2005年・米
監督/ジョン・ラセター
声の出演/土田 大
     山口 智充

======================
新人レーシングカーのライトニング・マックィーンは
ピストンカップの最終戦に向かう途中で
忘れ去れた小さな田舎町ラジエーター・スプリングスに
足止めされてしまう・・・
=================================

さすがはピクサー!素晴らしい映像!

新人のレーシングカー、ライトニング・マックィーンは
才能はあるがわがままで協調性なし。

大事なレースに向かう途中、ラジエーター・スプリングスという
小さなさびれた田舎町に迷い込む。

そこで人々(車達)との交流の中で友情を育み、成長する。

多くの場合、車を擬人化するときは
ヘッドライトが目になるのだが、
本作品では、フロントガラスが目になっている。

なんでだろ・・?って思ってたら
相方いわく、「レーシングカーにはライトがないからだよ」
あ・・・そうなんですか?そんなことは知りませんでした(笑)

そのほかにも劇中でもふれられていたが
レーシングカーにはクラクションがないそうですね。
そうなんだ、必要ないんだ・・・聞いたことないもんね(笑)

ピクサーの映像は素晴らしい!
マックィーンの赤いボディに反射する照明や、土ぼこりなど
その美しさ、精密さに息を呑む。

蛍風は車のことは、まったく分からないが
この車の車種は○○だ!とか、車好きにはたまらないんだそうな。

最初は日本語吹き替え版で観たが、メーター役の山口智充が素晴らしい。
ディズニーは、声優ではない芸能人の起用が多く、それらが成功しているが
今回も見事なアテぶりの山口氏。
歌も日本語で吹き替えてくれたらもっとよかったんだけどなぁ〜。

オリジナル音声版ではやはりドグ役のポール・ニューマンに尽きる!
いいね〜ポール・ニューマン。往年の名レーサーって設定にぐっとくるね!

映像も良し、オリジナル・日本語ともに声優良し。
ただ一つ気になったのがストーリーがアメリカっぽくないな〜と感じた。

アメリカとえば、強力なリーダーシップ。
能力がある人間は、ヘッドハンティングされて
どんどん上へ行くってのが従来のイメージなのだが、
本作品は、義理人情を重んじた浪花節的でどうも日本っぽいんだよね・・・。
アメリカの子供教育は、「自己」から「協調性」に重きを置くようになったのかしらん?

美しく完成された映像
個性豊なキャラクター達
車好きにウケる遊び心


決して子供向けだけではない。
子供も楽しめるし、大人も楽しめる
大人の鑑賞にたえうる優れた作品


さすがピクサー!の一言に尽きる優れた作品。

コメント