2003年・米
監督/ケヴィン・バーンズ、スティーヴン・スミス

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『七年目の浮気』や『青い珊瑚礁』など
シネマの歴史を彩る
魅惑のシーンを集めた作品
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↑タイトル、サブタイトルが違うけど
確かにこのジャケットだわ・・・。
発売日も同じだし・・・。

米PLAYBOYによるコンピレーション作品。

サブタイトルに究極のセックスシーンとついてあるせいか
PLAYBOYによる企画のせいか
官能シーン収録のお宝作品とあるせいか
発売元のせいか

18禁AVにジャンル分けされているところが多いようだ。
実際、蛍風の店でもAVコーナーにある


しかしね〜、収録されている作品が
『卒業』『氷の微笑』『クレオパトラ』『危険な情事』
『青い珊瑚礁』『初体験リッジモンド・ハイ』
『アメリカン・パイ』『卒業白書』などなど

全部AVじゃないよ!!!

素人投稿120分とか高級ソープDXとか
「そういうシーン」ばかりのAVだと思ってみたら
なんじゃこりゃってなるだろう。

映画におけると性描写の歴史を社会情勢をからめて綴る作品。
ホラー映画の歴史の変遷を描いた『アメリカン・ナイトメア』の
ラブシーン版といったところ。

シネマが出来た頃は「見世物」的存在だった。
そこで男女が延々とキスするだけのもの見せたら
他人の性ことなど知らない時代でとてもヒットした。

しかし当時はキリスト教思想が強く、
「見世物」の性ではけしからん、しかし、性を扱えば儲かる
ということで聖書や史劇テーマにした作品が
多くつくられるようになった。
当時は足がちらちらみえるだけでセクシーだったのだ。

戦争が始まり、男達が戦場へ行く。
戦中戦後は、ラブシーンが多く描かれるようになった。

しかし戦後しばらく経つと、
今度は良き母親、良き父親、そして素晴らしい家族が
もてはやされTVでホームコメディが多くつくられるようになった。

ラブ&ピースな時代にはフリーセックスが多く描かれ、
その後、性描写は過激の一途をたどることになる。

『危険な情事』『氷の微笑』のように
エロティック+サスペンスがもてはやされるようになるが
それも飽きられはじめ、性に1番敏感なティーンを対象とした
エッチ+コメディ+青春が多く作られるようになった。

ハリウッドでは暴力シーンよりも性描写のほうが規制が厳しいらしい。
『真夜中のカーボーイ』はアカデミー賞を受賞した
初めてのX指定(成人向け)作品らしい。
う〜ん、『真夜中の・・』はX指定だったのか・・・。
知らなかった・・・・。

いろいろな作品のシーンが登場。
『卒業白書』のトムトムのズボンなしのダンス。
懐かしかった〜。
今観ると、トムトムとってもかわいい〜。
当時はそんなこと思わなかったのに、
こりゃオバサンになった証拠かしらん?(笑)

『メリーに首ったけ』や『ポーキーズ』など
約100タイトルのシーンが収録されており
あぁ〜、もう1度この作品観ようかなと思ってしまう。

なかなか面白かったし、懐かしかったし、勉強になった作品。
GOODです。喜びマーク作品ですな。

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