1980年・日
監督/舛田 利雄
出演/あおい 輝彦
   仲代 達矢

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近代化を目指す日本は、南下政策をとるロシアと対立することに。
そして二百三高地を巡る激しい攻防がきっておとされた・・・
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乃木希典に仲代達矢。
伊藤博文に森繁久弥。
明治天皇に三船敏郎。
児玉源太郎に丹波哲郎。
あおい輝彦は、トルストイを愛する青年将校小賀武志役。

その他オールスターってな感じで有名どころが多数出演。
・・・多数出演しているが、みなチラッとしか出番がないため、
登場人物の多さに頭がストーリーについていけない(笑)

本作品を観ても、物資の少ない日本が
世界最強といわれたロシア軍に勝てたのか分からない。
物資が不足し、銃弾がなくなった日本兵は石を投げて戦う!
銃相手に石だよ!

今だったらすぐに降伏して捕虜になるんじゃないか?

物資が乏しい分だけ、昔の日本人は精神力が強かったんだなぁ・・・。
武器ではなく、兵隊が、日本人が強かったんだ・・・。

激戦のシーンを描いてはいるが、肝心なところは
地図とナレーションで語られるため、
あっさりと過ぎてしまう感じがする。

膠着する戦局を打開するため、乃木をサポートする形で
途中から児玉源太郎が指揮をとる。
児玉という人は天才と言われた人物で、早過ぎる死に、
彼がもっと生きていたら
日本の歴史は違ったものになっていただろうと言われる人だが、
彼を演じているのが、丹波哲郎のせいか
横からしゃしゃりでてきたイメージが・・・(笑)

明治天皇演じるは世界のミフネ。
品があってGOODな演技。

第1部と第2部に分かれているような構成なのだが、
第1部の終わり、いきなり画面がさだまさしが歌う主題歌の
「防人の歌」の詩がずらずらと画面に。

休憩しろってことか?

なんだかビックリしてしまった(笑)

『桃太郎 海の神兵』に比べると、おセンチな部分が目につく。
本作品は公開当時戦争を美化していると否定的な意見があったが、
『桃太郎・・』を観た後では、美化しているとは感じない。
まあ『桃太郎・・』が特殊な作品なのだが・・・。

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