2004年・米
監督/E・エリアス・マーヒッジ
出演/アーロン・エッカート
   ベン・キングズレー

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ある事件の不当逮捕により左遷されてしまった
FBI捜査官のトム。そんな彼のもとに
自称・元FBI捜査官のオライアンから
大量のFAXとスケッチが送られてきて・・・
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「サスペクト・ゼロ」とは
特定の犯行パターンがなく、一切証拠を残さない完璧な殺人
・・・らしい。

猟奇的連続殺人を描いた作品かと思ったのだが
どちらかというと、特殊能力を持っていたがために
耐えがたい悪夢から必死で逃れようとしている
男の悲しさが伝わってくる。

政府に利用され、捨てられた後も
暗く哀しい絶望の淵でもがき苦しむ男。

ぶっちゃけ連続殺人犯は誰かなんてことはどうでもいい(笑)
この特殊能力を持った男の悲哀を描きたかったようだ。

作品もキャストもイマイチ華がないが
ベン・キングズレーが二転三転の演技をみせてくれている。
イッちゃったベン・キングズレーってやっぱ怖いよね・・・(笑)

想像していたような作品ではなかったものの
決して面白くないというワケでもない。
かといってスッキリ気分爽快なラストでもない。

どんよりとした重いものがのしかかるような気分を味わった作品

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