2002年・日
監督/山口 雄大
出演/坂口 拓

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今年こそ甲子園出場が期待できそうな星道学園。
しかし予選一回戦の相手はルール無用の
極悪非道な外道高校だった。
校長は絶望するが、そこに野球十兵衛が転校してきた。
十兵衛のケンカ野球なら
外道高校に対抗できるかもしれないと思った校長は・・・
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漫☆画太郎のコミックを映画化した作品。

原作は読んでいないけど、なるほど漫画チックなストーリーですな。

外道高校は野球とは名ばかりで
グラウンドの中で合法的殺人を犯すチーム。
審判も怖くて外道高校の言いなり。

対戦相手は
体中にバットを突き刺されたり、
爆弾で吹っ飛ばされたり、
生首串刺しにされたり。

対戦相手がそんな外道高校と知った星道学園校長は絶望するが、
1人の転校生が現われ番長グループを全員やっつけてしまう。
彼の名は野球十兵衛!
十兵衛に野球の素質を見出した校長は
外道高校を倒すため野球部に勧誘する・・・

実は十兵衛にはスゴイ球を投げて
父親を殺してしまったという過去があったのだ。

で、この殺された父親役に蛭子能収。
これが良くハマッたキャスティング!
登場シーンはあまり多くはないのが残念。
しかし、それくらいでちょうどいいのかもしれないが・・・(笑)

こういった一風変ったテイストの作品は
『少林サッカー』『火山高』が比較対象として取上げられるが、
残念ながら本作品は作品の出来からいえば
『少林サッカー』には及ばない。
馬鹿げていてマンガちっく(たしかに原作が漫画だが)だが、
混沌として話があらぬ方向へと向かっていく。
マンガだったら、その辺のシュールさが面白いのかもしれないが。

正直言って、漫画は面白そうだなと感じた。
マンガの方が、荒唐無稽な世界に違和感を覚えず
どっぷりハマれそうな感じ。

『火山高』もそうだったけど、やりすぎはかえって興ざめしてしまう。
そう考えると『少林サッカー』は
良く出来たエンターテイメントである。
『少林・・』以降様々な作品が作られたが、
『少林・・』は別格なんだなぁ・・・。
荒唐無稽さが目につくが、実はしっかりと構成された作品だったと
改めて認識した。

『地獄甲子園』、原作と比べてどうこうとは
原作を読んでいない蛍風には分からないが、
本作品を観て、原作の方が面白そうと感じた作品。

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