2002年・米
監督/ブレット・モーゲン&ナネット・バーンスタイン
出演/ロバート・エヴァンズ

======================
ファッション業界で成功を収めていたロバートは
ホテルのプールで大物女優ノーマ・シアラーに声をかけられ
映画に出演することに。
その後パラマウント映画で敏腕プロデューサーとして
今も現役で活躍する彼の半生を追う・・・
================================

ハリウッドの名プロデューサーにして
伝説の男ローバート・エヴァンス。

アパレルメーカーの副社長として財を成した彼だが
ひょんなことから映画に出演することになる。

俳優として芽がでなかった彼だが、
現場に関わるうちに
「使われる側より使う側になれ」と思うようになる。

そして30代にしてパラマウントの名プロデューサーとなり
傾きかけていたパラマウントに莫大な利益をもたらす。

彼が手がけた作品は
『ローズマリーの赤ちゃん』
『ある愛の詩』
『ゴッドファーザー』など映画史に残るヒット作がズラリ。

その映画製作にまつわる裏話が
当時のスチール写真とエヴァンズのナレーションで明かされる。

『フォーン・ブース』のスチュもそうだったが、
この世界はハッタリと度胸とコネがすべてのようだ。

エヴァンズ氏は女性のモテモテだったらしいが
本作品を観ているとカリスマ性と同時に愛おしさを感じて納得。

日本語吹き替え版は広川太一郎がナレーションをアテている。
これがもうピッタリ!!!
その表現力で作品に俄然と面白さを与えている。

途中まで深く考えず、ただ面白いなぁ〜と観ていたのだが
この作品のスゴさに気づいた。
1人語りでスチール写真がほとんどの作品なのに
これほど面白く且つ飽きずに観られることに監督の力量が伺われる。

ハリウッドの伝説プロデューサーの
波乱万丈な半生を映画の裏話とともに描く

もともと面白い題材な上に、監督の演出・編集の見事さ
加えて広川太一郎の味のあるナレーション
映画製作関連話としても、1人の男の半生を描いた作品としても
面白くワクワクした作品。

もちろん「喜び」マーク作品じゃ〜!!!

コメント