2002年・日
監督/河水 昇悟
声優/加藤 奈々絵

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あひるはいつも悲しげな顔をしている
みゅうとが気になっていました。
みゅうとの笑顔がみたい、
そのためならどんなことだってする!
そんなあひるの願いを聞いた
謎の人物ドロッセルマイヤーさんによって
あひるは女の子に変身し、
さらにプリンセス・チュチュとなって
王子・みゅうとの失われた心のカケラを
集める手伝いをするのです・・・
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総監督は『新白雪姫伝説 プリーティア』の佐藤順一。

バレエをモチーフにしているだけあって、
登場人物が「闘い」のシーンでは
それはそれは優雅にバレエ歩きをみせてくれる(笑)

ふわ〜んとジャンプし、クルクルまわり
「私と踊りましょう」と
踊り(バレエ)で戦うプリンセス・チュチュ
そしてチュチュにはスポットライトが!


いやぁ〜、こういうの初めて観たよ・・・
しかもナレーションが岸田今日子だし・・・(笑)。
ヒロインアニメもここまできたか?!
それともネタ切れか?

あまりのことに呆気にとられてしまうのだが、
回が進むにつれ、その独創的な世界にどっぷりとハマってしまう。


ストーリーもくるみ割り人形や白鳥の湖などの
バレエ戯曲(?)が盛りこまれている。
残念ながらバレエにあまり詳しくない蛍風だが
バレエに知識のある人なら、もっともっと楽しめるのだろう。

チュチュの踊るバレエは、
バレエの決まり事をちゃんとふまえているんだそうな。
「私と踊りましょう」の手の動きは
セリフのないバレエでは、ちゃんとそういう意味の動きなんだとか。
初めからバレエの動きの持つ意味をちゃんと知っていれば
もっともっと理解できたんだろうけど・・・。

華やかなバレエ音楽をバックに軽やかに踊る登場人物たち。
そのお上品な世界に、
もしも子供だったら絶対バレエを習いたいって思うだろうな。

加えてストーリーも良し。
1羽のアヒルが魔法によって人間の女の子・あひると変身し、
さらに王子の心のかけらを取り戻すときには
プリンセス・チュチへと変身する2段階変身。
しかし、それはちっとも複雑ではなく
すんなりと受け入れられるのは良く出来た脚本なのであろう。

そして何よりもラスト、
心のカケラをとりもどした
「みゅうと」と「あひる」の関係がGOOD。
王子は王子、あひるはあひる、プリンセスはプリンセス、
すべてが各々の役割にハマるラスト。
これは好感が持てた。

初めはあまりの独創的な世界にビビってしまうが、
観始めたら、やめられない、止まらない。


バレエっていいわ〜、おとぎばなしっていいわ〜
素敵だわ〜、華麗だわ〜猫先生素敵だわ〜

夢中になりました。面白かったデス。
今度バレエでも観に行こうかな・・・。

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