2006年・英/米
監督/アルフォンソ・キュアロン
出演/クライヴ・オーウェン

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2027年。人類は子供ができなくなり、
最年少の少年の死亡がニュースで流れた。
そんな時、セオは何者かに拉致される。
その組織FISHのリーダーはセオの元妻ジュリアンで
セオに検問所の通行証を手に入れるよう迫る・・・
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アメリカとの合作とはいえ、イギリスのSFってことでちょっと心配な蛍風。
今回も苦手な感じかしらん・・・。

冒頭の爆破シーンは迫力満点!
人類に子供ができなくなるというモチーフ、
昔ならいざ知らず、現代の少子化の波にはキャッチーな話題かと興味がそそられる。

そして人類最年少の少年の死の報道。

あ、最高齢の方がニュースになるが、子供が生まれなくなったら
「最年少」のほうがニュースになるんだ!
この発想は素晴らしい。

あ〜・・・でもね〜・・・

2027年という微妙な近未来が設定のせいかもしれないけど
近未来SFのわりには、街並みがただのロンドンの貧民街みたいで
SF観てるぞ〜という気がしない。
崩れかかったブルーグレイの街並みと、ジャスパーが隠れる国立公園内みたいな森は
別に近未来SFにしなくてもいいんじゃないか?と思ってしまう。

そしてジャスパー役のマイケル・ケイン
クライヴ・オーウェン扮するセオを心身ともに助けるのだが、
マイケル・ケインに
ヒッピーくずれを演じさせるのは如何なものか?


マイケル・ケインといったら、
忠実な執事とか、洒落たプレイボーイ、品格にあふれたお貴族様が似合う。
それなのに、それなのに・・ああ、よりによってヒッピーくずれとは・・!

冒頭の爆破シーンや、ラスト近くの銃撃戦などあるが、
ノー天気な娯楽アクションではない。
現代の問題と、それにより引き起こされるであろう結果を警鐘した
メッセージ性の強い作品。
今、問題を直視しなければ、未来は悲惨だ。
でも希望もあるぞ・・・。ってところでしょうか?

ジュリアン・ムーアとマイケル・ケインは早々に退場してしまうが
クライヴ・オーウェンが1人頑張る作品。

う〜ん、蛍風にはやっぱり苦手の作品だったなぁ・・・。

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