1999年・米
監督/アレクサンダー・ペイン
出演/マシュー・ブロデリック
   リース・ウィザースプーン

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何事にも積極的で優等生のトレイシー・フリック。
彼女は早くから生徒会長に立候補していた。
教師マッカリスターは、そんな彼女がハナにつく。
そして対立候補にフットボール部の人気者ポールを
担ぎ出すことを思いつく・・・
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授業だろうと生徒会だろうと積極的な優等生トレイシー。
朝も早くから登校し、生徒会長選挙の準備に励む。

かたや人気教師マッカリスター。
生徒会顧問の彼だが、トレイシーの積極ぶりが
なぜかハナにつく。

このままだとトレイシーが当選し、
1年間いや〜な気分になると思った彼は
アメフト部の人気者ポールを立候補させることを思いつく。

そしてマッカリスターVSトレイシーの
泥沼の戦いが始まるのだった・・・。

口達者で上昇志向の強いトレイシーにリース・ウィザー・スプーン
なんとかしてトレイシーを阻もうとする教師マッカリスターに
マシュー・ブロデリック。
突然会長選挙に駆り出された人気者ポールにクリス・クライン。

これがなかなかうまいキャスティングなのである。

とくにクリス・クラインはこれがデビュー作で、
人の良い、素朴だがどこか抜けている坊ちゃん然としたポールが
見事ハマっている。

よくよく考えればトレイシーは優等生でイイ子ちゃんなのだが
マッカリスターの側から描かれているため
ホントに憎らしく「優等生ヅラ」したイヤな生徒に思えてくる。

結局のところマッカリスターもトレイシーも、
どっちもどっちなんだけどね(笑)

年齢や立場を超えたマッカリスターVSトレイシーの
泥沼の戦いのブラックな笑いが冴える中、
ポールが一種の癒し系的キャラとなっている。

リース・ウィザースプーンの小憎らしさ
マシュー・ブロデリックの堕ちていく様
クリス・クラインの素朴さ
キャストそれぞれの演技が光る作品。

高校生よりも、大人が観て
こんな教師、こんな生徒はゴメンだとシニカルに笑う作品。

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