次ぐ
ダラボン感動第3弾とするのはどうかなぁ・・・?
前2作はキング原作であり、この作品とは感動の仕方が
ちょっと違うような・・・。
蛍風の場合、前2作は感動がマグマのように
一気にどっとあふれてきたのだが、
本作品はヒタヒタと静かに感動の波がやってきたカンジ。
キングが好きだから、そう感じたのかもしれないけど。
蛍風、一番ゾクゾクしたのはピーターが脚本を担当した
「サハラの盗賊」シーン!
いかにも昔のアドベンチャームービーらしくて大喜び。
しかも悪役がクリフ・カーチス!
『コラテラル・ダメージ』でテロリスト役を演じた人ね。
良い役者だわ〜。
本作品はジム・キャリーものというよりは
ダラボンものといった印象が強い。
抑えた演技で作品のテイストに馴染んだキャリー、
名優マーティン・ランドー、
この2人の演技もいいが、蛍風にはクリフ・カーチスが
一番印象的だった作品(笑)
監督/フランク・ダラボン
出演/ジム・キャリー
============================================
1951年、ハリウッドでは赤狩りが行なわれていた。
脚本家ピーターは突然その標的にされてしまう。
仕事もクビになり自暴自棄になった彼は事故を起こして
車ごと川に転落し、小さな町ローソンに流れ着く。
事故のショックで記憶喪失となった彼に、
町の人間はルークが帰ってきたと喜び・・・
============================================
ほぉ、これは赤狩り時代の話だったのね・・・。
このテーマを扱っている作品は珍しいような・・・。
ローソンの人々は調和されて描かれており、
ジム・キャリーもキャラが突出することなく、
場に沿う演技を見せている。
ジム・キャリーの抑えた演技も良いが
なんといってもルークの父役マーティン・ランドーだろう。
彼の演技はローソンの人々の代弁者である。
作品全体の調和がとれているのは
監督フランク・ダラボンの力量であろう。
しかしながら、
ショーシャンク、グリーンマイルに次ぐ
ダラボン感動第3弾とするのはどうかなぁ・・・?
前2作はキング原作であり、この作品とは感動の仕方が
ちょっと違うような・・・。
蛍風の場合、前2作は感動がマグマのように
一気にどっとあふれてきたのだが、
本作品はヒタヒタと静かに感動の波がやってきたカンジ。
キングが好きだから、そう感じたのかもしれないけど。
蛍風、一番ゾクゾクしたのはピーターが脚本を担当した
「サハラの盗賊」シーン!
いかにも昔のアドベンチャームービーらしくて大喜び。
しかも悪役がクリフ・カーチス!
『コラテラル・ダメージ』でテロリスト役を演じた人ね。
良い役者だわ〜。
本作品はジム・キャリーものというよりは
ダラボンものといった印象が強い。
抑えた演技で作品のテイストに馴染んだキャリー、
名優マーティン・ランドー、
この2人の演技もいいが、蛍風にはクリフ・カーチスが
一番印象的だった作品(笑)
『翼をください』・・ペラペラポンポンにちぎれた
2002年11月28日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・カナダ
監督/レア・プール
出演/パイパー・ペラーポ
ミーシャ・バートン
===========================================
継母によって寄宿学校に転入させられたメアリー。
ルームメイトのポーリーとトリーと出会って
母を亡くした悲しみから立ち直りつつあった。
ポーリーとトリーは愛し合っていたが、
2人の関係が学校中の噂になり・・・
===========================================
カナダで実際にあった事件の映画化。
寄宿学校の同性愛のお話で、しかも配給がアルバトロスだから
ムンムンな作品かと思ってました。
お茶会開いたり、スポーツはフェンシングだったりと
初めは「おぉっ!禁断の寄宿学校っぽい雰囲気!」と
半ば冗談っぽく観ていたんだけど・・・。
観終わった後は、しばらく動けなくなるほど切ない作品だった。
