1999年・米
監督/ジェームズ・マンゴールド
出演/ウィノナ・ライダー

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1967年。自殺未遂をおこしたスザンナは
精神病院に入院する。
そこには同じ年頃の少女たちがいて、
その中の1人、リサと親しくなるが・・・
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リサ役の
アンジェリーナ・ジョリーアカデミー助演女優賞を獲得した作品

境界性人格障害と診断されたスザンナ。
こういう名前の病気があるとは、初めて知った。

患者の少女たちが抱える悩み・症状は、
おそらくは思春期の少女たちが多く経験する悩みではないだろうか?

落ち着いているようだが、
いつも神経が高ぶっているようなまなざしのウィノナの演技はGOOD。

それ以上にワイルドでエキセントリックな
リサ役のアンジェリーナ・ジョリーに目が釘付け。

目立つ役柄だということを差し引いても、
やはりこの作品のアンジェリーナの演技は素晴らしいと思う。
アンジェリーナはこういった
ワイルドでタフな役を演じた時が光輝くと思うんだけどな。

このアンジェリーナの演技があるからこそ
その対極にあるような傍観者的ウィノナの演技が際立ってくる。

『カッコーの巣の上で』と同じく60年代の精神病院が舞台となっているが
『カッコー・・』に比べると、叙情的な感じ。
キリキリとした緊張感や人間の尊厳というテーマよりも
ヒリヒリと切ない思春期を卒業する女の子を描いた青春モノという印象を受けた作品。

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