2003年・米
監督/シャリ・スプリンガー・バーマン
   ロバート・プルチーニ
出演/ポール・ジアマッティ

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自分の些細な日常を描いた漫画
アメリカン・スプレンダーが
評判になったハービー・ピーカー。
漫画の原作者として脚光をあびながらも
病院のカルテ係で生計をたてる彼だった・・・
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アメリカの人気コミック「アメリカン・スプレンダー」
人気といってもスーパーマンとかスパイダーマンのような
メジャーなものではなく、よりマニアックな人気のコミックのようだ。
ん〜、日本で言ったらガロみたいなもんかな?

本作品『アメリカン・スプレンダー』には驚きが隠せない

脚本・演出・演技、
そしてハービー・ピーカーとその周囲の人間の強烈な個性
どれをとっても一筋縄ではいかないものを
さらりと1つにまとめあげている。

だらしなくて脅迫観念症の傾向があるハービー・ピーカー。
このハービー役がポール・ジアマッティ。
2度目の妻にも愛想をつかされ、情けない男。
このまま人生を終わりたくなんかない、と
自分の身の回りの出来事をコミックにすることを思いつく。
しかし絵の素養がないハービー。

そこで親友のロバート・クラムに原案をみせたところ
気に入ったクラムは自分が絵をつけると言ってくれた。
そして『アメリカン・スプレンダー』が世に出ることとなる・・・。

ハービー役のポール・ジアマッティがGOOD
だらしなくて脅迫観念症でもあるハービーを
深刻にならず、ユーモアをもって愛すべき人物に表現している。

そして演出の素晴らしさ・・・

ポール・ジアマッティが演じているハービーかと思いきや
ハービー本人が歩いているシーンだったりする。
ここでハービーという人物に対して
役者のポールとハービー本人の2パターンが現われ
さらにコミック「アメリカン・スプレンダー」で描かれた
マンガのハービーも加わる。

それは他の登場人物においても同じ。

これは『アメリカン・スプレンダー』という
ハービーの日常を描いた漫画の実写なのか?
それとも『アメリカン・スプレンダー』を世に送り出した
ハービーのドキュメンタリーなのか?

一風変わった強烈な個性を持つハービーとその仲間たち。
その豊かな個性にウソォ〜と笑ってしまう。
それからジアマッティのハービーそっくりの演技。
そして漫画と役者と本人を混同させることなく
ひとつの個性として画面に映し出した演出の見事さ!

爆笑する?号泣する?
そういう類のものではなく
ただただこの洗練された手法と演技に驚いた作品。

===秋林瑞佳サマ===
驚きましたよ。言霊(笑)
まったく画像が読み込まないと、
お客様からクレームがついたディスクで
確認のために観た作品でした。
なんの問題もなかったですがね(笑)

そしてまたまた驚きましたよ、言霊(笑)
最近、海外TVドラマのリリースが増えてきて
回転の悪いタイトルを撤去することに。
その前に観ていないタイトルを・・と思い
現在『ツイン・ピークス』を観ている途中なのです!(笑)

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