2003年・イスラエル
監督/ラアナン・アレクサンドロヴィッチ
出演/シアボンガ・シブ

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アフリカの小さな村に住むジェイムズは
村を代表して聖地エルサレムに巡礼の旅にやってくるが
不法労働目的と誤解され留置所に。
釈放してくれたのは労働者を斡旋する男シミだった・・・。
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純粋で敬虔なクリスチャンのジェイムズ。
村を代表して聖地エルサレムへの巡礼するためイスラエルに入国するが
不法労働目的と勘違いされ留置所に。
聖地エルサレムを訪れるために着た正装が逆にあやしい格好と思われたのだ。
いや、それ以前にアフリカからの入国者は不法労働目的という先入観があったようだ。

ワケも分からず拘留され、誰もジェイムズの話に耳を傾けるものはいない。

留置所から釈放してくれたのは、外国人労働者を斡旋するシミだった。
シミが払ってくれた身に覚えのない保釈金の借金のため
ジェイムズは彼のもとで仕事をすることになる。
これも神の試練の一つだと・・・。

誠実で思いやりにあふれた青年ジェイムズが
カネがすべての世界に放り込まれる。


フライヤ・・他人に利用され吸い取られる存在
「フライヤになるな」とシミの父親から助言されたジェイムズは
金儲けの仕組みを理解し、次第に拝金主義へと染まっていく・・・。

正直で純粋なジェイムズが、次第に拝金主義へとまみれていく。
嘘をつき、人を出し抜き、当初の目的地エルサレムのことも
「エルサレムは逃げないさ」と、金儲けにいそしむようになる。

道徳と金儲け
ジェイムズが間違いに気づいた時、
思いがけないかたちでエルサレムの地の立つことになる。
これは神の試練だったのか?導きだったのか?

イスラエル映画って珍しい気がする。
地味だけど、道徳に訴える良質な作品。

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