2002年・英
監督/ピーター・ウェーバー
出演/スカーレット・ヨハンソン
   コリン・ファース

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グリートは画家のフェルメールの屋敷で
使用人として働くことに。
やがてフェルメールはグリートの才能に気づき
絵の具の調合など自分の手伝いをさせるようになる。
しかし、そのことでフェルメールの妻の嫉妬をかい・・・
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ス・テ・キ・・・♪
とにかく素敵な作品


作品全体がまるでフェルメールの絵画をおもわせるような
美しい色使い。

スカーレット・ヨハンソン演じるグリートは
画家フェルメールの家に丁稚奉公にいく。

人気画家といっても、作品を描きあげるのに時間がかかるため
一家の財政はかなり困難な状況。
そのうえ、子沢山のフェルメール。
義母は絵画の注文をとるために、
夕食会を開いたりと、かなり一生懸命。

気難しい感じのフェルメール。
ふとしたことからグリートの秘めた色彩の才能に気づく。
そして自分の絵の具の調合を手伝わせたり
絵の具の知識を教えるようになる。

そんな2人の間には、
何か見えない特別な感情が芽生えるのだった・・・


フェルメール役がコリン・ファース。
グリートとフェルメールの間に、張り詰める緊張。
決して己の感情を表に出さない二人の
プラトニックな秘めた愛。信頼。尊敬。

画家は少女をモデルに肖像画を描き
絵の中に秘めた思いまでも描く。

少女はモデルになることだけが、
唯一の許された行動。

絵にアクセントをつけるために
真珠のピアスをするようにいわれたグリート。
しかし、彼女はそのアクセサリーが夫人のものであることと、
自分は耳に穴を開けていないことから拒む。

しかし、絵のためにはどうしても必要なアイテムだった。

少女は画家にピアスの穴を開けてもらう。

もうこれがホント切なくてエロチックで・・・

決して結ばれることのない2人。
しかし、絵画を描いている時間はたしかに存在した。
そして、それは時を超え、現在も名画として存在する。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」を
モチーフに、書かれた小説の映画化。
実際のところは、どんな経緯で描かれた肖像画なのか分からないが
こんな切ない愛が込められた絵画だったら素敵だな〜・・・。

本作品は原作とは多少異なる部分があるそうだ。
大抵の作品は、映画を観れば、原作はあまり気にならないのだが、
本作品に限っていえば、映画を観た後でも原作を読みたくなった!

気に入りました、「喜びマーク」作品です。

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