1973年・仏/伊
監督/ドゥッチオ・テッサリ
出演/アラン・ドロン

======================
息子の7歳の誕生日を機に
組織から足を洗おうと決心した殺し屋トニー・アルゼンタ。
しかし組織を深く知り過ぎたトニーの引退を
幹部達は許すことが出来なかった・・・
======================

狙った獲物は必ず仕留めるスゴ腕の殺し屋トニー。
彼は息子の誕生日を機に足を洗う決意をするが、
組織は彼を亡き者にしようとした。
しかし、妻と息子がトニーの代わりに殺されてしまう。

復讐を誓ったトニーは、次々とヨーロッパ幹部を暗殺していく・・・

最近のド派手なハリウッドアクションとは異なり
実に地味なガン&カーアクション。
しかし、それがかえってリアルで切なくてカッコイイのである!

例えばカーアクション。
最近のハリウッドものならば、車がボワンと飛んだり
ぐるぐるぐる〜と回転してクラッシュするのだが、
本作品は、車同士がガシャンとぶつかって止まる。
そうだよね、TVで事故映像みるとたしかにガシャンだよね。
ぐるぐる回転はレースぐらいで、
普段の事故でぐるぐる〜は余程のことだよね(笑)

1番ほぅ〜と思ったのが林を駈け抜けるシーン。
カメラのアングルがいいのか、
はたまたドライバーのテクニックが良いのか
見事に木々に間を走り抜ける車!

音楽や映像が子供の頃よく観た
『太陽にほえろ』に雰囲気が似ている。
トニーの弟分ドメニコの「最後」も、
昔の作品ではたまに見かける「方法」だ。
ちなみにドメニコ役のマルク・ポレルは、
実生活でもアラン・ドロンの弟分だったらしい(笑)

ラストもGOOD!
ハリウッドの痛快ハッピーエンドに慣れされたこの頃、
このラストはガツンとやられた気分だ。

アラン・ドロンによるヤクザもん映画。
渋くて切なくて哀愁漂う作品。

ヤラレました。喜びマーク作品です。

コメント