1982年・露
監督/ユーリー・イヴァンチュク
出演/ヴラドレン・ビリュコフ

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ドイツ降伏後、ソビエトは同盟国の要請で
世界平和に貢献するため
満州に展開する日本軍を撃つことを決意した・・・
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我がソビエトは、同盟国の要請により
戦争期間の短縮と犠牲者を減らし
世界平和に協力するために参戦することにした・・・


ん・・?
蛍風が習った話と違うぞ・・・。
ソビエトは戦争後の利権のために、
終戦間際に参戦したって習ったんだけど・・・。

ソビエト国内的には、そういう大義名分で参戦したのか・・・。

この作品はTVフィーチャーっぽい。
誰がどんな名前の俳優なのか、ロシア語が読めないのでわからない。

日本人が出てくる海外の作品といえば、
やはりオリジナル音声で、
どんな日本語を話しているかが楽しみの1つ。

この作品の日本兵も、やはり日本語がヘタ(笑)
字幕があっても、何を言ってるのか分からない。
しかし、驚くべきことに通訳役の日本語は正確で聞き取りできる
・・・正確だけど、抑揚がなく、やたらめったら早口(笑)
本物の通訳連れてきたんじゃないの?(笑)

日本軍をやっつけようと進軍する部隊のお話で
サブタイトル通り、作品のほとんどの時間が移動
費やされている(笑)

日本と戦うのは、ラスト10分くらいからで
それまではプラトニックな関係の上官と衛生兵の間に、
俺にもチャンスがあるかも〜と、
1人で舞いあがっている部下のお話や
生き別れになった息子をさがす、
反革命のスパイのお涙頂戴の話が描かれ
ソビエトお茶の間(?)を意識したストーリーになっている。

クライマックス(らしき)場面では、
古参兵が上官に「援護を頼みます!」と言い残し銃弾の嵐のなか
ほふく前進で日本軍に向かっていくのだが、
肝心の上官は衛生兵の女性が側にやってくるやいなや、
援護射撃はどこへやら、意識は女性兵のほうにいき、
愛しているが、結ばれない2人の将来に想いふけるのだった。

・・で、想いにふけっているうちに、
女性も撃たれ、古参兵も撃たれてしまう。

あんた、援護の意味ないじゃん・・・と苦笑していると
その上官はいきなりうぉぉ〜っと走りだし日本軍を撃つのだった。

えっ・・!そんなに近いなら死んだ古参兵、
ほふく前進はなんのためだったんだ?(笑)

結局、サブタイトルのソビエト進軍はいいとして、
肝心のタイトル「満州帝国崩壊」は描かれていない。
単なる前線の移動のお話でした。

また、タイトルに騙された〜(笑)

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