2005年・韓
監督/イム・ピルソン
出演/ソン・ガンホ

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到達が困難とされる南極到達不能点を
目指す6人の探検隊達。
順調かと思われていた探検だが、
80年前のイギリス探検隊の
日誌を発見してから、なにかが次第に狂っていく・・・
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南極の中でも最も困難な場所と言われる南極不能点を
目指す探検隊。
探検家としてベテランの隊長のもと、
順調にペースを保っていた彼等だが、
80年前のイギリス探検隊の日誌を発見した日から、
その日誌に書かれていた通りの出来事が起こり、
何かが狂いはじめていくのだった・・・。

次第に狂気へと走る隊長役がソン・ガンホ
あぁ〜、やっぱりこのヒトは上手い!
冷静な冒険かが、パッと見た目には分からない程度に
徐々に「狂って」いく様。
冷たい狂気というものを感じさせる。

ん〜、だけどね・・・。
ソン・ガンホも他のキャストも良いのだけれど・・・。

南極探検にホラー要素を含ませているようだが、
どちらにしても中途半端な印象を受ける。

過酷な自然の中で、幻覚を見たり
正常な判断ができなくなるってことを言いたいのは分かるが
別に80年前のイギリス探検隊のお話はいらなかったのでは?

単純に南極の中でも過酷な南極到達不能点を
目指す探検ストーリーでも充分に楽しめたと思う。
その反対に、ホラーならホラーでトコトン描いても良かったと思うな。

それにもっと言うなら、「温度」がイマイチ伝わってこない作品。
ぶぉ〜ごぉ〜っていう南極の冷たさが感じられないんだよね・・・。
『八甲田山』みたいなスゴイのを期待していただけに
肩透かしをくらったような南極の寒さ。

ソン・ガンホはじめキャストの演技は良かったが
結局何を描きたかったのかよく分からなかった作品。

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