2006年・日
監督/小島 正幸
声の出演/松田 洋治
     小山 力也

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2002年8月10日。大地震が起こり富士山が噴火した。
政治家の家に生まれた小学5年生の柳舷一郎は
炎の中、両親が待つ別荘へと向かうが・・・
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かわぐちかいじ原作のコミックをアニメ化した作品。
原作は読もうと思っていたが、
なかなか終わらないようで読む機会を逃していた。
DVDに限らず、続きモノは一気に読みたい(観たい)タイプなもんで・・・(笑)

詳しい内容は知らないが、
10巻以上ある原作を前・後編の2巻で収まるとは当然思えず
ま、「さわり」の部分だけアニメ化されたなら、それはそれでいっか、と選んだ作品。

前編「海峡」は、大地震により都市は壊滅状態、富士山は噴火
挙句の果てに琵琶湖が割れて、日本が二つに分断されてしまう。

主人公・舷一郎は、強い意志と正義と希望を持ち
途中で出会った坂巻とともに西に向かう。

これがもうなんか、息をつかせぬ緊張感の連続!
下手なパニック映画よりもキリキリして画面から目が離せない。
そんな状況下でも決して希望を捨てず純粋で勇気ある行動をとる舷一郎は
これぞ主人公!さすが政治家の息子
ぐいぐい物語をひっぱっていく。

後編「国境」は、震災から15年が経ち
台湾で避難生活する日本人と、台湾政府内のパワーゲームが絡み合って進む。
後編での舷一郎は、えっ?と戸惑うほど
あっさりと日本人グループのリーダー的存在に収まる。
・・・それでいいのかなぁ。

原作は読んでいないので、原作どおりの展開かどうかは分からないが
舷一郎たちの日本での活躍はどうなるの?と続きが気になった。
前編が力強く画面に釘付けになったのに対し
後半は少しご都合主義的な感じも・・・。

前・後編の2巻にするのではなく、前編だけでも良かったと思う。
または、後編で終わらせるのではなく、
原作すべてアニメ化したほうが良いと思う。
続き、製作してくれないかなぁ・・・。

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