『マイ・ラブリー・フィアンセ』・・文化の違いは歴史の違い
2003年12月11日 洋画コメディ・ラブストーリー2001年・米/仏
監督/ジャン・マリー・ゴーベール
出演/ジャン・レノ
クリスチャン・クラヴィエ
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12世紀の英国。フランス貴族のティボールトと
英国王の娘ロザリンドとの婚礼を祝い宴が開かれていた。
その席でティボールトは陰謀により呪いのワインを飲んで
誤ってロザリンドを殺してしまう。
投獄されたティボルートは従者アンドレとともに
魔術師の薬で過去に戻ろうとするが、
彼等がたどり着いたのは、なんと現代のシカゴだった・・・
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オリジナルの『おかしなおかしな訪問者』は
蛍風のお気に入りの作品。
そして「ハリウッド」モノのジャン・レノはフランス映画とは違い、
ただのガサツな男の描かれていることがしばしば。
これが今まで本作品を敬遠していた理由である。
リメイクすると面白くなくなることが多いので
期待をしないで観たのだが、
いやはやこれが実に良く出来たリメイク!
ジャン・レノとクリスチャン・クラヴィエを
そのまま起用したことが勝因ではないだろうか?
この2人の絶妙な掛け合いが笑える。
オリジナルを忠実にリメイクしたものではなく、
アメリカに合ったストーリーにしてある。
例えばオリジナルでは、城はレストラン兼ホテルになっていて
ティボールトの部屋が残されている。
彼等はその現代の自分の部屋にタイムスリップし、
城に隠してある宝をアンドレが持ち去る。
ハリウッド版では、博物館のマルフェット家の部屋を
再現した展示物から彼等は登場する。
アンドレは、ディボルトが身につけていた装飾品を
売り払って金を手にする。
オリジナル版では、魔術師は、
過去から2人がやってくると、代々家訓として言伝え
子孫が彼等を助ける。
しかしハリウッド版では、そんなに歴史がないせいか
魔術師直々に2人を追いかけてタイムスリップしてくる。
ここでハリウッドお得意のVFXが発揮される(笑)
また、ラストも大きな違いがある。
オリジナルではアンドレはティボールトとともに時間の旅へと出発する。
そこには貴族と従者の信頼関係のようなものが存在する。
しかしハリウッド版では、アンドレは恋人とともに現代に残り
自由を謳歌するのである。
自由と平等の国アメリカでは、
貴族と従者の関係は、理解し難いものなのかもしれない。
そんなラストだからハリウッド版・続編『ビジター』は
作られないだろうな・・・。
『おかしな・・・』『ビジター』は好きな作品なので
嬉しいような悲しいような・・・。
ハリウッド版の本作品は子供でも楽しめる視覚になっている。
また、アメリカの実情に合わせた設定ストーリーなど
評価できる。
ジャン・レノ&クリスチャン・クラヴィエを起用したこともGOOD。
そして女優陣がキレイ!若い!さすがハリウッド!(笑)
オリジナルの持つ深みが多少薄れたものの、
リメイクとしては成功した部類ではないだろうか。
少なくともオリジナルファンの蛍風は合格点である。
監督/ジャン・マリー・ゴーベール
出演/ジャン・レノ
クリスチャン・クラヴィエ
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12世紀の英国。フランス貴族のティボールトと
英国王の娘ロザリンドとの婚礼を祝い宴が開かれていた。
その席でティボールトは陰謀により呪いのワインを飲んで
誤ってロザリンドを殺してしまう。
投獄されたティボルートは従者アンドレとともに
魔術師の薬で過去に戻ろうとするが、
彼等がたどり着いたのは、なんと現代のシカゴだった・・・
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オリジナルの『おかしなおかしな訪問者』は
蛍風のお気に入りの作品。
そして「ハリウッド」モノのジャン・レノはフランス映画とは違い、
ただのガサツな男の描かれていることがしばしば。
これが今まで本作品を敬遠していた理由である。
リメイクすると面白くなくなることが多いので
期待をしないで観たのだが、
いやはやこれが実に良く出来たリメイク!
ジャン・レノとクリスチャン・クラヴィエを
そのまま起用したことが勝因ではないだろうか?
この2人の絶妙な掛け合いが笑える。
オリジナルを忠実にリメイクしたものではなく、
アメリカに合ったストーリーにしてある。
例えばオリジナルでは、城はレストラン兼ホテルになっていて
ティボールトの部屋が残されている。
彼等はその現代の自分の部屋にタイムスリップし、
城に隠してある宝をアンドレが持ち去る。
ハリウッド版では、博物館のマルフェット家の部屋を
再現した展示物から彼等は登場する。
アンドレは、ディボルトが身につけていた装飾品を
売り払って金を手にする。
オリジナル版では、魔術師は、
過去から2人がやってくると、代々家訓として言伝え
子孫が彼等を助ける。
しかしハリウッド版では、そんなに歴史がないせいか
魔術師直々に2人を追いかけてタイムスリップしてくる。
ここでハリウッドお得意のVFXが発揮される(笑)
また、ラストも大きな違いがある。
オリジナルではアンドレはティボールトとともに時間の旅へと出発する。
そこには貴族と従者の信頼関係のようなものが存在する。
しかしハリウッド版では、アンドレは恋人とともに現代に残り
自由を謳歌するのである。
自由と平等の国アメリカでは、
貴族と従者の関係は、理解し難いものなのかもしれない。
そんなラストだからハリウッド版・続編『ビジター』は
作られないだろうな・・・。
『おかしな・・・』『ビジター』は好きな作品なので
嬉しいような悲しいような・・・。
ハリウッド版の本作品は子供でも楽しめる視覚になっている。
また、アメリカの実情に合わせた設定ストーリーなど
評価できる。
ジャン・レノ&クリスチャン・クラヴィエを起用したこともGOOD。
そして女優陣がキレイ!若い!さすがハリウッド!(笑)
オリジナルの持つ深みが多少薄れたものの、
リメイクとしては成功した部類ではないだろうか。
少なくともオリジナルファンの蛍風は合格点である。
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