2006年・米
監督/フランク・マーシャル
出演/ポール・ウォーカー

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極寒の地・南極。
南極基地で働くジェリーは、突然の天候の悪化のため、
犬たちを残し、基地を後にしなければならなかった。
残された犬たちは・・・
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悲壮感と感動に包まれた日本映画『南極物語』をディズニーがリメイク。

なにせディズニーですから、怖い事や危険な事など
子供がトラウマになるようなことはありません(笑)


オリジナルとは全く異なり、犬たちがメインだというので、
『子ぎつねヘレン』で肩透かしをくらった身としては、
よ〜し、思いっきり動物に浸るぞ〜と思って選んだのだケド・・・。

犬ゾリのわんこたちは、ふさふさの尻尾できゃわいぃ〜♪
まんまるくなって、雪に埋もれて眠る姿は雪だるまみたいでキュ〜ト♪
楽しそうに雪原を「はぁはぁ」いいながら走る!

・・・とはいえ、本作品も人間が邪魔なんだよね〜(笑)

人間に置き去りにされた犬たちを描くのなら、
ジェリーの色恋話や、基地に戻れずにヤケになる、そんな部分はいらない。
その分、南極という過酷な場所で、群れで助け合いながら生き延びる犬たちを
もっと描いても良かったのでは?

そうでないなら、オリジナルのように、
人間をメインとしたほうがよっぽど感動したような。

ディズニーは出来るだけ犬を死なない設定にしたらしいが、
生存不可能と思われていたのに2匹も生き残こり、
しかも人間を覚えていた、というのが感動のポイントなのに
死ぬのは2匹だけで、しかも過酷さが伝わってこない。
南極でも群れならなんとかなるのかな、と錯覚すらしてしまう。

思うにブルース・グリーンウッド演じるマクラーレン博士を、
隕石発見と功名心にはやる憎憎しいばかりの悪役にすれば
もっと違ったものになったかもしれない。

み〜んな良い人
み〜んな、なんとかなる


人間ドラマとしても、わんこ映画としても中途半端な印象を受けた作品。
『ワイルドスピード』ではヴィン・ディーゼルに
『タイムライン』ではジェラルド・バトラーに
おいしいところを全部持っていかれた
主演なのに微妙な位置のポール・ウォーカの存在とかぶる。

もしかしてこれは
「ポール・ウォーカー」モノという位置づけなのか?(笑)


演技するわんこたちに「たいしたもんだな〜」と
何もできないウチのわんことついつい見比べてしまった作品(笑)

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