2003年・米
監督/ロブ・ミンコフ
出演/エディ・マーフィ

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ジム・エヴァースは妻のサラと不動産屋を営む。
しかし家庭よりも仕事優先のジムに
家族は不満が募る。
そんな家族のご機嫌ととるために
週末に家族旅行に向かうジム達だが
途中で豪邸を売りたいという物件をみることに・・・
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ディズニーでアトラクションの映画化ということで
お子ちゃま向けの作品でしょ、とタカをくくっていたのだが
これがなかなかどうして、楽しめた作品だった。

まずエディ・マーフィ。
マシンガン・トークで慣らした彼も
もうオヤジ役かと、一抹の淋しさを感じるが
子供のひき立て役ではなく、しっかりと活躍しているのが嬉しい。

執事ラムズリー役のテレンス・スタンプは、
その独特の存在感で作品に雰囲気を与えている。
しかし、テレンスがこの作品に出演しているのは意外だ。
アトラクションのファンだったのだろうか?

しかしこの作品の評価すべき点は、
アトラクションの雰囲気そのままを再現できたことであろう。
小説やアニメの映画化で、作品の世界を損なってしまう映画が多い中
本作品は、不気味だけどちょっと幻想的なアトラクションの世界が
画面いっぱいに広がる。
ゾンビメイクをリック・ベイカーが手がけているのをはじめ
衣装、特殊効果など、スタッフの力量の賜物であろう。

人ごみが苦手の蛍風、最後にディズニーランドに行ったのは
かれこれ10年近く前になる。
あ〜、こんなキャラ(ゴースト)いたなぁ〜と
なんだか懐かしくなり、また行きたいなぁと思ったりもした。

ファミリー向けということで、
ホラーを題材にしてるわりには「怖い」ものではない。
ま、恐怖だらけの作品だったら、
家族でアトラクションに行かなくなるだろう(笑)
だからと言って、決して子供だましの作品でもない。
大人だって楽しめる。画面から伝わる幻想的な雰囲気。
アトラクションの世界が、そこにあるのだ。

余談だが、主人公ジムはエディ・マーフィも悪くはないが
ジム・キャリーなんかでも面白かったのでは?

ストーリー展開がどうのという類のものではなく、
アトラクションの雰囲気を味わい、思い出し、
久しぶりにディズニーランドに行こうかしら、と思わせる作品。

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