2000年・日
監督/深作 欣二
出演/藤原 竜也

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新世紀教育改革法、通称BR法が施行され、
全国の中学3年の無作為に選ばれたクラスは
最後の1人になり生き残りをかけて殺しあう。
今年は七原秋也のクラスが選ばれ・・・
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劇場公開時なにかと話題となった作品。

修学旅行帰りのバス、目がさめるとそこは見知らぬ教室だった。
そして生徒たちは、自分たちが今年のBR法に選ばれたと告げられる。
担任の教師は死亡、かわりにかつての担任だったキタノがいた・・・。

極限状態に追い込まれたとき、生徒達は何を選択するのか?
ゲームのルールーにのっとって、勝利者を目指すのか?
殺し合いを避け、自ら命を絶つのか?
殺すことも殺されることも選択せず、身を潜めるのか?
あるいはゲームから脱出する第3の方法を模索するのか?


これは命を賭けたゲームだが、
日常にだって取捨選択はつきまとう。
ただ小さな選択で気づかないだけで、
その小さな選択が年月を重ね、大きなうねりとなって人生に関わっていくのだ。
それを知るのは、たいてい後になってからだ。

だから「後悔」。後から悔やむ。

不条理な世界
加害者・被害者
真の意味での勝利者
友情と信頼
裏切りと不信

暴力描写ばかりに目がいきがちだが
人間の内面、心理的葛藤も見過ごせない。

とはいえ、個人的にはもっと殺伐とした心理的かけひきがあっても良かったと思う。
空腹や怪我、孤独と猜疑心に悩まされる姿もみたかったと思うのだが・・・。

バトルシーンは、さすが東映。さすが深作監督。
迫力と躍動感にあふれ、みるものを圧倒する。
そして「画」になる!

柴崎コウの鎌を持つ姿には圧倒された。
これも「画」になる!
鎌を持たせたら日本一なんじゃないの?(笑)

どうせR−15になるんだったら、
もっとエグくドロドロのバイオレンスと無常観漂う話でも良かったと思う。

深作の殺陣に、ダリオ・アルジェントの血糊ドバーッ、
そしてクローネンバーグのねちょねちょ〜
ハーシェル・ゴードン・ルイスのはらわたニョロニョロ〜
ラストはシャラマンで、「はぁ〜っ?」などんでん返し!

こんなのだったらスゴイな・・・(笑)

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