1973年・仏
監督/ジョゼ・ジョバンニ
出演/アラン・ドロン
   ジャン・ギャバン

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銀行強盗の罪で服役していたジーノ。
あと2年の刑期を残しながらも保護司ジェルマンの
口添えで仮釈放される。
ジーノは真面目に暮そうとするのだが、
彼を逮捕したゴワトロ警部の執拗な監視に・・・
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シブイ。
アラン・ドロンとジャン・ギャバンの組み合わせがシブイ。
ストーリーもシブイ。

今度こそ真面目に生きようとするアラン・ドロン扮するジーノ。
彼を理解し、見守る老保護司ジェルマンにジャン・ギャバン。

10年ぶりの外の世界で真面目に生きると誓ったジーノは
昔の泥棒仲間に誘われてもキッパリと断る。
しかし、仁義を重んずる彼は仲間の罪を
警察に通報することはない。
そのことで彼は苦しい立場に置かれることとなる。

真面目に生きようとするジーノ。
彼の更正を心から信じるジェルマン。
悪党は悪党のままだと信じるゴワトロ。

過度な演出はなく、地味な作品ではあるが、
そのことがかえって、演技合戦の様相を呈している。

ゴワトロ警部の執拗な嫌がらせともいえる監視に
次第に追い詰められていくジーノ。
眉間にシワをよせて苦悩するアラン・ドロンは
カッチョイィィ〜

そうそう確認できなかったが、
泥棒仲間の新人役にジェラール・ドパルデューらしき人物が。
イカツイ顔に大きなお鼻。
ジェラールだと思うんだけどな・・・。

史劇ではない作品でギロチンが出てきたので
ちょっとビックリ。
フランスでは20年ほど前までギロチンを使っていたらしい。
初めて知りました・・・。

眉間にシワをよせて追い詰められていくドロン。
そんな彼をやっぱり眉間にシワをよせて見守るギャバン。
そしてそんな作品を、気づいたら眉間にシワをよせて
観ていた自分(笑)

シブイ!の一言に尽きる作品。

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