1949年・米
監督/アラン・ドワン
出演/ジョン・ウェイン
   ジョン・エイガー

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第二次世界大戦、海兵隊のストライカーは鬼軍曹と恐れられていた。
彼の部隊に新兵が配属されてくるが、
ストライカーの厳格な海兵隊教育は、
新兵達には理解されず、敬遠されるだけだった。
中でもコンウェイは、特に反発するのだった・・・
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タイトルに硫黄島がついているが、
硫黄島の戦いは、ラスト30分くらいだけ。

戦場を生き抜きながら、鬼軍曹の海兵隊魂と心の傷、
戦場についたばかりの浮き足立った新兵達を襲う
過酷な戦場の現実の中で
互いの結束が次第に深まっていく。

頑固一徹、鬼軍曹のストライカー。
新兵を容赦なくシゴクのだが、それは親心なのだ。
それに反発するコンウェイは、父も海兵隊でコンプレックスをもっており
ことのほかストライカーに反発する。
「俺は親父とは違う、出来の悪い息子さ!」

そして最後にはコンウェイもストライカーの真意を理解する。

日本兵がストーリーに絡むことはないため、
雑念なく作品の展開に入りこめる。

それでも日本兵のシルエットが
米兵と同じ身長、肩幅ガッチリ、股足長いもので、
どうみてもガイジンじゃないか〜と苦笑する部分もあるのだが(笑)

戦争モノというより、
「海兵隊バンザイ!」という雰囲気が強く
海兵隊の宣伝映画みたいだ。

劇中、硫黄島の砂をにぎりしめ
「なんでこんな土地のために命をかけるんだ?」
「土地と命の交換、それが戦争だ」
むむむ〜、重いセリフだ・・・。

男くさいドラマチックなストーリーで、
頑固親父ジョン・ウェンの演技が素晴らしい作品。

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