ポーリーとトリーは愛し合っていた。
しかし、2人の関係が学校中の噂になった時、
トリーはポーリーが無理やりベットに入ってきたと弁明し、
ポーリーから離れていく。
トリーは周囲、特に親にはレズビアンだと思われたくなかったのだ。
心ではポーリーを愛しつつ、男の子と付き合いはじめるトリー。
そんな彼女とは反対に、周囲の目も気にせず思いつづけるポーリー。
ポーリーは言う、
「私はレズじゃない。トリーが好きなただのポーリーだ!」
社会に適応するために、心を偽って妥協するトリー。
周囲を気にせず、ただ自分の素直な気持ちを貫くポーリー。
母親にすら愛されたことのないポーリーが、初めて得たトリーの愛。
それを必死で取り戻そうともがくポーリーの姿は悲しい。
メアリーという語り部を通して物語が進みつつも、
ラストはメアリーの思いがキーワード、象徴となる作り。
同性愛のことはよく分からないけど、
人が人を好きになる純粋な狂おしさが、この作品には描かれている。
生まれや育ち、性別や肉体は仮の器。
いずれは土にかえる儚いもの。
しかし人を愛する心、魂は翼に乗って永遠に自由に飛びまわる。
余談だが、ポーリー役のパイパー・ペラーポ。
『コヨーテ・アグリー』よりも本作品の方が1年後。
だけど『コヨーテ・・』の方が大人に見える。
彼女の才能のタマモノなのか、それとも撮影はずっと前だったのか?
で、このペラーポさん、時折アンジェリーナ・ジョリーや
ヒラリー・スワンクに見えてしまった蛍風。
骨っぽいお顔立ちなのねん。
それからパイパー・ペラーポって名前、なかなか覚えにくい。
「なんだっけ?ペラペラ・ポンポン?」と思わず言ってしまった。
性別を超えた儚くも切なく激しい純愛を美しい映像が盛り上げる。
心がちぎれそうになった作品。
監督/レア・プール
出演/パイパー・ペラーポ
ミーシャ・バートン
===========================================
継母によって寄宿学校に転入させられたメアリー。
ルームメイトのポーリーとトリーと出会って
母を亡くした悲しみから立ち直りつつあった。
ポーリーとトリーは愛し合っていたが、
2人の関係が学校中の噂になり・・・
===========================================
カナダで実際にあった事件の映画化。
寄宿学校の同性愛のお話で、しかも配給がアルバトロスだから
ムンムンな作品かと思ってました。
お茶会開いたり、スポーツはフェンシングだったりと
初めは「おぉっ!禁断の寄宿学校っぽい雰囲気!」と
半ば冗談っぽく観ていたんだけど・・・。
観終わった後は、しばらく動けなくなるほど切ない作品だった。
ポーリーとトリーは愛し合っていた。
しかし、2人の関係が学校中の噂になった時、
トリーはポーリーが無理やりベットに入ってきたと弁明し、
ポーリーから離れていく。
トリーは周囲、特に親にはレズビアンだと思われたくなかったのだ。
心ではポーリーを愛しつつ、男の子と付き合いはじめるトリー。
そんな彼女とは反対に、周囲の目も気にせず思いつづけるポーリー。
ポーリーは言う、
「私はレズじゃない。トリーが好きなただのポーリーだ!」
社会に適応するために、心を偽って妥協するトリー。
周囲を気にせず、ただ自分の素直な気持ちを貫くポーリー。
母親にすら愛されたことのないポーリーが、初めて得たトリーの愛。
それを必死で取り戻そうともがくポーリーの姿は悲しい。
メアリーという語り部を通して物語が進みつつも、
ラストはメアリーの思いがキーワード、象徴となる作り。
同性愛のことはよく分からないけど、
人が人を好きになる純粋な狂おしさが、この作品には描かれている。
生まれや育ち、性別や肉体は仮の器。
いずれは土にかえる儚いもの。
しかし人を愛する心、魂は翼に乗って永遠に自由に飛びまわる。
余談だが、ポーリー役のパイパー・ペラーポ。
『コヨーテ・アグリー』よりも本作品の方が1年後。
だけど『コヨーテ・・』の方が大人に見える。
彼女の才能のタマモノなのか、それとも撮影はずっと前だったのか?
