1999年・米
監督/ピーター・イェーツ
出演/ジェームズ・スペイダー

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父親の出版社を継いだスティーブンソン。
恋人のジュリーと住むために
マンハッタンの古めかしい屋敷を買う。
しかしその屋敷には、かつて住んでいた
プロードウェイのスターだった老夫婦の霊が出没し・・
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原題は CURTAIN CALL
観終われば、この原題が納得のいく洒落たタイトルと気づく。

良書を出版する事をモットーとしてきた
父親の出版社を継いだスティーブンソン。
この役にジェームズ・スペイダー。
しかし、時代の波で事実上経営統合され、
今では名ばかりのパートナーの案で
「売れる本」ばかりを出版するハメに。

そんな時長年の恋人ジュリーと一緒に住むために
古めかしい屋敷を購入したスティーブンソンだが、
なんとその屋敷には元ブロードウェイのスター同士の
わがままな夫婦の亡霊が生前と同じように
我が物顔に暮していたのだった・・・。

このわがまま幽霊夫婦の
マックス役にマイケル・ケイン
妻リリー役がマギー・スミス


ね?これだけで大物扮する幽霊に翻弄される
スペイダーさん(スティーブンソン)の
おろおろぶりが想像できるでしょ?(笑)

オカルトチックな邦題と幽霊の話だが、
中身はとてもキュートでハートウォーミング!

で、本作品を観て思ったことは、
スペイダーさんって、
こんなにフツーの役を自然にこなせる役者だったんだ!


近年のスペイダーさんといえば、
B級のニオイがプンプンする作品に出演あるいはミョーな役

というイメージがあっただけに
自然で等身大のどこにでもいるような役を演じ、
それが見事にハマっていたのに驚いた。

スぺイダーさんのこの演技があるからこそ
マギー・スミスとマイケル・ケインの存在感も生きてくる。

まったく期待しないで選んだ作品だっただけに
予想以上のハートウォーミング・ラブコメディ(?)で
思わぬ得をした気分になった作品。

スペイダーさん、マイケル・ケイン、マギー・スミス
キャストの勝利ですな。

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