『マンデラの名もなき看守 』・・名誉白人
2009年6月1日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2007年・仏/独/ベルギー/伊/南アフリカ
監督/ビレ・アウグスト
出演/ジョセフ・ファインズ
デニス・ヘイスバート
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1968年アパルトヘイト政策真っ只中の南アフリカ。
コーサ語が話せるジェームズ・グレゴリーは
反政府運動の首謀者ネルソン・マンデラの看守に命じられる。
多くの白人同様に、黒人を見下していたグレゴリーだが、
マンデラに接するうちに「白人の常識」に疑問を持つようになる・・・
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マンデラさんを描いた作品って初めてのような気が・・・。
ああ、もう「歴史」なのね。デクラークさんも。
アパルトヘイト、人種隔離政策。
当時、遠くの南アフリカのことはよく分からないし
経済力のある日本人は「名誉白人」とされ、差別されていなかったので
まあ、よその国のことだから・・ぐらいにしか思っていなかった。
「名誉白人」
今改めて考えるとなんと上から目線の称号だろう・・。
白人至上主義ぷんぷんの称号。
でも、子供だったからそのまま素直に
差別されなくて良かったとしか思っていなかった。
アパルトヘイトの名の下にどのような事が行われ、
マンデラさんたちがどのようなことを訴えていたのかも知らずに・・・。
ジョセフ・ファインズ演じるグレゴリーも
政府の言うがままにマンデラ達を社会を脅かす危険な共産主義者と考えていた
グレゴリーの妻グロリアにいたっては黒人はテロリストと断言する。
刑務所に入っている白人は囚人で、黒人はテロリストって・・・。
白人のものを奪う凶悪なテロリストが黒人
ぎょっとしたけど、政府を疑わず、素直に信じていたなら
そういう考えに疑問を持つ白人などほとんどいなかったであろう。
第一、自分たちが上だという意識があるのだから。
ダイアン・クルーガー演じるグレゴリーの妻グロリア
彼女の言動は白人社会で暮らす人々が当然信じて疑わないものであったのだろう。
時が流れ国際批判が高まるにつれマンデラの処遇も変化する。
初めは暗い独房だったのが、仲間との相部屋になり
最後は家具付の部屋で囚人というより軟禁状態にまでグレードアップ。
マンデラさんを演じるのは『24-TWENTY FOUR-』シリーズの
デニス・ヘイスバートさん。
マンデラさんに似てる・・かな?
似てるのかもね・・。
しかし、「実在の人物」モノのお約束どおり、
「似てるけど本人よりも二枚目」の伝統は健在。
最近では「誠実な黒人」というとヘイスバートさんに役が回ってくるのかな?
一昔前だったらデンゼル・ワシントンなんかがキャスティングされてたかも。
マンデラさんの投獄生活の内情を今まで知らなかった
アパルトヘイト政策で何が行われ、何が隠されていたのか知らなかった
当時の白人がどのように黒人を思っていたのか知らなかった
そういう意味では興味深く、
グレゴリーの心の変化に同調しながら観るヒューマンドラマとしても、
胸に深いものが満ちてきた作品。
面白かったデス。
監督/ビレ・アウグスト
出演/ジョセフ・ファインズ
デニス・ヘイスバート
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1968年アパルトヘイト政策真っ只中の南アフリカ。
コーサ語が話せるジェームズ・グレゴリーは
反政府運動の首謀者ネルソン・マンデラの看守に命じられる。
多くの白人同様に、黒人を見下していたグレゴリーだが、
マンデラに接するうちに「白人の常識」に疑問を持つようになる・・・
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マンデラさんを描いた作品って初めてのような気が・・・。
ああ、もう「歴史」なのね。デクラークさんも。
アパルトヘイト、人種隔離政策。
当時、遠くの南アフリカのことはよく分からないし
経済力のある日本人は「名誉白人」とされ、差別されていなかったので
まあ、よその国のことだから・・ぐらいにしか思っていなかった。
「名誉白人」
今改めて考えるとなんと上から目線の称号だろう・・。
白人至上主義ぷんぷんの称号。
でも、子供だったからそのまま素直に
差別されなくて良かったとしか思っていなかった。
アパルトヘイトの名の下にどのような事が行われ、
マンデラさんたちがどのようなことを訴えていたのかも知らずに・・・。
ジョセフ・ファインズ演じるグレゴリーも
政府の言うがままにマンデラ達を社会を脅かす危険な共産主義者と考えていた
グレゴリーの妻グロリアにいたっては黒人はテロリストと断言する。
刑務所に入っている白人は囚人で、黒人はテロリストって・・・。
白人のものを奪う凶悪なテロリストが黒人
ぎょっとしたけど、政府を疑わず、素直に信じていたなら
そういう考えに疑問を持つ白人などほとんどいなかったであろう。
第一、自分たちが上だという意識があるのだから。
ダイアン・クルーガー演じるグレゴリーの妻グロリア
彼女の言動は白人社会で暮らす人々が当然信じて疑わないものであったのだろう。
時が流れ国際批判が高まるにつれマンデラの処遇も変化する。
初めは暗い独房だったのが、仲間との相部屋になり
最後は家具付の部屋で囚人というより軟禁状態にまでグレードアップ。
マンデラさんを演じるのは『24-TWENTY FOUR-』シリーズの
デニス・ヘイスバートさん。
マンデラさんに似てる・・かな?
似てるのかもね・・。
しかし、「実在の人物」モノのお約束どおり、
「似てるけど本人よりも二枚目」の伝統は健在。
最近では「誠実な黒人」というとヘイスバートさんに役が回ってくるのかな?
一昔前だったらデンゼル・ワシントンなんかがキャスティングされてたかも。
マンデラさんの投獄生活の内情を今まで知らなかった
アパルトヘイト政策で何が行われ、何が隠されていたのか知らなかった
当時の白人がどのように黒人を思っていたのか知らなかった
そういう意味では興味深く、
グレゴリーの心の変化に同調しながら観るヒューマンドラマとしても、
胸に深いものが満ちてきた作品。
面白かったデス。
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