2002年・露
監督/ニコライ・リェビェデフ
出演/イゴリ・ペトレンコ

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第2次世界大戦末期の1944年。
ソ連はドイツ軍を探るために
トラフキン率いる偵察部隊を国境付近に送り込む・・・
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ロシア国内でヒットした作品。

トラフキン率いる部隊はドイツ軍の狙いを探るために
敵陣深く潜入する。
敵の将校を捕らえては、所持品から移動地点を探る。
少数精鋭の部隊はドイツ軍から
「グリーンゴースト」と呼ばれ警戒される。

幾多のピンチを乗り越え、情報を探る彼等だが
1人また1人と倒れ、無線機までも壊れてしまう・・・。

敵のドイツ兵があまり顔や個性が描かれていないため
ソ連軍の側にたって見ることができ
安心して作品の世界に浸かることができる。

本作品にでてくるソ連兵は、勇敢で仲間思いで
使命を果たそうとする立派な兵士。
日本人の蛍風がみてもアツイものを感じたのだから
ロシア本国の人は、本当に楽しめる作品であろう。

ドイツの歩兵が捕まったとき
俺は徴兵されたんだ、本当は労働者だ、というセリフ。
わざわざ「労働者」と言ったことに
ソ連は社会主義国なんだな、と改めて思い出した。

沼地なのか湿地なのか、はたまた雪解けの影響なのか
ドイツ軍のキャタピラ付のバイクに目を奪われてしまった。
さぞかしソ連に攻め入るのは大変だったのだろう。

他の作品のように、敵に突っ込まず後に戻る兵士を
味方が銃で撃つシーンはない。
優秀な兵士達を描いているせいか、
ソ連版『コンバット』という印象を受ける戦争ドラマ。

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