2003年・英
監督/ナイジェル・コール
出演/ヘレン・ミレン
   ジュリー・ウォルターズ

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小さな田舎町のネイブリー。
この町の婦人会では毎年恒例のカレンダー作りが
議題にあがっていた。
同じ頃、アニーの夫ジョンが白血病で死亡し
彼のメモリアルベンチを病院に寄付するために
クリスは婦人会の仲間で
ヌードカレンダーをつくることを思いつく・・
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多少設定の変更、脚色がされているものの
実際にあった出来事の映画化。

アニーの夫ジョンが生前に綴った言葉
「女性は盛りをすぎた頃が1番美しい。種になる寸前が」

クリス達はジョンのメモリアルベンチの資金集めに
自分達のヌードカレンダーをつくることを思い立つ。

婦人会の圧力や周囲の好奇の目にさらされながらも
彼女達の友情と勇気ある行動は、大成功を収め、
ついにはハリウッドにまで招待されるのだった。

ヌードといっても扇情的なものではない。まさにアートである。
それは、人生を生きぬき、幾多の喜びと試練を知り
年齢を重ねたからこその「人間の美」である。
19、20の小娘が逆立ちしたって醸し出せない
威厳と風格を兼ね備えた美。

ヌードを撮ることによって、
何度も迷ったり尻ごみする彼女達だが、
「ええいっ、面倒だ!」と開き直った度胸が清々しい。
少女のように迷い恥じらいながら、
一旦度胸を決めた後の生き生きとした表情。
すべてのしがらみから解放された「美」。そして友情。
それが笑顔の源かもしれない。

決して若くない彼女達がヌードカレンダーによって
手に入れたものはメモリアル・ベンチだけではない。
カレンダーは彼女たちにあきらめかけていた、
あるいは想像もしていなかった人生の大きな転換となったのだ。

歳を重ねた彼女達の家族の絆、友情を描いた
清々しいサクセスストーリー。

元気をもらいました!「喜び」マーク作品です。

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