1966年・日
監督/山本 薩夫
出演/田宮 二郎

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浪速大学医学部第一外科の教授・東が
定年を迎えようとし
次期教授の座を助教授・財前が狙っていたが
財前のワンマンぶりを嫌う東は、
後任を別の大学から迎えようと画策し・・・
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TVの唐沢版は時々チラッと観ていた程度の蛍風。

全部ちゃんと観たワケではないので良く分からないが、
TV版の唐沢演じる財前は悪党というより小悪党
印象だったのに対し
本作品の田宮は、
権力欲のとりつかれた感情も弱みもない超野心的な男
という印象。

東役は黄門様こと東野英治郎
この東が退官後も自分の権力を保つために
言いなりにならない財前の代わりに
よそから教授を迎えようと画策する。

黄門様とはまったく違ったワルな役に
迫力と威厳を持って演じた東野英二郎

素晴らしいの一言。

小心者の蛍風だったら、
とてもじゃないけど黄門さまには逆らえません(笑)

医者というよりも政治劇といってもいいような
それぞれの画策ぶりにハマってしまった。
唐沢版と違って女の戦いがなかったのが残念だが、
それにしても見応えのある作品だった。

喜びマークです。

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