で、このペラーポさん、時折アンジェリーナ・ジョリーや
ヒラリー・スワンクに見えてしまった蛍風。
骨っぽいお顔立ちなのねん。
それからパイパー・ペラーポって名前、なかなか覚えにくい。
「なんだっけ?ペラペラ・ポンポン?」と思わず言ってしまった。
性別を超えた儚くも切なく激しい純愛を美しい映像が盛り上げる。
心がちぎれそうになった作品。
コメントをみる |

『アリ』・・アリといえば猪木でしょ?(笑)
2002年11月15日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・米
監督/マイケル・マン
出演/ウィル・スミス
========================================
蝶のように舞い、蜂のように刺すと表現された
世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ。
波乱に満ちた彼の半生を描く・・・
========================================
ウィル・スミスがアカデミー主演男優賞にノミネートされたと知った時
正直言って驚いた。
「えええ〜ウィル・スミスってラッパーの?
あのお耳の可愛いウィル・スミス?出世したね〜!」
いや〜、本作品のウィルは確かにノミネートものの演技でしたわ。
冒頭はウィル・スミスなのだが、ストーリーが展開するにつれ
アリに似てるなと思い、ラストに至ってはアリにしか見えない演技。
特に試合でのあの華麗なフットワーク!
一気にアリが現役だった当時を思い出した蛍風。
そそそ、アリはあんなフットワークだったのよね!
もう1つの驚きがコーセル役のジョン・ボイド。
途中までボイドとは気づかなかった。
いやはや化けたね、ボイドさん。
ただこの作品、想像していたのとはちょっと違った。
アリが題材だからもっとボクシングシーンがあるかと思ったのだが、
徴兵拒否を巡る1人の男の姿に焦点をあてたような感じ。
それは長い時間をかけての戦いであるはずなのだが、
その時間感覚は、本作品ではあまり重要視されていない。
そのため、アリの苦悩や取り巻き陣の入れ替わりや
女性関係が希薄。
まあ監督がマイケル・マンだから、硬派な男の世界で
女性陣は飾りものにすぎない。
157分もありながら、どこか駆け足での展開は
それだけアリの人生は「濃い〜」ものなのでしょう。
でも、もうちょっと整理or焦点を絞ったほうが良かったような。
蛍風、残念な点が1つ。猪木が出てなかった・・・。
アリといえば猪木でしょ?!
なんで猪木のことは触れられていないのかしらん。
猪木は誰がやるのかしら?春 一番?なんて
結構楽しみにしてたのに・・・(笑)
かいつまみ過ぎの感のある展開で、
アリを知っていることが前提には、やや不満が残る。
アリの妻役でウィルの妻が共演している蛍風の嫌いな夫婦モノだが、
ウィルの演技が素晴らしく、
マイケル・マンの硬派な男の世界が堪能できる。
可愛いお耳のウィル・スミスの変身ぶりが賞賛に値する作品。
監督/マイケル・マン
出演/ウィル・スミス
========================================
蝶のように舞い、蜂のように刺すと表現された
世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ。
波乱に満ちた彼の半生を描く・・・
========================================
ウィル・スミスがアカデミー主演男優賞にノミネートされたと知った時
正直言って驚いた。
「えええ〜ウィル・スミスってラッパーの?
あのお耳の可愛いウィル・スミス?出世したね〜!」
いや〜、本作品のウィルは確かにノミネートものの演技でしたわ。
冒頭はウィル・スミスなのだが、ストーリーが展開するにつれ
アリに似てるなと思い、ラストに至ってはアリにしか見えない演技。
特に試合でのあの華麗なフットワーク!
