海の底と地面の終わりの場所
今回の旅のメインがこの海底駅見学だったらしい。
「新幹線が開通すれば、見られなくなっちゃうでしょ!」
・・・そうか、そういうことならテツでもない蛍風だって
見たくなっちゃう(笑)

ホームに降り立つと案内のおじさんが。
スタスタとおじさんのところに行く蛍風に対して
その時降り立った他の相方を含め6人は
おじさんには目もくれず、ひたすらホームで写真撮りまくり。

・・・帰りも同じホームなんだから、その時でもいいのに。

「違う!乗ってきた車両だから撮るんだ!」

・・・そっか、そういうもんなんだ(笑)

ホームは人が1人やっと立てるくらいの幅。
周りは薄暗くて、やっぱり普通の駅とは違って
いざという時のためのものなんだな、と改めて実感。

トンネル内は一年を通して一定の温度ということで
半袖ではちと涼しかった。
案内のおじさんが、トンネルの概要や歴史を説明しつつ
ケーブルカーへ向かう。

「私の後をちゃんとついてきてくださいね。
たまに、よっぱらいが変な穴に入っていって大騒ぎになりますから」

あはは~、確かに酔っ払いじゃなくても、
他の通路(穴)に入ってみたくなっちゃうよ!(笑)

途中の日本一深いところにある公衆電話、使ってみたかった~

みんながケーブルカーやトンネル内の写真を撮るのに忙しかったので
ケーブルカーでは一番前に座ることができた。

ホント急な勾配をウィンウィンと進む。
次第に前方の明かりが大きくなる!
一番前に座れて良かった~

相方はでかしたぞ、と写真撮ってたけど。
こういう車窓の風景も撮りたいのかぁ。
だったら途中で他の人と交代してあげたほうが良かったかな?

地上では記念館を見学しようかと思っていたが
案内のおじさんが、竜飛岬を散策する人がいれば一緒に行ってくれるとのこと。
ガイドつきなら詳しいし、それが終わってから記念館を見学すればいいかと
軽い気持ちでついていったら・・・。

岬をぐるっと一回り、1時間30分!
しかも坂道で・・・。
元気でかろやかにヒョイヒョイと山を登るおじさんの後ろから
運動不足の我らがヒーヒーいいながらついていく!
人間、年齢じゃないな。普段の鍛え方だな・・・。

草がぼうぼうの階段らしきところを必死で下っているときに
ふと顔をあげるとそこには大きな海が!

視界をさえぎる物はなにもない。
切り立った崖は、まさに本州の端だと実感させられる見事な風景。
風がすり抜け、額の汗を優しくなでる。

懐かしくも荘厳な風景に、圧倒されていると相方が
「今にも三國連太郎がここから登ってきそうだね」

・・・ん?『飢餓海峡』のことをいってるのかしらん。

途中、階段国道や(体力がないので下りませんせしたが)、
石川さゆりの歌碑など見どころ満載。
特に工事していた時、発破置き場だったトンネルや穴など
おじさんの説明なしでは分からないことがあって
一緒についてきて得した気分!

でもおじさん、あの道の状態は
散策じゃなくて、ハードなハイキングですよっ!(笑)

時間めいっぱい使っての散策(笑)だったので記念館は見学できなかった。
だけど海底駅は見学できなくなっても
記念館はいつでもみれるだろうし、損した気分はなし。
むしろ次にきた時に・・と楽しみが残った。

竜飛岬、またいつか訪れてみたい場所が増えました。

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