2002年・米
監督/クリント・イーストウッド
出演/クリント・イーストウッド

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FBI捜査官のテリー・マッケーレブは
通称コード・キラーと呼ばれる連続殺人犯を追跡中
心臓発作で倒れる。
2年後、心臓移植をしたマッケーレブのもとに
妹を殺した犯人を探して欲しいとメキシコ人女性が訪れる。
「あなた移植された心臓は、妹のものなの」と・・・。
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イーストウッド監督・主演の作品。

犯人を追って走るイーストウッド。
見ていて気の毒になるほど、苦しそうに走るイーストウッド。
しかし、犯人との距離は広がるどころか、追い詰めてしまう走り。

・・・犯人は足が遅いのか?(笑)

あの走りでなんで追いつくのか?とツッコミをいれた途端、
イーストウッドは、心臓発作で倒れてしまう。

ほぉ〜・・・あのヨタヨタと苦しそうな走りは「演技」だったのか!(笑)

2年後、心臓移植に成功して、
のんびり船でリハビリ暮しをするイーストウッド。
心臓に、身体に気を使いながら療養する姿は、
この年齢の俳優じゃないと似合わない。
さすがイーストウッドである。

そんな時グラシエラというメキシコ美人が訪ねてくる。
彼女の妹を殺した犯人を探して欲しいという。

「おれは引退した身だ、他をあたってくれ」
「あなたの心臓は妹の心臓なの」

運命を感じたイーストウッドは、事件を調べていくうちに、
偶然に起きた事件ではないことを知る・・・。

「わが心臓の痛み」という原作を映画化。
70歳を過ぎたイーストウッドが演じるマッケーレブは
原作では4〜50歳代らしい。
しかし70歳を超えたイーストウッドだからこそ
心臓病でヨタヨタの姿、健康な身体を大切に思う心、
そしてドナーへの感謝の気持ちが伝わってくる。

派手さはないものの、久しぶりに「サスペンスらしいサスペンス」。
地味だが堅実な男の作品に仕上がっている。
欲をいえば、医者役のアンジェリカ・ヒューストンが
エッセンス程度の出演だったことが残念。
もっと、作品の流れにからんでくれば良かったのだが・・・。

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