一気にアリが現役だった当時を思い出した蛍風。
そそそ、アリはあんなフットワークだったのよね!
もう1つの驚きがコーセル役のジョン・ボイド。
途中までボイドとは気づかなかった。
いやはや化けたね、ボイドさん。
ただこの作品、想像していたのとはちょっと違った。
アリが題材だからもっとボクシングシーンがあるかと思ったのだが、
徴兵拒否を巡る1人の男の姿に焦点をあてたような感じ。
それは長い時間をかけての戦いであるはずなのだが、
その時間感覚は、本作品ではあまり重要視されていない。
そのため、アリの苦悩や取り巻き陣の入れ替わりや
女性関係が希薄。
まあ監督がマイケル・マンだから、硬派な男の世界で
女性陣は飾りものにすぎない。
157分もありながら、どこか駆け足での展開は
それだけアリの人生は「濃い〜」ものなのでしょう。
でも、もうちょっと整理or焦点を絞ったほうが良かったような。
蛍風、残念な点が1つ。猪木が出てなかった・・・。
アリといえば猪木でしょ?!
なんで猪木のことは触れられていないのかしらん。
猪木は誰がやるのかしら?春 一番?なんて
結構楽しみにしてたのに・・・(笑)
かいつまみ過ぎの感のある展開で、
アリを知っていることが前提には、やや不満が残る。
アリの妻役でウィルの妻が共演している蛍風の嫌いな夫婦モノだが、
ウィルの演技が素晴らしく、
マイケル・マンの硬派な男の世界が堪能できる。
可愛いお耳のウィル・スミスの変身ぶりが賞賛に値する作品。
『クールボーダー』・・寒風吹きすさぶ白銀に舞う若者達
2002年11月9日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・米
監督/エメロット・マロイ
ブレンダン・マロイ
出演/ジェイソン・ロンドン
=====================================
リックの住むブルマウンテンは
パンツを下げて半ケツでスキーを楽しんだ
パパ・マンツが開いた場所。
住民はパパ・マンツの自由な意志を継ぎ、
思い思いに楽しく暮していた。
しかしこの山を再開発しようと
メジャースが乗りこんできて・・・
=====================================
自分達のホームタウンが、よそから来た開発王によって
次々と変えられていくのをボーダー達が阻止しようとするお話。
そこに友情と恋をからませてストーリーが展開していく。
んんん〜、こうとしか説明できな内容。
この作品はストーリーがどうとかいうのではなく、
ボーダー達の見事な滑りを堪能するもの。
スノーボードを見せるために、話が展開していくようなもんだ。
ボーダーの滑りはむちゃくちゃカッコイイ!
ボードしたことのない蛍風でもそのすごさにはシビレてしまう。
ビールジョッキ片手に競争したり、くるくるジャンプしたり。
圧巻はヘリから飛びおりての滑走シーン!
う〜!カッコイイ!スゴイ!
さすが一流の人々ですな。
・・・と思ったら本編終了後にNG集が。
そこには本編では見事に決めた滑走の影には
壮絶な転倒があったことを知らされる。
やっぱりプロでも大変なシーンだったんだ!
それでも見事に決めたプロの滑りに喝采を送りたい。
寒風吹きすさぶ中での、お約束の下ネタあり、お笑いあり。
ビール片手に仲間とワイワイ観たい作品。
監督/エメロット・マロイ
ブレンダン・マロイ
出演/ジェイソン・ロンドン
=====================================
リックの住むブルマウンテンは
パンツを下げて半ケツでスキーを楽しんだ
パパ・マンツが開いた場所。
住民はパパ・マンツの自由な意志を継ぎ、
思い思いに楽しく暮していた。
しかしこの山を再開発しようと
メジャースが乗りこんできて・・・
=====================================
自分達のホームタウンが、よそから来た開発王によって
次々と変えられていくのをボーダー達が阻止しようとするお話。
そこに友情と恋をからませてストーリーが展開していく。
んんん〜、こうとしか説明できな内容。
この作品はストーリーがどうとかいうのではなく、
ボーダー達の見事な滑りを堪能するもの。
スノーボードを見せるために、話が展開していくようなもんだ。
ボーダーの滑りはむちゃくちゃカッコイイ!
