1942年・米
監督/ウィリアム・ワイラー
出演/グリア・ガースン

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ロンドン郊外の小さな町に夫と子供と
裕福で幸せな暮らしを送るミニヴァー夫人。
しかし戦争が始まり、
長男ヴィンも空軍に志願するが
それでも秩序を守り気丈に生きる彼女だった・・・
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まだまだ身分制度のなごりが残る時代。
美しいミニヴァー夫人の名をつけたバラが
コンクールに出品されることから騒動が起こる。

ミニヴァー夫人役のグリア・ガースン
気品ある凛とした美しさはまさにバラ!
一目ボレした高価な帽子を買い、どうやって夫に話をきりだそうかと
悩む姿もかわいらしい。
しかし戦争が始まり、夫の留守中、
負傷したドイツ兵が家に上がりこんで来たときの対応は
気丈そのものである。

監督のウィリアム・ワイラーが従軍前に手がけた。
チャーチルに
この映画は戦時中のイギリス国民を救ったといわせたほどの
今からみると国威昂揚に満ちた作品。

ドイツ兵が、
「女子供を殺すのはドイツに逆らった罪だ」という。
負傷して今にも倒れそうなドイツ兵の口から
情のかけらもないこんな言葉が出てきたら
こいつは鬼畜か?倒さねばならんって気になってしまうだろう。
それが戦時中なら、
なおさら打倒ドイツってことになるんだろうな・・・。

アカデミー作品賞を受賞した作品。
戦争に家族を送り出す気丈な女達を描き、主演・助演女優賞も獲得。
そういう時代ってこともあるだろうケド・・・。

感動ヒューマンドラマかと思ってみたら
今の時代には「ん?」って思ってしまうかもしれない作品。

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