1977年・米
監督/ジョゼフ・サージェント
出演/グレゴリー・ペック

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1942年、日本軍の猛攻あい、コレヒドールから
屈辱的な脱出をしたダグラス・マッカーサー。
オーストラリアに異動した彼は「カエル飛び作戦」で
2年後フィリピンを奪還。
戦後占領軍総司令官として日本を統治するが
突如、朝鮮戦争が勃発し、彼は韓国へと向かう・・・
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マッカーサー役にグレゴリー・ペック。
これが良く似ている。
・・・似ているのだが、本物より「二枚目」である。
これが伝記モノのミソですな(笑)

フィリピンを奪還し、無謀と思われた仁川上陸作戦で大勝利し
国民的英雄となったマッカーサー。
しかしその独善ぶりが過ぎ、司令官を解任されてしまう。

史実に忠実に作られているらしい。

マッカーサーとルーズベルト&トルーマンは
仲が良くなかった印象を持っていたが、
本作品を見ると、各大統領がマッカーサーを快く思わなかったのも
分かるような気がする。
マッカーサーは軍人として、戦局を見、
大統領は政治家として、世界におけるアメリカを見ていたことの
違いであろう。

マッカーサーというヒト、写真映りが良いのだが、
それもそのはず、本人や側近はカメラマンにアングルを指定する。
「将軍はローアングルが好みだ」(笑)

良くも悪くも、「イメージ戦略」をその当時から有効に活用していた人物。

反共のヒトらしく、ソ連が北海道に侵攻するのを釘をさしたり、
朝鮮戦争では、政府を無視する形で蒋介石と会談し
中国を牽制する。

ダグラス・マッカーサーという人物の生涯は
そのまま歴史のヒトコマに思える。
ルックスも人生も、映画にしやすいヒトなんだなぁ・・・。

娯楽性は無いが、教科書の副読本的な作品。
「面白い」というより「ふ〜ん」という感想を持った作品。

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