ボードしたことのない蛍風でもそのすごさにはシビレてしまう。
ビールジョッキ片手に競争したり、くるくるジャンプしたり。
圧巻はヘリから飛びおりての滑走シーン!
う〜!カッコイイ!スゴイ!
さすが一流の人々ですな。
・・・と思ったら本編終了後にNG集が。
そこには本編では見事に決めた滑走の影には
壮絶な転倒があったことを知らされる。
やっぱりプロでも大変なシーンだったんだ!
それでも見事に決めたプロの滑りに喝采を送りたい。
寒風吹きすさぶ中での、お約束の下ネタあり、お笑いあり。
ビール片手に仲間とワイワイ観たい作品。
2001年・米
監督/ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演/ジョン・キャメロン・ミッチェル
============================================
性転換手術に失敗して性器が
1インチ残ってしまったヘドウィグ。
彼は自分を裏切ってスターとなったトミーを追いかけながら
ライブを続けていくのだが・・・
============================================
舞台の映画化らしく、場面のつなぎや展開などに
舞台の良さがあらわれている。
舞台を映画化したものに、
蛍風の大好きな『ロッキー・ホラー・ショー』があるが、
本作品は「ロッキー・ホラー・・・」より万人向けといえよう。
ヘドウィグの夫イツハク役は女優のミリアム・ショア。
クレジット観るまで女性とは気づかなかった!
いやに高い声で歌うヒトだな〜と思ったケド。
ヘドウィグは6インチあった男性器を5インチしか取れなくて
「怒りの1インチ」が残った。
1インチは3.3cm?
するともともとは20cm弱あったってことですかね・・・。
これはどうなんでしょう、標準的なサイズなんでしょうかね・・?
なぜ1インチだけ残ったのでしょう?
宦官みたいなやり方だったのでしょうか?
たしか男性から女性の性転換する場合は
性器の中身をとって、皮を中に押しこんで膣にするんだよね?
1インチ残ったら、排尿はどうするんだろう?
男でも女でもない中途半端な存在のヘドウィグ。
これはヘドウィグがおかれている立場を比喩している。
中途半端じゃなく、本当の自分の価値、自分の歌、
本物の愛を求め続けるヘドウィグ。
そんなヘドウィグの姿に思わず応援したくなってしまう。
衣装がGOOD!音楽もGOOD!
なによりヘドウィグ役のジョン・キャメロン・ミッチェルがGOOD!
ヘドヘッドが欲しくなった!
まだどっかに売ってるのかしらん・・・。
監督/ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演/ジョン・キャメロン・ミッチェル
============================================
性転換手術に失敗して性器が
1インチ残ってしまったヘドウィグ。
彼は自分を裏切ってスターとなったトミーを追いかけながら
ライブを続けていくのだが・・・
============================================
舞台の映画化らしく、場面のつなぎや展開などに
舞台の良さがあらわれている。
舞台を映画化したものに、
蛍風の大好きな『ロッキー・ホラー・ショー』があるが、
本作品は「ロッキー・ホラー・・・」より万人向けといえよう。
ヘドウィグの夫イツハク役は女優のミリアム・ショア。
クレジット観るまで女性とは気づかなかった!
いやに高い声で歌うヒトだな〜と思ったケド。
ヘドウィグは6インチあった男性器を5インチしか取れなくて
「怒りの1インチ」が残った。
1インチは3.3cm?
するともともとは20cm弱あったってことですかね・・・。
これはどうなんでしょう、標準的なサイズなんでしょうかね・・?
