2003年・独
監督/ビャンバスレン・N・ダバー
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モンゴルの砂漠に4世代で暮す遊牧民の一家。
この一家の飼っているラクダ達は
出産時期を迎えていた。
そのうち1頭の母らくだは子育てを放棄し・・・
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第77回アカデミー賞長編ドキュメンタリーにノミネートされた作品。
モンゴルの遊牧民の一家。
なんと4世代がテントで暮している。
このテント、ゲルっていうんでしたっけ?
自然とともに生きる彼等。
子供だろうがひいじいさまだろうが
とにかく皆、良く働く。
働くことが当然なのだ。
上げ膳据え膳なんて者はいない。
テントの中で、暖をとったり、煮炊きをする。
そのため、小さな子供は腰に紐をつけられ、
火のそばに近づかないようにしながら
女たちは、料理をしている。
う〜ん、実用的だ(笑)
ばあさまが煮炊きをしている間、
小さな子供は、プラスチックのバケツの蓋で遊ぶ。
うんうん、立派なおもちゃじゃなくったって
子供には充分楽しいものなんだ。
1頭のラクダが難産の末、白い駱駝を生む。
しかし、母らくだは、赤ちゃんらくだを嫌い
決して乳を飲ませようとはしない。
それどころか、お乳にすがる赤ちゃんらくだを
足で蹴って追い払う始末だ。
その結果、
赤ちゃんらくだは怖がって母らくだに近づこうとはしなくなる。
そして衰弱していくのだった・・・。
見かねた一家は、街から馬琴頭の奏者を呼び
母らくだが優しい気持ちになるように儀式を行なうのだった。
赤ちゃんらくだを嫌う母らくだと
遊牧民の一家の生活が綴らている作品。
どうしてそんなに自分の子供を嫌うの?
不憫な赤ちゃんらくだに胸がしめつけられる
その一方で、遊牧民一家のたくましさ、素朴さに心が現われる。
テレビが欲しいという弟に、
寡黙で真面目な兄は、
「テレビなんて、羊何頭分だと思ってるんだ?」
通貨の単位ではなく、羊何頭分という言葉が出るのは
それだけ彼等には、羊や自然が身近な存在だということだろう。
じいさまは弟に
テレビなんて・・・一日中箱の中の絵を見て一体どうするんだ?
ははは、まさにそうですな(笑)
厳しい自然の中で家族で助け合いながら
たくましく暮す一家
母に疎まれる赤ちゃんらくだ
らくだにまつわる豊富な御伽話
現在の我々の日常とは違う世界に
忘れかけていた家族の絆や、昔の生活を思い起こさせる。
派手ではないが、
たまにはこういう心洗われるドキュメンタリーもいいもんだな、
そんなことを感じた作品。
監督/ビャンバスレン・N・ダバー
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モンゴルの砂漠に4世代で暮す遊牧民の一家。
この一家の飼っているラクダ達は
出産時期を迎えていた。
そのうち1頭の母らくだは子育てを放棄し・・・
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第77回アカデミー賞長編ドキュメンタリーにノミネートされた作品。
モンゴルの遊牧民の一家。
なんと4世代がテントで暮している。
このテント、ゲルっていうんでしたっけ?
自然とともに生きる彼等。
子供だろうがひいじいさまだろうが
とにかく皆、良く働く。
働くことが当然なのだ。
上げ膳据え膳なんて者はいない。
テントの中で、暖をとったり、煮炊きをする。
そのため、小さな子供は腰に紐をつけられ、
火のそばに近づかないようにしながら
女たちは、料理をしている。
う〜ん、実用的だ(笑)
ばあさまが煮炊きをしている間、
小さな子供は、プラスチックのバケツの蓋で遊ぶ。
うんうん、立派なおもちゃじゃなくったって
子供には充分楽しいものなんだ。
1頭のラクダが難産の末、白い駱駝を生む。
しかし、母らくだは、赤ちゃんらくだを嫌い
決して乳を飲ませようとはしない。
それどころか、お乳にすがる赤ちゃんらくだを
足で蹴って追い払う始末だ。
その結果、
赤ちゃんらくだは怖がって母らくだに近づこうとはしなくなる。
そして衰弱していくのだった・・・。
見かねた一家は、街から馬琴頭の奏者を呼び
母らくだが優しい気持ちになるように儀式を行なうのだった。
赤ちゃんらくだを嫌う母らくだと
遊牧民の一家の生活が綴らている作品。
どうしてそんなに自分の子供を嫌うの?
不憫な赤ちゃんらくだに胸がしめつけられる
その一方で、遊牧民一家のたくましさ、素朴さに心が現われる。
テレビが欲しいという弟に、
寡黙で真面目な兄は、
「テレビなんて、羊何頭分だと思ってるんだ?」
通貨の単位ではなく、羊何頭分という言葉が出るのは
それだけ彼等には、羊や自然が身近な存在だということだろう。
じいさまは弟に
テレビなんて・・・一日中箱の中の絵を見て一体どうするんだ?
ははは、まさにそうですな(笑)
厳しい自然の中で家族で助け合いながら
たくましく暮す一家
母に疎まれる赤ちゃんらくだ
らくだにまつわる豊富な御伽話
現在の我々の日常とは違う世界に
忘れかけていた家族の絆や、昔の生活を思い起こさせる。
派手ではないが、
たまにはこういう心洗われるドキュメンタリーもいいもんだな、
そんなことを感じた作品。
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