2003年・米
監督/マシュー・カソヴィッツ
出演/ハル・ベリー

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女子刑務所の精神科病棟に
勤務する女医ミランダ。
ある雨の夜、自動車で帰宅途中、
少女をひきそうになる。
そして気がつくと、ミランダは夫殺しの罪で
刑務所内の精神科病棟に隔離されていた・・・
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優秀な精神科医のミランダ。
仕事も家庭も順調な彼女。

しかしある朝、目覚めた彼女は
自分が勤めていた刑務所の精神科病棟に隔離され、
しかも夫殺しの容疑者だと知らされる・・・。

理性的で有能な精神科医が
突然、身に覚えのない罪で犯人&病人扱いされる。
有能な精神科医が、今度は異常者として扱われる屈辱。
今まで信頼してきた仲間に、自分のことを理解されない孤独。
身に覚えのない罪の容疑のパニック。
そして「何者か」に運命を操られる恐怖。

このミランダ役にハル・ベリー。
髪を振り乱して謎に立ち向かう意志の強さを表現して好演している。

しかし、個人的にはクロエ役のペネロペ・クルスに脱帽!

ミランダの診察を受けるシーンの荒んだ表情。
これ、ホントにペネロペちゃん??と思うほどの凄まじい形相。
そしてミランダとの和解(?)シーンでみせる
悟りをひらいたような清々しい表情と、
「次はあんたよ」と言い放つ、含みのある微笑。

いや〜、ペネロペちゃんってこんなに良い女優だったんだ!

そりゃ確かにハル・ベリーは美しい。
しかしそれ以上に見事な黒髪のペネロペちゃんは
びゅ〜てほぉ〜だ!(笑)

ロバト・ダウニーJr.が出演しているものの
「え?それだけ?」という役回り。
何かやらかしてくれそう、と期待していただけにちょっと残念。

本作品、ホラーかと思っていたが、サスペンスである。
ホラー要素は事件の鍵とはなっているもののエッセンス程度。

薄暗い画面の連続で、集中してみられたのは
キャスト・スタッフの力量であろうが、
終わってみれば、ペネロペちゃんだけが印象的だった作品。

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