なぜ1インチだけ残ったのでしょう?
宦官みたいなやり方だったのでしょうか?
たしか男性から女性の性転換する場合は
性器の中身をとって、皮を中に押しこんで膣にするんだよね?
1インチ残ったら、排尿はどうするんだろう?
男でも女でもない中途半端な存在のヘドウィグ。
これはヘドウィグがおかれている立場を比喩している。
中途半端じゃなく、本当の自分の価値、自分の歌、
本物の愛を求め続けるヘドウィグ。
そんなヘドウィグの姿に思わず応援したくなってしまう。
衣装がGOOD!音楽もGOOD!
なによりヘドウィグ役のジョン・キャメロン・ミッチェルがGOOD!
ヘドヘッドが欲しくなった!
まだどっかに売ってるのかしらん・・・。
コメントをみる |

2001年・独
監督/デニス・ガンセル
出演/ディアーナ・アムフト
============================================
インケン、ビッキー、レーナは同じ高校に通う仲良し3人組み。
インケンは彼とのSEXで、未だにイッたことがない。
絶頂を求めていろいろと試すインケンだが、
ある日、自転車に乗っている時にイッてしまい・・・
============================================
この作品「ドイツおバカムービー」とか
「ドイツ版メリーに首ったけ」なんて売り文句だが、さにあらず。
目的は不純だが(笑)純粋な青春モノである。
絶頂を求めて必死で自転車をこぐ彼女達。
いや〜、その必死な様はちょっと笑えるんだけどね。
「絶頂を知らないまま年老いて死にたくない」という彼女達。
・・って、あんた達まだ10代じゃないの!
「イけないのは男のせい」
う〜ん確かにそれもあるだろうけど、それだけが原因ではないだろう。
2人の波長というか息が合わないとダメなんじゃない?
同じ相手でもイク時もあれば、ダメな時もあるし。
たしかにあの絶頂感は一度味わったら、
経験したことの無い人はかわいそうと思ってしまう。
指先がしびれてきて感覚が失われるような感じで
頭の中がチカチカクラクラして、体の自由がきかなくなる。
もうグッタリ状態で、終わった後は喋ることすら出来ない。
言葉が言葉にならない。
何か話そうとしても「うぉ・・あぅ・・」(笑)
聞こえるのは自分の脈のドクンドクン、とやわらかな息使い。
ほとんどマヒした感覚の中で触れるは汗ばんだ肌のぬくもり。
ハッ・・・ちょっと脱線しちゃった(笑)
えっと、えっとこの作品はね、えっと・・・
女の喜びを探し求めて、真剣に奮闘する女子高生のお話。
セックスを扱ったテーマだが、爽やかな青春モノ。
監督はデニス・ガンゼル・・・
えっ!ガンゼルって7/22『RAF』の監督?!
なんとまあ、幅の広い監督さんなんでしょう。
そういえば、今回もキュートな男のお尻があったっけ(笑)
女の子向けの青春ムービー。
ジャケットが毒々しくて損。
男性ユーザーを意識したのだろうが、
ここはターゲットを女の子に絞ったジャケットにすべきであったろう。
あのジャケットでは、女の子が手に取りにくい。残念。
監督/デニス・ガンセル
出演/ディアーナ・アムフト
============================================
インケン、ビッキー、レーナは同じ高校に通う仲良し3人組み。
インケンは彼とのSEXで、未だにイッたことがない。
絶頂を求めていろいろと試すインケンだが、
ある日、自転車に乗っている時にイッてしまい・・・
============================================
この作品「ドイツおバカムービー」とか
「ドイツ版メリーに首ったけ」なんて売り文句だが、さにあらず。
目的は不純だが(笑)純粋な青春モノである。
絶頂を求めて必死で自転車をこぐ彼女達。
いや〜、その必死な様はちょっと笑えるんだけどね。
「絶頂を知らないまま年老いて死にたくない」という彼女達。
・・って、あんた達まだ10代じゃないの!
