2001年・米
監督/トッド・ソロンズ
出演/セルマ・ブレア

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「フィクション」「ノンフィクション」の2話構成。
「フィクション」
女子大生ヴァイは脳性小児マヒのBFマーカスと大喧嘩。
その夜バーで偶然、黒人の教授と会い・・・

「ノンフィクション」
ドキュメンタリー映画作家志望のトビーは
10代の若者をテーマに作品を撮ろうとしていた。
そして落ちこぼれのスクービーに目をつけ・・・
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アメリカ社会をシニカルにブラックユーモアで表現した作品、
・・・なんだそうな。

しかしアメリカ社会の根深い差別、タブーとやらが分からない蛍風には
何がブラックユーモアなのかピンとこない作品だった。

脳性小児マヒのBFを持つ白人女子大生ヴァイ。
ピューリッツアーを受賞したことのある黒人大学教授スコット。
ヴァイは黒人を差別してはいけないと自分に言い聞かせながら
スコットに抱かれようとする。
しかしスコットは、彼女をねじ伏せるように
レイプまがいのSEXで快感を得るのだった・・・。

う〜ん、なんとなくタブーってのは分かるような気がするが、
人種感のタブーは、日本人の蛍風にはピンとこない。
ぼんやりとしか伝わらない。

2話目の「ノンフィクション」のほうが、
1話目よりは少し理解できるような気がする。
しかしそれもハッキリと理解できるものではない。

現代の10代をテーマにドキュメンタリー映画を作ろうとするトビー。
彼が被写体に選んだのは、何事にもやる気なしの落ちこぼれスクービー。
彼を意地悪な視点で撮影するも、
そのトビーもまた、人生の落ちこぼれなのである。

笑えたのは、スクービーの1番下の弟マイキーの
「僕はイイ子ちゃんだよ」という、こまっしゃくれたところ。
ホント、イヤな子供だ(笑)

その他の点では、家政婦コンスエロの理不尽な扱われかたが、
「差別」なんだと分かるぐらい、かな?

分かる人にはこの作品のブラックさが、たまらないようだが、
蛍風には全然ピンとこなかった作品。

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