1968年・米
監督/ロマン・ポランスキー
出演/ミア・ファロー

=====================
ローズマリーは売れない俳優の夫ガイと
マンハッタンのアパートに引っ越す。
そのアパートはいわくつきの建物で、
悪魔崇拝者達が子供を殺したという
いわくつきの建物だった。
そんな中ローズマリーは妊娠し・・・
===============================

売れない俳優の夫ガイが、引越ししてから次々と役にありつく。
ローズマリーも待望の妊娠をし、順風満帆かと思われたが・・・。

ローズマリー役のミア・ファローのファッションが素敵。
ワンピースや、黒のセーターに赤いチェックのスカートなど
何気ないのにとってもかわいい。

ローズマリーが妊娠し、
アパートの住人に子供を狙われていると感じた彼女。
華奢な体のミアだけに、
精神的にキリキリする感じが上手く表現されている。

この作品の特徴は、ハッキリと提示しないこと。
アパートの住人達が悪魔崇拝者なのか、
それともローズマリーが単にマタニティーブルーで
イッちゃってるのか
ラストになるまでどちらにもとれるような作り。

ローズマリーの赤ちゃんもはっきりと見せずに
周囲の雰囲気で盛り上げる形をとっている。

ラストのローズマリーの行動も、観客の判断にゆだねられる。
「現実を受け入れ」母として生きることにしたのか、
「現実を受け入れずに」母として生きることにしたのか。
もしかしたら何も考えられずに、
周囲に流されるように生きることにしたのか。

ハッキリと「こうだ!」と提示されない分だけ
各々の感じるままに様々な解釈が成立する作品となっている。

夫のガイ役のニック・カサヴェテスもGOOD。
良い人なんだか、悪い人なんだか良く分からない雰囲気で
作品にあっていると思う。
当初ガイ役はロバート・レッドフォード様が第1候補だったとか。
レッドフォード様なら、ガイは絶対良い人で
ローズマリーの勘違いヒステリー映画の印象になっていかもしれない。
ジャック・ニコルソンも候補だったらしいが、
ニコルソンなら、ガイは悪い人で、
絶対に悪魔崇拝の話だなと思ってしまっただろう(笑)

30年以上も前に作られた作品だが
古さをまったく感じさせない作品。

コメント