「イけないのは男のせい」
う〜ん確かにそれもあるだろうけど、それだけが原因ではないだろう。
2人の波長というか息が合わないとダメなんじゃない?
同じ相手でもイク時もあれば、ダメな時もあるし。
たしかにあの絶頂感は一度味わったら、
経験したことの無い人はかわいそうと思ってしまう。
指先がしびれてきて感覚が失われるような感じで
頭の中がチカチカクラクラして、体の自由がきかなくなる。
もうグッタリ状態で、終わった後は喋ることすら出来ない。
言葉が言葉にならない。
何か話そうとしても「うぉ・・あぅ・・」(笑)
聞こえるのは自分の脈のドクンドクン、とやわらかな息使い。
ほとんどマヒした感覚の中で触れるは汗ばんだ肌のぬくもり。
ハッ・・・ちょっと脱線しちゃった(笑)
えっと、えっとこの作品はね、えっと・・・
女の喜びを探し求めて、真剣に奮闘する女子高生のお話。
セックスを扱ったテーマだが、爽やかな青春モノ。
監督はデニス・ガンゼル・・・
えっ!ガンゼルって7/22『RAF』の監督?!
なんとまあ、幅の広い監督さんなんでしょう。
そういえば、今回もキュートな男のお尻があったっけ(笑)
女の子向けの青春ムービー。
ジャケットが毒々しくて損。
男性ユーザーを意識したのだろうが、
ここはターゲットを女の子に絞ったジャケットにすべきであったろう。
あのジャケットでは、女の子が手に取りにくい。残念。
『アトランティスのこころ』・・穏やかなキングモノ
2002年10月26日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ2001年・米
監督/スコット・ヒックス
出演/アンソニー・ホプキンス
==================================
11歳のボビーは幼い頃に父を亡くし、
母親と2人暮らし。
ある日2階に老人テッドが越してきた。
ボビーとテッドは年齢を超えた
堅い絆で結ばれていくのだが・・・
==================================
スティーブン・キング原作ということで、
老人テッドは特殊な能力の持ち主。
しかし、体から炎を出したり狼になったりするわけではない(笑)
近年のキングモノ同様に、穏やかな作品。
この作品の魅力はボビーやキャロルなどの子役のキラキラとした表情と、
それを見つめる穏やかな老人テッドの関係であろう。
ボビーにとってテッドは父親であり師であり親友の存在になっていく。
人生において、人との別れは過ぎ去って行く時との別れでもある。
子供時代の、そして少年時代との。
過ぎ去りし日々を思い出し、胸の片隅がチリチリと熱くなったり、
甘酸っぱいものが満ちてくると同時におセンチな気分になる。
だからどうだと言われれば、それまでなのだが、
結局それだけの作品。
監督/スコット・ヒックス
出演/アンソニー・ホプキンス
==================================
11歳のボビーは幼い頃に父を亡くし、
母親と2人暮らし。
ある日2階に老人テッドが越してきた。
ボビーとテッドは年齢を超えた
堅い絆で結ばれていくのだが・・・
==================================
スティーブン・キング原作ということで、
老人テッドは特殊な能力の持ち主。
しかし、体から炎を出したり狼になったりするわけではない(笑)
近年のキングモノ同様に、穏やかな作品。
この作品の魅力はボビーやキャロルなどの子役のキラキラとした表情と、
それを見つめる穏やかな老人テッドの関係であろう。
ボビーにとってテッドは父親であり師であり親友の存在になっていく。
人生において、人との別れは過ぎ去って行く時との別れでもある。
子供時代の、そして少年時代との。
過ぎ去りし日々を思い出し、胸の片隅がチリチリと熱くなったり、
甘酸っぱいものが満ちてくると同時におセンチな気分になる。
だからどうだと言われれば、それまでなのだが、
結局それだけの作品。