2003年・米
監督/ウィリアム・フリードキン
出演/トミー・リー・ジョーンズ
   ベニチオ・デル・トロ

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オレゴンの山中で連続殺人事件が発生する。
FBIはかつて特殊部隊の教官をしていたL.Tに
捜査の協力を依頼。
現場に残されたかすかな足跡からL.Tは
単独犯で特殊訓練を受けた者の犯行を推察する・・・
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監督はウィリアム・フリードキン。
・・・このヒトまだ撮ってんだ〜!
この名監督に実力派のトミーとベニチオ。

かつて特殊部隊で殺人やサバイバル術を教えていたL.T。
いまは静かに暮している。
これが名優トミー・リー・ジョーンズ。

そんな彼のもとにFBIから連続殺人事件の捜査の依頼が。
FBIは複数の犯行だと思ったが、現場を見たL.Tは
即座に特殊訓練を受けた単独犯だと見抜く。
しかもライフルを持った被害者に対して犯人はナイフ1つで犯行に及んだと。
そしてL.Tの犯人追跡が始まる・・・

精神を病み、狂気に走る犯人ハラム役のベニチオがGOOD。
みるからに心を病んでいそうな顔つきが、
画面に緊張感をみなぎらせる。

この作品は犯人対FBIではなく、
元教官対教え子のヒリヒリとした緊張関係。
組織対犯人ではなく、男同志の、
それも師弟関係にある2人の
追いつ追われつの葛藤である。

最近流行りのハデなアクションではなく、
知恵と知識とナイフで繰り広げられる男同志の戦い。

トミーがサバイバル術の教官というよりは、
デスクワークが似合うタイプに見えるということを除けば
渋く緊張感あふれる見応えのある作品。
やっぱりフリードキンはスゴイや・・・。

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