2003年・日
監督/石井 隆
出演/杉本 彩

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世界的なタンゴダンサーの遠山静子。
夫がヤクザに脅され、
金の代わりに身を売られてしまう。
彼女が連れていかれた場所は、
セレブ達が人には言えない己の欲求を満たす場所だった・・・
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2作目もリリースされ、かなりの高回転なので観てみたけど・・・

?????

美人でスタイルが良くて、社長夫人で
しかも世界的タンゴダンサーの静子


こりゃまたすごい設定ですな(笑)

で、杉本彩演じる静子が、
ワケが分からぬうちに監禁され、
辱めをうけるうちに官能の世界へと目覚めていく・・ってことかな?

杉本彩が得意のダンスで鍛えた
その柔らかな体とナイスなバディを惜しげもなくさらし
緊縛、スパンキング、蝋燭攻めに耐える。

しかしフツーのAVのSMモノのようなグロさはない。
決して汚らしい感じではなく、古めかしい感じすらする。
花魁とか博徒の設定だからかな?

仕事柄、ここには書いたことがないが、
たまにAVを観る機会がある。
フツーの、特にインディーズ系のSMモノはグロいの一言。
こういうの観て本当に楽しいのかしらん?と思ってしまう。

それに対して本作品は、どこか「古めかしい官能の世界」の印象で
例えて言うなら
襖の隙間から秘め事を覗き見している感じ
あるいは
文語体で書かれた官能小説を読んでいるような感じ

下卑た感じがしないのは、
ひとえに杉本彩の意気込みと度胸のたまものであろう。
田代役の石橋蓮司の演技も鬼気せまるものがあってスゴイ。

フツーのAVと同じ感覚で観るとつまらないらしい。
ストーリーとか説教くさい部分が邪魔らしい(笑)
かといって一般作品と同じ感覚で観ると
延々と責め悶える印象しか残らないらしい(笑)

AVでもなければ一般作品でもない。
女性でも見られる「官能エロス作品」と考えたい。

で、結局、物語のラストはどういう意味?
自分を売った夫を許せないという気持ち?
官能に目覚めてしまい、元には戻れないという事?
きっかけとなった夫の存在をリセットしたいとこと?
それとも単に冒頭に戻るという演出?

ん〜謎だ・・・。
謎だが、杉本彩に圧倒されて
そんなことはどうでもいいか、とも思ってしまう(笑)
杉本彩の度胸と意気込みに拍手を送りたい作品

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