1998年・米
監督/ジョン・アーヴィン
出演/ロン・エルダード

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1944年、ドイツとベルギーの国境ヒュルトゲンの森。
米軍の被害は大きく、中隊は兵力の70%を失い
指揮官も不足していた。
古参兵のマニングは経験をかわれて軍曹に昇格。
そしてマニングは新兵達とともに
敵の高射砲を攻撃すべく進軍する・・・
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激戦ヒュルトゲン攻防戦を描いた作品。

米軍の被害は甚大で、指揮官不足からマニングは
一等兵から軍曹、軍曹から中尉へと昇格していく。
しかもたった3日の間に。
『バンド・オブ・ブラザース』の時も思ったが
軍隊というものは、戦争をすればするほど
昇格していくものなんだなぁ・・・。

深い霧が立ちこめ、気づけば敵とわずか数メートルの緊迫感。
敵の砲撃から逃げ惑う兵士。
その足元には地雷が。
負傷し、逃げる術もなくなった者は砲撃の音に
怯え、泣き、祈る。

そこには政治や会議なんて関係ない。
一つの命が、孤独で過酷な状況に投げ出されているのだ。

手足が吹き飛ばされたり、地雷で吹っ飛ぶ場面など
凄惨なシーンが多く、迫力がある。
ストーリーも演出も素晴らしいのに、なぜか劇場未公開作。

原題は「WHEN TRUMPETS FADE」
それを『プライベート・ソルジャー』とした
おセンスのかけらもない邦題だが、
中身は迫力あり、兵士の過酷で哀しい姿を描いた良く出来た作品。

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