『ブロークンフラワーズ』・・残りの人生が見え始めたとき
2006年12月3日 洋画ヒューマン・青春・スポーツ
2005年・米
監督/ジム・ジャームッシュ
出演/ビル・マーレイ
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仕事では成功し、金に不自由はしないものの、
中年となったいまでも、きままな独身人生を送るドン。
そんな彼のもとに、差出人不明のピンクの手紙が届いた。
「黙っていたけど、あなたの息子は19歳になります」
いたずらかと思ったドンだが、
かつての女性たちを訪ね歩くのだった・・・
=================================
中年のドン・ジョンストン。
マイアミ・バイスのドン・ジョンソンに名前が似ている。
演じるのはビル・マーレイ
彼のの元恋人達役に
シャロン・ストーン
ジュリー・デルピー
ジェシカ・ラングと、かつてビル・マーレイがイケイケだった頃に
活躍した我が青春の女優達!
加えて「マイアミ・バイス」ネタで懐かしさでいっぱいになった蛍風(笑)
画面にうつる風景は、なんだかうすら寒い。
晴れ晴れとした青空なんだろうけど、さみしげな色。
おしゃれなモデルハウスなんだろうけど、時に忘れられた地方のさびれた街のよう。
そう、これは色鮮やかな若き頃を過ぎ、
人生に不安と淋しさを感じる中年の風景なのだ。
その中で唯一色鮮やかに現れる謎を解く鍵となるピンク色。
自由きままに暮らしてきたものの、
気がつけば、自分はたった一人・・・。
それが、もしかしたら息子がいるかもしれない・・・。
昔の彼女達を訪ねる旅は、決して気のすすむものではなかった。
しかし、それでも途中で旅を止めなかったのは、
心のどこかで、自分の息子がいるのなら、会ってみたい
淋しい心のあらわれなのかもしれない。
旅を終え、地元にもどってきたドン。
19歳ぐらいの青年に出会う。
鞄には母親がつけたというピンクのリボンがついていた。
青年と話すドン。
その青年が自分の息子かもしれない
違うかもしれない
そもそも、息子がいるという話もデタラメかもしれない
19歳ぐらいの青年をみるたびに、もしや・・・と見入ってしまうドン。
この作品は、若い人にはピンとこないかもしれない。
若い頃は輝いていたものの、気がつけば人生半ば、残りの人生が見えてくる世代。
今が楽しければいいやと人生を謳歌していたつもりが、淋しさを覚える年頃。
目につく青年すべてが、もしや自分の息子ではと思ってしまう切なさ。
決して若くはない蛍風には、その淋しさ切なさが胸に響く・・・
今、この歳でこの作品に出会えて良かったと思う。
若い頃に見たら、しょぼくれ親父の単なる旅物語にしか思えなかっただろう(笑)
ラスト近くに、自動車に乗った青年がビル・マーレイの若い頃に似ていた。
ビルの実子がカメオ出演していたらしいが、彼のことだろうか?
監督/ジム・ジャームッシュ
出演/ビル・マーレイ
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仕事では成功し、金に不自由はしないものの、
中年となったいまでも、きままな独身人生を送るドン。
そんな彼のもとに、差出人不明のピンクの手紙が届いた。
「黙っていたけど、あなたの息子は19歳になります」
いたずらかと思ったドンだが、
かつての女性たちを訪ね歩くのだった・・・
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中年のドン・ジョンストン。
マイアミ・バイスのドン・ジョンソンに名前が似ている。
演じるのはビル・マーレイ
彼のの元恋人達役に
シャロン・ストーン
ジュリー・デルピー
ジェシカ・ラングと、かつてビル・マーレイがイケイケだった頃に
活躍した我が青春の女優達!
加えて「マイアミ・バイス」ネタで懐かしさでいっぱいになった蛍風(笑)
画面にうつる風景は、なんだかうすら寒い。
晴れ晴れとした青空なんだろうけど、さみしげな色。
おしゃれなモデルハウスなんだろうけど、時に忘れられた地方のさびれた街のよう。
そう、これは色鮮やかな若き頃を過ぎ、
人生に不安と淋しさを感じる中年の風景なのだ。
その中で唯一色鮮やかに現れる謎を解く鍵となるピンク色。
自由きままに暮らしてきたものの、
気がつけば、自分はたった一人・・・。
それが、もしかしたら息子がいるかもしれない・・・。
昔の彼女達を訪ねる旅は、決して気のすすむものではなかった。
しかし、それでも途中で旅を止めなかったのは、
心のどこかで、自分の息子がいるのなら、会ってみたい
淋しい心のあらわれなのかもしれない。
旅を終え、地元にもどってきたドン。
19歳ぐらいの青年に出会う。
鞄には母親がつけたというピンクのリボンがついていた。
青年と話すドン。
その青年が自分の息子かもしれない
違うかもしれない
そもそも、息子がいるという話もデタラメかもしれない
19歳ぐらいの青年をみるたびに、もしや・・・と見入ってしまうドン。
この作品は、若い人にはピンとこないかもしれない。
若い頃は輝いていたものの、気がつけば人生半ば、残りの人生が見えてくる世代。
今が楽しければいいやと人生を謳歌していたつもりが、淋しさを覚える年頃。
目につく青年すべてが、もしや自分の息子ではと思ってしまう切なさ。
決して若くはない蛍風には、その淋しさ切なさが胸に響く・・・
今、この歳でこの作品に出会えて良かったと思う。
若い頃に見たら、しょぼくれ親父の単なる旅物語にしか思えなかっただろう(笑)
ラスト近くに、自動車に乗った青年がビル・マーレイの若い頃に似ていた。
ビルの実子がカメオ出演していたらしいが、彼のことだろうか?
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